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RX-7といえばマツダが世界に誇るスポーツカーです。最も有名なFD3S型は1991年から2003年にかけて販売されていました。中古市場でも人気が高く新車価格を上回る個体も多いです。 しかし、購入を検討していても「古いスポーツカーは維持費やメンテナンスの負担が大きいのでは?」と心配の方も多いでしょう。そこでこの記事ではRX-7にかかる維持費やメンテナンスについて解説いたします。 RX-7の特徴 RX-7は「サバンナRX-7」の名称で1978年に登場し2003年まで製造・販売されたスポーツカーです。最も有名なモデルは3代目のFD3S型で、曲線を多用した流線型のラインが美しく、現在でも絶大な人気を誇ります。世界でも希少なロータリーエンジンを搭載しており、デビュー当初の最高出力は255psでしたが、1996年のマイナーチェンジで265ps、1999年のマイナーチェンジでは当時の国内メーカー自主規制値の280psまでアップしました。 RX-7はレース活動でも多くの功績を残し、FD3S型では全日本GT選手権で5勝をあげています。その乗り味に憧れるファンは後を絶たず、現在もなおサーキットで目にする機会が多いモデルです。 ▼RX-7 FD3S型の魅力はこちらで詳しく解説しています。マツダ FD3S型RX-7が個性的なスタイリングを手に入れた理由とは? 1型~6型の違いも解説 RX-7の維持費の内訳 FD3S型のRX-7の維持費について、燃料代、自動車税(種別割)、任意保険料、車検代、メンテナンス費用の5項目に分けて解説します。古いスポーツカーのためメンテナンスや修理にかかる負担が大きいため、メンテナンス費用については特に重点的に解説します。 燃料代 280psを捻出する、FD3S型最終モデルを例に燃料代を算出します。 1,308ccのロータリーエンジンの燃費は、10.15モードのカタログ燃費で7.2km〜8.1km/Lです。実燃費は4〜6km/Lほどだといわれています。「燃料計が動いているのがわかる」と揶揄されるほどの大食いです。 ここからは金額をシミュレーションします。 RX-7で月間1,000km走行した場合、ガソリンを約200L使用(*1)するため、燃料代は3万6,000円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合の総額は43万2,000円(*2)です。 *1 燃費は5km/Lで算出(実燃費)*2 ハイオクガソリン1L当たり180円として算出 自動車税(種別割) ロータリーエンジンが搭載されている車種の場合、排気量を1.5倍に計算したうえで自動車税(種別割)の区分と税額が決まります。 RX-7の排気量は1,308ccで、1.5倍の1,962ccとみなされるため、1.5L超~2.0L以下の区分に該当します。同区分の2024年10月現在の自動車税(種別割)は3万9,500円/年ですが、RX-7の最終モデルは2002年に発売されており、車齢が13年を超えるため、重課税されて4万5,400円かかります。 任意保険料 FD3S型のRX-7の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:24歳等級:6B使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):30万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5万-10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約10万円/年でした。 中古市場ではプレミア価格で取引されるRX-7ですが、車両保険は30万円しかつかないようです。事故には十分注意しましょう。 車検代 RX-7の車検代についてみていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2024年10月時点自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:1,800円 ※指定工場の場合車検基本料:6万円 ※内容、整備工場などにより増減合計:11万7,250円 FD3S型のRX-7は、重量税が1t超〜1.5t以下の区分に該当します。同区分の現行モデルの重量税は2万4,600円ですが、初年度登録から18年以上経過しているクルマは、2段階の重課税により3万7,800円かかります。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要なことが予想されるため高額になる可能性があります。 メンテナンス費用 RX-7のメンテナンスには、おおよそ6万円/年かかります。ロータリーエンジンを搭載している車種特有のトラブルが発生しやすいため、購入前にメンテナンス項目をあらかじめ知っておくと安心です。RX-7の主なメンテナンス項目とその費用について、1つ1つ詳しく確認しておきましょう。 エンジンオイル交換 RX-7のエンジンオイルは、3,000〜5,000kmごとに交換するのがよいとされており、1回あたり8,000〜1万円程度かかります。年間1万km程度走行する場合、1年で2回交換するとして費用の合計は2万円程度です。 ロータリーエンジンには、通常のエンジンよりもオイルが劣化しやすいという特徴があります。オイルの劣化により発生するのがカーボンデポジットという燃料の燃えカスです。カーボンデポジットエンジン内部に蓄積すると故障につながりやすいため、適切なタイミングでのオイル交換が推奨されています。 オイルエレメント交換 オイルエレメントとは、エンジンオイルをろ過するフィルターです。基本的にオイル交換2回につき1回交換します。交換費用は2,000円程度です。年間で1万km走行して2回エンジンオイルを交換するのであれば、実施するのは1年に一度でよいでしょう。 スパークプラグ交換 スパークプラグとは、エンジンのシリンダー内に発生した混合気に火をつける装置です。6,000〜8,000kmで交換するとよいとされており、費用は1万円程度かかります。 スパークプラグが故障すると火花を飛ばすことができなくなります。ロータリーエンジンのスパークプラグにトラブルが起こると燃費悪化やパワーダウンにつながり、症状がさらに悪化するとエンジンそのものが壊れてしまいます。エンジンを丸ごと載せ替える場合には100万円近くもの費用がかかるため、適切なタイミングでスパークプラグを交換しておきましょう。 その他パーツ交換費用 ここまでで紹介した項目以外にも、消耗品に該当するパーツは都度交換する必要があります。たとえば、ワイパーゴムやエアコンフィルター、ブレーキパッドなどです。クルマの状態によって交換箇所は異なりますが、費用としては3万円/年程度見積もっておくとよいでしょう。 【知っておきたい】購入後一度はメンテナンスする箇所 ここまで、1年間にかかるメンテナンス費用について解説しました。この他にも、RX-7を購入するにあたって最初にメンテナンスが必要な箇所、長いスパンで交換が必要な箇所がいくつかあります。数年単位での対応になりますが、購入前に確認しておきましょう。主な項目は下記のとおりです。 ・エンジンオーバーホールオーバーホールとは、エンジン本来の性能を取り戻すためにパーツを分解と洗浄、パーツ交換をして再度組み立てる作業です。10万km以上走っているRX-7だとエンジンにダメージが蓄積しているケースが多く、その走行性能を十分に発揮させたいのであれば、購入後に一度はオーバーホールする必要があるでしょう。 個体によって費用は異なりますが、安くても30万円程度、細かなパーツの研磨や交換が必要な場合は100万円以上かかることもあります。 ・ブレーキオーバーホールエンジンオーバーホールと同様に、ブレーキの分解と洗浄、パーツの交換を実施して再度組み立てる作業です。RX-7は最終モデルの発売からすでに20年以上が経過している古いクルマのため、こちらも購入後一度は実施する必要があるでしょう。実施頻度の目安は、走行距離10万km、もしくは4〜5年に1回といわれています。費用は1回あたり2万円程度です。 ・クラッチ交換クラッチとは、エンジンとトランスミッション(変速機)の間にある動力伝達装置です。