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旧車の再生と維持

事故にあったら「廃車」と「修理」どちらがよい?判断ポイントなどを解説
旧車の再生と維持 2023.01.31

事故にあったら「廃車」と「修理」どちらがよい?判断ポイントなどを解説

事故にあい、廃車にするか保険で修理するか迷っている人もいるでしょう。どちらがよいかは「車の状態」や「保険の等級」を考慮して、判断する必要があります。この記事では、廃車にするか保険で修理するかの判断ポイントを解説します。廃車になったときの保険の扱いや、切り替え方法についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。 「廃車」と「保険で修理」の判断のポイント 廃車にするか保険で修理するか迷った場合は、破損状況や保険の等級、走行距離と年式を考慮したうえで判断するとよいでしょう。まずは「廃車」と「保険で修理」の判断ポイントを解説します。 破損状況 フレーム部分まで損傷している場合は、修理しても元通りにならないことがあるため、廃車にした方がよいでしょう。フレームとは、車の土台(骨組み)にあたる部分で、損傷すると車の強度が低下するため、走行時の安定性に大きな影響を与えてしまいます。 フレームが損傷しているかどうかは目視で判断するのが難しい場合もあるため、知識があるディーラーに点検を依頼しましょう。なお、フレーム部分に損傷がなく多少の傷や凹みであれば、保険で修理することをおすすめします。 保険の等級 保険の等級を下げたくない場合は、修理せず廃車にした方がよいでしょう。保険を使うと、等級が下がり次年度の保険料が上がってしまうため、修理せず廃車にした方がよいケースもあります。ただし、事故の過失割合によっては自身の保険を使わないといけない場合もあるため、保険会社に相談しながら判断するとよいでしょう。 走行距離や年式 走行距離が多く年式が古い場合は、修理できたとしても廃車にして乗り換えた方がよいケースもあります。特に年式が古い車は、今後故障した際に修理費が高額になる可能性があるため、保険で修理せずに乗り換えた方がよいでしょう。 事故で廃車になったときの保険の扱い 事故で廃車になったときは、加害者側の保険や、自身が契約している車両保険で保険金が補償されます。ただし、以下の2つに該当する場合は、補償されないため注意してください。 ・車両保険に加入していない・相手に過失がない 続いて、事故で廃車になったときの保険の扱いを解説します。 車両保険に加入していれば全額保証 車両保険に加入していれば過失割合に関わらず、契約時に設定した「車両保険金額」の全額が補償されます。車両保険金額は契約時の車の時価相当額で設定されており、例えば120〜150万円のように保険会社に提示された範囲内で選択することが可能です。 時価相当額とは、そのときの車の価値のことで、中古車市場で需要があるほど設定できる車両保険金額が高くなります。補償額は車両保険金額を保険証券で確認しましょう。 全損の場合は全損保険金を受け取れる 全損の場合は、車の時価相当額に基づいて算出された金額を保険会社から受け取れます。しかし年式が古い場合、時価相当額が低く受け取れる金額が少ないため、同等の車を購入できないケースもあるでしょう。「車両全損修理時特約」を付帯していれば、時価相当額を超えた分の修理費を補償してもらえます。 例えば時価相当額が50万円、修理費が80万円のケースで全損になった場合、不足分の30万円の補償を受けることができます。 「補償される全損保険金が少なくて同等の車を購入できない」「愛着があるからできれば廃車にしたくない」といった場合に備えて、付帯を検討しましょう。ただし、車両全損修理時特約には上限金額が設定されており、保険会社によって金額が異なる点に注意が必要です。 特約で保険金が増える場合がある 「新車特約(車両新価特約)」や「買替時諸費用特約」を付帯していれば、補償される金額が増えます。新車特約とは、修理費が新車価格相当額の50%を超えた場合、新車購入費用を補償してくれる特約です。車両保険のみの場合、車両保険金額は1年ごとに約20%ずつ減りますが、新車特約を付帯していることで契約時に設定した金額を全額受け取れます。例えば、300万円の新車を購入した場合の車両保険金額は、1年ごとに以下の金額に変わります。 ・1年目 300万円・2年目 240万円・3年目 190万円 3年経過しているとはいえ、新車同等の程度でも190万円しか補償されません。しかし新車特約を付帯していれば、車両保険金額に関係なく、契約時に設定した300万円全額を受け取れるため、同等の車を購入できます。 また買替時諸費用特約は、買い替える場合、車両保険金額の10%(上限20万円)が、買替時の諸費用分として補償されます。ただし保険会社によっては、上限金額が異なるケースがあるため、保険証券を確認してみてください。 廃車にするときに保険の切り替えはどうする? 廃車にした場合、今後どうするかによって、保険の手続き方法が異なります。続いて、廃車にするときの保険の対応方法を解説します。 乗り換える場合 廃車にして乗り換える場合は「車両入れ替え」をします。車両入れ替えは、廃車にする車から乗り換える車へ、契約内容や等級を引き継ぐ方法です。これをしない場合は無保険で走行することになるため、必ず手続きを行いましょう。 しばらく乗り換えない場合 廃車にしてしばらく乗り換えない場合は、保険を一旦解約し「中断証明書」を発行してもらいましょう。中断証明書があれば、今後車を購入してもスタートの6等級からではなく、以前の等級を引き継ぐことが可能です。ただし中断証明書の有効期限は「最大10年間」のため、期日に注意して再度保険を契約してください。また、発行するにはいくつか条件があるため、保険会社に確認しましょう。 今後車に乗らない場合 今後車に乗らない場合は、期日を指定して保険を解約しましょう。解約せずに満期を迎えてしまうと、保険会社は無保険状態を防ぐために、契約を自動更新してしまいます。乗っていないのに保険料を払うことになるため、廃車にする日程が決まり次第、解約の手続きをするとよいでしょう。 また配偶者や同居の家族が今後車に乗る機会がある場合、中断証明書があれば等級を引き継げます。発行するのに手数料は発生しないため、取得しておくと今後活用できるでしょう。

