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車の運転中に誤って物にぶつけてしまったり、事故に遭った際に、車のフレームが損傷する場合があります。車のフレームが損傷した場合、買い替えるか修理で直すか悩む方は多いのではないでしょうか。 この記事では、車のフレームの基本的な構造や、フレームの損傷によってどのような影響が出るのかについて詳しく解説します。 修理費用や修理にかかる期間も紹介するので、車のフレームを修理するか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。 車のフレームとは 車のフレームとは、車の骨組み・土台部分のパーツのことです。車のボディの形状を保ち、走行時の安定性に影響を与えます。 フレームは車体の安全面でも重要な役割を担っているため、フレームが損傷したまま運転すると車が真っすぐに走れず、安全性に大きな影響を与えます。そのため、フレームに傷がついてしまった場合は、細部までチェックしましょう。 また、車検でもフレームの状態は検査対象です。フレームの損傷を修復していないと安全性が低いと評価されて車検に通らない可能性があるため注意しましょう。 車のフレームの種類 現在、多くの車のメーカーが採用しているフレームはラダーフレーム構造とモノコック構造の2種類です。それぞれの構造の特性について詳しく解説します。 ラダーフレーム構造 ラダーフレーム構造とは、はしご(ラダー)のような形をしたフレームを、ボディと組み合わせて車体を完成させる構造のことです。フレームとボディの両方にある程度の耐久性が備わっているため、外部からの衝撃に対して強いとされています。 ラダーフレーム構造の車は、衝突したり横転しても故障しにくいため、クロスカントリーモデルやトラックなどに多く利用されています。 デメリットは、フレーム自体が重くなりやすいことです。車輌が重くなると燃費にも影響するため、モノコック構造と比較すると燃費効率が悪くなりやすいでしょう。 モノコック構造 モノコック構造とはボディとフレームが一体化した構造で、車体が箱のような形をしています。組み立てるときに使用する部品が少なく、軽量化を実現しやすいというメリットがあります。また、車が衝突しても車体全体に衝撃を分散できるため、運転者や同乗者への衝突の影響を和らげる効果も期待できるでしょう。 デメリットは、強い刺激に耐えられずフレームが大きく損傷する可能性があるところです。高い安全性が見込まれる構造ですが、車をぶつけてしまったときに想像よりも大きな損傷が発生する危険があります。 車のフレームの修理が必要になるケース 車のフレームの修理が必要なケースは以下のとおりです。 ・側溝への脱輪 ・縁石への衝突 ・車同士の衝突 それぞれのケースの例を紹介します。 側溝への脱輪 車の車輪が側溝にはまってしまい脱出不能になってしまうと、フレームに歪みが生じ、修理が必要なケースがあります。 見た目でフレームの損傷がわからない場合も、車を走らせたときに、車が左右どちらかに曲がってしまう場合はフレームに異常があると考えられるため、修理が必要です。 また、側溝へ脱輪したときに車の下から液体が漏れている場合は、車を走行させてはいけません。レッカーサービスを要請し、修理工場に運んで修理してもらいましょう。 縁石への衝突 車が縁石へ衝突した場合も車のフレームの修理が必要な場合があります。見た目には損傷がないように見えても、フレームが損傷している可能性があります。 縁石へ衝突した後に、運転していてハンドルのアライメントがズレているなど、走行中に違和感を覚えたら修理が必要です。 また、縁石に衝突した場合は、物損事故として扱われるため、警察に報告しましょう。警察に報告しなければ、交通事故証明書を発行してもらえません。交通事故証明書がないと、損害賠償や修理費用が発生した場合、自費で支払うことになってしまいます。必ず警察に報告しましょう。 車同士の衝突 車同士が衝突した場合もフレームが歪む可能性があります。他のケースと同様に、見た目で損傷がわからない場合も、走行したときに左右どちらかに曲がるといった異常があれば、修理業者に見てもらいましょう。 車のフレームがダメージを受けたときのサイン 見た目ではフレームの損傷がわからない場合でも、先に述べたように車を走行しているときに真っすぐ走らないといった異常が発生します。 真っすぐ走らない以外の車のフレームがダメージを受けたときのサインは以下のとおりです。 ・凹凸の激しい路面を走るときに普段よりも安定して走れない ・タイヤのすり減り方が均等でない ・思うようにハンドル操作できない フレームが損傷し車体のバランスが崩れると車体が傾くため正常に走りづらくなります。これらの異常があるときは、修理業者に点検を依頼しましょう。 車のフレームを修理すると修復歴がつく 車のフレームを修理すると修復歴がつきます。中古車として売却する際に、一般的な相場に比べて売却額が安くなる可能性があります。 しかし、修復歴をつけたくないからといってフレームの損傷を放置すると、大きな事故に発展する可能性があるため、必ず修理業者に点検を依頼しましょう。 車のフレームは修理工場に依頼することが一般的 車のフレーム修理は、板金加工ができる修理工場へ依頼することが一般的です。修理工場以外にも、ガソリンスタンド、カー用品店へ依頼できます。普段からお世話になっているディーラーがいれば、そちらに依頼するのもよいでしょう。 ただし、ディーラーやガソリンスタンド・カー用品店に依頼する場合、板金加工が必要な修理は下請けの専門業者へ依頼するため、中間マージンがかかってしまい、修理費用が高額になります。 また、軽い歪みならDIYで直せると考える人もいると思いますが、フレームの修理には車の専門的な知識と板金加工の技術がないとできません。専用の機械を使って繊細な作業を行うため、プロであっても熟練の技術がなければ失敗する可能性があります。車の整備や修理の経験がない人は、DIY修理はやめておきましょう。 車のフレームの修理費用 フレームは他の部品よりも修理に手間がかかるため、小さな損傷でも10万円以上かかることが多いです。損傷がひどい場合や、モノコックフレームのように使われている部品が少ないモデルだと100万円前後かかる場合もあります。 修理費用次第では、買い替えも視野に入れたほうがよいでしょう。もし同じ車に乗り続けたい場合は、高額になることを理解したうえで、事前に見積もりをしてから修理を依頼しましょう。 車のフレームの修理期間 車のフレームの修理は即日では完了しません。最短でも数日程度はかかります。また、損傷具合がひどい場合は作業工程が増えるため、数週間から1ヶ月程度かかることもあるでしょう。 日頃の移動手段が車しかない場合や、仕事の都合で車移動しなければならない場合は、修理期間中の代車の手配も検討しましょう。 まとめ 車のフレームは車の土台・骨組みの部分です。そのため、車のフレームが損傷すると安全に車を走行できません。見た目でわからなくても、歪んでいる可能性はあるため、車を側溝に脱輪させたり、物や車に衝突させてしまったりしたときは、修理業者に点検に出しましょう。 フレームの修理は手間がかかるため、費用が高額になることがあります。フレームの損傷がひどい場合は、買い替えを検討したほうがよい場合もあるでしょう。また、修理には最短でも数日、損傷具合がひどい場合は数週間から1ヶ月程度かかることがありますので、車がないと生活に支障が出る人は代車の手配を検討しましょう。