故障してしまうと、クラッチが滑ったり重くなったりして走行に支障をきたします。交換費用は社外品を使った場合で5万〜10万円程度です。交換目安は5万〜10万km、もしくは7〜8年に一度といわれているため、RX-7をはじめとする旧車の場合は購入後に1回は交換する必要があるでしょう。 ・デフマウントブッシュ交換デフマウントブッシュとは、デファレンシャルギア(動力伝動装置の1つ)を収納するデフケースをクルマに固定するためのゴム製のパーツです。一般的なクルマであればあまり劣化しませんが、RX-7のようにサーキット走行を繰り返すクルマの場合は激しく消耗します。 ブッシュが劣化すると走行中に乗り心地が悪くなるだけではなく、走行中にふらつくこともあるため放置すると危険です。交換時期の目安は走行距離10kmで、費用は1回あたり2万円程度かかります。 RX-7の年間維持費はいくら? ここまででRX-7の維持費の内訳について解説しました。年間でどの程度の費用がかかるのか、合計額をみていきましょう。 <RX-7の年間維持費>燃料代:43万2,000円自動車税(種別割):4万5,400円任意保険:10万円車検:5万8,625円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:6万円合計:69万6,025円 月額では5万8,000円程度かかります。東京都郊外のワンルームマンションの家賃相場とあまり変わらない金額です。また、ローンで購入するとさらに月々の返済が発生するほか、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月加算されます。 まとめ RX-7の年間維持費の内訳について解説しました。 毎月5万8,000円程度かかると考えると、維持できない旧車とは断言できないものの、気軽に所有できるスポーツカーともいえません。また、購入して間もなくエンジンやブレーキのオーバーホールを行うのであれば、かなり高額の初期費用がかかります。ランニングコストとだけではなく初期費用の工面についても検討したうえで購入するかどうか決めるとよいでしょう。
トヨタが開発したミドルサイズのクロカンであるFJクルーザー。ランクル40のようなレトロフェイスと派手なカラーバリエーションで話題になりました。 中古市場でも人気が高いクルマですが「本格派クロカンは燃費が悪いのでは?」と心配されている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではFJクルーザーの燃費と維持費について解説いたします。あわせてライバル車の燃費についても紹介するため、購入時の参考にしてみてください。 FJクルーザーのカタログ燃費 FJクルーザーは2010年〜2018年の間、日本で製造・販売されていました。その期間で販売されたすべてのモデルにおいて、カタログに記載されていた燃費数値は8km/L〜8.4km/Lです。 近年のハイブリッド車が20km/L近い燃費であることを考えると、あまりよい数値とはいえません。 FJクルーザーの実燃費 カタログ燃費はあくまで目安であり、実際に走行して消費する燃料の量は異なります。FJクルーザーの実燃費を口コミサイトをもとに調べたところ、約7km/Lでした。カタログ燃費と実燃費の差はおおむね1〜2km/Lといわれているため、イメージ通りの数値だといってよいでしょう。 ライバル車の燃費 FJクルーザーのカタログ燃費と実燃費を紹介しました。一般的にみると決して燃費はよくありませんが、同じ車格のクルマと比べても数値が悪いほうなのでしょうか。ここでは、FJクルーザーと大体同時期に発売開始されたライバル車の燃費を紹介し、その性能を比較します。 トヨタ ランドクルーザー プラド 150系 2009年より発売されているトヨタのランドクルーザープラド150系の燃費は下記のとおりです。 ・カタログ燃費 7.6〜9km/L ※ガソリンモデルのみ・実燃費 約7.5km/L プラド150系には、排気量の異なるエンジンが2種類ラインナップされています。FJクルーザーの排気量に近い3,955ccだと燃費に差はつきにくいですが、2,693ccのモデルであれば維持費を抑えられるかもしれません。 また、プラド150系にはディーゼルモデルもあります。カタログ燃費が11km/L程度とガソリンモデルよりも燃焼効率がよいため、より維持費を抑えたい方は選択肢にいれるとよいでしょう。 ジープ JK ラングラー 2007年から2017年まで販売されていた、ジープのJK ラングラーの燃費は下記のとおりです。 ・カタログ燃費 7.1〜7.9km/L・実燃費 約6km/L アメリカ生まれのラングラーは、やはりかなり燃料を消費するようです。カタログ燃費、実燃費ともにFJクルーザーよりも約1km/Lほど数値が低いことがわかりました。 三菱 4代目 パジェロ 2006年から2021年まで製造・販売されたパジェロの最終世代の燃費は下記のとおりです。 ・カタログ燃費 8km/L〜10km/L・実燃費 約7km/L おおむねFJクルーザーと変わらない数値です。ただし、この世代のパジェロの排気量は3,000cc程度です。同程度の燃費でより排気量の大きいクロカンの走りを楽しみたいならFJクルーザーを選ぶとよいでしょう。 一方、プラド150系と同様にパジェロにも燃費のよいディーゼルモデルがラインナップされています。ガソリンモデルにこだわりがないのであれば選択肢にいれてもよいかもしれません。 FJクルーザーの燃料代は年間いくら? FJクルーザーの燃費の数値はわかったものの、実際に燃料代はいくらかかるのでしょうか。ここでは下記の条件で年間の燃料代を計算します。 ・実燃費7km/L・レギュラーガソリン1Lあたり170円・月間走行距離1,000km 使用燃料は月間約142Lで、1ヶ月あたり2万4,140円の燃料代がかかります。年間に換算すると28万9,680円です。 FJクルーザーを維持するための燃料代以外の費用 FJクルーザーを維持するには、燃料代以外にもさまざまな費用がかかります。ここでは、FJクルーザーを所有するにあたっての燃料代以外の維持費の内訳を紹介します。 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は排気量に応じて税額が決まります。FJクルーザーは3.5L超~4.0L以下(自家用)の区分に該当します。現行モデルであれば6万6,500円/年(2019年9月30日以前に新車登録した場合)ですが、新規登録から13年以上経過する場合は重課対象となり7万6,400円/円かかります。 任意保険 FJクルーザーの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):130万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5-10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約7万5,000円/年でした。車両保険は130万円まで補償されます。 車検代 続いて、自家用登録したFJクルーザーの車検代についてみていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万2,800円(24ヶ月)印紙代:1,800円 ※指定工場の場合車検料:5万円合計:102,250円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。FJクルーザーのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。FJクルーザーのタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 FJクルーザー年間維持費はいくら? 維持費の内訳について解説しましたが、ここで合計額を確認しましょう。 <自家用車登録のFJクルーザー年間維持費>燃料代:28万9,680円自動車税:6万6,500円任意保険:7万5,000円車検:5万1,125円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:53万2,305円 月額では4万4,000円ほどかかります。