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S30Zの維持費&初期費用はいくら?メンテナンス代と燃料代、税金について解説
旧車の再生と維持 24.01.22

S30Zの維持費&初期費用はいくら?メンテナンス代と燃料代、税金について解説

日産を代表するスポーツカーとして長い歴史をもつフェアレディZ。そのなかでも高い人気を誇るのが初代フェアレディZのS30型、通称「S30Z」です。ロングノーズ・ショートデッキの流麗なボディラインに魅せられ、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。 しかし、S30Zは発売から半世紀近くも経過する、いわゆる“旧車”です。憧れの気持ちが強い一方で、いざ所有する際に自分で維持できるのだろうかと不安を感じる方も少なくないでしょう。 そこで今回は、S30Zの維持費と購入時の初期費用について解説します。 S30Zの維持費の内訳 まずはS30Zの維持にかかるおおよその費用について、燃料代、自動車税、任意保険、車検代、メンテナンス代の5項目にわけて解説します。 今回は、1969年に発売されたベースグレードの情報をもとに維持費を算出します。 <S30Z 1969年発売 ベースグレード 情報> エンジン L20 排気量 1,998cc 車輌重量 975kg 燃料代 S30Zの平均的な燃費は、6〜7km/L程度といわれています。発売された当初のカタログには15km/Lと記載されていましたが、当時の測定方法は現在ほど正確ではないため、実際に走行した場合の数値とは大きく差がある場合も珍しくありません。 また、S30Zは馬力を上げるためにエンジンを載せ替えている方が多い傾向にあります。なかでも目立つのは、日産のL型エンジンの最大排気量 2.8Lを誇るL28への載せ替えです。発売当初のベースグレードに比べると1.5倍近くも排気量がアップすることになり、結果としてメーカーが想定していた燃費より悪化してしまいます。 ここから、実際にかかる燃料代をシミュレーションしてみましょう。 燃費6km/Lとして、1ヶ月あたり300km走行した場合、使用するガソリンは50Lです。2024年6月30日時点のハイオクガソリンの平均価格182.2円/Lをもとに燃料代を算出すると、1ヶ月で9,110円、1年間で10万9,320円かかることになります。 自動車税 自動車税は、エンジンの排気量によって税額が変わるだけでなく、初年度登録から13年以上経過していると重課されます。 そのため、S30Zの自動車税は、5万1,700円(2L超〜2.5L未満、重課後の税額)です。 任意保険 S30Zの自動車保険料を大手のネット型保険でシミュレーションしました。 【条件】年齢:26歳等級:6F等級使用目的:日常・レジャー走行距離:3,000km超5,000km以下主な使用地:東京都運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車両保険:なし 上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約4万2,000円でした。ただし、この保険料には車両保険が含まれていないため、車輌トラブルが発生した場合には保険が適用できないことに注意しなければなりません。 車検代 続いて車検代について解説します。 まず、S30Zは発売から50年以上経過するモデルのため、ディーラーでは車検を受け付けていない可能性が高いです。民間の整備工場でも、古いクルマは断られる場合があるため、対応可能かどうかを事前に問い合わせてから依頼しましょう。 【民間車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:2万5,200円(24ヶ月)※初度登録年月から18年以上経過している場合印紙代:2,300円 ※認証工場の場合車検基本料金:6万円 ※点検・検査・代行費用合計:10万5,150円※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します S30Zは古いクルマであり、重量税が重課されるものの車輌重量が比較的軽いため、同年代の他のクルマよりは負担を抑えられます。しかし、旧車であるために、車検のたびに複数箇所の部品交換や整備に費用がかかる可能性があることは覚えておきましょう。 メンテナンス費用 S30Zのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・冷却水の交換・グリスアップ・ディストリビューターのパーツ交換・キャブレター調整・ボディのワックスがけ、錆とり など 金額にすると、年間でおおよそ10万円です。エンジンオイルや冷却水の交換など近年のクルマでもメンテナンス必須な項目に加え、旧車だからこそ定期的にチェックしなければならない箇所があります。 たとえば、グリスアップはパーツ同士の摩耗を防ぐために実施します。最近のクルマのベアリングには事前にグリスが封入されているため人の手で行う必要はありません。しかし、発売から数十年も経過しているクルマの場合、定期的にグリスアップしないとパーツが摩耗して焼付きを起こしてしまう可能性があります。 また、ボディのワックスがけや錆とりなど外装のメンテナンスも重要です。 特に下回りは錆つきやすいため、こまめに点検しましょう。 S30Zの年間維持費はいくら? ここまでS30Zの年間維持費の内訳について解説しました。すべてあわせるといくらになるのでしょうか。 【S30Zの年間維持費】・燃料代:10万9,320円・自動車税:5万1,700円・任意保険:約4万2,000円・車検代:5万2,575円(2年ごとのため10万5,150円の半分)・メンテナンス代:10万円合計:35万5,595円 月々に換算すると約2万9,000円です。今回算出したのは、あくまで最低限かかる金額のため、突発的な故障が発生したり、走行距離が伸びたりするとさらに費用がかかるでしょう。 購入後のレストアにはいくらかかる? S30Zの年間維持費について解説しました。しかし、S30Zを購入するにあたっては、維持費だけではなく初期費用についてもしっかりと見積もっておく必要があります。 繰り返しお伝えしているとおり、S30Zは半世紀近く前に発売されたクルマです。何も手を加えずに当時の状態のまま走行させるのは非常に難しいといわれています。現に、多くのS30Zオーナーの方がレストアしてその力を復活させるばかりか、よりパワーアップさせてドライブを楽しんでいます。 主に修理・修復の対象だといわれるのは以下の項目です。 ・エンジンのオーバーホールや載せ替え・トランスミッションの換装・外装の再塗装・内装の張替え など すべてレストアすると500万円程度の費用がかかります。個体によっては丸々修理せずに走行できる場合もあるため、購入するS30Zの状態を事前に把握し、どの程度の初期費用が必要なのか見積もっておきましょう。 まとめ S30Zの維持費と購入時の初期費用について解説しました。 S30Zは、旧車といわれるクルマのなかでも、年式が古いほうに分類されます。そのため、維持費も初期費用も決して安いとはいえない金額です。しかし、絶大な人気を誇るフェアレディZの歴史の始まりといえる名車を所有する満足感と考えれば、見合う金額だといえるのかもしれません。 今回紹介した情報を参考に必要な費用を見積もり、S30Z購入の準備にお役立てください。

