塚本ナナミ現地レポ!SEMAショーで見たアメリカ西海岸とJDM文化

目次
1.■塚本ナナミ「はじめてのSEMAショー」 2.■アメリカ西海岸とJDM文化 3.■世界的ブランド「Hoonigan(フーニガン)」からの招待 4.■まとめ

旧車王ヒストリアの読者の皆様。

はじめまして。

三刀流プロドライバーの塚本ナナミです。

ご縁があって記事を書かせていただくことになりました。

実は先日、アメリカのラスベガスで毎年11月に開催される、世界最大の超巨大見本市「SEMAショー」に初めて参加してきましたので、塚本ナナミ視点で見た2023年のSEMAショーについて書いていきたいと思います。

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■塚本ナナミ「はじめてのSEMAショー」

SEMAショーというのは「Specialty Equipment Market Association」の略で、自動車用品・部品メーカーとユーザーを繋げるプラットフォームとして、56年の長い歴史をもっています。

私のスポンサー企業であるTONE tool様が出展されるということで、今回参加することができました。

出展社用のパスは150ドルという価格。

当日身分証明書を提示して、窓口で直接パスをもらわなければ会場内に入ることはできません。

屈強なセキュリティーたちが入り口を厳しくチェックしていました。

SEMAショーは業界関係者のみがコンベンションセンター内に入ることができるのですが、2023年の出展社数は世界中から集まった2,200社以上、その中の400社は新規の出展企業だとアナウンスがありました。

来場者数は推定16万人とのことで、間違いなく世界最大級のイベントです。

東京ドーム7個分ほどという会場スペースに、オフロードカスタム、ハイリフトカスタムトラック、ローライダー、ホットロッド&カスタム、クラシックカー、スーパーカー、ハイパーカーなど…

あらゆるカテゴリーのクルマ、アフターパーツ、タイヤ、工具、電装部品などがブースを連ねています。

また、驚いたのが会場で利用できるテスラ社協賛の無料シャトルです。

会場内にステーションを設けて地下のトンネルを運行し、行きたいホールへと送迎してくれます。

初めてテスラに乗る方にとっては素晴らしい体験になると感じました。

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■アメリカ西海岸とJDM文化

旧車王ヒストリアをお読みであれば、やはり一番興味があるのはデビューから10年以上経った「日本の旧車」ですよね。

今、アメリカでは西海岸を中心に日本車が非常に人気となっています。

アメリカのクラシックカー登録制度として有名な「25年ルール」の影響もあって、昨今、日本の旧車が急騰しているのはご存知のことだと思います。

私は2023年、アメリカのドリフトシリーズに参戦し、1年の半分近くをアメリカのロサンゼルス周辺で過ごしてきました。

私が所有する180sxも、2JZに載せ替えられたJDM車輌を現地在住の個人から購入していますし、毎週末のCar MeetではJDM車輌のみが参加できるイベントも数多く開催されています。

もちろんSEMAショーの会場内でも、アメリカの若者はカスタムトラックやローライダー、スーパーカーよりも、カスタムされたJDM車輌に目を輝かせていました。

GReddy、HKSをはじめ、日本のチューンナップショップのブースには若者を中心に人だかりが絶えず、西海岸でJDM文化がこれほどまでに浸透しているのかと驚きました。

ワイルド・スピードがロサンゼルスを舞台にしているので、大きな影響があることは情報として知ってはいましたが、実際に現地でドリフトシリーズに参戦しイベントに参加することで、どれだけ根付いているのかを体感することができました。

■世界的ブランド「Hoonigan(フーニガン)」からの招待

SEMAショーで私は世界的なメディア、アパレルも手がけるHoonigan(フーニガン)からオファーをいただき、SEMAショーの一般客も入ることができる野外エリアでドリフトイベントに参加してきました。

今年1月、私も尊敬するケン・ブロック氏が不慮の事故で亡くなり、ショックを受けた方は多いはずです。

ジムカーナの動画で見せてくれた神業ドライブ、ラスベガスやロンドンの街中を縦横無尽に駆け抜けるエキサイティングなコンテンツなどを届けてくれたドライバーでした。

そんな彼が創設したブランド「Hoonigan(フーニガン)」からご招待いただき、ドリフトのデモランをできたことは大きな意味を持ちます。

会場は開始前から満員の観客で大盛り上がりでした。

イベント開始後は周りが見えなくなるほどの白煙、そして、飛び散るタイヤカス、さらには後輪から火を噴き上げる、とても荒々しいイベントでした。

エンターテイメント、観客を楽しませることにおいてプライドを持っているアメリカの盛り上げ方は、やはり凄まじかったです。

イベントのあと、会場内を歩いていると、

「日本でトヨタ80スープラ、アメリカでは2JZエンジンの日産180SXでドリフト競技をしているなんて、羨ましすぎるよ!」

「君はピンクの80スープラに乗ってるドライバーだよね」

「240じゃなくて180ってところが最高だよ」

と、ドリフトのデモランを見てくれていた方から声をかけていただくこともできました。

ドリフトの世界では今、旧車が全盛期です。

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■まとめ

「一度として、同じSEMAショーはない!毎年常に新しいコンセプト、製品、進歩で満ちている。」とSEMAショーの関係者が口にしていましたが、その言葉には世界最大のトレードショーとしてのプライドが感じられました。

毎年、全ての出展社が各々の120%全力を出して、カスタムカー、パーツでブースを彩り、世界140以上の国と地域から集まった業界関係者と関係性を築き、交流できる場所は他にないと思います。

野外のイベントには一般のお客様も参加できます。

また、別でチケットを購入する必要はありますが、ラスベガス・フェスティバル・グラウンドで開催された、クルマ文化、ミュージックを融合した「SEMA FEST」には、イマジン・ドラゴンズ、インキュバス、ウィズ・カリファ、AJR、サード・アイ・ブラインド、ブッシュ、ウォーク・ザ・ムーン、リュダクリスなど世界のトップアーティストが出演し、非常に魅力的なイベントとして人気を博していました。

来年のSEMAショーはぜひ、ご自身で足を運んでみてはいかがでしょうか?

[ライター・画像 / 塚本ナナミ]

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