旧車やヒストリックカーを購入後、大きな出費を防ぐためにまずリフレッシュを
旧車の再生と維持 2023.01.30

旧車やヒストリックカーを購入後、大きな出費を防ぐためにまずリフレッシュを

こちら旧車ヒストリアで何枚もの画像を掲げているので、ご存じかも知れませんが、愛車のS15は、いわゆるライトチューン仕様。 独身の頃は月イチくらいでサーキットに足を運び、「キャッキャ!」と楽しんでいました。 根っからの恐がり、かつ臆病者なので、タイムは絶望的に遅かったんですけどね。 そんな経緯から、「愛車を手に入れたらチューニングしたい!」、「自分好みにモデファイしたいっ!」って気持ち、よーく分かります。 余談ですけどNAのSR20なら、マフラー交換よりもEXマニホールドの交換をお勧めします。 正直、マフラー交換による違いは、ほとんど体感できませんが、EXマニホールドを交換すると、アクセルレスポンスの向上がよく分かります。 もう楽しくてしかたがありません。 自分で言うのもなんですが、私のような「愛車をネコ可愛がる」派ですら、多少の改造を施しています。 旧車であっても大半のスポーツモデルは、多かれ少なかれ手が加えられているのではないでしょうか。 完全リフレッシュをウリにしているショップでない限り、旧車(中古車)は基本、現状渡し。 購入を果たしたら、チューニングやモデファイを後回しにし、まずはリフレッシュを施す必要があります。 ■「リフレッシュ終了」時点から旧車ライフのスタート地点に リフレッシュとは、劣化したパーツを交換し、可能な限り新車にコンディションを近づける作業です。 オイル交換やベルト交換から始まり、ブレーキパッドやブレーキローターなどの消耗品の交換。 ブッシュやマウントなどのゴム製品の交換。 排気音が大きいようならマフラーの交換。 ショックアブソーバーからオイル漏れがあったり車高が落ちてタイヤに偏摩耗が出ているようならサスキットの交換。 大規模なものになるとエンジンやトランスミッションのオーバーホール等々、施す項目は山ほどあります。 どの程度の作業が必要になるかは購入した旧車のコンディションと、かけられる予算次第。 理想的なのは、旧車やヒストリックカーに強い自動車整備工場と相談して進めること。 リフレッシュが終わり、アライメント調整といった最適化が終了したら、そこが旧車ライフのスタート地点になります。 なんて偉そうなこといってますが、私のS15も、そろそろエンジンのオーバーホールを考えなければならない頃合い。 頑張ってお金を貯めないとねー。 ■念願のヒストリックカーを購入。楽しいカーライフを送るハズだったのに 私の親しい友人が、ちょうど今回のテーマにピッタリの体験をしていました。 友人が購入したのは、旧車よりもヒストリックカーに近い年式のクルマ。 有名な専門店で購入し、ボディはピカピカ、エンジンもブロックにパフがけが施され、新車のように綺麗なクルマでした。 レストアも終了しているとのことで、友人はさっそくモデファイに着手。 ボディにオールペンを施し、シートもボディカラーにあわせて張り替えるなど、自身が思い描いたクルマを作り上げます。 ただ、オーバーホール済みというエンジンはとても不調で、度々、出先で不動になってはレッカーを呼び、専門店に担ぎ込まれて入院。 所有していた期間のほとんどは修理で入庫中、しかも修理費用はしっかり請求されて自腹という有様でした。 当初、全面的に専門店を信用していた友人でしたが、次第に不信感が募り、その車種を専門に扱う自動車整備工場に持ち込みます。 ザッと診てもらったところ、エンジンはオーバーホールこそ行われているものの組み立てに異常があり、それは「何度、入庫しても原因が分からない」といったものではないこと。 他にも専用のブッシュが使用されるべき箇所に汎用のプラスチックパーツが使用されるなど、高かった価格に見合わないレストアが施されていたのが分かりました。 自動車整備工場から修理と、最低限の正常化にかかる費用の見積もりをだされますが、精神的に疲れていた友人はクルマを売却。 クルマ趣味から降りてしまいました……。 もちろん一番、疑問に思うのは専門店の態度ですが、もし最初のモデファイにかけた費用をリフレッシュやコンディションの確認にまわしていたら、別のカーライフが送れたと思います。 ■古いクルマを手に入れたら、信頼できる自動車整備工場で診てもらうべき この顛末を横から見ていて学んだのは「旧車やヒストリックカーを購入したら、ショップが専門店であっても、念のために信頼できる自動車整備工場に診てもらった方がいい」ということ。 ショールームには何台もの綺麗なクルマが並んでおり、同行した私も「経験豊富な専門店なら問題ない」と思ってしまったことを反省しなくてはなりません。 繰り返しになりますが、念願だった旧車の購入を果たしたら、思い描いた理想に向かってチューニングやモデファイを進めたくなるものだと思います。 けど、そこはまだスタート地点の前。 まずは本来の性能に戻すことを最優先に、リフレッシュを進めましょう。 それが結局、将来の大きな出費を防ぐ保険になりますから。 [画像・AdobeStock、ライター・撮影/糸井賢一]  