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生するほか、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 FJクルーザーの特徴・魅力 最後にFJクルーザーの特徴と魅力を振り返っておきましょう。購入を検討されている方は、維持費に対して自分の使用に見合うクルマかどうかの判断材料としてお役立てください。 優れた悪路走破性 FJクルーザーの特徴といえば、やはり優れた悪路走破性です。もともとはアメリカ向けに開発された車種だけあり、ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング、トレーリングリンク車軸式コイルスプリング、リヤデフロックなど本格派4WDとしての要素が豊富に詰め込まれています。 また、フルフレーム構造を採用することでボディ剛性も確保しています。道なき道をダイナミックに走行したい方にとってはぴったりの1台です。 レトロななデザイン FJクルーザーの魅力は走行性能だけではありません。ランクル40を彷彿とさせるレトロな見た目にも多くの支持が集まっています。スタイリッシュなSUVが数多くリリースされるなかで異彩を放つ存在でした。また、カラーバリエーションも豊富で自分好みのカラーに仕上げられるという点もFJクルーザーならではの特徴です。 カスタマイズ性の高さ さまざまなカスタマイズを楽しめる点もFJクルーザーの魅力です。多くのカスタムパーツが流通しており、もともとのデザインにさらなるオリジナル性を加えて楽しめます。自分だけの唯一無二の1台として所有するには、うってつけのモデルといえるでしょう。 まとめ FJクルーザーの燃費について解説しました。 約7km/Lと燃費が悪いように思えますが、同車格のライバル車と比べると平均的だといえます。維持費の大半を燃料代が占めるものの、走行性能の高さやデザインの独自性から所有満足度の高いモデルです。自分の使用に対してコストが見合うかどうかを検討したうえで購入を決めるとよいでしょう。
S2000といえばホンダを代表するオープンスポーツカーです。本田技研工業の創立50周年記念として1999年に発売されました。ホンダが29年ぶりに開発をしたFRスポーツということで当時多くの話題を集めました。 なかでも、9,000回転までまわるF20C型エンジンを搭載しピーキーに仕上げられたAP1型は多くのクルマ好きから熱い支持を得ています。中古車で狙っている方も多いと思いますが、発売から20年近く経ったクルマは維持費が心配になりますよね。そこでこの記事ではS2000 AP1にかかる維持費について解説いたします。 関連記事:オープン2シーターとして人気のホンダ S2000!世界一を目指したSシリーズの歴史と魅力に迫る関連記事:18年・33万キロを駆けぬけてきた愛車、ホンダS2000の3つの魅力とは? S2000 AP1型の年間維持費は40万〜55万円ほど S2000 AP1型の年間維持費はおおよそ44万〜56万円ほどです。 <S2000 AP1型 年間維持費の内訳>燃料代:6万1,205円〜15万3,105円自動車税:4万5,400円任意保険:2万8,000円〜5万4,000円車検:5万8,625円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:25万円合計:44万3,230円〜56万1,130円 各項目の内容について、ここから詳しく解説します。 燃料代 まずは燃料代について解説します。 S2000 AP1型には1,997cc 直4 F20C型エンジンが搭載されており、カタログ燃費は10・15モードで11.6〜12km/Lです。 ここでは燃費を12km/L、ハイオクガソリンの価格を1Lあたり183.8円(2024年7月16日時点の全国平均)として、走行距離別に燃料代を算出します。 走行距離 年間4,000km 年間走行距離が4,000kmの場合は、1年間で約333Lの燃料を使うことになり、燃料代が6万1,205円かかります。休日のドライブや近場での買い物をメインにクルマを使用する方が該当するでしょう。 走行距離 年間7,000km 年間走行距離が7,000kmだと、1年間で約583Lの燃料を使うことになるため、燃料代が10万7,155円かかります。毎日1時間弱ほどクルマに乗る方が当てはまるでしょう。 走行距離 年間10,000km 年間走行距離が10,000kmの場合は、1年間で約833Lの燃料を使うことになり、15万3,105円の燃料代がかかります。往復1時間かかる距離を、毎日走行する方が該当するでしょう。 自動車税種別割 続いて、自動車税種別割について解説します。 S2000 AP1型は最終モデルでも車齢13年を超えるため、自動車税種別割の重課対象に含まれます。2024年7月時点での、新規登録から13年以上した排気量1,500cc超〜2,000cc以下のクルマの自動車税種別割は4万5,400円です。 任意保険料 次に、任意保険料について解説します。大手ネット型保険にて、年間走行距離別にシミュレーションしました。条件と補償内容は以下のとおりです。 <条件>年齢:32歳等級:17運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):55万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円 走行距離 3,000km超5,000km以下 休日のドライブや近場への買い物に使用する方が多く該当するため、使用目的を「日常・レジャー」としてシミュレーションしました。1年間の保険料は2万8,000円ほどです。 走行距離 7,000km超10,000km以下 毎日の移動で1時間ほど運転する方が該当することが多いため、使用目的を「通勤・通学」としました。1年間の保険料は4万5,000円ほどです。 走行距離 10,000km超12,000km以下 毎日の1時間以上走行する方が多く該当するため、7,000km超10,000km以下の区分と同様に、使用目的を「通勤・通学」としてシミュレーションしました。1年間の保険料は5万4,000円ほどです。 車検 続いて、車検代です。車検には、自賠責保険料、自動車重量税、印紙代、車検基本料がかかります。 <ディーラー車検の費用>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検基本料:6万円合計:11万7,250円 それぞれの項目について詳しく解説します。 自賠責保険料 自賠責保険料とは、クルマの所有者が加入を義務付けられている保険で、「強制保険」とも呼ばれます。2024年7月現在、乗用車の税額は一律で1万7,650円です。 自動車重量税 自動車重量税は車輌重量によって税額が異なる税金です。S2000 AP1型は1t超~1.5t以下の区分に該当し、新規登録から18年以上経過していると重課されるため、3万7,800円かかります。 印紙代 印紙代とは、車検の際に国に納める検査手数料です。依頼先の工場の種類によって金額は異なり、2024年7月時点だとディーラーの場合は1,800円かかります。 車検基本料 車検基本料には、点検料や代行手数料などが含まれており、依頼先によって金額に差があります。S2000 AP1型をディーラー車検に出した場合には、6万円ほどかかるでしょう。販売店によって価格が異なる可能性があるため、事前に問い合わせすると安心です。 メンテナンス費用 次に、メンテナンス費用について解説します。基本的なメンテナンス費用とS2000 AP1型ならではの故障箇所の修理費用をあわせると、25万円ほどかかります。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。 基本的なメンテナンス箇所 S2000 AP1型に限らず、一般的なクルマのメンテナンス項目は以下のとおりです。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液交換・エアコンフィルター交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 高く見積もって年間5万円ほどのメンテナンス費用を見込んでおけばよいでしょう。 