セリカの維持費を5項目で解説!高いと感じたときの対処法も紹介

目次
1.セリカの特徴 2.セリカの維持費の内訳 3.セリカの年間維持費はいくら? 4.セリカの維持費が高いと思った時の対処法 5.まとめ

セリカは、長い歴史を誇るトヨタのスポーツクーペです。実際に所有した場合に、どの程度の維持費がかかるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。セリカはいわゆる旧車に該当し、年式が少し古いだけのクルマとは異なるポイントがあります。

今回は、セリカの維持費について項目別に分けて解説するとともに、維持費が高い場合の対処法も紹介します。

セリカの特徴

セリカは日本初のスペシャリティカーとして登場し、1970年から2006年までの長い期間にわたり製造・販売されました。

セリカの特徴のなかで特に注目されるのは、そのデザインです。初代から最終世代に至るまで、セリカは常に時代の最先端を行くスタイリッシュな外観をもち、若者を中心に幅広い層から支持されてきました。また、身軽さを活かしたスポーティーな走りも大きな魅力です。

軽量でバランスの取れたボディと、高性能なエンジンの組み合わせにより、優れた加速性能と安定したハンドリングを実現。特に後輪駆動(FR)のモデルは、ドライビングの楽しさを存分に味わえると評価されています。また、GT-FOUR(四輪駆動モデル)は、ラリーシーンでの活躍もあり、高い走破性とダイナミックな走りが特徴です。

長い歴史のなかで、多くの改良と進化を遂げたセリカは、スペシャリティカーとして、今もなお多くの人々に愛され続ける不朽の名車といえるでしょう。

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セリカの維持費の内訳

セリカを所有した際にかかる維持費について、5項目に分けて解説します。なお、今回は「GT-FOUR(1989年式)型式:E-ST185」を例に挙げて試算します。

燃料代

1989年式のGT-FOURのカタログ燃費は、10・15モードで9.8km/L。実燃費だと7km/L程度といわれています。走りが楽しめるスペシャリティカーとしては、納得できる数字といえるのではないでしょうか。

燃料代のシミュレーション結果は以下のとおりです。

1ヶ月通勤で1,000キロ走行したと仮定した場合、消費するガソリンは142.8Lです。1989年式のGT-FOURの使用燃料はハイオクガソリンのため、燃料代は2万5,175円(*1)かかります。年間換算で30万2,100円(*2)ほどです。

*1 燃費は7km/Lで算出
*2 2024年4月7日のハイオクガソリン176.3円/Lで算出

自動車税

1989年式のGT-FOURには、2.0Lのエンジンが搭載されています。自動車税における総排気量は1,500cc以上2,000cc以下に該当し、税額は3万9,500円/年です(2019年9月30日以前に登録されている場合)。さらに、1989年式のモデルの場合、初年度登録から13年以上経過している可能性が高いため、15%重課されて4万5,500円/年かかります

 

▼13年以上経過したクルマの自動車税が高くなる理由について、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
【旧車いじめ?】13年以上経過車の自動車税はいくらかかる?

任意保険

大手のネット型保険で1989年式のGT-FOURの保険料をシミュレーションしたところ、約4万6,000円/年でした。

条件と補償内容は以下のとおりです。

<条件>
年齢:30歳
等級:6E
使用目的:通勤・通学
運転者:本人限定

<補償内容>
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円
入院諸費用特約:なし
車両保険:なし

30代のネット型保険の相場は約4万円〜6万円といわれているため、セリカで加入した場合も相場の範囲内です。

ただし、時価相当額で設定される「車両保険」は付帯できない可能性が高い点に注意が必要です。車両保険を付帯できるかどうかは保険会社によって異なるため、事前に問い合わせるとよいでしょう。

車検

セリカを自家用自動車で登録した場合の車検代は、10万7,750円です。詳細は以下のとおりです。

自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出
自賠責保険料:1万7,650円(24ヶ月)
印紙代:2,300円
車検料:5万円
合計:10万7,750円

※車検料は、内容や整備工場によって増減します

セリカは、最終型(2006年式)でも18年を経過するため、自動車重量税が重課されます。そのほかの項目は最近のクルマと変わりません。2年ごとですが安い金額ではないため、計画的に準備しましょう。

メンテナンス費用

メンテナンス費用は約5万円/年です。基本的な項目は以下のとおりです。

・洗車代
・ワイパーゴム交換代
・ウォッシャー液交換代
・エンジンオイル交換代
・エアフィルター交換代
・ブレーキパッド交換代

ただし、車齢が高い、走行距離の長いなどの車輌は、予期せぬ故障が発生する可能性があります。特に、エンジンやトランスミッション、サスペンションなどの重要部品の修理・交換費用は高額です。また、製造が終わってしまったパーツの代替品探しは、金額と時間がかかります。

定期的なメンテナンスにかかる費用に加えて、年間数万円から十数万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

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セリカの年間維持費はいくら?

セリカの年間維持費は以下のとおりです。

ガソリン代:30万2,100円
自動車税:4万5,500円

任意保険:4万6,000円
車検:5万3,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)
メンテナンス費用:5万円(パーツ交換費用の有無で変動)
合計:49万7,475円

1ヶ月換算で約4万1,400円です。加えて、ローンで購入した場合、車輌本体の返済額と駐車場を借りる場合は駐車場代が上乗せされます。また、モデルによって燃料代や自動車税が変動するため、あくまで目安として覚えておきましょう。

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セリカの維持費が高いと思った時の対処法

セリカはスペシャリティカーでありながら、軽量かつ排気量も2.0L以下のため、現実的な維持費用に収まることが判明しました。ただし、車齢の高いクルマは定期的なメンテナンスが必要なうえに、交換するパーツ選びにも手間がかかる可能性があります。

同じカテゴリーでも環境性能に優れたモデルは数多くあり、燃料代や税制上のメリットを受けることで維持費の削減が可能です。

セリカの維持にコストがかかり過ぎると感じた場合は、売却を考えてみるのもよいでしょう。かつては、購入から10年が経過し、走行距離が10万kmを超えたクルマは価値がないとされていました。しかし、旧車への興味関心は右肩上がりの状況で、市場からの需要があるため、高価で売却できる可能性があります。

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まとめ

セリカは、長い歴史をもっていながら、古さを感じないスタイリッシュなデザインが特徴のクルマです。

しかし、維持費は年間約50万円と、ある程度の予算が必要です。ガソリン代や洗車代に加えて、パーツの交換代や修理代などのメンテナンス費用がかかることも十分に考慮する必要があります。

維持費が高く所有が難しいと感じた場合には、売却も1つの方法です。スペシャリティカーとして支持されているモデルであり、特に今回見積もりで用いた「GT-FOUR」は、特別なモデルとして査定で評価される可能性があります。売却する際には、セリカの旧車としての価値を熟知している古いクルマ専門の買取業者に相談するとよいでしょう。

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