クルマを運転しているときや屋外駐車場に停めているときに雹が降ると、ボンネットやルーフがへこんだりガラスが割れたりする可能性が高く、非常に危険です。雹とは、積乱雲から降る氷の塊のことです。直径5mm未満の粒をあられというのに対して、雹は5mm以上のものを指します。 今回は、雹害の修理方法と依頼先、費用、車両保険の適用について紹介します。愛車が雹害に遭って困っている方は今後の対応の参考にしてみてください。 雹害車の修理方法 雹害車の修理方法は、「デントリペア」「板金塗装」「パーツ交換」の3つです。まずは、それぞれの特徴について解説します。 デントリペア デントリペアは、クルマにできたへこみを裏から押し出して元の状態に戻す方法です。ヨーロッパで誕生しアメリカで育った技術で、日本に入ってきたのは西暦2000年頃といわれています。クルマの修理技術としての歴史はまだ浅いものの、広く普及しつつある方法です。 デントリペアの大きなメリットは再塗装をしないで済むことです。たとえば、板金塗装だとへこんだ箇所を引っ張ったり叩いたりしたうえで再塗装する必要があります。 再塗装でボディの色味が変わってしまうケースも多く、ムラがあると売却時に査定額が下がってしまいます。デントリペアであれば塗装には手を加えないため、クルマ本来の価値を維持できるでしょう。 また、外装修理の工程で一番費用がかかるのは塗装であるため、再塗装せずに済むデントリペアでは修理代を大幅に抑えられます。 しかし、被害箇所の数が多いとかえって費用がかさんでしまう点に注意しましょう。へこみ1個単位で修理代が算出されるケースがほとんどであるため、被害が数百箇所にも及ぶ場合は非常に高額な費用がかかる可能性があります。 板金塗装 板金塗装とは、板金と塗装の2つの工程からなる方法です。ボディの鉄板を引っ張ったり叩いたりすることでへこみをなくし、そこに塗装を施してクルマを修復します。また、なかなか直らないへこみや傷の段差を埋めるのにパテを使用する場合もあります。 軽度の被害はもちろんのこと中程度の被害にも対応可能です。デントリペアでは修理が難しいといわれるピラー部分も問題なく修理できます。 パーツ交換 パーツ交換とは、その名の通りクルマのパーツを交換する方法です。デントリペアや板金塗装でも対応ができないほど重大な被害にあってしまった場合に行います。デントリペアや板金塗装では、歪みやへこみなどが完全に元通りにならないケースも見受けられますが、パーツ交換であれば基本的に新品パーツに取り替えるため、仕上がりを心配する必要もありません。 なお、雹によって被害にあいやすいパーツとしては、ボンネット、ルーフパネル、トランクフード、フロントガラス、ヘッドライトなどが挙げられます。 雹害車の修理を依頼できる業者 雹害車の修理を依頼できる業者は、以下の4つです。 ・ディーラー・整備工場・板金修理工場・デントリペア専門店 新車の場合は、購入したディーラーに修理を依頼するのが一般的です。工場に依頼するのであれば、整備工場でも板金修理工場でも問題ありません。 デントリペア専門店とは、その名の通りデントリペアを専門に行う業者です。デントリペアに特化しているため、知識と経験を活かした質の高いサービスに期待できるでしょう。ただし、デントリペアは非常に難しい技術です。経験の浅い業者に依頼してしまうとかえって仕上がりが悪くなってしまうため、慎重に業者を選びましょう。 雹害車の修理費用 雹害の修理費用はクルマの状態によって異なります。被害状況別に修理費用の相場をみていきましょう。 軽度な被害 軽度な被害であればデントリペアで修理できる可能性があります。軽度な被害とは、1個のへこみの大きさが1~2cm程度でぱっと見では雹害だとわかりにくく、被害箇所が数箇所程度の状態です。1箇所あたり1〜3万円ほどの修理費用がかかります。 中程度の被害 中程度の被害にあってしまった場合は板金塗装での修理がよいでしょう。中程度の被害とは、1個のへこみの大きさが2~3cm程度で一目で雹害とわかる状態です。ルーフパネル、ボンネット、トランクフードまで板金塗装した場合で、15万〜30万円程度が相場です。 重度な被害 重度な被害の場合は、パーツを丸ごと交換しなければなりません。重度の被害とは、1個のへこみの大きさが3cmを超え、クルマ全体がボコボコの状態を指します。各パーツの交換費用の目安は以下のとおりです。 ・ルーフパネル 10万〜30万円・ボンネット 6万〜10万円・トランクフード 10万〜15万円・ドアパネル(1枚あたり) 10万〜30万円 雹害車には車両保険が使える 深刻な雹害にあった場合、クルマの修理もしくはパーツの交換費用は高額になってしまいます。車両保険が使えるのかどうか不安な方もいるかと思いますが、結論からいうと使用可能です。ここからは、雹害にあった際の車両保険の特徴や注意点について解説します。 雹害車は「エコノミー型」でも補償される 車両保険には「一般型」と、保険料が安い「エコノミー型」の2種類があります。補償範囲が限定的な「エコノミー型」にも「飛来・落下物との衝突」が含まれており、雹害への補償が可能です。 なお、クルマが全損だった場合は、免責金額は引かれずに、設定された車両保険金額が保険金として支払われます。全損には、クルマが大破して修理不可能な状態の「物理的全損」と、修理費用が保険金額を超えた場合の「経済的全損」の2種類があります。たとえば、修理が可能ではあるものの保険金額が100万円で修理費用が120万円だった場合は、経済的全損の対象です。 雹害で保険を使うと1等級ダウンする 雹害で車両保険を使った場合、翌年は1等級ダウンします。また、事故あり係数適用期間が1年加算されます。なお、他のクルマとの衝突事故や単独事故の場合は3等級ダウンです。雹害などの自然災害による被害は、人為的な判断ミスや運転ミスによる事故ではないため、1等級ダウンだけで済みます。 また、1等級ダウンの場合は事故あり係数適用期間が2年後にはリセットされるため、車両保険を利用するメリットは大きいといえるでしょう。 保険の請求期限は「事故発生から3年以内」 雹に限らず、車両保険の請求期限は損害を受けてから3年です。つまり、雹が降った日から3年以内に請求しなければ、保険金を受け取ることができません。 また、期限ギリギリに請求すると雹とクルマの損傷の関連性が十分に認められず、保険金が減ってしまう場合があります。損害の程度にかかわらずなるべく早めに手続きしましょう。 修理しなくても保険を使ってOK クルマを修理せずに保険金のみを受け取ることも可能です。保険金は修理費用としてではなく、クルマの買い替えの資金や他の用途にも使えます。ただし、保険金を確定させる必要があるため、整備工場もしくは板金塗装工場に概算見積もりをしてもらわなければなりません。工場によっては見積もり費用が発生するケースもあるため、事前に料金を確認しておきましょう。 また、受け取った保険金でクルマを買い替える場合は、納車されるまでの間に代車が必要なケースもあります。たとえば、雹害によりフロントガラスが割れてしまった場合、そのまま公道を走ると違反行為とみなされます。(道路交通法「62条」) 走行に支障をきたす故障や不具合がある場合には、代車を手配しなければなりません。保険会社によっては代車を手配する特約を用意している場合もあるため、ご自身が契約した内容を確認してみてください。 雹害車を修理すると「修復歴あり」になる可能性がある 雹害で修理した場合、クルマが「修復歴あり」扱いになる可能性があります。 雹は大きいものだとゴルフボール程度の大きさで、時速100km以上もの速度で落下します。ルーフパネルやリアフェンダーなどのいわゆる骨格と呼ばれる部分にも深刻なダメージを与えるケースも多く、前述の通りパーツを丸ごと交換することも珍しくありません。骨格部分を交換すると「修復歴あり」になってクルマの価値が落ちてしまいます。将来的に売却する際の査定額にマイナスな影響が出てしまうため、留意しておきましょう。 雹害車の修理の判断のポイント ここからは、雹によりクルマに傷がついた場合に、確認しておきたい2つのポイントを解説します。 保険の等級を考慮する 雹による傷は車両保険の補償範囲内です。しかし、保険を使用すると翌年の等級が1つ下がってしまいます。2年後にはもとの等級に戻りますが、事故あり係数適用期間の加算も重なることで保険料が高くなります。 大手ネット型保険のサイトでシュミレーションしたところ、現在の保険料が3万円、15等級の方が1等級下がると1万8,000円の増額されるという結果になりました。小さい金額ではないため、保険の等級が変わる影響について、検討したほうがよいでしょう。 修理費用と被害の程度を総合的に見て判断する 雹による被害の程度に応じて、適切な方法を選択する必要があります。被害の程度によっては、修理よりも交換のほうが安く済みます。 たとえば、ボンネットはルーフパネルやトランクフードに比べて交換費用が安価です。また、修理や交換をすると修復歴有りの扱いになり、将来的な査定額に大きく影響する可能性があります。こうしたことを踏まえて、対応を検討しましょう。 クルマの雹害の対策方法 ここからは、雹被害からクルマを守るための方法を2つ紹介します。 