S2000 AP1型ならではの故障箇所 S2000 AP1型は「壊れやすいクルマ」といわれることがあります。古いスポーツであるためにダメージが蓄積されている個体が多いのは事実ですが、定期的にメンテナンスしておけば長く所有できるモデルです。また、あらかじめ故障しやすい箇所を把握しておけば費用も見積もりしやすいでしょう。 S2000 AP1型で故障しやすいといわれている箇所は以下のとおりです。 ・激しいオイル消費・ハブベアリング劣化・ドライブシャフト故障・プロペラシャフト故障 など メンテナンス費用は多く見積もって20万円ほどでしょう。 上記はあくまで一例で、車輌の状態によってこのほかの箇所が故障する可能性も十分に考えられます。購入を検討している場合には、契約前に細かな箇所までチェックすることをおすすめします。 関連記事:16年目・25万キロ超え。愛車ホンダ S2000のエンジンをリフレッシュ S2000 AP1型の維持費を抑える方法 ここまでS2000 AP1型の維持費の内訳について解説しました。負担が大きいと感じた方に向けて、維持費を抑える方法を3つ紹介します。 任意保険を見直す 任意保険の契約先を見直すと、維持費を抑えられる場合があります。 クルマや条件が同じでも、保険会社によって金額が異なることがあります。複数社から見積もりを取り寄せたり、いくつかのネット型保険でシミュレーションしたりして、保険料を比較してみましょう。なお、国内損保よりもネット型保険のほうが安い傾向にあります。 車検の依頼先を見直す 車検の依頼先の見直しも維持費を抑えるのに有効です。 前述のとおり、車検基本料は依頼先によって異なります。一般的にはディーラー車検よりも民間車検のほうが安く、民間の工場でもそれぞれ金額に差があります。車検の際には、事前に複数の工場から見積りを取り寄せて、車検基本料を比較するとよいでしょう。 DIYでメンテナンスする 一部のメンテナンスを自分で行えば、その分外注費用を減らせます。DIY可能なメンテナンス項目の一例は以下のとおりです。 ・洗車・エンジンオイル交換・ワイパーゴム交換 など 上記は比較的簡単なメンテナンス項目です。自身でクルマをいじった経験がある方であれば、対応できる範囲はさらに広がるでしょう。 まとめ S2000 AP1型の維持費について解説しました。 玄人好みのピーキーな乗り味が特徴のS2000 AP1型に憧れを抱いている方は多いでしょう。所有したいけれど維持費に不安を抱いているという場合には、ぜひ今回の情報を参考に自身が維持できるかどうかを検討してみてください。
ハイラックスサーフといえば1984年から2009年まで製造されたトヨタの大型SUVです。オフロード性能はもちろんのこと、シティユースでも使えることで人気を集めました。中でも3代目の185系ハイラックスサーフは居住性と運動性の高さから熱い支持を得ています。 しかし185系ハイラックスサーフは最終型でも20年以上前のクルマ。「古いクルマは維持費が大変そう……」と心配の方も多いですよね。この記事では185系ハイラックスサーフにかかる維持費について解説いたします。 185系ハイラックスサーフの特徴 3代目ハイラックスサーフにはFRの180系と4WDの185系が存在します。見た目はオフロード車ながらFRのモデルがあったことにシティユースを意識したモデルだということがうかがえます。 185系ハイラックスサーフは先代で使い勝手が不評だったバックドアの改善を図り、跳ね上げ式になりました。先代と比較して見た目は大きな違いがないのですが、居住性や安全性の向上など大きな進化を遂げています。 ボディサイズはワイドボディでも全幅が180cmです。このサイズ感は輸入車のCセグメントと同じぐらいの大きさです。当時の国産車では大きなボディサイズでしたが、現代のクルマと比較すると一般的な横幅であるといえます。 185系ハイラックスサーフの維持費の内訳 185系ハイラックスサーフの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 185系ハイラックスサーフのエンジンは、ガソリン2種類、ディーゼル1種類です。それぞれの燃費を見ていきましょう。 ガソリン 3.4リットル:8.2km/リットルガソリン 2.7リットル:9.1km/リットルディーゼル 3.0リットル:10.4km/リットル 10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、実燃費はカタログ値より2kmほど低くなる場合が多いようです。かなり大食いのクルマだといえるでしょう。ちなみに、燃費の良いディーゼルエンジン車は排ガス規制で都市部には乗り入れできません。 ここからは金額をシミュレーションします。2.7リットルガソリンエンジンで計算してみましょう。 185系ハイラックスサーフを通勤で運転して月間1,000km走行した場合、ガソリンを約142リットル使用(*1)することになり、燃料代は22,942円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合、1年間の燃料代は275,304円(*2)です。 *1 燃費は7km/リットルで算出(実燃費)*2 2023年5月9日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格160.6 円で算出 自動車税 燃費に続き、自動車税も2.7リットルガソリンのモデルを例に金額を算出します。 2023年5月現在、排気量2.5リットル超~3.0リットル以下(自家用)の自動車税は51,000円/年です。(2019年9月30日以前に新車登録した場合)185系ハイラックスサーフは最終モデルが2002年に発売されており、車齢が13年を超えます。そのため、自動車税は重課税され58,600円かかります。 任意保険 185系ハイラックスサーフの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):20万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約107,000円/年でした。月額だと8,900円ほどかかります。車両保険の補償は20万円までです。 車検 次に185系ハイラックスサーフの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:17,650円(24ヶ月)自動車重量税:50,400円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:2,300円車検料:60,000円合計:130,350円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 185系ハイラックスサーフは、自動車重量税の1.5トン超~2.0トン以下に区分されます。同区分の現行モデルの多くは32,800円ですが、初年度登録から18年以上経過した個体は2段階の重課税により50,400円かかります。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要なことが予想されるため車検代も高くなるでしょう。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。185系ハイラックスサーフについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。185系ハイラックスサーフのタイヤ交換が発生する場合は追加で数万円かかるケースもあります。 185系ハイラックスサーフ年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、185系ハイラックスサーフの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の185系ハイラックスサーフ年間維持費>ガソリン代:275,304円自動車税:58,600円任意保険:107,000円車検:65,175円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:556,079円 月額では46,300円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。 ローンで購入した場合はさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約するのであれば別途駐車場代が毎月かかります。 185系ハイラックスサーフの維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持には自動車税、重量税が重課税されるために、どうしても費用がかさんでしまいます。 185系ハイラックスサーフの維持費が高いと感じている場合は、思い切って放すことも一つの方法です。185系ハイラックスサーフはタフな作りであるため過走行と言われる距離を走っていても、まだまだ元気に走行する個体が多いようです。状態次第では、高額での買取に期待できるでしょう。 ※2023年5月9日時点のデータです