トヨタ ランドクルーザー(60系)は故障が多い!?修理費はいくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2023.01.27

トヨタ ランドクルーザー(60系)は故障が多い!?修理費はいくらかかるかを解説

ランドクルーザー60は1980年にデビューした現在でも人気の高いクロスカントリー車です。中には本格的なオフロードコースを走行する方もいるのではないでしょうか。しかし発売から40年以上経過しているクルマ。故障を心配する方も多いのではないでしょうか。この記事では気になる60系ランクルでよくある故障箇所と修理費用を解説します。 60系ランクルのよくある故障箇所 30〜40年前の旧車はどうしても故障・不具合が多くなるものです。ここからは60系ランクルのよくある故障箇所を紹介します。 ラジエーターの故障 ラジエーターの一般的な寿命は12年ほどといわれています。ランクル60の場合、車齢が30年以上の個体ばかりのため、3回は交換する必要があるでしょう。しかし中には定期的に交換していない方もいるかと思います。その場合は腐食しており壊れている可能性が高いです。ラジエーターが壊れてしまうとエンジンが壊れてしまいます。エンジン回転数の不調や水温計の異常はラジエーターの破損が原因かもしれません。 エンジンオイル漏れ エンジンオイル漏れの主な原因はパッキンの劣化です。過酷な環境を走行したり年式が古くなるとパーツに不具合が発生しやすくなり、エンジンオイルの漏れに繋がってしまいます。特に60系ランクルの場合は、オイルパンのパッキンがコルクでできています。一般的なコルクの素材はゴムや金属ですが、コイルの場合オイルが染みてにじんでしまい、オイル漏れが発生しやすくなります。 エアコンの不具合 カーエアコンはエアコンガスを使用し冷風を作っています。このガスが漏れてしまうと、さまざまな不具合が起こりやすくなります。また、コンプレッサーの汚れやガスの劣化もエアコンが故障する原因です。汚れは定期的なメンテナンスで防げますが、経年劣化への対策はなかなか難しいでしょう。タフな作りの60系ランクルとはいえ、エアコンの不具合は避けられない課題の1つだといわれています。 パワーウィンドウの故障 旧車でよく見られるのがパワーウィンドウの故障です。最近のクルマはモーターやギアの技術向上により故障率は低下していますが、30〜40年以上前の旧車の場合は経年劣化で故障する確率が高いといわれています。主な症状は、ガラス開閉時の異音や動作のもたつき、動作停止です。ガラスランチャンネル(窓枠ゴム)の劣化であればシリコンスプレーの吹きかけや洗浄で改善する場合もありますが、モーターやギアの経年劣化は整備工場などで見てもらいましょう。 60系ランクル修理費はいくら? よくある故障が発生したらいくらかかるのでしょうか。ここからは修理費用を見ていきましょう。 修理内容 費用相場 ラジエーター修理 6万円程度 エンジンオイル漏れ 3万円程度 エアコン修理 10万円〜※コンプレッサーが故障していた場合 パワーウィンドウモーター 3万円程度/1箇所 一般的なクルマのメンテナンス費用は1年間に3〜5万円程度といわれています。しかし旧車の場合は経年劣化により高価なパーツ交換が必要になりメンテナンス費が跳ね上がるかもしれません。日頃から丁寧にメンテナンスをしていれば劣化を遅らせることはできますが、将来的には必ず交換する必要があります。 60系ランクルの維持費が高いと思ったときの対処法 パーツの経年劣化による修理・交換は旧車を維持するうえで避けられません。新車や高年式の中古車よりも、メンテナンス費がどうしても高くなってしまいます。あまりにも修理費を負担に感じるようであれば、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。 一般的な買取店では故障車の査定額は低くなってしまいます。しかし旧車王であれば他社よりも高い価格で買取できます。なぜなら自社内でパーツ供給から修理・整備ができるため中間マージンがかからないからです。故障車の売却先に悩んだ場合は、ぜひ旧車王にご相談ください。。※記事の内容は2022年11月27日時点のデータです

旧車を遺すため「オーナーが心掛けたい6つのこと」とは?
旧車の再生と維持 2023.01.27

旧車を遺すため「オーナーが心掛けたい6つのこと」とは?