ホンダ 初代NSX(NA1型/NA2型)の維持費はどのくらい?内訳と目安を解説
旧車の再生と維持 24.01.22

ホンダ 初代NSX(NA1型/NA2型)の維持費はどのくらい?内訳と目安を解説

ホンダのミッドシップスポーツカーとして現在でも高い人気を誇るNSX。特に初代NSXは生産が終了した現在でも高い人気を誇ります。今回は、初代NSX(NA1型/NA2型)の維持費がどのくらいかかるのか、費用の内訳や目安を解説します。 NSXの特徴 ホンダ NSXは、量産車世界初のオールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーです。また、エンジン、シャシー、足まわり、シートの構造部材に至るまで、アルミ合金を多用し大幅な軽量化を実現していることも特徴となっています。エンジンは、新開発となる3.0L V型6気筒 DOHC VTECエンジンです。 1997年には、マニュアルトランスミッションを6速化するとともに、エンジンを3.2Lに拡大しました。 2001年に大幅なマイナーチェンジを実施し、リトラクタブルヘッドライトが固定式ヘッドライトへ変更されたほか、バンパーやスカートなどのデザイン変更により空力性能が向上しました。 ラインナップは、クーペモデルの「NSX」、オープンモデルの「type T」、走りの楽しさを際立たせた「type S」、更なる軽量化とレーシングカーのチューニング技術を応用したピュアスポーツモデルの「タイプR/NSX-R」の4つです。 NSX維持費の内訳 NSXの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、NSXを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 NSXの燃費は、10・15モードで8.3km/L(5速MT)または7.1km/L(4速AT)です(カタログ燃費は1990年当時の数値)。 当時のカタログ燃費をもとに、1ヶ月あたり1,000km走行するとした場合、燃料が120L〜140L必要となります。1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりの燃料代は2万1,000円〜2万4,500円です。1年に換算すると25万2,000円〜29万4,000円かかります。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が変わります。NSXの場合は、3.0Lと3.2Lの2種類のエンジンがあるだけでなく、初年度登録から13年以上が経過しているため、5万8,600円(3.0Lエンジン搭載車)または6万6,700円(3.2Lエンジン搭載車)です。 任意保険 NSXの自動車保険料についてシミュレーションしました。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):5,000万円車輌保険:なし 自動車保険料は年間約4万7,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。 車検 車検費用について見ていきましょう。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※車両重量1.4tの場合、初年度登録から18年以上経過した場合の税額で算出印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:11万7,250円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します NSXは、オールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーであるため軽量です。そのため、重量税が抑えられるはずですが、初年度登録から18年以上経過していることにより、重課の対象となることから3万7,800円となります。 メンテナンス費用 NSXのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換など 年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 NSXの年間維持費はいくら? NSXの年間維持費は以下のとおりです。 ・ガソリン代:25万2,000円〜29万4,000円・自動車税:5万8,600円または6万6,700円・任意保険:4万7,000円・メンテナンス費:10万円〜30万円・車検:5万8,625円(2年毎のため11万7,250円の半額分)合計:51万6,225円〜76万6,325円 上記は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。車をローンで購入したり、月極駐車場を契約したりすると、維持費の他にローンの支払いや駐車場代がかかります。 NSXの維持費が高いと思った時の対処法 NSXの場合、年式が新しいスポーツカーやスーパーカーより、メンテナンス費用がかかる可能性が高いため、予定外の費用がかかることがあるかもしれません。そのため、維持するのが大変だと感じる方も多いでしょう。 量産車として初めてオールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーであるNSXは、生産が終了した現在でも高い人気を誇っています。そのため、売却するときに高い買い取り価格が提示される可能性が高いです。 もし、NSXを売却するのであれば、NSXの人気が高いうちに手放す方がよいでしょう。NSXを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。NSXを売却しようと考え始めたときは、旧車王にお問い合わせください。

トヨタ 70型スープラの維持費は高い?内訳や目安を解説
旧車の再生と維持 24.01.22

トヨタ 70型スープラの維持費は高い?内訳や目安を解説

1986年に販売を開始したトヨタのスポーツカーA70型スープラ。もし、今A70型スープラを所有する場合、維持費はどのくらいかかるのでしょうか。今回は、今も人気が高いA70型スープラの維持費の内訳や目安を解説します。 A70型スープラの特徴 本格的なGTにふさわしい走りを実現するために、高剛性ボディやサブフレーム、四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションなどを採用していることが特徴となっています。 エンジンは、全て直列6気筒です。デビュー当初のバリエーションは、3.0Lターボ、2.0Lツインターボ、2.0L ツインカム、2.0L OHCの4種類となっています。 また、1986年6月には前席上部のルーフを脱着できる「エアロトップ」が追加されました。 A70型スープラは、トヨタを代表する高級スペシャリティカーとして人気を博したモデルです。 A70型スープラ維持費の内訳 A70型スープラの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、A70型スープラを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 A70型スープラの燃費は、10モード7.6km/L〜10.0km/L(1986年モデル)です。1ヶ月に1,000km走行する場合、100L〜131Lの燃料が必要となります。 1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりのガソリン代は1万7,500円〜2万2,925円で、1年間に換算すると21万円〜27万5,100円です。 自動車税 自動車税は、エンジンの排気量によって税額が変わります。そのため、A70型スープラの自動車税は、4万5,400円(排気量1.5L超〜2.0L未満、重課後の税額)〜5万8,600円(2.5L超〜3.0L未満、重課後の税額)です。 任意保険 A70型スープラの自動車保険料の目安は、大手のネット型保険の場合は以下のとおりです。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車輌保険:なし 上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約5万6,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。また、保険会社によって保険料の算定基準が異なるため、保険料が大きく異なるケースもあることに留意してください。 車検 続いて、車検費用についてみていきましょう。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※車両重量1.6t、新車登録より18年超えの場合印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:12万9,850円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します A70型スープラの重量税は、初年度登録から18年以上経過しているため重課の対象となります。 メンテナンス費用 A70型スープラのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 A70型スープラの年間維持費はいくら? A70型スープラの年間維持費は次のとおりです。 【A70型スープラ年間維持費】 ・ガソリン代:21万円〜27万5,100円・自動車税:4万5,400円〜5万8,600円・任意保険:5万6,000円・メンテナンス費:10万円・車検:6万4,925円(2年毎のため12万9,850円の半額分)合計:47万6,325円〜55万4,625円 この年間維持費は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。もし、A70型スープラをローンで購入したり、駐車場やガレージを借りたりすると、ローンの支払いや駐車場・ガレージ代がかかります。 A70型スープラの維持費が高いと思った時の対処法 A70型スープラの維持費は、高性能スポーツカー並みにかかることがわかりました。もし、A70型スープラを維持するのが大変だと感じたり、高いと思ったりしたときは売却を検討するとよいでしょう。 A70型スープラは、旧車好きや車好きから支持されているため、現在でも高値で取引されることがあります。そのため、高価買取される可能性が高いでしょう。 A70型スープラを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。A70型スープラを売却しようかと考え始めたときは、ぜひ旧車王にご相談ください。  