ロードスター(NA系)といえば、世界一売れた2人乗り小型オープンカーとしてギネスに認定されたマツダを代表する名車です。1989年のデビューから30年以上経った今でも人気は衰えることを知りません。しかし、欲しいと思っても旧車は維持費が心配になりますよね。この記事ではロードスター(NA系)にかかる維持費について解説いたします。 ロードスター(NA系)の特徴 ロードスター(NA系)は1989年9月から1997年12月まで生産されたライトウェイトオープンスポーツカーです。最高出力は120〜130psで決して力のあるエンジンではないものの、車重は一部グレードを除いて1,000kg未満と軽量のため、意のままにクルマを操作する楽しさがありました。また、FRレイアウトのためドリフト車のベースとしても人気があります。中古市場では新車販売価格を超えるものも多く存在します。 ロードスター(NA系)維持費の内訳 ロードスター(NA系)の維持費について、5項目に分けて解説します。ここでは排気量1,800ccのエンジンを搭載したモデルでみていきましょう。 燃料代 ロードスター(NA系)の燃費は10.15モードのカタログ数値で10.2~12.0km/リットル、実燃費は10.0km/リットルほどといわれています。 旧車のスポーツカーとしては意外な好成績ですね。スポーツカーですが、レギュラーガソリンに対応している点も評価ポイントです。 ここからは金額をシミュレーションします。 仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約100リットル使用(*1) し、燃料代は16,420円(*2) です。この条件で1年間走行した場合は、197,040円(*2) かかります。*1 燃費は10.0km/リットルで算出*2 2023年4月20日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格164.2円で算出 自動車税 2023年4月現在、新車登録が2019年10月1日以降の1.5リットル超~2.0リットル以下(自家用)の自動車税は36,000円/年です。ロードスター(NA系)の場合はどうでしょうか。ロードスター(NA系)は車齢13年を超えるため、自動車税は重課税され41,400円かかります。 任意保険 ロードスター(NA系)の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約49,000円/年でした。意外な安さに驚きましたが、車両保険が付帯できない点には要注意です。中古車市場ではプレミア価格で取引されていますが、一般的な保険会社では旧車のプレミア価格が考慮されないため車両価格が0円と算出されます。そのため、車両保険に加入できません。 車検 自家用登録したロードスター(NA系)の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:17,650円(24ヶ月)自動車重量税:25,200円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:2,300円車検料:50,000円合計:95,150円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1トン以下の重量税は16,400円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は25,200円かかります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ロードスター(NA系)のメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。ロードスター(NA系)のタイヤ交換が発生する場合は数万円~10万以上追加でかかるケースもあります。 ロードスター(NA系)年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、ロードスター(NA系)の場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のロードスター(NA系)年間維持費>ガソリン代:197,040円自動車税:41,400円任意保険:49,000円車検:47,575円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:385,015円 月額では32,000円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料の金額を下げられます。 また、ローンで購入した場合はさらに月々の返済が発生するので注意しましょう。月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。 ロードスター(NA系)の維持費が高いと思った時の対処法 車両重量が軽く排気量もそれほど大きくないため、ロードスター(NA系)の維持費は驚くほど高くはないことがわかりました。しかし、同クラスのエコカーであれば燃料代や優遇税制を受けられるため、維持費を半分程度に減らせるかもしれません。また、発売から40年近く経過するクルマであることから、こまめにメンテナンスする必要がありお金がかかります。ロードスター(NA系)の維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、近年空前の旧車ブームが起こっているため、過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。 ※2023年4月20日時点の情報です
ソアラといえば、1981年から2005年まで製造・販売されたトヨタ自動車の高級クーペです。初代が登場した際は高嶺の花として扱われていましたが、2代目の20系はバブル期と重なり予想を上回るヒットとなりました。現在は中古市場でも人気があり、状態によっては新車価格に匹敵する値段で取り引きされている個体も存在します。昨今の旧車ブームで欲しいと思っている方も多いかもしれませんが、古いクルマであるために維持費が気になりますよね。そこでこの記事では20系ソアラの維持費に関して解説いたします。 20系ソアラの特徴 20系ソアラは1986年~1991年に発売された2代目のモデルです。近未来的なデジタルメーターを採用し、贅沢な内装で高級欧州車にも引けをとらないクオリティを実現しました。バブル時代には、究極のデートカーとして若者たちからの人気を博しました。女子大生からも多くの支持を集め「迎えにきてほしい車ランキング」の上位に名を連ねていました。当時、ソアラは最高のステータスシンボルだったのです。 20系ソアラ維持費の内訳 ここからは20系ソアラの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 20系ソアラは2Lと3Lの2種類のガソリンエンジンモデルがあります。それぞれの燃費を見ていきましょう。 2.0L ガソリンエンジン:8.3〜10.4km/リットル3.0L ガソリンエンジン:7.4〜8.3km/リットル 10・15モードのカタログ数値は上記の通りです。実燃費は2.0Lで6〜7km/リットル、3.0Lで5〜6km/リットルほどといわれています。 ここからは金額をシミュレーションします。