自動車運転免許には自主返納という制度があり、高齢者のように運転が不安になってきた方が自主的に免許を返納できます。そんな自主返納制度ですが、免許返納によるメリットは何なのでしょうか。今回は、免許返納のメリットとそれを十分に得るためのポイントについて解説します。
免許返納のメリット
免許を返納するメリットについて紹介します。
特典を受けられる
免許を返納すると特典を受けることができます。特典には様々な種類があり、自治体ごとに異なります。多くは公共交通機関の割引や飲食店の割引、タクシー券など、日常生活で使いやすいものとなっています。気になる方は免許返納前に各自治体のサイトなどで調べてみましょう。
車の事故の心配がなくなる
免許返納することで、車の事故の心配がなくなります。自主返納する理由としては、事故を起こすリスクが高くなってきたからという人が大半でしょう。免許返納によって事故を起こすリスクをゼロにすることで、人を巻き込んで罪に問われてしまう可能性や、損害賠償などの請求をされる心配もなくなります。
運動習慣が身につきやすくなる
免許返納し、車での移動を止めることで運動習慣が身につきやすくなります。少し遠い距離でも徒歩・自転車での移動が多くなりますし、公共交通機関を利用するのにも歩くことになるため、運動習慣が身につき健康につながります。
車の維持費がかからなくなる
車の維持費が一切かからなくなります。車は毎年かかる重量税に、2年に一度の車検、自動車保険料など所持をしているだけでお金がかかります。免許を返納して車も手放すことで、それらのお金が一切かからなくなるので、年間で数万円単位のお金が浮くでしょう。
免許返納のメリットを得るためのポイント
免許返納のメリットを得るためには、具体的にどのようなことをしておけばよいのでしょうか。ここからは免許返納のメリットを得るためのポイントについて解説します。
運転経歴証明書を確実に受け取る
特典を受けるためには運転経歴証明書が必要です。運転経歴証明書は、運転免許自主返納後に申請するともらえるもので、運転免許に変わる公的な身分証明書となります。基本的に特典はこの運転経歴証明書に付随してくるものなので必ず申請しましょう。
ただし、運転経歴証明書を申請するには、次の条件を満たす必要があります。
・有効な運転免許を持っている
・運転免許を自主返納した日から5年以内
・現在有効な運転免許を持っていないくても、平成28年4月1日以後に運転免許の有効期間 が過ぎている
上記、いずれかの条件を満たしている人が申請できます。ただし、運転免許取り消し処分中の人や認知機能検査で免許取り消しになった人は、運転経歴証明書を取得できません。
住んでいる地域の特典を確認しておく
免許返納をする前に、ご自身の住んでいる地域の特典を確認しておくことで特典を十分に活かせるようになります。例えば、メガネや補聴器などの購入割引があれば、自主返納するまでは新しいものを買わないようにする方法があります。このように、特典の内容を事前に知っておくことで、免許返納のメリットが大きくなります。
免許返納後の移動手段を決めておく
免許返納後の移動手段を決めておくことも大切です。車が移動手段として使えなくなってしまうので、その代替手段を決めておきましょう。特典でタクシー券やバスの割引券などがもらえるかどうかも確認しておくことをおすすめします。