A80型スープラの維持費は高い?費用の内訳や目安を解説
旧車の再生と維持 24.01.19

A80型スープラの維持費は高い?費用の内訳や目安を解説

トヨタの高性能スポーツカーとして現在でも高い人気を誇るA80型スープラ。今回は、人気のあるA80型スープラの維持費がどのくらいかかるのか解説します。A80型スープラを所有するかどうか迷っているときや、維持費を踏まえて売却を検討する際の参考にしてみてください。 A80型スープラの特徴 A80型スープラは、1993年に販売を開始した2ドアのスポーツカーです。直線基調のA70型スープラからデザインや走行性能が変更・進化しました。 デザインは、角を落とした丸みのあるスタイリングに変更されました。エンジンは、直列6気筒3.0Lに一本化されています。エンジンのバリエーションは、自然吸気エンジンとツインターボエンジンの2種類です。トランスミッションは、MT(自然吸気エンジンは5速MT、ツインターボエンジンは6速MT)とATをラインナップしています。 A80型スープラは2002年まで販売され、2019年の新型スープラが登場するまで「スープラ」の名が途絶えることとなりました。また、A80型スープラは、2019年に新型が販売されてからも高い人気を維持し続けています。 A80型スープラ維持費の内訳 A80型スープラの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、A80型スープラを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 A80型スープラの燃費は、10・15モードで7.6km/L〜8.9km/L(1993年モデル)となっています。 1ヶ月に1,000km走行するとした場合、燃料は112L〜131L必要です。1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりの燃料代は1万9,600円〜2万2,925円。1年に換算すると23万5,200円〜27万5,100円となります。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が変わります。A80型スープラはエンジン排気量が3.0Lで、初年度登録から13年以上が経過している場合、税額が5万8,600円となります。 任意保険 A80型スープラの自動車保険料についてみてみましょう。ここでは次の条件で自動車保険料を算出します。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):5,000万円車輌保険:なし 上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約6万1,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。 車検 車検費用についてみていきましょう。 【ディーラー車検の場合】 自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※車輌重量1.5tの場合、初年度登録から18年以上経過した場合の税額で算出印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:11万7,250円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します A80型スープラは、初年度登録から18年以上経過しているため重課の対象となります。そのため、重量税の税額が高くなっています。 メンテナンス費用 A80型スープラのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換など メンテナンスには、年間10万円程度の費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 A80型スープラの年間維持費はいくら? A80型スープラの年間維持費は以下のとおりです。 ・ガソリン代:23万5,200円〜27万5,100円・自動車税:5万8,600円・任意保険:6万1,000円・メンテナンス費:10万円〜20万円・車検:5万8,625円(2年毎のため11万7,250円の半額分)合計:51万3,425円〜65万3,325円 上記は、車を維持するために1年でかかる最低限の費用です。車をローンで購入した場合や月極駐車場を契約する場合は、別途ローンの支払いや駐車場代がかかります。 A80型スープラの維持費が高いと思った時の対処法 A80型スープラの維持費は、年間50万円ほどかかることがわかりました。また、A80型スープラは年式が新しいスポーツカーよりメンテナンス費用がかかる可能性が高いため、予定外の費用がかかることがあるかもしれません。 そのため、維持するのが大変だと感じる方もいるのではないでしょうか。A80型スープラの維持が大変だと感じたときは、手放すことも検討するとよいでしょう。 直列6気筒ツインターボエンジンを搭載する国産スポーツカーのA80型スープラは、生産が終了した現在でも高い人気を誇っています。そのため、高額で買い取ってもらえる可能性があります。 もし、A80型スープラを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。A80型スープラの売却をお考えの際は、ぜひ旧車王にご相談ください。  

