スバルWRX STIの価格高騰はもう終わり!?WRX STIの概要と中古車事情を解説

目次
1.WRX STIとは 2.WRX STIの価格は下がっていく!? 3.WRX STIはもう値上がりしない? 4.価格が高くなりやすいWRX STIの特徴

スバルのスポーツモデルとして人気の「WRX STI」は、スバルの名機「EJ20型」エンジンを搭載した高性能車です。2019年の「EJ20ファイナルエディション」を最後に生産を終了しました。現在、WRX STIの中古車価格が高騰しています。今回は、スバル WRX STIの車両概要と中古車の相場について解説します。売却する時期を検討するときの参考にしてみてください。

WRX STIとは

スバル WRX STIの原型は、1992年にデビューした初代インプレッサに設定された高性能スポーツモデルです。世界ラリー選手権(WRC)の参戦車両として、全輪駆動(AWD)や強化サスペンション、スバルの名機としても有名な2.0L水平対向4気筒DOHCターボ「EJ20型」を採用し、高い動力性能を実現しました。

2000年には、2代目へフルモデルチェンジしました。2代目では「丸目」「鷹目」「つり目」とフェイスリフトしていったことが特徴です。2007年には3代目へフルモデルチェンジし、5ドアハッチバックのWRX STIとなります。

2010年には車種名が「インプレッサWRX STI」から「スバルWRX STI」へ変更されました。2014年に登場した「スバルWRX」が初代、インプレッサから数えると4代目にあたる4ドア高性能スポーツセダンがデビューします。

2019年には、外装や内装に特別な装備を採用した555台限定の「EJ20ファイナルエディション」を発売。「EJ20ファイナルエディション」を最後に、名エンジン「EJ20型」を搭載したスポーツモデルの生産が終了しました。

スバル WRX STIは、どのモデルでも名機として知られる2.0L水平対向4気筒ターボ「EJ20型」エンジンを搭載しています。「EJ20型」エンジンを搭載した高性能スポーツモデルである「スバル WRX STI」は、生産が終了した現在でもスバルファン(スバリスト)をはじめ、スポーツカーファンから支持され、日本のみならず海外でも人気の名車です。

【スバル WRX STI「EJ20 Final Edition(ファイナルエディション)」の主なスペック】
・全長4,595mm×全幅1,795mm×全高1,475mm
・ホイールベース:2,650mm
・車両重量:1,500kg
・エンジン:2.0L水平対向4気筒DOHCツインスクロールターボ「EJ20型」
・駆動方式:AWD(全輪駆動)
・トランスミッション:6速MT
・最高出力:227kW(308PS)/6,400rpm
・最大トルク:422Nm(43.0kgm)/4,400rpm
・燃費(JC08モード):9.4km/L

WRX STIの買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

WRX STIの価格は下がっていく!?

スバル WRX STIは、かつて価格が高騰していました。外装や内装の状態が良く、走行距離が短い車両であれば500万円以上、年式が古く、走行距離が長く、修復歴がある車両でも100万円以上の価格で買取りされていました。

しかし、中古車市場は変革期を迎えようとしています。スポーツカーなのでどこまで影響があるかわかりませんが、今以上に価格が高騰する可能性は低いかもしれません。

WRX STIの買取専門ページはこちら

WRX STIはもう値上がりしない?

所謂「旧車バブル」WRX STIの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。
新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。

WRX STIの買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

価格が高くなりやすいWRX STIの特徴

価格が高くなりやすいWRX STIには、どのような特徴があるのでしょうか。ここからは、中古車市場で高い価格になっているWRX STIについて解説します。

こまめにメンテナンスをしている

高い性能が与えられたスポーツモデルである「WRX STI」は、メンテナンスが行き届いていると価格が高くなりやすいです。

より高い価格で売却するためには、外装や内装をきれいな状態に保っておくだけでなく、エンジンやトランスミッションなど走行に関する手入れをしておくことも重要となります。

法定点検や定期的な部品交換などを確実に実施し、いつでも優れたパフォーマンスが発揮できる状態にしておくと、売却するときに高価になるでしょう。

S208

100台限定で販売されたWRX STI S208は、台数が限られていることや専用装備が装着された高性能スポーツモデルであるため、高い価格になりやすいです。

WRX STI S208は、2017年10月25日に発表された限定モデルで、Sシリーズ史上最高の性能と質感を両立した究極のドライビングカーを実現するため、スバルとSTIが共同でエンジンや足まわりを専用開発し、外装・内装にも専用装備を追加しています。

販売台数は、後述する「S208 NBRチャレンジパッケージ」を含めて限定450台。台数の内訳は、「S208」が100台、「S208 NBRチャレンジパッケージ」が350台となっています。

「S208」の装備は、STI専用サスペンション、STI専用BBS19インチホイール、ブレンボ製ブレーキ(前後)、STI製プッシュエンジンスイッチやSTI製本革巻MTシフトノブ&シフトブーツ、STI製RECAROバケットタイプのフロントシートなどです。