仮に通勤で人気の3.0Lエンジンモデルを使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約182リットル使用(*1) し、燃料代は31,254円(*2) です。この条件で1年間走行した場合は、375,054円(*2) かかります。*1 燃費は5.5km/リットルで算出*2 2023年4月4日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格171.9円で算出 自動車税 2023年4月現在、2019年9月30日以前に新車登録した場合2.5リットル超~3.0リットル以下の自動車税は51,000円/年です。20系ソアラの場合は車齢13年超えになるため、自動車税は重課税され58,600円かかります。 任意保険 20系ソアラの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約57,000円/年で、車両保険はつけられませんでした。中古市場でどんなに値段が上がっていても、保険会社はプレミア価格を考慮しません。大変残念ですが、古いクルマで価値のないものとみなされ、補償を受けられないのです。 車検 20系ソアラの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:17,650円(24ヶ月)自動車重量税:50,400円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:2,300円車検料:60,000円合計:130,350円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1.5トン超~2.0トン以下の重量税は32,800円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は二段階重課税され、17,600円も高くなります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。20系ソアラのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。20系ソアラのタイヤ交換が発生する場合は高級車用のため10万以上追加でかかるケースもあります。 20系ソアラ年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、20系ソアラの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の20系ソアラ年間維持費>ガソリン代:375,054円自動車税:58,600円任意保険:57,000円車検:65,175円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:605,829円 月額では50,480円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかってきます。 20系ソアラの維持費が高いと思った時の対処法 大排気量の定車は、維持費がどうしても高額になります。また、最終モデルでも発売から30年以上経過するクルマのため、こまめにメンテナンスする必要がありお金がかかります。20系ソアラの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、近年の旧車ブームの影響もあり、過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。
シルビアといえば日産を代表するコンパクトなクーペモデルです。2ドアクーペモデルのデートカーとして爆発的人気を得たS13から一変し、S14型はボディサイズが拡大しパワーアップしました。発売当初は大型化によりS13型のような軽快感が失われたことで人気に陰りがありましたが、空前の国産旧車スポーツカーブームでS14型も現代の中古市場を賑わせています。しかし、購入しようと思っても約30年前にデビューしたクルマのため「古いクルマは維持費が大変そう……」と心配の方も多いですよね。そこでこの記事ではS14型シルビアにかかる維持費について解説いたします。 S14型シルビアの特徴 S14型シルビアは爆発的に売れたS13型シルビアの後継モデルです。当時のクルマはボディサイズがどんどん大きくなっていましたが、スポーツカーでは小さいほうが好まれました。S14型シルビアもボディが大型化したために人気が低迷。ガソリンはハイオク限定で維持費がかさんだことも一般市場での人気が伸び悩んだ理由の一つです。 しかし、近年の国産スポーツカーブームによってS14型シルビアに注目が集まっています。当時のクラシカルなデザイン、そして発売当初は不評だった大きなボディサイズも居住性の高さを見いだされ、S14ならではの魅力として車好きの心を掴んでいます。 S14型シルビア維持費の内訳 ここからS14型シルビアの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 まずはエンジンタイプ別に燃費を見ていきましょう。 直列4気筒 2.0L NA:10.0~12.0km/リットル直列4気筒 2.0L ターボ:9.2~11.4km/リットル 10.15モードのカタログ燃費で比較しました。実燃費はそれぞれカタログ値より2kmほど低くなる場合が多いといわれています。 それでは実際にいくらかかるのか金額をシミュレーションしていきましょう。人気のあった2.0リットルターボのMTモデルに計算します。 通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約105リットル使用(*1)し燃料代は18,094円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合は、217,136円(*2)です。*1 燃費は9.5km/リットルで算出(実燃費)*2 2023年4月4日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格171.9円で算出 自動車税 2023年4月現在、1.5リットル超~2.0リットル以下(自家用)の自動車税は39,500円/年です。S14型シルビアは最終モデルが1998年に発売されており、車齢が13年を超えます。そのため、自動車税は重課税され45,400円かかります。旧車の場合新車の自動車税と比較すると1年で5,900円も高くなってしまうのです。 任意保険 S14型シルビアの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):20万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円~10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約115,000円/年でした。この金額のうち車両保険は約43,000円です。保険料の3割強を占める金額ですが、補償される金額は20万円。一般的に事故の多いスポーツカーは、どうしても車両保険が高額になってしまいます。 車検 S14型シルビアの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:17,650円(24ヶ月)自動車重量税:37,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:2,300円車検料:60,000円 合計:117,750円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します S14型シルビアは、重量税が1.0トン超~1.5トン以下に区分されます。同区分の一般的な現行モデルの重量税は24,600円ですが、初年度登録から18年以上経過した個体は2段階の重課税により37,800円かかります。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要なことが予想されるため車検代は高額になる可能性があります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。