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プロフェッショナル仕事の流儀「校正者・大西寿男」編を観て思うこと

最近、あまりテレビを観る機会がなくなりつつあるのだが、久しぶりに楽しみな番組を見つけた。

去る1月13日にオンエアされた、NHK プロフェッショナル仕事の流儀「縁の下の幸福論 〜校正者・大西寿男〜」編だ。

仕事柄、大西氏のお名前は存じ上げていたけれど、詳しいことまでは把握していなかった。

果たしてオンエア当日、子どもと一緒に寝てしまい、目が覚めたのは放送終了後。

タイマー予約録画も忘れていたので、後日、NHK+で視聴した。

拝見してみて、大西氏の真摯かつ誠実な仕事ぶりと、秘めた情熱のようなものを垣間見た気がする。

文章は数式とは異なり、正解は1つではない。

それが仕事をするうえでやりやすくもあり、時にやっかいだ。

半ば勢いで原稿を仕上げ、何度も何度も推敲するけれど、一晩寝てふたたび目をとおすと気になる箇所が100%の確率で見つかる。

毎回、その繰り返しだ。

結局、どこかで妥協(この表現は好きではないけれど)して納品したり、公開することとなる。

第三者の視点や赤入れ、事実確認をしたうえで公開されたらどんなにラクだろうと思うこともしばしばだ。
(事実、案件によっては校正の方に加わっていただいており、これが本当にこころづよいのです)

書き手によっては、校正者がチェックを入れることに対して猛烈に反発する人もいると聞いたことがある。

こんな心強くて、しかも拙い自分の表現に磨きを掛けてくださる存在を無下にする感覚が理解できない。

そういえば、校正者ではないけれど、かつてある輸入車の取扱説明書を制作していたとき、翻訳家の方が表現にこだわるタイプだった。

ドアグリップを握るのか、掴むのか?入稿が近いのに、そんな言い回しを延々と議論した記憶がある。

当時はそんなことより早く仕事を終わらせたかった(笑)ので、正直めんどうだなぁと思うこともしばしばあった。

しかし、あのときの経験がいまの仕事で活きているのだから、人生何が起こるか分からない。

面倒だけどじっくり取り組んでよかった、と、今さらながらに思っている。

ひとつ、予言をすると、いまの編集長業務、さらにいうとマネジメント業務があと10年くらいしたら活きるのではないかという気がしている。

正直、めんどくさい。

実際にやっていて、これならライター(受け身)に徹している方があきらかに楽だ。

締め切りに原稿が届かず、モヤモヤする。

もう関わりたくないなぁと思うこともたまにだけど正直いってある。

思わず感情的な返信をしてしまいそうなときは、少し時間をあけてから返すようにしている(笑)。

日々、(ありがたいことに)いくつもの締め切りと納期に追われて休む暇もないし、気持ちの余裕がなくなりかけることもしばしばだけど、大西氏の仕事に対する誠実な姿勢は忘れないようにしたいと改めて思った次第だ。

●NHK プロフェッショナル仕事の流儀「縁の下の幸福論 〜校正者・大西寿男〜」編
https://www.nhk.jp/p/professional/ts/8X88ZVMGV5/episode/te/8XW78LPXYG/

[画像/Adobe Stock ライター/松村透]

 

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