BRZ ZC6型の年間維持費は約55万円!燃料代、税金、保険証、車検代まで解説
旧車の再生と維持 24.01.19

BRZ ZC6型の年間維持費は約55万円!燃料代、税金、保険証、車検代まで解説

BRZはスバルがトヨタと共同開発したFRの2ドアクーペです。1980〜1990年代に日本中が熱狂したスポーツカーを彷彿とさせるモデルとして、2012年に彗星の如く登場しました。 流麗でありながらも風を切るような印象を受けるシャープなボディラインをもち、低重心かつ軽量でコンパクトな水平対向エンジンを搭載する、トヨタ 86の兄弟車である矜持を感じるBRZ。「いつかは自分も乗ってみたい」と憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。 しかし、実際にクルマを所有する際に気になるのは維持費の金額です。特にスポーツカーは維持するのが大変だといわれています。そこで今回は、BRZを維持するためにかかる費用の内訳と、維持費を抑える方法を解説します。 BRZ ZC6型の維持費の内訳 クルマを維持するためには、燃料代、高速代、自動車税、車検代など、さまざまな費用がかかります。ここからは、以下のモデルを例にあげてBRZ ZC6型を所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 年式:2014年グレード:R ※標準グレードトランスミッション:6MT排気量:1,998cc車輌重量:1,210kg 燃料代 例にあげたモデルの、カタログに記載されている燃費は13km/Lです。 たとえば、毎週末に往復100kmほどドライブした場合、月に約400km走行することになります。燃料を約30L使用するため、ハイオクガソリン1Lあたり183.9円(※)だとすると、月間で5,517円の燃料代がかかります。1年間に換算すると、6万6,204円です。 ※2024年7月10日時点のハイオクガソリン全国平均価格 自動車税種別割 自動車税種別割とは、1年に1回納めなければならない税金です。クルマの排気量によって税額が異なり、今回例にあげたモデルは1,998ccであるため、1,500cc〜2,000cc以下の区分に該当し、3万9,500円かかります。(2019年9月30日以前に新規登録されている場合) ▼排気量別の自動車税種別割の税額については、以下の記事で詳しく解説しています。クルマの維持費はどのくらいかかる?クルマを保有する際にかかる費用の一覧を解説 任意保険料 続いて任意保険料について解説します。任意保険とは、自動車保険とも呼ばれる、万が一の事故の際に修理費用を補償してくれる保険です。申し込みは強制ではありませんが、クルマを所有する多くの人が加入しています。 乗っている車種、契約者の年齢や使用場所によって保険料が変わります。今回は、初めてのクルマとしてBRZ ZC6型を購入した18歳という設定で金額をシミュレーションしました。さらに詳しい条件は以下のとおりです。 【条件】年齢:18歳等級:6S等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人・同居している親族 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約:あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車両保険(保険金額):175万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円 任意保険料は年間で約34万円と算出されました。月額にすると2万8,000円ほどです。 少々高く感じるかもしれませんが、任意保険料は年齢が上がるごと、等級が上がるごとに安くなります。等級とは保険料の割引もしくは割増する率を決めるための区分です。1年間無事故であれば1等級上がります。たとえば、18歳からBRZ ZC6型に25歳まで無事故で乗り続けた場合、13等級にまで上がり、任意保険料は約9万4,000円まで下がります。 ただし、人を巻き込む事故を起こしたり、クルマを物にぶつけて傷つけてしまったりすると、事故歴として記録が残り、等級が下がってしまいます。等級が下がると任意保険料は上がるため、留意しておきましょう。 車検代 続いて、車検にかかる費用について解説します。 車検は2年に一度実施しなければならない、クルマの検査です。安全に公道を走行できるかどうかを、保安安全基準に則ってチェックします。ディーラーや中古車販売店、整備工場にて実施可能です。 今回はディーラーで車検を行った場合の費用を試算しました。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:2万4,600円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検基本料金:6万円合計:10万4,050円 2年に一度で上記の金額がかかるため、1年に換算すると5万2,025円です。 自賠責保険とは、クルマを購入する際に必ず加入しなければならない保険です。「強制保険」とも呼ばれます。自家用なのか事業用なのか、乗用車なのか貨物自動車なのかなど、クルマの使用用途によって金額が異なります。今回は自家用の乗用車のため、2年で1万7,650円かかります。 自動車重量税とは、車輌重量によって税額が異なる税金です。車検のタイミングで有効期限分をまとめて納める必要があります。今回例にあげたモデルの車輌重量は1,210kgで、〜1,500kgの区分に該当し、2年で2万4,600円かかります。 印紙代とは、国に対して車検の検査手数料を納める際に使用する印紙と証紙にかかる費用です。整備工場には「指定工場」と「認証工場」の2種類があり、どちらに依頼するかによって印紙代が変わります。指定工場では工場内で車検を完結できますが、認証工場では完結できないため運輸支局や車検場に持ち込んで車検を実施します。このフローの違いによって証紙の有無が異なり、費用にも差があります。具体的な金額は、指定工場が1,800円、認証工場は2,300円です。ディーラーは一般的に指定工場のため、今回は1,800円でシミュレーションしましたが、認証工場に依頼した場合は金額が高くなることを覚えておきましょう。 車検基本料金とは、クルマの点検や検査、車検の代行のためにかかる費用です。名前のとおり、車検を実施するのに必要な基本的な料金です。依頼先によって金額に大きな差があり、ディーラーよりも民間の整備工場のほうが安い傾向にあります。 そのほか、車検時に整備や部品交換、修理が発生した場合には別途費用がかかります。 メンテナンス費用 次に、BRZ ZC6型のメンテナンスにかかる費用について解説します。一般的に1年に1回交換や点検が必要な項目は以下のとおりです。 ・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・エアコンフィルター交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代 など そのほか、洗車をガソリンスタンドやコイン洗車場で行う場合には別途洗車代がかかります。全てあわせておおむね5万円程度です。 BRZ ZC6型の年間維持費は約62万円! ここまでBRZ ZC6型の維持費の内訳について解説しました。合算すると、年間で約62万円かかるという結果になりました。 【BRZ ZC6型年間維持費】・燃料代:6万6,204円・自動車税種別割:3万9,500円・任意保険:34万円・車検:5万2,025円(2年ごとのため10万4,050円の半額分)・メンテナンス費:5万円合計:54万7,729円 月額で約4万6,000円です。加えて、クルマをローンで購入した場合や月極駐車場を契約する場合は、別途ローンの支払いや駐車場代がかかります。 BRZ ZC6型の維持費を抑える方法 年間で約62万円、月額で約5万1,000円は決して安い金額ではありません。しかし、金額を理由にBRZ ZC6型を諦めきれない方も多いでしょう。そこで、維持費を抑える方法やポイントを紹介します。 DIYでメンテナンスする 自分自身でBRZ ZC6型を整備をすれば、メンテナンスにかかる費用を抑えられます。たとえば、以下の箇所はDIYでの整備が可能です。 ・洗車・エンジンオイル交換・ワイパーゴム交換 など DIYでのメンテナンスと聞いてハードルが高く感じる方がいるかもしれませんが、洗車は自宅の庭など、水の使えるスペースがあれば専門技術がなくても取り組めます。そのほかの箇所も比較的難しくないため、外注する費用が気になる場合には自身で整備するとよいでしょう。 任意保険の条件を見直す 任意保険の条件の再検討も維持費を抑えるために有効です。 たとえば、運転者の範囲が狭ければ狭いほど任意保険料が安くなります。今回シミュレーションした条件のうち、運転者を「本人限定」にした場合、約32万円にまで金額が下がります。 また、同じ車種であっても保険会社が違うと任意保険料が異なる場合があります。申し込みの際には、複数の会社から見積もりを取り寄せたり、ネットでシミュレーションしたりしましょう。なお、国内損保よりもネット型保険のほうが安い傾向にあります。 なるべく費用の安い工場に車検を依頼する 維持費を抑えるためには、車検の依頼先も慎重に検討する必要があります。 車検基本料金は店舗や工場によって異なり、ディーラーよりも民間の整備工場のほうが安い傾向にあります。民間車検の利用も視野にいれながら、いくつか見積もりをとって検討するとよいでしょう。 まとめ BRZ ZC6型の維持費について解説しました。 年間で約62万円と気軽に手を出しにくい金額かもしれませんが、任意保険を見直したり車検の依頼先をよく検討したりすれば、費用を抑えられる可能性があります。また、ドライブする頻度が少なければ、燃料代や高速代も抑えられるでしょう。ご自身の想定している利用シーンと照らし合わせ、BRZ ZC6型を購入するかどうか決めることをおすすめします。   ※掲載されてる情報は2024年7月10日時点のものです。