S14型シルビアのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。S14型シルビアのタイヤ交換が発生する場合はスポーツタイヤを購入する必要があるため追加で10万円以上かかるケースもあります。 S14型シルビア年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、S14型シルビアの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のS14型シルビア年間維持費>燃料代:217,136円自動車税:45,400円任意保険:115,000円車検:58,875円(2年ごとにかかる費用の半分)メンテナンス費:50,000円合計:486,411円 月額では40,000円ほどかかります。通勤で使用しない場合は燃料代と任意保険料を下げられるでしょう。また、ローンで購入するとさらに月々の返済が発生するほか、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 S14型シルビアの維持費が高いと思った時の対処法 古いクルマは、自動車税と重量税の負担が大きいために維持費がかさんでしまいます。また、あちこちの故障や傷みが目立ってきやすく、修理や整備費用が跳ね上がる場合もあるでしょう。S14型シルビアの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていましたが、かつてのスポーツカーの人気が再燃しており、過走行でも高く売却できる可能性があります。 ※2023年4月4日時点のデータです
昨年末、11度目の車検を終えた愛車のS15。 実はその数日後にエンジンが始動せず、年末の帰省がはたせなかったのですが……それはまた別の話。 今回の車検にかかった費用は、およそ23万円。 大きな修理やパーツの交換は行わず、消耗品の交換が中心です。 昨年を通してS15の維持費(所有していることで、支払の生じた費用)は、およそ53万円。 1ヶ月に、およそ44,000円。 今年は車検がないので、ずいぶんと楽にはなるはずです。 そりゃね、これほどのお金がかかっているとなると、配偶者の理解は必要不可欠。 クルマにかけるお金が、夫婦間の諍いの理由になるって話もよく聞きますし。 聞くのが怖くはありましたが、これも機会です。 今回は妻に「私がS15を維持しているのをどう思っているか」を聞いてみました。 ■妻もまた、助手席でカーライフの苦楽をともにしてきた 交際当初、すでに私はS15を所有していました。 当時の妻の言動から「(私がS15に対して)特別な思い入れは持っておらず、古くなったら乗り換えるだろう」と、思っていたようです。 結婚から3年でS15の所有年数が10年を越え、それでも私が乗り続けているのを見て「日産車が好きで、乗り換えないのは後継となるクルマ(S16以降)が出ないからだろう」と、考えていたそう。 さて、問題はそこから。 一緒に出かける直前になってエンジンが始動しない。 走行中にエンジンが停止し、ヒヤリとさせられる。 出先でクルマが動かなくなり、レッカー到着まで途方に暮れる。 夏場にエアコンが故障し、熱中症を起こす等々……。 この10年間、普通なら「さっさと買い換えろ」と詰められてもおかしくない事態に、幾度も妻を巻き込みました。くわえて少なくない経済的な負担をかけ続けています。 文字にすると、自分の妻ながら本当によく認めてくれているよね。 やっぱり聞かない方がいいかな。藪の中の蛇を突きたくないなぁ……。 ■日頃から家事とか、自分のやれることをやっておくことが、旧車を維持する秘訣? 単刀直入に聞くけど、S15を買い換えて欲しいって思ってる? 「いや、買い換えてもお金がかかるし、そうは思ってないよ。最近のクルマはフワフワしてフラフラするから苦手だし」 妻の母(私からみて義母)はスポーツカーが好きで、かつてはホンダのS600、新しいところだとコペンといった、ハイカラなカーライフを送ってこられた方。 その影響でしょう。妻もがっしりしたサスペンションに低重心のクルマの方が、乗っていて安心するそうです。 でも、クルマが新しい方がトラブル知らずで安心して乗れるよ。 「別に心配しながらクルマ(S15)に乗ってないよ。止まったら、止まっただし、故障があったら都度、直しているし」 理解と懐の深さに涙が出そう。 維持になにかとお金がかかることはどう思う? 「こちらも送り迎えとかしてもらってるからね、そこまで負い目を感じなくていいよ。さっきもいったけど、今のクルマって高いからね。同じくらいかかるんだったら、好きなクルマに乗ってなよ」 正確には「今のクルマが高い」じゃなく「日本の賃金が安い」だと思うのですが、今は口にしないでおきます。 「旦那、お酒も飲まないしタバコも吸わないじゃない。お金を使っているのクルマくらいでしょ。家事もやってくれてるし、そこで趣味を取り上げちゃうほど鬼じゃないよ」 ありがたいお言葉。 やっぱり日頃から家事とか自分のやれることをやっておくことが、こっちの無理を聞いてもらう秘訣な気がします。 「けどギリギリのラインだからね。出費どうこうよりも、旦那は頑張って収入をあげること。安い仕事を引き受けると、高いお仕事が逃げていくよ。なにより、高いお金を払ってくれるところに悪いでしょ! あとねぇ……」 あー、うー。やっぱりお説教の流れですか……。 私の収入はともかく、あらためて妻の理解あってこそ、S15を維持できているのだと知ることができました。 今後も理解を得続けられるように努め、クルマが原因で不仲になることだけは起こさないよう、気をつけたいと思います。 旧車オーナーだけでなく、縁の下の力持ちである配偶者に話を聞くのも、面白そうですよね。 もしお話を聞かせてもらえる方がいらっしゃったら、編集部までご連絡をお願いします。 後々、もめごとにならないよう、ちゃんと夫婦間で同意しておいてくださいね! [ライター・撮影/糸井賢一]
セルシオといえば、1989年10月から2006年5月まで製造されていたトヨタ自動車のフラグシップセダン(センチュリー除く)です。2000年8月に登場した30系3代目は最後のセルシオとして中古市場でも高い人気を誇っています。発売当初は高嶺の花といわれていましたが、現在中古市場では100万円程度で購入できる個体も増え、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、30系セルシオはどんなに新しいモデルでも製造から15年以上が経過しているため、維持費が心配になりますよね。そこで今回の記事では30系セルシオにかかる維持費について解説いたします。 30系セルシオの特徴 30系セルシオは2000年から2006年まで製造された3代目のセルシオです。2代目までは直線的なボディラインでしたが3代目は曲線的なデザインに変わり、イメージを一新しました。内装デザインは帝国ホテル、フォーシーズンズホテル、リーツカールトンを参考に、シートはブリティッシュ・エアウェイズ、日本航空のファーストクラスを参考に作られたといわれています。カーオーディオについても、高級メーカー「マークレビンソン」が手掛けたプレミアムサウンドシステムをオプションで選択できることも話題になりました。 30系セルシオ維持費の内訳 30系セルシオの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 30系セルシオは3UZ-FE型 4.3 L V8 DOHCエンジンを搭載しており、燃費は10・15モードのカタログ数値で8.2km/リットルです。実燃費は6〜7km/リットルほどといわれています。 先代の20系からは0.2km/リットル向上しているとはいえ、30系セルシオはハイオク限定車です。費用の負担はどうしても大きくなってしまうでしょう。 ここからはさらに詳しく金額をシミュレーションします。仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約154リットル使用(*1) し、燃料代は26,750円(*2) ほどかかります。この条件で1年間走行した場合の総額は、321,000円(*2) です。