私は、25年前からZ32専門店を営んでいますが、Z32型フェアレディZが現行車から旧車になっていく様を見てきました。 いつしか、名車であるZ32を一台でも多く遺したいと思うようになり、今はそれを使命として尽力しています。 なぜなら、年々減ってきている光景を目の当たりにし、今となっては「絶滅危惧車種」になってしまったからです。 この先、一台でも多く遺すために何をすべきか?考えている時間はなく、今から行動する必要があります。 遺すのはオーナー様であって私達ではありません。私達は、あくまでもサポート役です。 日頃から、オーナー様にお願いしていることをまとめてみました。 ■1.いつまでもファンがいること そのクルマを愛するファンがいなければ、絶対遺りません。 時代が変わっても不変の愛が必要です。 そのクルマの魅力を次の時代にも受け継ぎ、ファンを絶やさないようにしなければなりません。 ■2.オーナーが「旧車に乗っている自覚を持つ」こと オーナーがいなければ、絶対遺りません。 乗り続ける強い意志が必要です。 オーナーが旧車に乗っているという自覚を持ち、大事に守っていかなければなりません。 ■3.点検やメンテナンスを怠らないこと 日々の点検やメンテナンスをしなければ、絶対遺りません。 前向きな予防整備が必要です。 ドレスアップや見た目を良くするよりも、中身を重視した整備を行わなければなりません。 ■4.純正部品を使った整備をすること 純正部品がなければ、絶対遺りません。 部品があるうちにストックすることも必要です。 純正部品をオーダーし続け、メーカー製廃を阻止しなければなりません。 ■5.中途半端な状態で手放さないこと 中途半端な状態のクルマは、絶対遺りません。 オーナーである以上は、コンディションを保つことが必要です。 万が一、売却しなければならなくなったとき、次オーナーに自信を持って受け渡さなければなりません。 ■6.専門店を頼ること 旧車は専門店を頼らなければ、絶対遺りません。 メンテナンスは専門店を頼ることが必要です。 専門店が存続するために利用し続け、一緒に遺す努力をしなければなりません。 ・ホームページhttp://www.Z32-Zone.com/ ・Facebookhttps://www.facebook.com/pages/Fairlady-Z32-Proshop-Zone/286263454768481 ・Instagramhttps://www.instagram.com/Z32_Zone.omura/ ・YouTubehttps://www.youtube.com/user/ZoneZ32 [ライター・撮影/小村英樹(Zone代表)]  

