車のへこみ修理はどこに依頼すればいい?自分で修理する方法も解説

目次
1.車のへこみの修理はどこに依頼すればいい? 2.車のへこみの修理費用の相場 3.車のへこみの修理に保険を使えるケース 4.自分で補修できる場合もある 5.【吸盤式工具で引っ張る】自分で車のへこみを修理する方法 6.【複数の道具を使う方法】自分で車のへこみを修理する方法 7.まとめ

車のへこみの修理は、どこに依頼すればよいかわからない人も多いでしょう。また、へこみの場所や程度によっては自分で直せるケースもありますが、そのことを知らない人も少なくありません。

この記事では、車のへこみの修理の依頼先や費用相場、自分で直す方法などについて詳しく解説します。

車のへこみの修理はどこに依頼すればいい?

事故でついてしまったへこみは、見た目が悪いだけでなく、防錆の役割を担っていた塗装がはがれてボディーの錆びつきを促進したり、そのために後で修理する際の費用がかさむ原因になったりするため、早めに修理をしたほうがよいでしょう。安心な方法は、専門業者に依頼することです。主な依頼先とそれぞれの特徴について解説します。

自動車整備工場

修理を専門に扱っている業者のため、経験豊富で安心できる依頼先です。ディーラーに依頼するより安いのが特徴です

仲介業者を介さないため手数料は発生せず、部品交換より修理を優先する傾向があるため、総費用を抑えられるでしょう。また、多くの整備工場が純正パーツにこだわらず、コストパフォーマンスにこだわってパーツを選ぶことも費用が安い理由です。

また、自動車整備工場は地方運輸局長の認証を受けており、資格を持った整備士が在籍しているため、専門的な修繕も期待できます。柔軟な発想であらゆる修理に対応してもらえる可能性が高いでしょう。

ディーラー

車のへこみ修理は、ディーラーにも依頼できます。ディーラーは修理を別の工場に外注することが多く手数料が発生し、また新品の純正パーツに交換することが多いため、総費用は高額になるのが一般的です

ただし、ディーラーは特定の自動車メーカーからの指導やトレーニングを受け、専門ツールや修理用設備も備えているため、一定水準以上の技術力を期待できるのが魅力です。

ガソリンスタンド

軽微なへこみ修理であれば、ガソリンスタンドでも修理を依頼できる場合があります。このケースではガソリンスタンドのスタッフが直接対応してくれることが多いです。ペイントレスデントリペア(PDR)と呼ばれる方法で、専用の道具を駆使し、へこみを押し出しながら修理してもらえます。

また、これらの方法の他にもカー用品店に修理の依頼を頼める場合があります。年中無休や長時間営業だったりする店舗が多いため、早く修理したい場合に検討しましょう

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車のへこみの修理費用の相場

一般的なへこみの修理費用の相場は、数万円から数十万円です。10cmに満たない小さなへこみであれば2〜3万円で済む場合もあります。

また、へこみのサイズは同じでも、場所によって値段が変わることがあると覚えておきましょう。たとえばバンパー部分は安く、ボンネットやルーフだと高くなる傾向があります。さらに、輸入車は国産車に比べて高額な傾向があることにも注意が必要です。

車のへこみの修理に保険を使えるケース

入っている保険を利用して車のへこみを修理できる場合があります。保険が適用されるケースは以下の4パターンです。

1. 事故によるへこみ
交通事故に巻き込まれ、他の車や物体と接触してへこみが生じた場合は、保険が適用される可能性があります。この場合、自動車保険の事故被害者補償(対物賠償)によって修理費用がカバーされます。相手の過失が認められた場合は、相手方の自動車保険を利用することもあるでしょう。

2. 盗難や窃盗によるへこみ
車が盗まれたり窃盗に遭ってへこみが生じたのであれば、自動車保険の窃盗被害補償によって修理費用がカバーできる可能性があります。

3. 自然災害によるへこみ
自然災害によって車にへこみが生じた場合、自動車保険によっては、修理費用をカバーできる可能性があります。ただし、具体的な自然災害(例: 雹、台風、洪水)に対する補償の適用は、保険契約によって異なります

4. 駐車場事故
駐車場で他の車と接触し、へこみが生じた場合、自動車保険の駐車場事故補償によって修理費用がカバーされる可能性があります。

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自分で補修できる場合もある

車のへこみ修理は基本的に業者に依頼するのが安心ですが、小さなへこみであれば自分で直せる可能性があります。自分で補修するメリットは専門業者に依頼するよりも安く抑えられること、デメリットは完璧に補修するのが難しいということです。

修理作業には失敗のリスクが伴うことも念頭におき、自分で修理するかどうかを決めましょう。自分で補修する場合のやり方をご紹介します。

【吸盤式工具で引っ張る】自分で車のへこみを修理する方法

強力なバキュームリフターをはじめとする吸盤式工具をへこみ部分に接着し、引っ張る方法です。へこみの大きさに合った工具を選びましょう。

引っ張る前にへこみ部分を温めると直しやすいとの意見がありますが、逆に車を傷める原因になり得るとの意見もあるため、おすすめはできません。

なお、ボンネットのように平面部分の軽度のへこみに適した修繕法であり、車の角のへこみや複雑に歪んだへこみの補修には不向きです

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【複数の道具を使う方法】自分で車のへこみを修理する方法

他にも複数の道具を使って直す方法があります。必要なものと手順は以下のとおりです。

必要なもの
下記の道具や材料をカー用品店やオンラインショッピングなどで入手しましょう。

・ペン(最初に補修範囲をマークするため)
・耐水サンドペーパー
・シリコンオフ
・パテ
・プラサフスプレー
・マスキング用テープ
・塗装料

手順
手順は以下のとおりです。

1. へこみ部分周囲の汚れを落とし、補修範囲をペンでマーキングする
2. 耐水サンドペーパーを使って補修範囲の塗料を取り除き、シリコンオフで油分を取り除く
3. 補修範囲にパテを塗布したら、耐水サンドペーパーでパテを研磨
4. シリコンオフで油分を取り除き、マスキングテープで補修範囲より少し広めにマスキングをする
5. プラサフスプレーを吹き付ける。塗装の下地を作る
6. サンドペーパーで研磨して、プラサフ部分と周囲の段差をなくす。細めのコンパウンドで塗装の下地を作る
7. シリコンオフで油分を取り除く
8. 広めにマスキングをしたのち、スプレーなどで塗装する
9.乾燥 (約1週間)

  1. まとめ

この記事では、車のへこみ修理はどこに依頼すればよいのかを解説しました。
主な依頼先は以下のとおりです。

・自動車整備工場
・ディーラー
・ガソリンスタンドやカー用品店

へこみの修理費用の相場は、数万円から数十万円、10cmに満たない小さなへこみであれば2〜3万円で済む場合もあります。業者に依頼する際は、修理に保険を適用できるかどうかも確認した上で、ニーズに合った業者を選定するとよいでしょう。

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