カーポートの設置 カーポートは、車庫スペースに屋根と柱を設置してクルマを保護する設備です。雹をはじめ、紫外線や鳥のフンなどからクルマを守る役割を果たします。塗装やボディの劣化を防止できたり、洗車の頻度を減らせたり、雨の日に傘を差さずに乗降できたりするなどのメリットがあります。 一方で、設置する際の初期費用と破損した場合の修理費用など、コスト面の考慮が必要です。また、設置場所にスペースがないと、柱の分だけ狭くなるため駐車しにくくなる可能性もあります。 メリットとデメリットを踏まえて、カーポートを設置するかどうか決めましょう。 毛布や厚手のボディカバーで覆う 毛布や厚手のボディカバーは、雹が直接クルマに当たるのを防いでくれるため、ボディやガラスの損傷を軽減してくれます。カーポートよりも手軽に入手できるため、スペースやコストの部分で難しい場合の選択肢といえるでしょう。 なお、毛布は水を吸うことで重くなり、固定が十分でなければズレてしまいます。また、ボディカバーは毛布ほどの厚みがありません。併用したり座布団を置いてから被せたりするとよいでしょう。 雹害を受けた車は自分で修理できる? 金属部分の凹みを自分で修理するのは難しいですが、浅い傷や樹脂パーツの凹みは、自分で修理ができます。 それぞれの対応方法は、下記のとおりです。 ・傷への対応方法:タッチペンやコンパウンドで傷を埋める・凹みへの対応方法:ドライヤーで温めて形を戻す いずれの方法も1万円未満で用意できます。ただし、方法を誤ると、状態が悪化する可能性があります。クルマをできるだけ元の状態に復元したい場合や、雹害の程度が深刻な場合は、ディーラーや修理業者へ相談するとよいでしょう。 まとめ 雹害車の修理方法と費用、依頼できる業者、車両保険について解説しました。 雹害車の修理方法は、先述の通り「デントリペア」「板金塗装」「パーツ交換」の3つがあります。被害の程度によって適切な修理方法や費用が異なりますが、雹害にあうと高額な費用がかかってしまうケースが多いです。しかし、車両保険に加入していれば補償されるため契約内容を確認したうえで、修理と手続きを進めましょう。 しかし、数十年も前に発売された古いクルマだと車両保険を付帯できないケースが多いです。パーツも少なく修理するにも費用がかさむ可能性もあるため、思い切って売却するのも1つの方法といえるでしょう。
車の下側を覆っているアンダーカバーは、部品の保護や空力に貢献している重要なパーツです。アンダーカバーが壊れてしまったら、早めに修理をしたほうがよいのでしょうか。今回は、車のアンダーカバーを修理するときの依頼先や費用の目安などについて紹介します。 車のアンダーカバーが壊れる原因 車の下側を覆っているアンダーカバーは単なるカバーではなく、車の部品を保護したり空力性能を向上させたりする重要なパーツです。段差を越えるときに擦ったり、路面の凹凸や落下物を左右のタイヤで跨ぐように通過したときに当たったりすることで、外れたり壊れたりします。 車のアンダーカバー修理の依頼先と特徴 アンダーカバーは、ディーラーや修理工場などで直すことができます。ただし、修理を依頼する場所によって直し方や修理費用が異なることがあるため、ディーラーと修理工場の両方に連絡し、見積もりを取ったうえで修理の依頼先を決めましょう。 ディーラーの特徴 ディーラーは信頼性が高く、安心して任せることができます。また、純正パーツを使用することがほとんどのため、パーツのズレやガタつきがないことも特徴です。 修理工場の特徴 修理工場の場合は依頼先を自分で探すところから始めなければなりません。整備や修理の質は依頼先によって異なります。部品は、新品の純正パーツだけでなく、中古品やリビルト品を選ぶこともできます。 車のアンダーカバーの修理にかかる期間 アンダーカバーの修理期間は、損傷の程度や部品の有無によって異なります。 カバーが外れただけであれば、クリップまたはビス止めをするだけで修理が完了するため、数時間で終わるでしょう。 しかし、アンダーカバーそのものを交換したり、部品在庫がなかったりする場合は時間がかかります。すぐに直せない場合は、取り寄せや部品交換にどのくらいの時間や期間がかかるかディーラーや修理工場に聞いてみましょう。 車のアンダーカバーの修理にかかる費用 アンダーカバーの修理にかかる費用は、カバーがどの程度損傷しているかによって異なります。 アンダーカバーの破損や変形などがなく、クリップやビスが外れただけであれば、数千円程度で直せることがほとんどです。しかし、アンダーカバーそのものを交換する場合は、アンダーカバー代やクリップ・ビス代、工賃などがかかるため、総額数万円になるでしょう。 車のアンダーカバーの修理費用を抑える方法 アンダーカバーの修理費用を抑えたい場合は、ディーラーと修理工場の両方から見積もりを取りましょう。相見積もりを取ることで、修理費用の相場がわかります。修理の質や対応の丁寧さなどを総合的に見て、依頼先を決めましょう。 車のアンダーカバーの応急処置 車のアンダーカバーが外れたときは放置せず、ガムテープで仮止めしましょう。 外れたカバーをそのままにしておくと、カバーが引きずられ、損傷の範囲を広げてしまったり、後続車に部品が飛散して事故を誘発したりする可能性があります。 まとめ 車のアンダーカバーは、車の部品を保護したり空力性能を向上させたりする役割がある重要なパーツです。アンダーカバーが損傷すると、思わぬトラブルや事故に発展することもあるため、カバーが壊れていることに気がついたら早めに修理をしましょう。 アンダーカバーは車の下側のパーツであるため、目に入りにくく、損傷していることに気づきにくいパーツです。運転前には、車の前後左右だけでなく、下部に障害物や損傷がないか確かめてから運転し始めることが大切です。
クルマには、さまざまなオイルが使われています。これらのオイルが漏れてしまうと、気密性が失われ、走行に不具合が起きるなど、さまざまなトラブルが発生します。また、オイル漏れに気づかなかったり、オイル漏れを放置したりすると、クルマを動かせなくなることもあるため、日々のメンテナンスは欠かせません。 この記事では、オイル漏れの修理費用をさまざまな事例を挙げて解説しながら、オイル漏れの種類やオイル漏れが起きたときの対処法についても解説していきます。 クルマのオイル漏れの確認方法 オイル漏れは、レベルゲージのチェックや漏れ出している液体の色・臭い・粘度などで確認できます。 ここからは、オイル漏れの確認方法について紹介します。 オイルレベルゲージを確認する オイル漏れの可能性があるときは、エンジンが冷えているときにエンジンルーム内のオイルレベルゲージを抜き出してオイルの量を確認しましょう。最低量を下回るほどオイルが減っていたときはオイルが漏れている可能性が高いです。 オイルレベルゲージの場所はクルマによって異なるため、取扱説明書でオイルレベルゲージがどこにあるか確認しましょう。 漏れている液体を確認する クルマの下に漏れ出した液体の特徴からもオイル漏れを確認できます。 次のような特徴があるときは、オイル漏れの可能性が高いです。 ・色が茶色や黒・粘度がある・触るとベタッとしたりヌルヌルしたりする クルマのオイル漏れには「内部漏れ」と「外部漏れ」の2種類がある クルマのオイル漏れには、エンジンの内部でオイルが漏れ出す「内部漏れ」と、エンジンの外側にオイルが漏れ出す「外部漏れ」があります。 ここからは、それぞれのオイル漏れの特徴や原因について解説します。 内部漏れの原因 内部漏れとは、エンジンの燃焼室の内部にオイルが漏れ出している状態です。 エンジンの燃焼室は、バルブステムシールとピストンリングによって遮断されており、オイルが侵入しないようになっています。しかし、部品の経年劣化や摩耗が進むと、燃焼室にオイルが入り込んでしまいます。その結果、爆発時にオイルと混合気(空気とガソリンとが混ざり合ったもの)が一緒に燃え、マフラーから白煙が出ます。 また、内部漏れには2種類あり、それぞれの違いは以下のとおりです。・オイル上がり:ピストンリングの摩耗によって発生するオイル漏れ・オイル下がり:バルブステムシールの劣化で発生するオイル漏れ エンジンの内部のため、外から見分けることはできませんが、加速するときに白煙が出る場合はオイル上がりの可能性があります。一方で、減速時やエンジン始動時の白煙が出るのであればオイル下がりの可能性が高いです。 