車についた花粉が落ちにくい理由は?車になるべく花粉がつかないようにする方法についても解説
旧車の再生と維持 2023.01.20

車についた花粉が落ちにくい理由は?車になるべく花粉がつかないようにする方法についても解説

車に黄色い粉状の汚れが付着しているのを見たことがある人も多いでしょう。花粉の飛散は、車が汚れるだけでなく傷やシミの原因になります。今回は、車についた花粉が落ちにくい理由や、車になるべく花粉がつかないようにする方法について解説します。花粉による車の汚れにお悩みの方は参考にしてください。 車についた花粉が落ちにくい理由 車についた花粉が落ちにくい原因は、花粉に含まれるペクチンが強い粘着性で張り付くためです。ペクチンは水分で染み出して塗装に浸透するため、最悪の場合はシミや塗装の変形といった取り返しのつかない事態に発展します。濡れタオルで拭いたくらいでは取ることができないため注意が必要です。 花粉は春先がもっとも飛散する季節だと考えている人も多いでしょう。しかし、車の塗装に一番被害を与えるスギ花粉は、東北以南では2月上旬頃から飛散が始まり4月下旬頃まで続きます。また、秋の気温が高いと狂い咲きで11〜12月頃に飛散することもあるため、年によっては半年近くスギ花粉で被害を受ける可能性があります。 スギ花粉以外にも黄砂やヒノキ花粉による被害は5月まで続きます。スギ花粉は黄色や褐色なのに比べ、黄砂は白色、ヒノキ花粉はやや赤みがかった黄色です。いずれも塗装面を傷つけるため、対策や予防はしっかりと行う必要があります。 車についた花粉を放置するとどうなる? 車についた花粉を放置すると、シミの原因になります。花粉に含まれるペクチンは、飲料やジャムに粘性を与えるために使用する成分です。この成分が水に溶け出すと車の塗装に浸透してシミを作ります。車に付着した花粉に雨がつくとペクチンが流れ出してシミを作るため、定期的に水で花粉を洗い流すことをおすすめします。 特に、屋根がないところに車を保管している場合は雨にさらされやすいため、こまめに洗車した方がよいでしょう。 花粉は車のどこにつく? 花粉は車の表面にまんべんなく付着し、アルミホイールやホイールキャップの塗装面にもシミを作る場合があります。また、外気導入でエアコンを使用するとエアコンフィルターにも花粉が付着するため、特に花粉症の方はエアコンフィルターの清掃や交換も検討するとよいでしょう。 間違った方法で花粉を落とすとボディに傷がつくことも 間違った方法で花粉を落とすと、ボディに傷がつく場合があります。花粉はそれほど硬くはありませんが、粒子の細かいコンパウンドと同じ原理でボディに傷がつく可能性も否定できません。 車についた花粉の正しい落とし方 車についた花粉の正しい落とし方について詳しく解説します。 車を洗う手順を間違えない 花粉を落とすために洗車して車がキズだらけになったという事例も少なくありません。これは手順を考えずに洗車を行い、花粉を塗装面に擦りつけるように洗った結果です。車を傷つけずに洗うためには以下の手順で行うことが重要です。 (1)水で花粉を洗い流す。大量の水でボディに付着した花粉を洗い流します。勢いのあるスチームではなく、ホースやシャワー付きホースでルーフから下にかけて洗い流しましょう。水に勢いのあるスチームでは付着した花粉で塗装面にキズを付ける可能性があります。大量の水で洗い流した後に塗装面に小さな粒が残っている場合は、再度水で洗い流しましょう。 (2)泡で洗車カーシャンプーをバケツで泡立て、表面の泡だけを使って洗車します。バケツの底には埃やゴミが沈殿しているため、泡だけを使うようにしましょう。シャンプーを塗装面に置いて優しく移動させるように洗うと、擦過傷がつきにくく水洗いで流せなかった花粉も流れ落ちます。 (3)水で洗い流す水洗いのときと同じようにルーフから下にかけて水で流し、すすぎ残しがないように念入りに行いましょう。ここで花粉が残ってしまうと、シミの原因や拭き上げ時に擦過傷ができてしまうため慎重に行う必要があります。 (4)拭き上げカーシャンプーを洗い流した後はすぐに拭き上げましょう。濡れたまま放置しておくと、せっかく洗車した車にまた花粉が付着します。自然乾燥や走行による風で水分を飛ばす行為は、再び花粉を付着させることになるため控えましょう。 黄砂による汚れも、同じ手順で洗車するとキズをつけずに洗い流せます。 洗車道具にこだわる 花粉を洗い流すときに塗装面をキズつけないため、洗車道具にはこだわりましょう。洗車するためのスポンジは、目の細かいウレタンスポンジかマイクロファイバークロスが最適です。カーシャンプーもボディカラーに合った泡立ちのよいものを選びましょう。 また、拭き上げ時には吸水性の高いタオルや高吸水性特大マイクロファイバータオルを車の表面に広げて、水分を吸収させる方法がおすすめです。洗車に適さない道具を使うと塗装を傷つけてしまうため、正しく選ぶ必要があります。 シミができてしまったときの対策 定期的な洗車ができずシミができてしまった場合は、クロスを50℃のお湯に浸してシミを拭き取ってみましょう。それでも落ちない場合は、お湯の温度を上げて(80℃以下までで調整)シミ部分にクロスを置き、少し蒸らしてから拭き取ります。この方法で効果がなければ業者に依頼しましょう。 花粉のペクチンは、タンパク質であるため熱で分解します。春に花粉でシミになった車の塗装が、夏場になると目立たなくなるのはそのためです。夏場の車のボディ表面は70℃以上の高温になるため、塗装に浸透したペクチンが分解されます。 しかし、季節が変わるまで放置しておくわけにはいかないため、早めに対処しましょう。また、80℃以上の高温になると、バンパーなどの樹脂パーツが変形するおそれがあるため注意が必要です。 車になるべく花粉をつかないようにする方法 続いて、車になるべく花粉をつかないようにする方法について詳しく解説します。 ワックスやコーティング剤を使う ワックスやコーティング剤を使うことで、塗装の表面に被膜が形成されます。被膜は花粉のペクチンが塗装に浸透するのを防ぐだけでなく、キズの防止や洗い落としやすくする効果があるためおすすめです。ワックスやコーティング剤は製品によって効果の持続期間が異なるため、洗車のたびに塗装面の水の流れを見て必要に応じてかけなおしましょう。 撥水加工する 撥水加工は、塗装面に被膜を形成して撥水効果をもたらします。花粉によるペクチンの浸透を抑え、洗い流しやすくなるためおすすめです。撥水効果のあるカーシャンプーやコーティング剤などでDIYすることも可能で、コストパフォーマンスにも優れています。 こまめに水洗いする こまめに水洗いすることは、花粉による汚れやシミ対策に効果的です。定期的にワックスやコーティングをしている車であれば、水をかけて洗い流すだけでペクチンの浸透を抑止できるでしょう。ただし、水洗い後は水分による花粉の再付着を防ぐため必ず拭き上げを行う必要があります。 車カバーを使う 車になるべく花粉をつかないようにする最適な方法は、屋内ガレージを利用することです。屋内ガレージの使用が難しい場合は、車カバーを使うと花粉の付着を抑えることができます。車カバーはボディとの擦過によってキズがつく可能性があるため、裏起毛のものを使用するとよいでしょう。また、花粉がついた状態で車カバーをするとキズやシミを抑止できないため、必ず洗車や拭き上げを行ってからにしましょう。