三菱 ランサーエボリューション(ランエボ)Ⅸの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 23.11.17

三菱 ランサーエボリューション(ランエボ)Ⅸの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

ランサーエボリューション(ランエボ)といえば三菱が世界に誇るスポーツモデルです。世界ラリー選手権(WRC)では1996年から4年連続でドライバーズチャンピオンを獲得したことによりランエボは世界中の注目の的になりました。 ランエボⅨは、ランエボシリーズのなかでもターボエンジン搭載の4WDとして高い人気を誇るモデルです。しかし、購入しようと思っても「本格的なスポーツモデルは維持費が大変そう」と心配の方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではランエボⅨにかかる維持費について解説いたします。 ▼関連記事はこちらランエボは維持できない旧車?費用の実態を専門業者が解説 ランエボⅨの特徴 ランエボⅨは、2005年に発売されたランエボ第3世代の最終モデルです。三菱の名機である4G63型エンジンを搭載する最後のモデルでもあり、歴代のランエボのなかでも高い人気を誇ります。MIVEC(連続可変バルブタイミング機構)を採用したために高回転域の性能が向上しました。 ランエボⅨ維持費の内訳 ランエボⅨの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 まずはランエボⅨの燃費から確認しましょう。4G63型 MIVEC 直4気筒 ターボエンジンを搭載しており、実燃費は8km/L程度です。 ここからは金額をシミュレーションします。ランエボⅨで月間1,000km走行した場合、ガソリンは約125リットル使用(*1)し燃料代は2万2,562円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合の総額は、27万750円(*2)です。 *1 燃費は8km/リットルで算出(実燃費)*2 2023年11月17日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格180.5円で算出 自動車税 ランエボⅨの排気量は1,997ccです。2023年11月現在、1.5L超~2.0L以下の自動車税は3万9,500円/年です。ランエボⅨは2005年デビューのため、車齢が13年を超える個体が多いです。車齢13年超えの場合は重課税され、4万5,400円かかります。(2019年9月30日以前に新車登録した場合) 任意保険 ランエボⅨの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車輌保険:あり(限定タイプ)車輌保険(保険金額):65万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約10万2,000円/年でした。 車検 次にランエボⅨの車検代についてみていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検料:8万円合計:13万7,250円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ランエボⅨは、重量税が1.0t~1.5t以下に区分されます。発売されたのが2005年で車齢が18年を超えるモデルも多いため、二段階重課税された金額で重量税を計算しました。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を確認しましょう。ランエボⅨのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。ランエボⅨのタイヤ交換が発生する場合はスポーツタイヤを購入する必要があるため追加で10万円以上かかるケースもあります。 ランエボⅨ年間維持費はいくら? ここまで維持費の内訳を解説してきました。それでは合計でいくらになるのでしょうか。合計額をみていきましょう。 <自家用車登録のランエボⅨ年間維持費>燃料代:27万750円自動車税:4万5,400円任意保険:10万2,000円車検:6万8,625円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:53万6,775円 月額では4万4,700円ほどかかります。通勤で使用しない場合は燃料代と任意保険料を下げられるでしょう。 また、ローンで購入するとさらに月々の返済が発生するほか、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代がかかります。 ランエボⅨの維持費が高いと思った時の対処法 ランエボⅨは車齢18年超えの個体が多いために自動車税と重量税の負担が大きく、維持費がかさんでしまいます。また、修理や整備費用が跳ね上がる場合もあるでしょう。 ランエボⅨの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。 ※2023年11月17日時点のデータです