*1 燃費は6.5km/リットルで算出*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 自動車税 2022年11月現在、新車登録が2019年9月30日以前の4.0リットル超~4.5リットル以下の自動車税は76,500円/年です。30系セルシオの場合はどんなに新しいモデルでも車齢が13年を超えるため、自動車税は重課税されて87,900円かかります。 任意保険 30系セルシオの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):90万円免責金額(1回目-2回目以降):5~10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約115,000円/年でした。車両保険が金額を上げています。保険金額は50万円のため、車両保険をつけないで保険料を下げるという選択肢もありかもしれません。 車検 30系セルシオの車検代の相場を見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:45,600円(24ヶ月)※初年度登録から13年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:127,410円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1.5トン超~2.0トン以下の重量税は32,800円ですが、初年度登録から13年以上経過した車両は重課税されて45,600円かかります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。30系セルシオのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけばいいでしょう。30系セルシオのタイヤ交換が発生する場合は高級車用のため10万以上追加でかかるケースもあります。 30系セルシオ年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、30系セルシオの場合、合計でいくらになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の30系セルシオ年間維持費>ガソリン代:321,000円自動車税:87,900円任意保険:115,000円車検:63,705円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:637,605円 月額では53,130円ほどかかる計算です。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。 ※2022年11月27日のデータです。 30系セルシオの維持費が高いと思った時の対処法 大排気量のハイオク限定車は維持費が高額になります。また、最終モデルでも発売から15年以上経過するクルマのため、こまめにメンテナンスする必要がありお金がかかるでしょう。30系セルシオの維持費が高いと思ったら、手放すことも一つの選択肢です。30系セルシオの売却をご検討の際は、ぜひ旧車王にご相談ください。
セルシオといえば、1989年10月から2006年5月まで製造・販売されたトヨタ自動車のフラグシップセダン(センチュリー除く)です。デビュー時は圧倒的な静粛性で世界を震撼させました。二代目の20系セルシオは馬力アップや衝突安全性向上などが進化し国産最高級車としての地位を揺るぎないものにしました。発売当初は高嶺の花でしたが、現在中古市場では100万円以下で購入できる個体も増え、狙っている方も多いのではないでしょうか。しかし、旧車は維持費が心配になりますよね。この記事では20系セルシオにかかる維持費について解説いたします。 20系セルシオの特徴 20系セルシオは1994年~2000年に発売された2代目のセルシオです。後期型は265馬力から280馬力に、シフトは4速から5速になり動力性能と環境性能が向上しました。また衝突安全ボディ「GOA」の採用、運転席・助手席のエアバッグを標準装備しており、当時としては最先端の安全性能を誇っていた点も大きな特徴といえるでしょう。見た目こそ大きな変更はありませんでしたが、約6年の歴史のなかで中身が大きく進化したモデルです。 20系セルシオ維持費の内訳 続いて、20系セルシオの維持費について5項目に分けて解説します。 燃料代 20系セルシオは1UZ-FE型 4.0 L V8 DOHCエンジンを搭載しており、燃費は10・15モードのカタログ数値で8.0km/リットルです。実燃費は6〜7km/リットルほどといわれています。ちなみに、20系セルシオはハイオク限定車です。ハイオク限定車かつこの燃費は、まるでお金をばら撒いているような感覚になりますね……。 ここからは金額をシミュレーションします。仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約154リットル使用(*1) することになり、燃料代は26,750円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合の費用、321,000円(*2) になります。*1 燃費は6.5km/リットルで算出*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 自動車税 2022年11月現在、新車登録が2019年9月30日以前の3.5リットル超~4.0リットル以下の自動車税は66,500円/年です。20系セルシオの場合は車齢13年超えになるため、自動車税は重課税され76,400円かかります。 任意保険 20系セルシオの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):35万円免責金額(1回目-2回目以降):5~10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約94,000円/年でした。車両保険が保険料を上げています。保険金額は35万円のため、車両保険をつけないで保険料を下げるという選択肢もありかもしれません。 車検 20系セルシオの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:50,400円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:132,210円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1.5トン超~2.0トン以下の重量税は32,800円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は二段階重課税され、17,600円高い50,400円になります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。20系セルシオのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。20系セルシオのタイヤ交換が発生する場合は高級車用のため10万以上追加でかかるケースもあります。 20系セルシオ年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、20系セルシオの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の20系セルシオ年間維持費>ガソリン代:321,000円自動車税:76,400円任意保険:94,000円車検:66,105円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:607,505円 月額では50,600円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 20系セルシオの維持費が高いと思った時の対処法 大排気量のハイオク限定車は維持費が高額になります。また、最終モデルでも発売から20年以上経過するクルマのため、こまめにメンテナンスする必要があり費用がかさんでしまうでしょう。20系セルシオの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点のデータです