トヨタ2代目セルシオ(20系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2023.01.16

トヨタ2代目セルシオ(20系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

セルシオといえば、1989年10月から2006年5月まで製造・販売されたトヨタ自動車のフラグシップセダン(センチュリー除く)です。デビュー時は圧倒的な静粛性で世界を震撼させました。二代目の20系セルシオは馬力アップや衝突安全性向上などが進化し国産最高級車としての地位を揺るぎないものにしました。発売当初は高嶺の花でしたが、現在中古市場では100万円以下で購入できる個体も増え、狙っている方も多いのではないでしょうか。しかし、旧車は維持費が心配になりますよね。この記事では20系セルシオにかかる維持費について解説いたします。 20系セルシオの特徴 20系セルシオは1994年~2000年に発売された2代目のセルシオです。後期型は265馬力から280馬力に、シフトは4速から5速になり動力性能と環境性能が向上しました。また衝突安全ボディ「GOA」の採用、運転席・助手席のエアバッグを標準装備しており、当時としては最先端の安全性能を誇っていた点も大きな特徴といえるでしょう。見た目こそ大きな変更はありませんでしたが、約6年の歴史のなかで中身が大きく進化したモデルです。 20系セルシオ維持費の内訳 続いて、20系セルシオの維持費について5項目に分けて解説します。 燃料代 20系セルシオは1UZ-FE型 4.0 L V8 DOHCエンジンを搭載しており、燃費は10・15モードのカタログ数値で8.0km/リットルです。実燃費は6〜7km/リットルほどといわれています。ちなみに、20系セルシオはハイオク限定車です。ハイオク限定車かつこの燃費は、まるでお金をばら撒いているような感覚になりますね……。 ここからは金額をシミュレーションします。仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約154リットル使用(*1) することになり、燃料代は26,750円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合の費用、321,000円(*2) になります。*1 燃費は6.5km/リットルで算出*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 自動車税 2022年11月現在、新車登録が2019年9月30日以前の3.5リットル超~4.0リットル以下の自動車税は66,500円/年です。20系セルシオの場合は車齢13年超えになるため、自動車税は重課税され76,400円かかります。 任意保険 20系セルシオの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):35万円免責金額(1回目-2回目以降):5~10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約94,000円/年でした。車両保険が保険料を上げています。保険金額は35万円のため、車両保険をつけないで保険料を下げるという選択肢もありかもしれません。 車検 20系セルシオの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:50,400円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:132,210円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1.5トン超~2.0トン以下の重量税は32,800円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は二段階重課税され、17,600円高い50,400円になります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。20系セルシオのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。20系セルシオのタイヤ交換が発生する場合は高級車用のため10万以上追加でかかるケースもあります。 20系セルシオ年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、20系セルシオの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の20系セルシオ年間維持費>ガソリン代:321,000円自動車税:76,400円任意保険:94,000円車検:66,105円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:607,505円 月額では50,600円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 20系セルシオの維持費が高いと思った時の対処法 大排気量のハイオク限定車は維持費が高額になります。また、最終モデルでも発売から20年以上経過するクルマのため、こまめにメンテナンスする必要があり費用がかさんでしまうでしょう。20系セルシオの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点のデータです

6代目スカイライン(R30系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2023.01.12

6代目スカイライン(R30系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

スカイラインといえば、日産を代表する優れた走行性能を誇る乗用車です。なかでも6代目のR30系は、人気テレビドラマシリーズ「西部警察」に登場し人気を集めました。近年の「旧車ブーム」が追い風となりR30系スカイラインの注目度はさらに高まっています。しかしR30系スカイラインは最終型でも30年以上前のクルマ。「古いクルマは維持費がいくらかかるんだろう……」と心配の方も多いのではないでしょうか。この記事ではR30系スカイラインにかかる維持費について解説いたします。 R30系スカイラインの特徴 R30系は1981年から1985年まで製造・販売された6代目のスカイラインです。前期型はテレビドラマ「西部警察」のパトカー、後期型のRSグレードはフロントフェイスの見た目から「鉄仮面」と呼ばれ話題になりました。鉄仮面は独特の現代のクルマにはない独特のデザインで人気を博しています。 R30系スカイライン維持費の内訳 続いて、R30系スカイラインの維持費について5項目に分けて解説します。 燃料代 R30系スカイラインには6種類のエンジンが存在します。今回は人気の高い後期型RSグレード「鉄仮面」を例に燃料代を算出しましょう。 10.15モードのカタログ燃費は10.2km/リットルです。実燃費は2km/リットルほど悪いといわれています。 ここからは金額をシミュレーションします。 人気の鉄仮面を通勤で使用し月間1,000km走行した場合、レギュラーガソリンは約125リットル使用(*1)することになり、燃料代は20,337円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合の費用は244,050円(*2)です。*1 燃費は8km/リットルで算出 ※実燃費で算出*2 2022年11月27日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格162.7円で算出 自動車税 R30系スカイライン(鉄仮面)の自動車税はいくらかかるのでしょうか。 2022年12月現在、1.5リットル超~2.0リットル以下の自動車税は39,500円/年です。鉄仮面は車齢が13年を超えるため、自動車税は重課税され45,400円かかります。(*3)*3 2019年9月30日以前に新車登録した場合 任意保険 R30系スカイライン(鉄仮面)の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約36,000円/年でした。車両保険は付帯できません。 鉄仮面は中古市場で500万円以上の値がついている場合も多いです。しかし一般的な保険会社はそうしたプレミア価格を考慮しません。古いクルマのため、値段がつかないものとして扱われてしまいます。価値の高い旧車を運転する際は、事故を起こさないよう安全運転を心がけましょう。 車検 次に、R30系スカイライン(鉄仮面)の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:37,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:119,610円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します R30系スカイライン(鉄仮面)の重量税は、1.0トン超~1.5トン以下に区分にされます。この区分の税額は24,600円ですが、初年度登録から18年以上経過した個体は2段階の重課税により37,800円に上がります。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要なことが予想でき、車検代が跳ね上がる可能性が考えられるでしょう。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。R30系スカイライン(鉄仮面)のメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけばいいでしょう。鉄仮面のタイヤ交換が発生する場合は数万円以上かかるケースもあります。 R30系スカイライン(鉄仮面)年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、R30系スカイライン(鉄仮面)の場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のR30系スカイライン(鉄仮面)年間維持費>燃料代:244,050円自動車税:45,400円任意保険:36,000円車検:59,805円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:435,255円 月額では36,270円程度です。通勤で使用しない場合は燃料代と任意保険料を下げられます。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代がかかります。 R30系スカイライン(鉄仮面)の維持費が高いと思った時の対処法 自動車税と重量税がかさむため、旧車の維持にはそれなりに費用がかかります。もし、R30系スカイライン(鉄仮面)の維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないといわれていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。