インプレッサ WRX STIは維持できないスポーツカーなのか?維持費とメンテナンスの負担を解説
旧車の再生と維持 23.10.11

インプレッサ WRX STIは維持できないスポーツカーなのか?維持費とメンテナンスの負担を解説

インプレッサ WRX STIといえば、WRCでも数々の好成績をおさめたスバルが世界に誇るハイパフォーマンスカーです。なかでも3代目のGRB型は先代のセダンから5ドアハッチバックに進化したことで話題を集めました。現在も人気は継続しており、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。 しかし、ハイパフォーマンスカーだからこそ気になるのは維持費です。この記事ではWRX STI GRB型にかかる維持費の内訳とメンテナンスについて詳しく解説します。 インプレッサ WRX STIの維持費の内訳 インプレッサ WRX STIの年間維持費について、燃料代、自動車税(種別割)、任意保険料、車検代、メンテナンス費用の5項目にわけて解説します。 今回は、3代目のGRB型を例にあげてシミュレーションします。 燃料代 まずは燃料にかかる費用から解説します。今回は以下の条件で算出しました。 ・カタログ燃費 10モード/10・15モード 10.4km/L・使用燃料 ハイオク・燃料単価 190円・走行距離 500km/月 1ヶ月で約48Lの燃料を使用するため、燃料代は9,120円ほどかかります。1年間に換算すると、10万9,440円です。 自動車税(種別割) 続いて、自動車税(種別割)について解説します。 自動車税(種別割)は排気量の数値によって税額が異なります。インプレッサ WRX STI GRB型の排気量は1,994ccのため、該当する区分は1,500cc〜2,000ccです。自動車税(種別割)の税額は3万9,500円/年ですが、インプレッサ WRX STI GRB型は2007年にデビューしており多くの個体で車齢が13年を超えるため、重課される可能性が高く、4万5,400円/年かかります。 任意保険 次に、任意保険料についてみていきましょう。今回は、大手ネット型保険にて以下の条件で保険料をシミュレーションしました。 <条件>年齢:25歳等級:6B使用目的:日常・レジャー年式:2007年運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):80万円免責金額(1回目-2回目以降):5-10万円 保険料は13万1,628円/年でした。車両保険に関しては80万円までカバーできます。 車検代 次に車検代について解説します。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万4,200円(24ヶ月)※車齢13年超で算出印紙代:1,800円車検基本料:7万円合計:12万3,650円※車検基本料は内容、整備工場などにより費用は増減します 自動車重量税は車輌重量によって税額が異なり、インプレッサ WRX STI GRB型は、1t~1.5t以下に区分されます。同区分の現行モデルの税額は2万4,600円(24ヶ月)ですが、初年度登録から13年以上経過した個体は重課されて3万4,200円(24ヶ月)かかります。 また、古いクルマは故障が起こりやすく交換部品や整備が必要なケースが多いため、車検代は高額になる可能性が高いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用をみていきましょう。基本的なメンテナンス項目に加え、インプレッサ WRX STI GRB型ならではの故障箇所についても解説します。 基本的なメンテナンス項目 車種にかかわらずメンテナンスが必要な箇所は以下のとおりです。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液補充・エアコンフィルター交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・エアクリーナー交換 ・バッテリー交換 など 高く見積もって5万円/年ほどを見込んでおけばよいでしょう。 インプレッサ WRX STI GRB型ならではの故障箇所 インプレッサ WRX STI GRB型で故障しやすい部品といわれているのが、2次エアーコンビバルブです。未燃焼ガスを再燃焼させて排気ポートに空気を送り込み、触媒の働きを活性化させ、排ガスを浄化させる役割があります。 錆で部品が固着してしまうトラブルが多く、走行に大きな影響はないものの、エンジンチェックランプが点灯するため、そのままにしておくと車検に通りません。交換費用は左右あわせて5万円程度です。 7万km~10万kmで固着するケースが散見されており、長距離移動が多い方は2~3年に1回の交換を覚悟したほうがよいでしょう。  インプレッサ WRX STIの年間維持費は約45万円 インプレッサ WRX STI GRB型の維持費の内訳を解説してきました。年間での合計額は以下のとおりです。 <WRX STI GRB型の年間維持費>燃料代:10万9,440円自動車税(種別割):4万5,400円任意保険:13万1,628円車検:6万1,825円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:10万円合計:44万8,293円 月額では3万7,000円ほどかかります。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 インプレッサ WRX STIを維持するには年収いくら必要? インプレッサ WRX STIの維持費を算出しましたが、所有するのにどのくらいの収入があればよいのか気になる方は多いでしょう。クルマの維持費は年収の10〜15%が望ましいといわれているため、450万円以上の年収であれば維持できるはずです。 しかし、ここで見積もったのは最低限の費用です。前述のとおり、ローンの返済や駐車場の賃料が加わるとさらに維持費がかかる可能性があるため、あくまでも最低ラインが450万円と認識するとよいでしょう。 インプレッサ WRX STIの維持費を抑える方法 インプレッサ WRX STIを維持するには最低でも年収450万円必要なことがわかりました。しかし、収入が足らなくてもどうしても所有したいという方も多いでしょう。そこで、ここではインプレッサ WRX STI の維持費を節約する方法を3つ紹介します 任意保険を見直す 維持費を抑えたい場合には、任意保険の契約先を見直すとよいでしょう。 車種や条件が同じでも、保険会社によって金額が異なることがあります。任意保険を契約する際には、複数社から見積もりを取り寄せて保険料を比較してみましょう。なお、国内損保よりもネット型保険のほうが安い傾向にあります。 車検の依頼先を見直す 車検の依頼先の見直しも維持費を抑えるのに有効です。 車検基本料は依頼先によって異なります。ディーラー車検よりも民間車検のほうが安い傾向にあり、民間の工場でもそれぞれ金額に差があります。車検の際には、事前に複数の工場から見積りを取り寄せて、車検基本料を比較するとよいでしょう。 DIYでメンテナンスする 一部のメンテナンスを自分で行えば、その分外注費用を減らせます。比較的対応が簡単で、DIYが可能なメンテナンス項目は以下のとおりです。 ・洗車・エンジンオイル交換・ワイパーゴム交換・バッテリー交換 など ただし、初めてDIYする箇所については必ず正しい手順を確かめたうえでメンテナンスしましょう。誤った方法で対応すると、故障やトラブルにつながりかねません。 インプレッサ WRX STIを買って乗りこなせる? インプレッサ WRX STIを所有するにあたり、維持費以外で気になるのは自分に乗りこなせるのかどうかという点でしょう。これまでの運転経験によってポイントが異なります。 一般的なAT車しか運転したことがない場合、まずはMT車の扱いを習得しなければなりません。そもそもAT限定の免許証なのであれば限定解除の講習を受ける必要があります。インプレッサ WRX STIは基本的にMTであるためです。 クラッチワーク、シフトチェンジの操作に慣れ、ターボ車特有のターボラグをコントロールできるようになりましょう。 また、ハイパワーに対応できる運転スキルを身につける必要があります。300ps以上のパワーは一般的な車の2倍以上です。アクセルワークの繊細な操作が求められるほか、雨天時などには路面状況に応じて慎重に運転しなければなりません。 AT車しか運転した経験がないのであれば、まずは普通のMT車で基本操作を習得し、その後に200psクラスの車両に慣れてから最終的にインプレッサ WRX STIへステップアップするという段階を踏むのが現実的でしょう。 MT車の運転経験がある方であれば、基本的な操作には慣れているため、ハイパワー特性への慣れに数ヶ月程度集中すれば乗りこなせるはずです。 まとめ インプレッサ WRX STIを維持するには、年間約45万円ほどかかるため、450万円以上の年収があれば所有できるでしょう。また、上手く乗りこなすためには、自身の運転経験に応じた練習が必要です。費用、メンテナンス、運転スキルの3つの観点から考慮して、購入するかどうか決めることをおすすめします。

日産 2代目エクストレイル(T31型)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 23.09.14