外部漏れの原因 外部漏れとは、オイルがエンジンやトランスミッションの外部に漏れ出している状態です。クルマを止めてあった場所にオイル染みが残るといった症状が現れます。 オイルの出入り口であるオイルエレメントやドレンボルトや、エンジンのヘッド部分を覆うタペットカバー、オイルを溜めておくオイルパンなど、オイル漏れが懸念される箇所には、簡単に漏れ出さないようにパッキンやガスケットなどが取り付けられています。しかし、これらのパーツは経年劣化や走行距離が原因で、密閉能力が低下し、オイルが外に漏れ出してしまうことがあります。 外部漏れは、エンジンの焼き付きや車輌火災などの重大なトラブルの原因にもなりかねないため、駐車場所の地面にオイル染みを見つけた場合には早急に対処しましょう。 クルマのオイル漏れの応急処置 クルマのオイル漏れは重大な事故や故障につながる可能性があり、発見したらなるべく早く対処する必要があります。まずは、自分でできる応急処置の方法を紹介します。 オイルの補充 オイル漏れによりオイルの量が減っているときは、オイルを補充しましょう。オイル量を少ないままにしておくと、エンジンがオーバーヒートする可能性があるだけでなく、最悪の場合はエンジンの焼き付きにつながります。 ただし、あくまでも応急処置に過ぎないため、オイル補充したらなるべく早めにディーラーや修理工場などに持ち込んで修理を依頼しましょう。 オイル漏れ止め剤の使用 オイル漏れ止め剤を使用することで一時的にオイル漏れを止めることができます。ただし、オイル漏れを止める成分が入っている添加剤でなければオイル漏れを止められないため、添加剤は慎重に選びましょう。 また、オイルの補充と同様に応急処置のため、添加剤を入れたら早めにディーラーや修理工場などにクルマを持ち込んで修理してください。 クルマのオイル漏れが起きたときの相談・依頼先 クルマのオイル漏れの応急処置を紹介しましたが、最終的には専門業者に修理を依頼する必要があります。ここでは、オイル漏れが発生した際にどこに相談したらよいのか、どこに修理を依頼したらよいのかについて解説します。 ロードサービスを利用する オイル漏れがひどく、一刻も早くディーラーや修理工場で修理をしなければならないときは、ロードサービスでクルマを移動してもらいましょう。 JAFのほか、自動車保険に付帯されているロードサービス、ディーラーの積載車による移動などを利用します。 ディラー、もしくは整備工場に入庫する オイル漏れが発生してしまった場合は、ディーラーや整備工場などに依頼し、原因の特定や部品の交換を行いましょう。 先述の通り、オイル補充やオイル漏れ止め剤などは、あくまでも応急処置です。これらは修理ではないため、オイル漏れに気がついたときやオイル漏れの疑いがあるときは、なるべくはやくプロに修理を依頼するようにしてください。 クルマのオイル漏れの修理費用の目安 オイル漏れの修理費用は、その原因や修理する箇所によって大きく異なります。 ここからは、「内部漏れ」と「外部漏れ」のそれぞれ修理費用を具体的な事例を挙げて解説します。 内部漏れの修理費用 内部漏れの修理費用は、オイル上がりなのかオイル下がりなのかによって異なります。 修理部品 費用 ピストンリング(オイル上がり) 20万〜100万円以上 バルブステアシール(オイル下がり) 10万〜20万円程度 オイル上がりはピストンリングの摩耗によって発生します。交換するにはオーバーホールに近い作業が必要で、安くても20万〜30万円程度の修理費用がかかります。さらにエンジンが高性能の場合は、100万円以上の修理費用がかかることも珍しくありません。 オイル下がりはバルブステアシールの劣化によって起こるため、対象の部品の交換が必要です。タペットカバー、カムシャフト、ロッカーアームなど複数の部品を外して交換する手間があるため、10万~20万円程度の修理費用がかかります。 外部漏れの修理費用 外部漏れの修理費用は、漏れている場所によって変わってきます。 修理部品 費用 ドレンボルトパッキン 5,000〜1万5,000円程度 オイルフィルター 5,000〜1万5,000円程度 タペットカバーパッキン 1万5,000〜2万円程度 オイルパン 4万〜5万円程度 シリンダーヘッドガスケット 10万〜20万円程度 ドレンボルトパッキン、もしくはオイルフィルターからのオイル漏れによる修理費用は、5,000〜1万5,000円程度です。部品自体は高くても3,000円程度ですが、交換の作業でオイルが抜けるため、部品代にオイル代が追加されます。 タペットカバーからのオイル漏れによる修理費用は、1万5,000〜2万円程度です。ただし、輸入車は部品代が高額なため、倍近い修理費用がかかる場合があります。 オイルパンの修理には、4万〜5万円ほどかかります。こちらもタペットカバーと同様に輸入車のほうが費用が高く、10万円を優に超えるケースも珍しくありません。オイルパンは経年劣化のほかに縁石への乗り上げで損傷することもあるため、普段の取扱いに注意すると修理費用を抑えられるでしょう。 外部漏れの修理の中で最も修理費用がかかるのは、シリンダーヘッドガスケットの交換です。シリンダーヘッドガスケットは、シリンダーの内圧を外に逃がさないための部品です。さらに、シリンダー内のオイルと冷却水を分離する役割もあるため、エンジンに用いられるガスケットの中で最も高い強度が求められます。修理費用は、軽自動車で10万円程度、V型エンジン搭載車は手間も部品代も倍になるため、20万円程度を見込んでおく必要があります。 クルマのオイル漏れを防ぐ方法 オイル漏れは、部品の経年劣化や部品に衝撃・負荷がかかることで発生します。そのため、オイル漏れを完全に防ぐことはできません。 しかし、オイル交換を適切なタイミングで行うことで、オイル漏れを予防したり、遅らせたりすることができます。オイルは、走行の有無に関わらず、空気に触れると少しずつ酸化します。そして、その酸化したオイルはバルブステムシールやタペットカバーパッキンといったゴムの部品を傷め、オイル漏れにつながってしまうのです。 オイル漏れを早期発見するためにも、定期点検を欠かさずに実施し、違和感や異常を少しでも感じたときは、すぐに点検してもらうようにしましょう。 まとめ ここまで、オイル漏れの種類や対処法、さらには修理費用やオイル漏れを防ぐ方法などについて紹介してきました。 エンジン警告灯やオイルの警告灯などが点灯したときは、クルマの内部で異常が起こっているサインです。警告灯が点灯したら安全な場所にクルマを止め、その警告灯の意味やその後の対処法を確認してください。急を要する場合は、JAFやレッカーを呼んでクルマを移動させましょう。 駐車していた場所にシミができた場合は、クルマから何かが漏れている証拠です。エアコンの水や排出ガスに含まれる水分であれば問題ありませんが、シミになっている場合は、水以外の液体が漏れている可能性があります。この場合は、ディーラーや修理工場などに連絡して早めに点検してもらいましょう。 先述の通り、オイル漏れの箇所や修理費用はさまざまですが、共通していえることは早めに気づいて対処することです。また、オイル交換とオイル漏れは密接に関係しているため、日頃からこまめにメンテナンスを行いましょう。