初代コペン(L880K)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2023.01.12

初代コペン(L880K)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

コペンはダイハツが製造・販売する軽自動車規格のオープンスポーツカーです。2002年に初代がデビューし、現在は2代目に代替わりしています。現行型は中古でも100万を超えるものがありますが、初代のL880K型はお手頃な価格で購入できるようです。しかし「10年以上前の古い車は維持費がいくらになるんだろう……」と心配の方も多いのではないでしょうか。この記事では初代L880K型コペンにかかる維持費について解説いたします。 初代L880K型コペンの特徴 初代L880K型コペンは、軽量コンパクトなボディの本格的なオープンスポーツカーとして人気を博しました。デビューした2002年当時、市場の大半をATが占めておりMTを選択できる車種はあまり多くありませんでした。しかし、コペンは発売当初からMT車をリリースしていたために、クルマ好きの心を掴んだといわれています。また、高級オープンスポーツカーのような自動電動開閉ルーフ「アクティブトップ」が装備されたモデルがラインナップされた点も特徴の一つです。曲線で構成されたデザインもコペンならではの魅力で、性別・年齢問わず多くのドライバーから支持されました。 初代L880K型コペン維持費の内訳 続いて、初代L880K型コペンの維持費について5項目に分けて解説します。 燃料代 初代L880K型コペンはATとMTで燃費が変わります。 AT:15.2〜16.0km/リットルMT:18.0〜18.8km/リットル 10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、実燃費についてはそれぞれ2km/リットル程度悪くなるといわれています。ガソリンはレギュラー仕様です。 ここからは金額をシミュレーションします。 初代L880K型のATモデルを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約74リットル使用(*1)し燃料代は12,051円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合の費用は、144,622円(*2)です。*1 燃費は13.5km/リットルで算出 ※実燃費で算出*2 2022年11月27日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格162.7円で算出 自動車税 次に、軽自動車規格である初代L880K型にかかる自動車税を算出しましょう。 2022年11月現在、軽自動車の自動車税は10,800円/年です。しかし、初代L880K型コペンの多くは車齢が13年を超えるため、重課税されて12,900円かかります。 任意保険 初代L880K型の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):35万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約77,000円/年でした。車両保険は35万円まで補償されます。 車検 初代L880K型コペンの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:19,730円(24ヶ月)自動車重量税:8,200円(24ヶ月)※初年度登録から13年経過で算出印紙代:1,400円車検料:50,000円合計:79,330円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 重量税に関しては、軽自動車に区分されます。通常は6,600円ですが、初年度登録から13年以上経過している場合には8,200円かかるので注意しましょう。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。初代L880K型コペンのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって3万円ほどを見込んでおけばいいでしょう。初代L880K型コペンのタイヤ交換が発生する場合は数万円以上かかるケースもあります。 初代L880K型コペン年間維持費はいくら? 初代L880K型コペンの維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらになるのでしょうか。 <自家用車登録の初代L880K型コペン年間維持費>燃料代:144,622円自動車税:12,900円任意保険:77,000円車検:39,665円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:30,000円合計:304,187円 月額では25,300円程度です。通勤で使用しない場合は燃料代と任意保険料を下げられます。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代がかかります。 初代L880K型コペンは維持費が安いスポーツカーとして大人気 車齢13年超えで重量税されるとはいえ、軽自動車の場合は大きく負担は増えません。そのため、中古市場で大人気です。初代L880K型コペンの売却は今が最適な時期かもしれません。近年、世界中で半導体不足が叫ばれ、新車の納期が大幅に遅れる事態が発生しており、め中古車の需要が高まっています。また、一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないといわれていましたが、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点でのデータです