日産 2代目エクストレイル(T31型)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

エクストレイルといえば2000年に登場し、現在も製造・販売される日産のミドルサイズSUVです。2001年〜2010年までSUV販売台数1位でした。2代目のT31型エクストレイルは比較的安く購入できるため中古市場で人気を博しています。しかしT31型エクストレイルは最終型でも約10年前のクルマ。「古いクルマは維持費が大変そう……」と心配の方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではT31型エクストレイルにかかる維持費について解説します。 T31型エクストレイルの特徴 T31型エクストレイルは悪路走破性を高めた2代目のモデルで、「オールモード4X4-i」と呼ばれるシステムを搭載しています。電子制御によって前輪が滑り出す瞬間に後輪へトルクを伝えるシステムで、安定した走りを実現し悪路であっても難なく走行可能です。また、カスタムパーツが豊富で自分だけの1台に仕上げたいユーザーに支持されています。 T31型エクストレイル維持費の内訳 T31型エクストレイルの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 T31型エクストレイルのエンジンは、ガソリン2種類、ディーゼル1種類。それぞれの燃費をみていきましょう。 ガソリン 2.0L:11.8km/Lガソリン 2.5L:10.6km/Lディーゼル 2.0L:13.8km/L 10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、実燃費はカタログ値より1〜2kmほど低くなる場合が多いようです。 ここからは金額をシミュレーションします。2.0Lのディーゼルエンジンでみていきましょう。T31型エクストレイルを通勤で使用して月間1,000km走行した場合、燃料は約83L使用(*1)し燃料代は1万3,271円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合、1年間の燃料代は15万9,260円(*2)ほどです。*1 燃費は12km/Lで算出(実燃費)*2 2023年9月13日の軽油1L当たりの平均価格159.9円で算出 自動車税 燃費に続き、自動車税も2.0Lディーゼルモデルを例に価格を算出しましょう。2023年9月現在、排気量1.5L超~2.0L以下(自家用)の自動車税は3万9,500円/年ですが、T31型エクストレイルの一部個体は車齢が13年を超えます。重課税対象車の自動車税は4万5,400円です。旧車の場合、新車の自動車税と比較すると1年で5,900円も高くなってしまいます。(2019年9月30日以前に新車登録した場合) 任意保険 T31型エクストレイル2.0Lディーゼルモデルの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):45万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約9万8,600円/年でした。車両保険は45万円まで補償されます。 車検 次に2008年式T31型エクストレイル2.0Lディーゼルモデルの車検代についてみていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:4万5,600円(24ヶ月)※初年度登録から13年経過で算出印紙代:2,300円車検料:5万円合計:11万5,550円※車検料は内容、整備工場などにより増減します 今回例に挙げているT31型エクストレイルは、重量税が1.5t超~2.0t以下に区分されます。同区分の現行モデルの多くは自動車重量税が3万2,800円かかりますが、初年度登録から13年以上経過した個体は4万5,600円に重課税されます。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要なことが予想されるため、車検代は高額になる可能性が高いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用をみていきましょう。T31型エクストレイルについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。T31型エクストレイルのタイヤ交換が発生する場合は追加で数万円かかるケースもあります。 T31型エクストレイル年間維持費はいくら? 維持費の内訳をみてきましたが、T31型エクストレイルの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額をみていきましょう。 <自家用車登録のT31型エクストレイル年間維持費>ガソリン代:15万9,260円自動車税:4万5,400円任意保険:9万8,600円車検:5万7,775円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:41万1,0353円 月額では3万4,250円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。ローンで購入した場合はさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 T31型エクストレイルの維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持には自動車税、重量税が重課税されるため費用がかさんでしまいます。もし、T31型エクストレイルの維持費が高いと思ったら、手放しを検討してみてはいかがでしょうか。 ※2023年9月13日時点のデータです

R35 GT-Rの維持費はどのくらい?内訳と安く押さえる方法を解説
旧車の再生と維持 23.08.24

R35 GT-Rの維持費はどのくらい?内訳と安く押さえる方法を解説

日本を代表するスーパーカーである日産 GT-Rは、2007年のデビューから進化を続け、今なお人気が高いモデルです。そんなGT-Rの維持費はどのくらいなのでしょうか。今回は、日産 GT-Rの維持費の内訳や目安、安く抑える方法について解説します。 R35 GT-Rの維持費の種類と目安 車を所有すると、ガソリン代、メンテナンス費、自動車税・重量税など、維持費がかかります。まず、GT-Rの維持費の種類と目安について見ていきましょう。 ガソリン代 R35 GT-Rのガソリン代は、1年間でおおよそ24万3,500円です。 これは、WLTCモード燃費が7.8km/Lと公表されているGT-Rを1年間で1万km走行した場合の計算となります。GT-Rの場合、使用する燃料はハイオクガソリンです。 2023年8月時点におけるハイオクガソリン1Lあたりの単価はおおよそ190円。このことから、1年で1万km走行した場合、24万円以上のガソリン代がかかる計算になります。 税金 税金は、1年に1回支払う自動車税と車検時にまとめて支払う自動車重量税があります。 GT-Rの場合、自動車税は6万6,500円(2019年10月までに購入していた場合)です。 自動車重量税は、2,000kg以下の分類となるため、2年間で3万2,800円。1年あたり1万6,400円となります。 つまり、税金だけで1年あたり82,900円かかるという計算です。 メンテナンス代 メンテナンス代は、車の使い方によって異なるため一概にいくらと断言することはできませんが、おおよその目安として、オイル・フィルター交換、タイヤ交換、ブレーキパッドとローターの交換を合わせると、約60万円〜100万円となります。 GT-Rには、新車装着タイヤにランフラットタイヤが装着されています。タイヤ交換の際に新車装着タイヤと同じようにランフラットタイヤにすると、4本交換でおおよそ40万円。ただ、ラジアルタイヤにすると4本交換でおおよそ20万円です。 このように選ぶタイヤによってメンテナンス費用は変動します。 修理費 修理費用は、修理する箇所や交換するパーツによって異なります。 もちろん修理することなく乗り続けることが理想ではありますが、何らかの事情によって修理が必要になった場合には、それなりの費用がかかることを覚悟した方がよいでしょう。 GT-Rは、国産車の中でも性能が非常に高いため、修理・交換するパーツによっては高価になる場合があります。 車検代 車検代は、先ほど説明した自動車重量税、車検基本料金、印紙代、自賠責保険料、部品交換費用や調整費用などの合計となります。 実際にGT-Rを所有しているオーナーの情報によると、車検費用の合計は約10万円〜20万円(1年あたり5万円〜10万円)のようです。 この金額はあくまでも必要最低限の費用となるため、交換する部品の数が増えたり、整備・調整する箇所が増えたりすると費用も高くなります。 駐車場代 駐車場代は、自分の土地の場合にはかかりませんが、借りる場合にかかる費用です。 駐車場にかかる費用は、地域によって異なるため、一概にいくらと断言することはできませんが、月極駐車場の全国平均は1ヶ月おおよそ9,000円。東京都内の場合は2万円〜5万円が相場です。 東京都内でGT-Rを所有し、1ヶ月5万円の駐車場を借りた場合、1年でかかる駐車代は60万円となります。全国の平均価格の場合、1ヶ月あたり9,000円であるため、1年あたり10万8,000円です。 任意保険料 任意保険料は、等級や年齢などによって異なりますが、30代・ゴールド免許・17等級の場合、1年あたり17万円というシミュレーション結果となりました。 もし、GT-Rを所有するのであれば、シミュレーションを使って試算してみることをおすすめします。 R35 GT-Rの維持にかかる年間費用の目安 1年あたりにかかるR35 GT-Rの維持費をまとめると次のようになります。 ・ガソリン代:約24万円・税金:8万2,900円・メンテナンス費:約60万円・車検代:約10万円・駐車代:約60万円・任意保険料:17万円 合計179万2,900円 あくまでも概算であるため、必ずこれだけの維持費がかかるとはいえませんが、GT-Rを所有するとかなりの維持費がかかるといえるでしょう。 R35 GT-Rの維持費を抑える方法 R35 GT-Rの維持費を抑える方法には、車に負荷をかけない運転を心がけることがポイントです。 急加速・急ブレーキなどをすると、エンジン・タイヤ・ブレーキなどに負担がかかり、消耗品が早く劣化してしまいます。 また、タイヤは純正と同じランフラットタイヤを推奨しますが、コストを抑えるためにラジアルタイヤに履き替えるというのも維持費を抑える方法のひとつです。 このような小さな積み重ねが、GT-Rの維持費を抑えるための方法といえるでしょう。

