ロードスターの価格高騰はもう終わり!?ロードスターの概要と中古車事情を解説

目次
1.ロードスターとは 2.ロードスターは価格が下がっていく!? 3.ロードスターはもう値上がりしないって本当? 4.価格が高くなりやすいロードスターの特徴

ライトウェイトスポーツカーの代名詞ともいえるマツダ ロードスターは、日本のみならず世界中でも支持されている2シーターのオープンカーです。そんなロードスターは、1989年のデビュー以降、モデルチェンジをしながら現在も製造・販売が続けられ、中古車市場でも高い人気を誇ります。今回は、ロードスターのモデル概要や価格について解説します。

ロードスターとは

マツダ ロードスターは、1989年9月に販売が開始された2シーター(2人乗り)のライトウェイトオープンスポーツカーです。デビュー当初は、「ユーノス ロードスター」として販売されていました。また、北米では「MX-5 ミアータ」の名で販売されています。

マツダは、ロードスターに採用した駆動方式のFR(フロントエンジン・リアドライブ)と軽量なボディが生み出す軽快で素直な運転感覚の楽しさを「人馬一体」と表現しています。以降、人馬一体がロードスターを示すキーワードになりました。

ロードスターは、自分の手足のように操ることができる扱いやすいサイズのボディや高回転までスムーズに吹け上がるエンジン、軽い車両重量などによって、初代から現行まで軽快な走りになっていることが特徴で、現在も運転好きから支持されています。

初代ロードスター(NA型)は、1989年9月に登場しました。フロントボンネットの中に縦置きされた1.6L直列4気筒エンジン、、軽量でコンパクトなボディ、リトラクタブルヘッドライトが特徴のモデルです。

1990年3月にATモデルを追加し、その年の7月にはグリーンのボディカラーにタン色のインテリアを組み合わせ、本革シート、ナルディ社の木製ステアリング・シフトノブを採用した「Vスペシャル」を発売しました。

さらに、1991年7月にイエローのボディカラーを採用した特別仕様車「J-LIMITED」を800台限定で販売し、8月に「Vスペシャル」にブラックのボディカラーを追加。1992年7月にビルシュタイン製ダンパー、BBS製アルミホイール、ナルディ社の本革巻ステアリング・シフトノブ、リアスポイラーを採用した「Sスペシャル」を発表しました。1993年7月には、エンジンを1.6Lから1.8Lへ変更。その後も限定車や特別仕様車などを販売し、1998年1月にフルモデルチェンジしました。

2代目(NB型)は、固定式のヘッドライトと流麗なスタイリングのボディが特徴です。2000年1月に500台限定の「NRリミテッド」、12月に700台限定の「YSリミテッド」、2001年5月に200台限定の「マツダスピードロードスター」、2003年10月に受注生産の「ロードスタークーペ」、2004年2月に350台限定の「ロードスターターボ」など、さまざまな限定モデルを販売。2005年5月には、「2人乗り小型オープンスポーツカー」生産累計世界一としてギネス世界記録に認定されました。

2005年8月に3代目(NC型)へフルモデルチェンジするとともに、モデルチェンジを記念した500台限定の「3rd Generation Limited」を発売。3代目では、ボディサイズが拡大したものの、ロードスターのコンセプトである「人馬一体」を継承しています。また、軽量かつコンパクトな新開発の2.0Lエンジン、ボディの軽量化、重量配分の最適化などにより、ロードスターらしい走りを受け継いでいます。

2006年には電動ハードトップを採用したプレミアム感ある「ロードスター パワーリトラクタブルハードトップ(RHT)」を追加。2006年12月に特別仕様車の「Blaze Edition」、2007年4月に「マツダスピードM'z Tune」、10月に特別仕様車の「Prestige Edition」、2011年10月に特別仕様車「BLACK TUNED」などを販売し、2015年に4代目へフルモデルチェンジしました。

2015年5月に登場した4代目(ND型)は、「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)Soul of Motion」を採用していることがトピックです。デザインは、躍動感あるエクステリアと上質なインテリアによって、上品なオープンスポーツカーとなっています。パワートレインは、1.5L直列4気筒ガソリンエンジンをフロントミッドシップに搭載し、6速MT/6速ATを組み合わせたFRです。

2016年11月には、なだらかに傾斜するラインが特徴的なファストバックスタイルの「ロードスターRF」を追加。エンジンは、RFらしい上質な走りを目指して2.0L直列4気筒ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」を搭載しています。4代目も従来のロードスターと同じように、「ロードスター30周年記念車」、「100周年特別記念車」、「990S」などの特別仕様車を発売。現在(2022年5月時点)も4代目が継続して販売されています。

ロードスターは、台数が限られているグレードや流通台数が少ない車両、年式が古く希少性が高まっているモデルなどの価値が高く評価されている傾向があります。モデルによっては、プレミア価格で取引されているほどです。

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ロードスターは価格が下がっていく!?

これまでロードスターの中古価格は高騰し続けていました。特に、限定車やターボエンジン搭載車など希少価値が高い車両は顕著に値上がりしていました。

しかし、中古車市場の変動によって現在以上の高騰は見込めないといわれています。詳しくは次の項目で解説します。

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ロードスターはもう値上がりしないって本当?

所謂「旧車バブル」でロードスターの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。
新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とはいえません。ロードスターの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。

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価格が高くなりやすいロードスターの特徴

現在以上の価格高騰は見込めないとお伝えしましたが、そんな中でもどんな個体が評価されるのでしょうか。ここからは、高値がつきやすいロードスターの特徴を解説します。

こまめにメンテナンスされている

ボディやルーフ(幌)などの外装、シートやインテリアパネルなどの内装の状態が良好だと、評価されやすいです。特にソフトトップの幌は、日光や雨・風などによって劣化しやすいため、定期的にメンテナンスしておきましょう。

また、エンジン・トランスミッション・サスペンションなどの機械系は、定期的な点検やメンテナンスがされ、いつでも動かせる状態になっていると高値がつきやすい傾向にあります。

高い人気を誇る「ロードスター Vスペシャル」

初代ロードスターに設定されていた「Vスペシャル」は、特別装備が充実し、イギリス車のような上品なロードスターとして人気が高いことから、売却するときの価格も高くなりやすいです。

ロードスター「Vスペシャル」は、1990年7月に追加されたモデルで、ボディカラーにグリーンを採用し、タン色のインテリアを組み合わせています。また、本革シート、木製ステアリングやシフトノブを装備していることも特徴です。

ロードスター「Vスペシャル」中古車の中には、当時の新車販売価格を上回る値段になる車両もあります。「Vスペシャル」の売却を検討している方は、査定に出して今の価値を確認してみることをおすすめします。

特別仕様車「Prestige Edition」

3代目ロードスターに設定された特別仕様車「Prestige Edition」は、プラス評価される装備が充実しているモデルとなっているため、高価格になりやすいでしょう。

プレステージエディションは、ロードスターRHTの上級グレード「RS RHT」および「VS RHT」をベースに、シートヒーター付本革バケットシート、BBS製鍛造17インチアルミホイール、ステンレス製スカッフプレート、フロントフォグランプなどを装備したモデルです。査定では、プレステージエディションの本革シートやアルミホイールなどの特別装備がプラス評価されやすいため、買取時に高い価格になるでしょう。

また、プレステージエディションのベース車両である「RS RHT」や「VS RHT」はロードスターの上級グレードのため、外装や内装、エンジンやトランスミッションなどの機械系の状態がよければ、高く評価されます。ベース車両の「RS RHT」や「VS RHT」の価格が気になったら、査定に出してみるとよいでしょう。

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