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聖地巡礼!イタリアで元フィアットの工場に泊まってみた!

目次
1.■「NH Torino Lingotto Congress」について 2.■ホテルへのアクセス方法について 3.■ホテルの中は一体どんな感じ? 4.■このホテル宿泊者の特権はずばり?! 5.■最後に

イタリアでは築年数が経っている建物を壊して新しいものを建てる、ということはあまりなく、古いものは綺麗に改装し使い続けるという建築文化が根付いている気がします。

したがって、由緒ある建物にもかかわらず、中に入ると近代的!

でも、実は築年数が100年だったりすることがよくあります。

そんなイタリアで、なんとフィアットの元工場をホテルに改装し、誰でも宿泊することができるという素晴らしい場所がトリノにあるのです。

今回はそこに宿泊してきましたので、ホテルの様子を皆さまにお届けしたいと思います。

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■「NH Torino Lingotto Congress」について

ホテルの名前は「NH トリノ リンゴット コングレス」。

こちらの建物についてまず少し紹介します。

こちらの建物は、当時フィアットグループ(現FCA)のもっともシンボリックな工場としてトリノに誕生しました。

その建物の屋上には、1919年に建設された1.5kmのテストトラックが併設されており、組み立てられた自動車のテストに使用されていました。

このテストトラックは今でも残されており、立ち入ることも可能です。

そこからフランスとの国境でもあるアルプス山脈を一望することができ、それを目的に来館する方もいらっしゃるようです。

工場が閉鎖されたのち、この建物はエンターテインメントと文化の発信地として再開発が行なわれ、ショッピングモールやホテル、美術館等が併設する施設として利用されることになりました。

リノベーションを手掛けたのは、関西国際空港のターミナルを設計したことでも有名なレンゾ・ピアノ氏。

ホテルは特に部屋にこだわりがない場合、比較的お財布にやさしい価格帯なので、私たちも連泊することに。

ホテル内にはレストランやスポーツジムもあり、充実した時間を過ごせること間違いなしです!

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■ホテルへのアクセス方法について

トリノ中心街の「Torino Porta Nuova」駅から直通電車で約10分の「Torino Lingotto Railway Station」で下車すると、駅はホテルにほぼ直結しています。

もちろんホテルには駐車場も完備されているので、クルマでアクセスすることも可能。

トリノの中心街に近いのも嬉しいポイントです。

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■ホテルの中は一体どんな感じ?

さて、早速中に入ってみると、元工場だったとは想像がつかないくらい綺麗で近代的なホテルです。

エントランスを入ってすぐには、旧車の展示があります。

この展示車は常連のお客さまが飽きないようにでしょうか、定期的に変わるようです。

ホテルの中には竹林の中庭もあり、和洋折衷な一面も感じられました。

宿泊部屋も窓が非常に大きく、明るく清潔感のある部屋で、この部屋で製造されていた車輌が写されたポスターが壁に貼られていました。

ポスターにはクルマ乗る楽しそうな女性・・・

このポスターを見ながら、この部屋でこのクルマが作られていたのかと思うと、なぜでしょう、ノスタルジックな気持ちになりました。 

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■このホテル宿泊者の特権はずばり?!

屋上にはテストトラックがあるのですが、お金を払えば誰でもアクセスすることが可能となっています。

ですがホテル宿泊者なら、いつでも無料でテストトラックに入場することができるんです!

エレベーターで屋上に上ると、まずはカフェ兼展示物コーナーに行き着きました。

そのカフェを抜けると、さあ、お待ちかねのテストトラックが見えてきました!

屋上のテストトラックとは一体どんなものなのでしょうか?!

第一印象は、傾斜の効いたカーブの迫力がすごい・・・!でした。

ちなみにこの傾斜カーブに登ろうとしたところ、警備員さんに怒られてしまいました。

それもそのはず、人間が立てないくらいの傾斜になっているので、普通に危険です(汗)。

そして次に印象的だったのは屋上から見るアルプス山脈です。

こんな絶景の中、車輌の走行テストを行なっていたのですね。

今はカフェと化しているようですが、当時の司令塔も残されています。

トラックには当時の歴史を記した写真等が展示されているため、この施設が実際に工場であり、自分がいるところが本当にテストトラックであったことを実感させられました。

この建物がどのような目的で建てられ、どのような歴史を経て閉鎖することになったのか、展示物をみながら学習することもできます。

ところで皆さん、このクルマがどうやって屋上に上ってくるか想像つきますか?

私は下方の階から組み立てが始まり、徐々に上階に来て、最終的に出来上がった車輌が屋上にたどり着くのか?と想像しましたが、そうではないようです。

下記写真のように、クルマ用螺旋階段のようなものがあり、これで車輌が屋上まで到着するという構造でした!

日本では過去にも現在にもこのような工場またはテストトラックが存在していないと思うので、螺旋階段でクルマを屋上に持ってくるとは、なかなか想像がつきませんでした。

さすがイタリアです!洒落ていますよね。

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■最後に

フィアットはイタリアが誇る自動車メーカーの一つで、イタリアでは誰からも愛される存在であると思います。

民衆とともにイタリアの歴史を刻んできた由緒あるブランドの建造物を壊すことなく、新たな形でこのような人々の憩いの場として利用されているのは、歴史を無駄にしない、正しい使われ方である、そう感じました。 

トリノはピエモンテ州の首都で、イタリアで4番目に大きな都市。

1861年、イタリア全土が統一国家になった際に、最初の都市が置かれたのがトリノなのです。

このホテル以外にも、歴史的建造物や美食文化も(クルマに関する博物館ももちろん)充実しています!

クルマを好きの方は絶対に楽しめるトリノ、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

特にフィアットオーナーの聖地巡礼には欠かせない街ですよ!

[ライター・画像 / PINO]

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