デリカD:5の維持費は高い?税金・保険・車検代・メンテナンス費用まで解説
旧車の再生と維持 23.08.21

デリカD:5の維持費は高い?税金・保険・車検代・メンテナンス費用まで解説

デリカD:5といえば、2007年から2024年6月現在も販売が続いている三菱の代表的なワンボックスカーです。世界で唯一のオールラウンダーミニバンとして人気を集めています。 ファミリーカーとして活用できるほどの広い室内空間をもちながら、本格クロカンに匹敵する悪路走破性を誇る唯一無二のモデルであるだけに、購入を検討している方は多いでしょう。しかし、クルマを所有する際に気になるのは維持費です。特にデリカD:5のように大きなミニバンだと、一般的なサイズのクルマよりも維持費がかかるのではないかと不安に感じる方は少なくないはずです。 そこでこの記事ではデリカD:5にかかる年間維持費の内訳を解説します デリカD:5の維持費の内訳 デリカD:5の維持費について、以下のモデルを例に挙げ、5項目に分けて解説します。 年式:2013年グレード:M(ベースグレード)駆動方式:フルタイム4WD使用燃料:ガソリン排気量:2,359cc車輌重量:1,770kg 燃料代 2013年式のガソリンモデルの実燃費について、みんカラの口コミを確認したところ、平均で8.85km/L程度のようでした。 この燃費で月間1,000km走行した場合、約113Lのガソリンを使用することになり、1ヶ月あたり1万9,470円ほど(*1)の燃料代がかかります。1年間走行した場合の総額は、約23万3,640円(*1)です。 *1 2024年7月7日のレギュラーガソリン1L当たりの平均価格172.3円で算出 自動車税種別割 自動車税種別割はクルマの排気量によって税額が決まります。今回例に挙げたモデルは2L超〜2.5L以下の区分に該当するため、4万5,000円/年です。(2019年9月30日以前に新規登録されている場合) また、新規登録から13年を超えると自動車税種別割は重課されるため、2013年式のモデルの場合あと2年ほどで税額が高くなります。2L超〜2.5L以下の区分だと、重課後の税額は5万1,700円です。 ▼自動車税種別割の排気量ごとの税額はこちらで詳しく解説しています。クルマの維持費はどのくらいかかる?クルマを保有する際にかかる費用の一覧を解説 任意保険料 2013年式のデリカD:5の任意保険料について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:10使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約:あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):150万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約7万円/年でした。現在の等級や条件によって保険料は変動するため、正確な金額を知りたい方は一度ご自身の情報をもとにシミュレーションしてみるとよいでしょう。 車検代 続いて、車検にかかる費用を紹介します。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万2,800円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検基本料:5万円合計:10万2,250円※車検基本料は内容、依頼先の工場などにより増減します。 1年分に換算すると、5万1,125円です。 車検代のなかで注目したい項目は、自動車重量税です。その名前のとおり、車輌重量によって税額が決まります。今回例に挙げたM(ベースグレード)は1,770kgのため、〜2tの区分に該当し、税額は3万2,800円です。 また、自動車税種別割と同様に、自動車重量税も新規登録から13年以上経過すると重課されます。〜2tの区分の場合4万5,600円と、それまでよりも1万2,800円も高くなってしまうため留意しておきましょう。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用をみていきましょう。デリカD:5のメンテナンスについては以下の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・エアコンフィルター交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代 など 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。タイヤ交換が発生する場合は追加で数万〜数十万円かかるケースもあります。 デリカD:5年間維持費はいくら? デリカD:5の維持費の内訳について解説してきました。各項目を合算した年間の総額は以下のとおりです。 <自家用車登録のデリカD:5年間維持費>燃料代:23万3,640円自動車税:4万5,000円任意保険料:7万円車検代:5万1,125円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費用:5万円合計:44万9,765円 月額では3万7,000円ほどです。ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。 デリカD:5の特徴と魅力 基本的にクルマは何年にもわたって乗り続けるものです。費用だけではなく、自分のライフスタイルに合っているクルマであるかどうかも重要なポイントです。そこでここでは、デリカD:5の特徴と魅力を紹介します。 冒頭で述べたとおり、デリカD:5は世界で唯一のオールラウンダーミニバンです。定員7〜8名でラゲッジスペースも充実しているため、大人数での外出に適しています。多彩なシートアレンジが可能なため、アウトドアでの車中泊にも役立つでしょう。 さらに、デリカD:5の魅力といえばやはり悪路走破性の高さです。電子制御4WDという、FFをベースにして後輪に駆動を配分するレイアウトを採用した本格派のフルタイム4WDであり、砂利道や山道も難なく走行できます。 また、カスタムパーツが豊富でオーナーこだわりの1台に仕上がっている個体が多いのもデリカD:5ならではの特徴の1つでしょう。大人数で出かける足車として、アウトドアを楽しむクルマとして、カスタムで自分らしさをアピールする趣味車として、1台でさまざまな楽しみ方ができる、デリカD:5はまさしく唯一無二の存在です。 ▼デリカD:5の魅力をさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。なんと発売から17年!デリカD:5が長きにわたり愛される理由とは? まとめ デリカD:5の維持費と特徴について解説しました。 大柄なボディで、なおかつ排気量も大きいためにどうしても税金がかさんでしまいます。さらに年式によってはあと数年で13年超の重課の対象になるため、中古で購入する際には注意しましょう。 しかし、多様な場面で活躍する、他に類をみないミニバンであることは間違いありません。ご自身の利用シーンに対して費用が見合うかどうかを確認してから、購入するかどうかを決めるとよいでしょう。 ※2024年7月7日時点のデータです

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