ホンダ 初代NSXは、ミッドシップのピュアスポーツカーとして高い人気を誇るモデルです。今回は、初代NSXがどのような車なのか紹介するとともに、中古車の価格帯やNSXをより高く売るポイントを解説します。
NSXとは
ホンダ NSXは、1990年9月にデビューし、2005年12月まで販売されたミッドシップのピュアスポーツカーです。オールアルミニウムのボディを採用し、座席すぐ後ろにエンジンを搭載するミッドシップの2シーターモデルであることがおおきなポイントといえるでしょう。
デビュー当初のボディサイズは、全長4,430mm、全幅1,810mm、全高1,170mmとワイド&ロースタイルです。エクステリアは、リトラクタブルヘッドライトを備える低いボンネット、前側にレイアウトされたキャビン、広い視界を確保しているキャノピーデザインにより、ミッドシップスポーツカーらしいスタイリングとなっています。インテリアは、運転席と助手席がセンターコンソールで分離されています。また、インテリアパネルが乗員を取り囲むような造形になっているのも特徴です。
エンジンは、3.0L V型6気筒DOHC VTEC自然吸気で、最高出力が280PS/7,300rpm(ATは265PS/6,800rpm)、最大トルク30.0kgm/5,400rpmを発生します。トランスミッションは、5速MTと4速ATの2種類を用意。駆動方式は、座席すぐ後ろにエンジンを搭載して、後輪を駆動させるMRとなっています。
1992年11月には、車両重量の軽量化やエンジンの精度を高めて運動性能を際立たせたピュアスポーツモデル「タイプR」を追加しました。
1995年3月にはオープントップモデル「タイプT」を追加。1997年2月には、MT車のエンジン排気量を3.2Lへ拡大(最高出力:280PS/7,300rpm、最大トルク:31.0kgm/5,300rpm)し、トランスミッションを6速へ変更しました。また、ボディを軽量化し、サスペンションチューニングをした「type S」を設定。1999年9月のマイナーチェンジでは、安全・環境性能を向上させました。
2001年12月には、ヘッドライトを固定式へ変更するとともに、走行性能を進化させています。2002年には、カーボンパーツを使用したピュアスポーツモデル「NSX-R」を発売。
さまざまな改良や変更、バリエーションの拡充をしてきたNSXは、2005年12月に販売を終了しました。
NSXの価格は下がっていく!?
NSXは時間が経過しても価格が下がらず、高値で取引されている状態が続いていました。2022年3月時点のNSXの中古車販売価格は、なんと約600万円~2,000万円。依然として高い人気を誇るモデルではありますが、現在以上の価格高騰は見込めないと言われています。詳細は次での項目で詳しく説明します。
NSXはもう値上がりしない?
所謂「旧車バブル」で中古車の価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。
新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。
価格が高くなりやすいNSXの特徴
現在以上の価格高騰は見込めないとお伝えしましたが、そんな中でもどんな個体が評価されやすいのでしょうか。ここからは、売却時に高値がつきやすいNSXの特徴を解説します。
こまめにメンテナンスされている
メンテナンスが行き届いているNSXは高く評価されやすいです。外装、内装、エンジン、トランスミッション、サスペンション、電装品などが良好な状態だと、より高値がつきやすいでしょう。
また、リフレッシュプランを実施しているとプラス評価になることがほとんどです。リフレッシュプランとは、NSXに精通したメーカーの技術者が車両総点検を行い、診断・計測・調整、テストコースでの走行検査を実施するメンテナンスのことです。エクステリアやインテリア、エンジンやサスペンションなど、隅々までメンテナンスすることができます。NSXを良い状態に保ち続けるためにも、リフレッシュプランを受けておくとよいでしょう。
走行距離が短い
走行距離が短いNSXは、高額買取されやすいです。外装や内装、動かせるかどうか、修復歴があるかなど、評価額が決まる要因はさまざまですが、中でも走行距離が短い車両は高額査定に繋がりやすいでしょう。
NSXの売却を検討する際は、走行距離が長くならないうちに査定に出すことをおすすめします。
初代NSX
初代NSXは、価格が高くなりやすいです。アルミボディを採用したミッドシップのピュアスポーツカーであることや操る楽しさを追求している初代NSXは、生産が終了してから時間が経過しているものの、依然として高い評価を受けています。
評価が高い理由は、純粋に走行を楽しめる国産本格スポーツカーであることや高回転までスムーズに吹け上がるエンジン性能の高さが好評であることなどです。新しい車では味わえない車本来の操る楽しさを感じられるのは、初代NSXならではの価値です。そしてその価値は時間が経過しても損なわれることはありません。そのため、初代NSXは中古車市場で当時の新車販売価格よりも高値で取引されるケースもあります。
NSX タイプR
NSXタイプRやNSX-Rは、車両重量の軽量化やエンジンの精度を高めたピュアスポーツモデルです。ホンダのスポーツモデルを象徴する「タイプR」のトップに君臨するNSXタイプR/NSX-Rは、流通台数が少ないことやフラッグシップスポーツカーの性能を極めたモデルであることから、中古車市場で高い価格となっています。車両のコンディションが良好であれば、当時の新車販売価格よりも高値で売却できるでしょう。
NSXタイプR/NSX-Rの新車販売価格は970万円~1,255万円でしたが、中古車販売価格は3,000万円以上になることもあります。新車販売価格の倍以上の値段になっていることからも、NSXタイプR/NSX-Rは売却時に高値になるのがほぼ確実といえるでしょう。
NSXを売るなら実績・知識豊富な業者へ
魅惑のデザイン・レイアウト、高い走行性能が人気のNSX。ホンダの技術力が光るモデルとして、旧車の歴史に名を刻んでいます。
売却を検討する際には、クルマとしての価値をしっかりと理解している業者を選びましょう。どんな歴史をもち、どういった部分が長年愛されているのかを知っている買取業者であれば高額買取に期待できます。NSXはもちろん、さまざまな車、特に古いクルマに特化したサービスに査定を依頼するのがおすすめです。
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