S208 NBR チャレンジパッケージ カーボンリアウィング

S208 NBR チャンレジパッケージ カーボンリアウィングは、台数が限られたスポーツモデルで、WRX STIが参戦し続けているニュルブルクリンク24時間レースを想起させることから、中古車市場で高い評価を得ています。

2017年10月25日に350台限定で販売された「S208 NBR チャンレジパッケージ カーボンリアウィング」は、Sシリーズ史上最高の性能と質感を実現している「S208」に、S208ロゴ入りのドライカーボンリヤスポイラーを採用したモデルです。

タイプRA-R

WRX STIのタイプRA-Rは、329PSを発生するEJ20ボクサーエンジンや軽量化されたボディにより運動性能が高められたスポーツモデルで、500台限定で販売されたことから、中古車市場で高い価格で取引されています。

「軽さ」「速さ」「愉しさ」をテーマに、車の本質である「走る・曲がる・止まる」を突き詰めたSTI創立30周年記念のコンプリートカーとして販売されました。軽量化パーツの採用やパーツの取り外しによって、ベースであるWRX STIより約10kg軽く、「S208」より約30kgの軽量化を実現しています。また、エンジンは「S208」にも搭載された「EJ20バランスドBOXER」を採用していることが特徴です。

EJ20ファイナルエディション

WRX STI「EJ20ファイナルエディション」は、555台限定で販売されました。特別装備が充実した「EJ20型」エンジンを搭載する最後のモデルであるため、中古車市場で高い価格で取引されています。

エクステリアは、世界ラリー選手権(WRC)で活躍したマシンを彷彿させるゴールド塗装のBBS19インチ鍛造アルミホイール、STIのコーポレートカラーであるチェリーレッドのアクセントカラーを採用したフロントグリルやリヤバンパーなどを装備。

インテリアは、ウルトラスエード巻きステアリングホイールやシルバーのフロント・リヤ3点式シートベルトなどが装着されています。「EJ20ファイナルエディション」は、「EJ20型」エンジン搭載車の集大成となる特別なモデルです。

約30年間にわたりスバルのスポーツモデルを支えてきた「EJ20型」最後のモデルであることから、販売が終了し、時間が経過した今でも高い人気を誇ります。

旧車の買取なら「旧車王」におまかせ!

長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。

画像1
画像ギャラリー(全1枚)を見る

旧車王のLINE友だち登録
カンタン査定申し込み!

友だち追加

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車売るなら旧車王

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して23年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

旧車王サイトはこちら

まずは車について気軽に相談したい

どんな相談ができるの?

関連する記事

「丸目」「涙目」「鷹目」あなたの好みは? GD系スバル インプレッサに迫る

「丸目」「涙目」「鷹目」あなたの好みは? GD系スバル インプレッサに迫る

旧車の魅力 2022-01-07
まだまだ旧車と一緒に生きたい!クルマを長持ちさせる“自動車再生”への挑戦

まだまだ旧車と一緒に生きたい!クルマを長持ちさせる“自動車再生”への挑戦

旧車の魅力 2024-04-18
マツダ AZ-1は軽自動車版スーパーカー!? 見た目だけではなく性能面も秀逸だった

マツダ AZ-1は軽自動車版スーパーカー!? 見た目だけではなく性能面も秀逸だった

旧車の魅力 2024-04-17
免許証を紛失しても運転できるの?起こりうるトラブルや対処法も紹介

免許証を紛失しても運転できるの?起こりうるトラブルや対処法も紹介

旧車売買の豆知識 2024-04-17
3人の主催者に聞いた!横浜赤レンガ倉庫『YOKOHAMA CAR SESSION ~若者たちのカーライフ~とは?』を初開催してみて

3人の主催者に聞いた!横浜赤レンガ倉庫『YOKOHAMA CAR SESSION ~若者たちのカーライフ~とは?』を初開催してみて

イベントレポート 2024-04-16
2023年10月にアルテッツァが25年ルール解禁!今後値上がりする?

2023年10月にアルテッツァが25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車市場動向 2024-04-16
タイミングベルトの交換費用はどのくらい?交換時期や交換しなかった場合の不具合も紹介

タイミングベルトの交換費用はどのくらい?交換時期や交換しなかった場合の不具合も紹介

旧車メンテナンス 2024-04-16
MT車とは?特徴や注意点などを解説

MT車とは?特徴や注意点などを解説

旧車売買の豆知識 2024-04-16

記事ランキング

1
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
2
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車売買の豆知識 2023-10-27
3
車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

旧車売買の豆知識 2024-02-02
4
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車市場動向 2023-12-28
5
車のキュルキュル音は放置しないで!原因と修理料金を解説

車のキュルキュル音は放置しないで!原因と修理料金を解説

旧車メンテナンス 2023-11-10
6
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車売買の豆知識 2024-03-04
7
車検証の住所変更はオンラインでできる!方法や必要書類などを紹介

車検証の住所変更はオンラインでできる!方法や必要書類などを紹介

旧車売買の豆知識 2024-01-29
8
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車メンテナンス 2023-10-18

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