7代目日産セドリック(Y31系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2023.01.05

7代目日産セドリック(Y31系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

セドリックといえばトヨタのクラウンと並ぶ日産の高級セダンです。1960年〜2004年まで製造・販売されていました。7代目のY31系はクラウンとの差別化でスポーツグレード「グランツーリスモ」を生み出し大きな話題になりました。最近では旧車人気でY31系セドリックが注目されています。しかしY31系セドリックは最終型でも約20年前のクルマ。「古い車は維持費がいくらかかるんだろう……」と心配の方も多いですよね。この記事ではY31系セドリックにかかる維持費について解説いたします。 Y31系セドリックの特徴 Y31系は7代目のセドリックです。現在のクルマにはない角張ったシルエットで、セダンのお手本のようなデザインです。デビュー時の1987年はライバルのクラウンに売上で大きな差をつけられていましたが、Y31系ではスポーツグレード「グランツーリスモ」が登場し、高級セダンに走行性能という武器を備え差別化を図りました。今でこそ一般化していますが、高級セダンのスポーツグレードはY31系セドリックが国産車の先駆者でした。 Y31系セドリック維持費の内訳 Y31系セドリックの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 Y31系セドリックには2リットルと3リットルの2種類の主要エンジンが存在します。それぞれの燃費を見ていきましょう。 2リットルエンジン:8.1〜10.6km/リットル3リットルエンジン:7.9〜8.8km/リットル 10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、実燃費については2リットル・3リットルともに6〜7km/リットル程度といわれています。ガソリンは一部上級グレードでハイオク限定です。 ここからは金額をシミュレーションします。 人気のY31系セドリックグランツーリスモを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ハイオクガソリンは約167リットル使用(*1)し燃料代は28,950円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合は、347,400円(*2)です。*1 燃費は6km/リットルで算出 ※実燃費で算出*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 自動車税 2リットルのY31系セドリックグランツーリスモの価格を算出しましょう。 2022年12月現在、1.5リットル超~2.0リットル以下の自動車税は39,500円/年です。Y31系セドリックグランツーリスモは車齢が13年を超えるため、自動車税は重課税され45,400円かかります。 任意保険 Y31系セドリックグランツーリスモの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):10万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約74,000円/年でした。車両保険は10万円まで補償されます。 車検 Y31系セドリックの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:37,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:119,610円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します Y31系セドリックグランツーリスモは、重量税が1.0トン超~1.5トン以下の区分になります。重量税は24,600円ですが、初年度登録から18年以上経過した個体は2段階の重課税により37,800円かかります。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要なことが予想されるため、車検代が跳ね上がる可能性が考えられます。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。Y31系セドリックグランツーリスモのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけばいいでしょう。Y31系セドリックグランツーリスモのタイヤ交換が発生する場合は数万円以上かかるケースもあります。 Y31系セドリックグランツーリスモ年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、Y31系セドリックグランツーリスモの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のY31系セドリックグランツーリスモ年間維持費>燃料代:347,400円自動車税:45,400円任意保険:74,000円車検:59,805円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:576,605円 月額では48,000円程度です。通勤で使用しない場合は燃料代と任意保険料を下げることができます。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代がかかってきます。 Y31系セドリックグランツーリスモの維持費が高いと思った時の対処法 自動車税と重量税がかさむため、旧車の維持にはそれなりに費用がかかります。もし、Y31系セドリックグランツーリスモの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないといわれていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。

アルファロメオSZ(ザガート)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2023.01.05

アルファロメオSZ(ザガート)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

アルファロメオSZといえば、アルファロメオ75をベースに、アルファロメオ、ザガート、フィアットがコラボして制作したクーペモデルです。押し出し感の強いデザインで一部の熱狂的なファンに愛されています。実際に手に入れたいと思っても旧車のイタリア車は維持費が心配になりますよね。この記事ではアルファロメオSZにかかる維持費について解説いたします。 アルファロメオSZの特徴 アルファロメオSZは1989年から1991年まで販売されたクーペモデルです。製造にはイタリアを代表する企業のザガートとフィアットも参画しました。SZは「Sprint Zagato(スプリント ザガート)」の略称です。特徴的なデザインから「イル・モストロ(怪物)」と呼ばれました。1992年にはオープンモデルのRZ「Roadster Zagato(ロードスター ザガート)」も登場しました。アルファロメオ SZ/RZは一代限りのモデルでカルト的な人気を誇っています。 アルファロメオSZ維持費の内訳 アルファロメオSZの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 アルファロメオSZのエンジンは2,959ccのV6です。ハイオク限定車で実燃費は10km/リットルほどと言われています。大排気量のV6エンジンを搭載している割には意外と燃費が良いですね。 ここからは金額をシミュレーションします。 仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約100リットル使用(*1) し、燃料代は17,370円(*2) です。この条件で1年間走行した場合は、208,440円(*2) かかります。*1 燃費は10km/リットルで算出*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 自動車税 2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以前の2.5リットル超~3.0リットル以下(自家用)の自動車税は51,000円/年です。アルファロメオSZは車齢13年を超えるため、自動車税は重課税され58,600円かかります。 車検 アルファロメオSZの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:37,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:150,000円合計:209,610円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 国産車と比較すると車検代が大幅に上がってしまいます。一般的な整備工場では輸入車の受け入れが難しい場合があり、特にイタリア車だとは対応できる工場が少ないため、費用が上がってしまうのです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。アルファロメオSZのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。軽く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。アルファロメオSZのタイヤ交換が発生する場合は10万以上追加でかかるケースもあります。 アルファロメオSZ年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、AE86の場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のAE86年間維持費>ガソリン代:208,440円自動車税:58,600円車検:104,805円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:421,845円 あとは、任意保険の費用がかかります。クルマが激レア車のため一般的なネット型保険だと加入できない可能性があります。輸入車のクラシックカー対応保険に加入すると年間20万円ほどかかるかもしれません。任意保険代も含めると621,845円が維持費の総額になります。 月額では51,820円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料の金額を下げられます。 また、ローンで購入した場合はさらに月々の返済が発生するため注意しましょう。月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。 アルファロメオSZの維持費が高いと思った時の対処法 大排気量のイタリア希少車の維持費はさすがの値段ですね。また、発売から30年以上経過するクルマであることから、こまめにメンテナンスする必要がありお金がかかります。アルファロメオSZの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。

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