車のエアコンが故障すると、夏は暑く、冬は寒いという過酷な環境で運転しなければなりません。そのため、少しでもエアコンの効きが悪かったり、異音が聞こえたりしたときは、早めに修理に出すことをおすすめします。そこで今回は、車のエアコンの故障を調べる方法、修理の依頼先、修理の相場や故障の原因を解説します。 車のエアコンの故障の有無を調べる方法 車のエアコンの故障を調べるためには、温度を最も高くするか低くするかして、最大風量で作動させる必要があります。設定温度に適した温度の風が出ていない場合は、故障していると考えられます。 「温風」と「冷風」の片方が出ないのか、または両方とも出ないのかも確認しましょう。 車のエアコン修理の依頼先 車のエアコン修理は、どこに依頼すればよいのでしょうか。車のエアコン修理を依頼できる業者を紹介します。 ディーラー 車の販売や下取り、点検・整備などを行っているディーラーや販売店に、エアコンの修理を依頼できます。 ディーラーや販売店は、取り扱っているメーカー・車種の修理に関して十分な知識と技術を持ちます。また、メーカーが推奨する部品や整備を実施してくれるため、修理後に不具合が発生しにくいこともディーラーや販売店で修理するメリットといえるでしょう。 メーカー保証や延長保証の期間中であれば、保証で修理できる可能性もあります。そのため、保証期間中は、まずディーラーや販売店に修理の相談をするとよいでしょう。 もし、保証期間が過ぎている場合や保証対象外の修理となった場合、メーカー推奨部品への交換や質の高い整備の実施などによって費用が高くなりやすいため、他の業者での修理も検討するとよいでしょう。 整備工場 整備工場では、車のエアコン修理を受け付けているところが多いです。整備工場は、車の修理や整備・点検などが主な業務となっているため、さまざまな車のエアコン修理をすることができるでしょう。 ただし、整備や修理の技術は、在籍している整備士次第であるため、信頼性が高い業者を見極めなければなりません。 国産車・輸入車・事業用車(タクシー)など幅広い車種を取り扱っているか、過去の修理実績があるかなど、さまざまな視点から信頼性の高さを見極めます。 近くに信頼できる整備工場がある場合には、整備工場にエアコン修理を依頼してもよいでしょう。 自動車電装業者 自動車電装業者は、車の電装品を取り扱う専門業者です。 そのため、自動車電装業者でもエアコン修理をすることができます。また、他の業者では修理が難しいトラブルについても直せる場合があります。 あらゆる業者に相談しても解決しないエアコンのトラブルは、自動車電装業者に頼んでみるとよいかもしれません。 カー用品店 カー用品店でもエアコンの修理を受け付けているところがあります。 ただし、エアコン修理に必要な設備が揃っていない場合は、修理を断られることがあるため、一度相談して修理できるか確認することをおすすめします。 ガソリンスタンド ガソリンスタンドでもエアコンの修理を受け付けているところがあります。 ガソリンスタンドもカー用品店と同様に設備が整っていなければ修理ができないため、給油や洗車のついでに修理できるか相談してみるのもよいでしょう。 車のエアコン修理の費用相場 エアコンの修理の費用は、不具合が発生している箇所によって異なります。 エアコンフィルターやエアコンガスなど、修理に時間や手間がかからない作業であれば、数千円〜数万円程度が相場です。 一方、コンプレッサーやエバポレーター交換など、部品交換を伴う修理や時間・手間がかかる作業の場合には、数十万円かかることもあります。 そのため、エアコンの修理をするときは、複数の業者から見積もりを取り、比較するとよいでしょう。 車のエアコンの故障の原因 車のエアコンが故障する原因は、不具合やトラブルが発生している箇所によって異なります。ここからは、車のエアコンの主な故障原因について紹介します。 エアコンフィルターの汚れ エアコンフィルターの汚れや目詰まりがエアコンの故障の原因になっていることがあります。 家庭用エアコンでも、フィルターが汚れていたり目詰まりしていたりすることによって、風量が弱くなったりエアコンの効きが悪くなったりした経験があるのではないでしょうか。車のエアコンも家庭用エアコンと同様にフィルターの汚れや目詰まりによって、効きが悪くなります。 フィルターが汚れていたり目詰まりしていたりするときは、汚れを落としたりフィルター交換したりしましょう。 エアコンガスの不足 エアコンガスが不足していると冷房の効きが悪くなります。 車のエアコンの冷風は、エアコンガスをコンプレッサーで圧縮して液体にし、液体が気体になるときの気化熱を利用して作り出しています。このエアコンガスが不足すると、気化熱により冷風を作り出すことができなくなるため、冷房が効かなくなります。 冷房だけが効かない場合には、エアコンガスが不足していないか確認しましょう。 コンプレッサーの故障 エアコンのコンプレッサーが故障すると冷房が効かなくなります。 コンプレッサーは、空気を圧縮する装置です。車のエアコンの冷風は、このコンプレッサーによってエアコンガスを圧縮することで作り出しています。しかし、コンプレッサーが故障すると、エアコンガスの圧縮ができず、気化熱による冷風を作り出せなくなり、冷房が効かなくなります。 エバポレーターの故障 エバポレーターは、熱交換器といわれる装置です。 エバポレーターの内部では、圧縮して液体になったエアコンガスが噴射されています。このときの熱交換により、冷風を作り出しているのです。このエバポレーターが故障していると、熱交換がうまくできず、冷風が作り出せなくなり、冷房が効かなくなります。 エバポレーターが故障の原因だった場合、エバポレーターの洗浄することで不具合を解消できることもありますが、エバポレーターの交換が必要になるケースも少なくありません。 ブロアファンモーターの故障 ブロアファンモーターは、エアコンの風を吹き出すファンを動かすモーターです。 このモーターが故障していると、風を車内に吹き出すことができません。エアコンを作動させたときに風すら出てこないときは、ブロアファンモーターの故障が考えられます。 リレー・ヒューズの故障 リレーは、スイッチと連動している電装部品です。ヒューズは、家のブレーカーと同じ役割を持つ部品です。 これらの電装部品が故障すると、スイッチを押したり回したりしてもエアコンが正常に作動しません。スイッチを押してもエアコンが正常に作動しないときは、早めに修理工場に持ち込んで、リレーやヒューズに異常がないか確認しましょう。 サーモスタットの故障 サーモスタットは、冷却水の温度を調整する開閉式の弁です。 サーモスタットが故障すると、冷却水の循環が適正に行われなくなり、暖房が効かなくなります。また、エンジンのオーバーヒートにも繋がる可能性があります。 暖房の効きが悪いときは、なるべく早めに原因を追求し、修理しましょう。 冷却水の不足・漏出 冷却水の不足や漏れがあると、冷却水の熱を利用して温風を作る暖房が効かなくなります。 また、冷却水は、エンジンを冷やす目的もあるため、冷却水が不足していたり漏れたりしているときは、早めに修理しましょう。 修理費用が高額になる場合は買い換えも検討しよう 車のエアコンの修理は、故障している部位によって費用が異なります。 部品交換や大がかりな修理をしなければならない場合、エアコンのトラブルだけでなく他の部位まで故障が広がっているときは、修理費用が高くなる可能性があります。 あまりにも修理費用が高いときは、修理することだけを考えるのではなく、新しい車への乗り換えを検討してみるのも1つの方法といえるでしょう。
車のへこみの修理は、どこに依頼すればよいかわからない人も多いでしょう。また、へこみの場所や程度によっては自分で直せるケースもありますが、そのことを知らない人も少なくありません。 この記事では、車のへこみの修理の依頼先や費用相場、自分で直す方法などについて詳しく解説します。 車のへこみの修理はどこに依頼すればいい? 事故でついてしまったへこみは、見た目が悪いだけでなく、防錆の役割を担っていた塗装がはがれてボディーの錆びつきを促進したり、そのために後で修理する際の費用がかさむ原因になったりするため、早めに修理をしたほうがよいでしょう。安心な方法は、専門業者に依頼することです。主な依頼先とそれぞれの特徴について解説します。 自動車整備工場 修理を専門に扱っている業者のため、経験豊富で安心できる依頼先です。ディーラーに依頼するより安いのが特徴です。 仲介業者を介さないため手数料は発生せず、部品交換より修理を優先する傾向があるため、総費用を抑えられるでしょう。また、多くの整備工場が純正パーツにこだわらず、コストパフォーマンスにこだわってパーツを選ぶことも費用が安い理由です。 また、自動車整備工場は地方運輸局長の認証を受けており、資格を持った整備士が在籍しているため、専門的な修繕も期待できます。柔軟な発想であらゆる修理に対応してもらえる可能性が高いでしょう。 ディーラー 車のへこみ修理は、ディーラーにも依頼できます。ディーラーは修理を別の工場に外注することが多く手数料が発生し、また新品の純正パーツに交換することが多いため、総費用は高額になるのが一般的です。 ただし、ディーラーは特定の自動車メーカーからの指導やトレーニングを受け、専門ツールや修理用設備も備えているため、一定水準以上の技術力を期待できるのが魅力です。 ガソリンスタンド 軽微なへこみ修理であれば、ガソリンスタンドでも修理を依頼できる場合があります。このケースではガソリンスタンドのスタッフが直接対応してくれることが多いです。ペイントレスデントリペア(PDR)と呼ばれる方法で、専用の道具を駆使し、へこみを押し出しながら修理してもらえます。 また、これらの方法の他にもカー用品店に修理の依頼を頼める場合があります。年中無休や長時間営業だったりする店舗が多いため、早く修理したい場合に検討しましょう。 車のへこみの修理費用の相場 一般的なへこみの修理費用の相場は、数万円から数十万円です。10cmに満たない小さなへこみであれば2〜3万円で済む場合もあります。 また、へこみのサイズは同じでも、場所によって値段が変わることがあると覚えておきましょう。たとえばバンパー部分は安く、ボンネットやルーフだと高くなる傾向があります。さらに、輸入車は国産車に比べて高額な傾向があることにも注意が必要です。 車のへこみの修理に保険を使えるケース 入っている保険を利用して車のへこみを修理できる場合があります。保険が適用されるケースは以下の4パターンです。 1. 事故によるへこみ交通事故に巻き込まれ、他の車や物体と接触してへこみが生じた場合は、保険が適用される可能性があります。この場合、自動車保険の事故被害者補償(対物賠償)によって修理費用がカバーされます。相手の過失が認められた場合は、相手方の自動車保険を利用することもあるでしょう。 2. 盗難や窃盗によるへこみ車が盗まれたり窃盗に遭ってへこみが生じたのであれば、自動車保険の窃盗被害補償によって修理費用がカバーできる可能性があります。 3. 自然災害によるへこみ自然災害によって車にへこみが生じた場合、自動車保険によっては、修理費用をカバーできる可能性があります。ただし、具体的な自然災害(例: 雹、台風、洪水)に対する補償の適用は、保険契約によって異なります。 4. 駐車場事故駐車場で他の車と接触し、へこみが生じた場合、自動車保険の駐車場事故補償によって修理費用がカバーされる可能性があります。 自分で補修できる場合もある 車のへこみ修理は基本的に業者に依頼するのが安心ですが、小さなへこみであれば自分で直せる可能性があります。自分で補修するメリットは専門業者に依頼するよりも安く抑えられること、デメリットは完璧に補修するのが難しいということです。 修理作業には失敗のリスクが伴うことも念頭におき、自分で修理するかどうかを決めましょう。自分で補修する場合のやり方をご紹介します。 【吸盤式工具で引っ張る】自分で車のへこみを修理する方法 強力なバキュームリフターをはじめとする吸盤式工具をへこみ部分に接着し、引っ張る方法です。へこみの大きさに合った工具を選びましょう。 引っ張る前にへこみ部分を温めると直しやすいとの意見がありますが、逆に車を傷める原因になり得るとの意見もあるため、おすすめはできません。 なお、ボンネットのように平面部分の軽度のへこみに適した修繕法であり、車の角のへこみや複雑に歪んだへこみの補修には不向きです。 【複数の道具を使う方法】自分で車のへこみを修理する方法 他にも複数の道具を使って直す方法があります。必要なものと手順は以下のとおりです。 ■ 必要なもの下記の道具や材料をカー用品店やオンラインショッピングなどで入手しましょう。 ・ペン(最初に補修範囲をマークするため)・耐水サンドペーパー・シリコンオフ・パテ・プラサフスプレー・マスキング用テープ・塗装料 ■ 手順手順は以下のとおりです。 1. へこみ部分周囲の汚れを落とし、補修範囲をペンでマーキングする2. 耐水サンドペーパーを使って補修範囲の塗料を取り除き、シリコンオフで油分を取り除く3. 補修範囲にパテを塗布したら、耐水サンドペーパーでパテを研磨4. シリコンオフで油分を取り除き、マスキングテープで補修範囲より少し広めにマスキングをする5. プラサフスプレーを吹き付ける。塗装の下地を作る6. サンドペーパーで研磨して、プラサフ部分と周囲の段差をなくす。細めのコンパウンドで塗装の下地を作る7. シリコンオフで油分を取り除く8. 広めにマスキングをしたのち、スプレーなどで塗装する9.乾燥 (約1週間) まとめ この記事では、車のへこみ修理はどこに依頼すればよいのかを解説しました。主な依頼先は以下のとおりです。 ・自動車整備工場・ディーラー・ガソリンスタンドやカー用品店 へこみの修理費用の相場は、数万円から数十万円、10cmに満たない小さなへこみであれば2〜3万円で済む場合もあります。業者に依頼する際は、修理に保険を適用できるかどうかも確認した上で、ニーズに合った業者を選定するとよいでしょう。
RVブームで一世を風靡したパジェロを購入したいけど故障のリスクが心配と考える人も多いでしょう。パジェロのようなクロスカントリーSUVにありがちな過走行や経年劣化による故障は修理費用が高いため、事前に詳しく知っておくと安心です。 この記事では、パジェロのよくある故障箇所や修理費用の目安などについて解説します。パジェロを所有している人や購入を検討中の人はぜひ参考にしてください。 パジェロのよくある故障箇所 クロスカントリーSUVとして十分な実績のあるパジェロですが、走行距離が10万kmを超えるような個体では、どうしても故障や不具合が多くなります。 ここでは、パジェロのよくある故障事例と修理費用の相場を紹介します。 エアコンの効きが悪い パジェロに限らず、エアコンは経年劣化や過走行により故障や不具合が発生します。エアコンの不具合は、コンプレッサーの焼き付きやコンデンサーからのガス漏れなどがよく知られています。 また、配管の連結部に目に見えないほどの小さな穴や亀裂が発生し、ガス漏れの原因になることもあります。そのような場合はエアコンガスの補充などを行ってもすぐにエアコンが効かなくなってしまいます。 修理費用は、コンプレッサーの交換で10万円程度、コンデンサーの交換で5万円程度です。しかし、それに加えて、インストルメントパネルの裏にあるエバポレーターやその周辺の配管からガス漏れがあった場合は、ハンドル周りの部品をほとんど外すことになるため、追加で10万円〜20万円程度の費用がかかります。 オルタネーターの発電不良 オルタネーターはクルマの発電機です。パジェロに限らず、経年劣化や多走行で故障や不具合が発生するため「ヘッドライトやメーターパネルが暗くなった」「バッテリー交換をしてもエンジンかかりにくい」などの症状が出た場合は早めに点検に出しましょう。 オルタネーターの不具合を放置すると、走行中にエンジンが止まる恐れがあるため、大事故にも繋がりかねません。少しでも異常を感じたら速やかにディーラーや整備工場に持ち込んで点検しましょう。 修理費用は、古い世代のパジェロで5万円程度、2006年に登場した最終モデルで10万円程度かかります。いずれもリビルド品を使用した場合の目安の価格です。 タイミングベルトの寿命 最近はタイミングチェーンを使用したクルマが多いですが、パジェロの最終モデルのガソリン車にはタイミングベルトが採用されています。タイミングベルトは、クルマにとって非常に重要な部品です。クランクシャフトとカムシャフトのタイミングを合わせる役割を担っており、万が一切れるとピストンとバルブが正常に作動しなくなり、状況によってはエンジンが致命的なダメージを負ってしまいます。 タイミングベルトは寿命を迎えても目立った症状が出ません。一般的に10万kmが目安といわれているため、中古で購入する際には走行距離を確認し、もし10万km近い個体なのであればタイミングベルトの状態を事前に確認しておきましょう。 なお、タイミングベルトを交換する際にはウォーターポンプの交換も推奨されます。ウォーターポンプはタイミングベルトの奥に設置されており、もしタイミングベルトを交換した後にウォーターポンプが故障してしまうと、再度タイミングベルトを外して作業をする必要があり、無駄な工賃が発生するためです。タイミングベルトとウォーターポンプの同時交換には、最終モデルのパジェロで20万円程度かかります。 DPFの目詰まり DPF(Diesel Particulate Filter)は、排気ガスに含まれるPM(Particulate Matter)を捕集し、自動的にPMを燃焼(DPF再生)処理する装置で、最終型のパジェロに搭載されています。 このDPFが目詰まりを起こすと警告灯が点灯し、最悪の場合は交換が必要になります。PM、いわゆる煤を自動処理(燃焼)する機能が備わっていますが、ストップアンドゴーや渋滞が多い短時間の走行や15万kmを超えるような過走行車で発生する可能性が多い不具合です。 交換費用は、部品代だけで26万2,900円(税込/純正品)、そこにガスケットやナットなどの小さなパーツ代や工賃が入るため、あわせて30万程度かかります。 また、最近ではDPF交換と同時にエンジンクリーニングを行うのが一般的です。理由は、スロットルボディ、EGRバルブ、インテークマニホールドなどのカーボンの堆積が原因で、DPFを交換してもすぐに目詰まりを起こす場合があるからです。ただし、1回のエンジンクリーニングで30万円程度の費用がかかるため、専用オイルを使用する、1日30分以上は走行する、走行距離をしっかり管理するなど、なるべくカーボンを堆積させないための工夫が必要です。 GDIエンジンの不具合 パジェロは、1997年5月のマイナーチェンジで世界初の直噴エンジン、いわゆるGDIエンジンが搭載され、2006年9月まで継続して採用されていました。このGDIエンジンは、4万〜6万km程度の走行で、エンジンストール、黒鉛、アイドリング不調などのトラブルが頻繁に発生します。 専門店にエンジンクリーニングを依頼すると、2万~5万5,000円程度の費用で対応してもらえます。しかし、GDIエンジンの不具合は三菱のリコールが出ているため、乗り換えを考えなければならないほどの深刻な事態への発展も想定しておく必要があります。 まとめ ここまでパジェロのよくある故障箇所と修理費用の目安について解説してきました。 パジェロは多くのモデルがリリースされているため、故障について一概にいえない部分があります。たとえば、最終モデルのV93W型はGDIエンジンも搭載していないシンプルなガソリンエンジンのため、トラブルは起きづらいといえるでしょう。逆に、同じく最終モデルのV98W型は、中身が一新されているクリーンディーゼルエンジンを搭載しているため、ある程度のトラブルは覚悟しなければなりません。 パジェロの中古車は、トラブルへの対応や自分のライフスタイルを考慮した上で、正しく選びましょう。
ランドクルーザー80は1989年にデビューした高級志向のクロスカントリー車です。悪路走破性の高さはもちろんのこと、クラウンと遜色ない内装で人気を博しました。ランクルシリーズの絶大な信頼性もあり、2023年現在でも大人気の車種です。しかし発売開始が30年以上前のクルマ。心配なことは故障ですよね。この記事では80系ランクルでよくある故障箇所と修理費用を解説します。 80系ランクルのよくある故障箇所 30年以上前の旧車はどうしても故障・不具合が多くなるものです。ここからは80系ランクルのよくある故障箇所を紹介します。 ディーゼル噴射ポンプの不具合 燃料をエンジンに供給する噴射ポンプは経年劣化しやすい部分です。故障してしまうと、煙があがる、加速が鈍る、燃料が漏れる、エンジンがかからないなどの症状が発生します。 定期的なメンテナンスで不具合の発生を軽減することはできますが、噴射ポンプは常に高温にさらされるためどうしても劣化が進みやすい箇所です。 ラジエーターの故障 ラジエーターの一般的な寿命は12年ほどといわれています。ランクル80の場合、車齢が30年以上のものばかりのため、3回は交換する必要があります。定期的に交換していない場合は、腐食が進んでいるかもしれません。 ラジエーターのトラブルはエンジンの深刻な故障に発展する可能性があります。回転数の不調や水温計の異常が発生している場合は、ラジエーターの破損を疑いましょう。 エアコンの不具合 カーエアコンはエアコンガスを使用し冷風を作ります。このガスが漏れてしまうことが多くの不具合の原因です。また、コンプレッサーの汚れやエアコンガスの劣化なども考えられます。 汚れは定期的なメンテナンスで防げますが、タフな作りの80系ランクルといっても経年劣化は避けて通れません。 ドライブシャフトからのオイル漏れ ランクル80は、フロントアクスルに取り付けられたタイヤを曲げるために、グリス充填型のドライブシャフトが採用されています。近くにはギヤオイルで満たされたデフケースがあり、オイルがドライブシャフトに侵入しないようシールがつけられています。しかし、シールが経年劣化してしまうとオイルが漏れ出し、グリスが熱で溶けて漏れ出してしまうのです。結果、エンジンの焼きつきが起きたり、ステアリングホイールの動きが重たくなるなどのトラブルにつながります。 80系ランクル修理費はいくら? 万が一故障してしまった場合、各パーツでいくらくらい修理費がかかるのでしょうか。一例を紹介します。 修理内容 費用相場 ディーゼル噴射ポンプ 10万円〜 ラジエーター修理 6万円〜 エアコン修理 10万円〜 ドライブシャフト修理 7万円〜 一般的な車のメンテナンス費用は1年間に3〜5万円程度といわれています。しかし旧車の場合は経年劣化により高価なパーツ交換が必要になりメンテナンス費が跳ね上がることが多いです。日頃から丁寧にメンテナンスをしていれば劣化を遅らせることができるとはいえ、遠くない未来に修理・交換が必要になるでしょう。 80系ランクルの維持費が高いと思ったときの対処法 パーツの経年劣化による修理・交換は旧車を維持するうえで避けることはできません。新車や高年式の中古車よりもメンテナンス費が高くなってしまうものです。もし修理費を負担に感じたら手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。 ※2023年5月11日時点のデータです
ハリアーは絶大な人気を誇るクロスオーバーSUVです。また、トヨタのブランド力による信頼性の高さや、クルマとしての完成度にも定評があります。しかし、新車で購入してから10年以上経過すれば、経年劣化による故障は起こりやすくなります。 この記事では、20年以上前に発売された30系ハリアーのよくある故障箇所と、修理費用の目安を解説します。30系ハリアーを現在所有している方はもちろん、これから中古車で購入を検討している方も、ぜひ参考にしてください。 ハリアーのよくある故障箇所 車検に通したり、購入を検討したりする際に、予測されるトラブルをあらかじめ把握しておくことは大切です。 ここでは、30系ハリアーのよくある故障箇所について解説します。 ヘッドライト内部に水が浸入する 30系ハリアーは、ヘッドライトの内部に水が浸入することがよくあります。修理方法としては、中古のヘッドライトに交換という方法もありますが、水漏れに弱い部分も同時に修理できる加工修理のほうがおすすめです。加工修理であれば、シーリング剤、もしくはコーキング剤を使って水漏れ対策ができるため、長い目で見れば中古のヘッドライトを購入するよりもコストがかかりません。 修理費用は、左右とも修理した場合で2万〜3万円です。黄ばみなどを落とすヘッドライトクリーニングも同時に行えば、見た目の改善を図ることができます。ただし、30系ハリアーの場合、年数の経過から簡易的なヘッドライトクリーニングでは綺麗にできない可能性があります。耐水紙やすりでヘッドライトの黄ばみを削り落とし、その上でクリアコーティング剤を塗布するという作業が発生するため、2万〜3万円程度の追加の施工費用がかかるでしょう。 ラジエーターからの冷却水漏れ ラジエーターからの冷却水漏れは、30系ハリアーで定番のトラブルです。そのため、購入前に必ずラジエーターを交換してあるかどうか確認してください。具体的には、ラジエーターコアとラジエーターサイドタンクの接合部のカシメ部分から冷却水漏れが起こります。 ラジエーターASSYへの交換により修理が可能です。純正部品はもちろん、社外品への交換でも使用するにあたって大きな問題はありません。おおよその修理費用は、純正部品を使用した場合で6万5,000円程度、社外品を使用した場合で5万円程度です。 ハブベアリングのガタつき 走行中に「ゴーゴー」などの異音が出る場合は、ハブベアリングがガタついている可能性があります。 ハブベアリングのガタつきは、走行距離が10万km以内であればそれほど心配する必要はないといわれているものの、足回りに負担がかかるような運転をしていたり、社外品の大径ホイールやハイグリップタイヤを履いていたりする場合は、ハブベアリングへの負担が大きくなって寿命が縮まります。状況によっては6万km程度で交換に迫られるかもしれません。 修理の際にはハブベアリングそのものを交換します。費用は、1箇所あたり2万5,000円〜3万円程度です。 マルチナビゲーションのタッチディスプレイの不具合 30系ハリアーでは、マルチナビゲーションのタッチパネルが全く反応しなくなるという故障が散見されます。 カーナビの操作やエアコンの細かい設定ができなくなるため、運転に大きな支障が出てしまうトラブルです。 おおよその修理費用は、電装系の修理が対応可能な整備工場で修理した場合で5万〜9万円程度、ディーラーに修理を依頼した場合で10万〜20万円程度です。 タイミングベルトの寿命 ハリアーハイブリッドの3MZ-FE型エンジンに使用されているタイミングベルトは、走行距離に応じて交換を検討しましょう。 タイミングベルトは、多くのメーカーで10万kmごとの交換を推奨されています。寿命を迎えても目立った症状のない部品ですが、万が一タイミングベルトが切れると深刻なエンジントラブルに繋がるため、推奨されている距離で交換しましょう。また、タイミングベルトの奥にあるウォータポンプも同時に交換するとよいとされています。 おおよその修理費用は、ウォーターポンプと一緒に交換した場合で、11万〜15万円程度です。工場によってはもっと安い場合もありますが、非常に重要な部品であるため、費用だけで依頼先を決めるのは危険です。信頼できる技術力をもつ修理工場、もしくはディーラーに依頼することをおすすめします。 そもそもハリアーとは? ハリアーは日本を代表するクロスオーバーSUVの1台です。1997年から現在まで、25年以上もの間販売が続いています。 ハリアーの確固たる地位を築いたのは、先進的なデザインと高い質感のインテリアが特徴の30系です。2代目のモデルにあたり、2003年から発売が開始されました。 日本国内のみならず海外でも販売されており、初代10系と2代目30系まではレクサスブランドの1つとして展開されていました。 2013年12月には、その人気の高さから実に10年振りとなるフルモデルチェンジが行われ、3代目にあたる60系が国内専用車として登場します。国内のみだと販売台数が稼げないために製造コストがかさむといわれているなかで異例の存在でした。4代目の80系はグローバルモデルとして再び海外で販売されているため、60系はハリアーの歴史のなかでも異彩を放つ存在といってよいでしょう。 まとめ ハリアーの歴史やよくある故障箇所について解説しました。 ハリアーは故障の少ない車種といわれていますが、2010年以前の30系ハリアーに関してはここで紹介した故障を想定しておく必要があります。また、購入を検討している方は、比較的故障のリスクが低い2010年〜2013年の個体をおすすめします。 もしくは、30系ハリアーよりも高年式な中古車を購入するとより安心感を得られるかもしれません。たとえば、故障に対する備えを車輌代に回して、2016年くらいのお手頃な価格帯の60系ハリアーを手に入れるというのも1つの方法です。
ロードスターは現在でも新車販売されている国産の小型スポーツカーとして、人気の高い車です。現行のND型でも登場は2015年で、すでに8年近くが経過しています。そろそろ長期使用による不具合も明らかになってきました。本記事ではロードスターの故障しやすい箇所と故障した際の修理費について解説します。 ロードスターのよくある故障箇所 ロードスターでよく見受けられる故障箇所は、主に以下の5箇所です。ここからは、よくある故障を一つずつ解説します。 エンジン 4代目ND型ロードスターでは、エンジン内部の汚れによる不調があるようです。。ND型ロードスターに搭載されるエンジンは直噴エンジンです。直噴エンジンは、燃焼効率が高い反面、ガソリンの燃焼によって発生するカーボンなどがエンジン内部に堆積しやすいことが欠点といわれています。。また、カーボンは吸気ポートやピストン室内に燃料を噴射するインジェクターなどにも堆積し、燃料の噴霧状態が悪化することによって、エンジン振動が大きくなったり、出力が低下したりするなどの現象が発生します。 3代目NC型ロードスターでは、冷却水に関するトラブルが頻繁に見受けられます。具体的には、電動ファン用のモーターが故障し、エンジンの冷却が正しくできなくなり、エンジンがオーバーヒートするといったケースがあります。 2代目NB型ロードスターでは、燃料ポンプの故障が多いようです。NB型ロードスターの燃料ポンプは寿命が短い傾向があります。この燃料ポンプが故障すると、正常な燃圧が得られなくなり、不具合が起きてしまいます。 エアコン エアコンの故障は、ND型ロードスターで頻繁に見受けられるといいます。 エアコンを構成するパーツの中でもコンプレッサーに異常が生じることは多くありません。しかし、コンプレッサー以外の部品の不具合によって異常が起こり、結果としてコンプレッサーの故障へと繋がっている事例があるようです。 このような故障の場合、コンプレッサーだけの交換では済まないために、修理費が高額になるケースもあります。 オルタネータ 車の発電機であるオルタネータは、エンジンの駆動力によって走行中に発電し、車の走行やライトの点灯、エアコン、オーディオなどが必要とする電力を発生させる重要なパーツの一つです。 そのため、オルタネータが壊れてしまうと発電ができなくなり、走行不能になる場合もあります。また、オルタネータで発電できなくなる前に、エンジンの回転をオルタネータに伝達するプーリー軸のベアリングが壊れることもあります。ベアリングが故障した場合、異音が発生するため、異常を感じたら早めに点検をしましょう。 他にもオルタネータには、スリップリングとブラシという消耗部品があります。これらの部品はいずれ故障やトラブルなどが発生することから消耗部品と考えておくとよいでしょう。 パワーウインドウ ロードスターのパワーウインドウのトラブルは、初代NA型からある不具合の代表例です。 ロードスターのパワーウインドウを動かすモーターやワイヤーなどのパーツは、ドア内部でむき出し状態になっているケースが多く、ドア内部に侵入した水分によって部品が錆びたり劣化したりしやすい環境となっています。そのため、突如パワーウインドウが動かなくなったり、ワイヤーが切れたり、異音が聞こえたりするという事例が多く報告されています。 ソフトトップの雨漏り ソフトトップは、布製の幌です。そのため、鉄板に塗装がされた他のボディパーツに比べれば外的環境に弱い部品といえます。 日差しが強い日中は紫外線に晒され、頻繁に開閉動作をすると擦れることがあるため、劣化は避けられません。 ソフトトップが劣化したり、切れたりすると、雨漏りが発生します。そのため、ソフトトップオープンカーであるロードスターを所有するときは、なるべく直射日光や雨風に晒される環境を避けて保管するとよいでしょう。 また、ソフトトップのオープンカーを楽しみたいのであれば、幌は、消耗品の一部として認識する覚悟も必要かもしれません。 ロードスター修理費の目安 ここまでに紹介した故障の修理費の目安は、以下のとおりです。あくまでも目安であるため、実際に修理が必要になった際には、修理を依頼するディーラーやサービス工場でまず見積もりをしてもらいましょう。 【エンジン】・NC型の電動ファンモーター交換:部品代3万円+工賃3万円=合計6万円低度・NB型の燃料ポンプ交換:部品代で3万円程度 【エアコン】・10万円〜20万円程度(交換部品によって修理費が異なります) 【パワーウインドウ】・1箇所につき2~3万円程度 【ソフトトップの雨漏り】・一般的な相場:約5万円~ ロードスターの維持費が高いと感じたら売却がおすすめ ロードスターの維持費が高いと感じたら、売却を検討するのも一つの方法です。 ロードスターは、世代によってリビルト品や中古部品などのパーツ確保が難しいことがあります。パーツの入手が困難で、修理代が高くなる場合には、売却を検討した方がよいでしょう。 旧車王(リペアマニア)なら故障者でも買取できる もし、故障したロードスターの修理費が高くなってしまい、手放そうと考えた場合、「リペアマニア」への売却がおすすめです。 リペアマニアは、旧車の買取を得意とするカレント自動車が自動車再生事業として運営しており、動かなくなった車も買い取ってもらえる点が大きな特徴です。 一般の自動車買取業者では、故障している車の価値は非常に低くなってしまいます。しかし、自動車再生を事業としているリペアマニアであれば、故障車であっても高く買い取ってもらえるため、故障したロードスターを売却するときにおすすめです。