廃車時のナンバープレート、返却は必要?紛失時の対処法から記念に持ち帰る方法まで徹底解説

目次
1.廃車手続きにナンバープレートの返却は必要? 2.廃車時のナンバープレートの返却先は? 3.ナンバープレートを紛失した場合の対処法 4.廃車の際にナンバープレートは持ち帰れる? 5.廃車手続きでナンバープレートを受け取るまでの流れ 6.ナンバープレートの外し方 7.まとめ

廃車手続きにはさまざまなステップがありますが、なかでも「ナンバープレートはどうすればいいの?」と疑問に思う方は少なくありません。

ナンバープレートの処理を忘れると、廃車にできない可能性があります。この記事では、廃車時におけるナンバープレートの返却義務や返却先、万が一紛失してしまった場合の対処法や、ナンバープレートを記念に持ち帰る方法を解説します。

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廃車手続きにナンバープレートの返却は必要?

廃車手続きにナンバープレートの返却は必要?

クルマを廃車にする際には、登録抹消を証明するためにナンバープレートを返却することが法律で義務付けられています。ナンバープレートは、保安基準に適合したクルマが公道を走行する許可を得ている証明です。廃車にすることでその資格を失うため、ナンバープレートも返却する必要があります。

廃車手続き時のナンバープレートの返却は、普通自動車だけでなく軽自動車も対象です。また、原則として前後2枚のナンバープレートが揃っていなければ抹消登録を進められません。

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廃車時のナンバープレートの返却先は?

ナンバープレートの返却先は、クルマの種類によって異なります。普通自動車の場合は管轄の運輸支局軽自動車は管轄の軽自動車検査協会です。

返却先の窓口は、一般的に平日の日中しか開いていません。ご自身で返却する際には時間を確保する必要がありますが、廃車買取を専門とする業者に依頼すれば手続きを代行してもらえます。手間をかけずにスムーズに廃車を済ませたい方に向いています。

ナンバープレートを紛失した場合の対処法

ナンバープレートを紛失した場合の対処法

保管していたはずのナンバープレートが見当たらない、あるいは盗難に遭ってしまったなど、予期せぬトラブルに見舞われる場合があります。「紛失したら廃車にできないのでは?」と不安になるかもしれませんが、適切な手順を踏めば、問題なく手続きを進めることが可能です。ナンバープレートを紛失した場合の対処法について詳しくみていきましょう。

まずは警察へ紛失届をする

ナンバープレートの紛失に気がついたら、まずは警察署や交番へ届出を行いましょう。盗難の場合は「盗難届」、紛失の場合は「紛失届」を提出します。届出が受理されると「受理番号」が発行されます。この番号は後の廃車手続きで必要になるため、必ず控えておきましょう。

届出の際には、車検証に記載されたクルマの登録番号や車台番号といった情報が必要です。ナンバープレートの悪用を防ぐ意味でも、気づいた時点で警察へ連絡しましょう。

運輸支局または自動車検査登録事務所にクルマを持ち込む

警察への届出が完了したら、次に管轄の運輸支局(普通自動車)または軽自動車検査協会(軽自動車)で手続きを行います。窓口でナンバープレートを紛失した旨を伝え「理由書」を作成します。

理由書には紛失した状況や経緯、警察署で発行された受理番号の記入が必要です。理由書が受理されれば、ナンバープレートがなくても登録抹消を完了させることができます。

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廃車の際にナンバープレートは持ち帰れる?

廃車にしたクルマのナンバープレートは、一定の手続きを踏めば記念に持ち帰ることが可能です。かつては返却が原則でしたが、法改正により2017年からは破壊処理(穴あけ加工)を施すことを条件に、記念所蔵が認められるようになりました。

廃車手続きでナンバープレートを受け取るまでの流れ

廃車手続きでナンバープレートを受け取るまでの流れ

実際にナンバープレートを記念に持ち帰るための手順をみていきましょう。手続き自体は難しくないため、希望される方は参考にしてください。

1.ナンバープレート返却の意思を窓口で伝える

まず、運輸支局や軽自動車検査協会の窓口で廃車手続きを行う際に「ナンバープレートを記念所蔵したい」という意思を伝えます。申し出ないと回収されてしまうため、忘れずに伝えましょう。

2.記念保管用の「穴あけ申込書」を受け取る

記念所蔵の希望を伝えると、窓口の担当者から「記念所蔵ナンバープレート破壊(穴あけ)申込書」が渡されます。窓口にある記入例を参考に、必要事項をもれなく記入しましょう。運輸支局や軽自動車検査協会に穴開けを依頼する際には、300~1,000円程度の費用がかかります。

3.申込書に記入して提出する

受け取った申込書に、氏名や住所、クルマの登録番号などの必要事項を記入します。記入が完了したら、取り外した前後2枚のナンバープレートと共に、再度窓口へ提出しましょう。

4.ナンバープレートに穴を開けてもらう

申込書とナンバープレートを提出すると、プレートに穴を開ける処理を行います。備え付けの機械や工具を使って開ければ、当日に持ち帰ることが可能です。

この穴あけ加工により、ナンバープレートが公道で再利用できない状態となり、装飾品として正式に所有することが認められます。

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ナンバープレートの外し方

ナンバープレートの外し方

廃車手続きをご自身で行う場合、ナンバープレートの取り外し作業も自分で行う必要があります。必要な道具と外し方について詳しくみていきましょう。

外すのに必要な道具

ナンバープレートを取り外すには、プラスドライバーが必要です。ネジにあった大きさのプラスドライバーを用意しましょう。

なお、普通自動車の後部ナンバープレートには「封印」と呼ばれる金属製のキャップが取り付けられています。封印を壊すためにマイナスドライバーやニッパーなどがあると便利です。また、作業時の安全のため、軍手も用意しておくとよいでしょう。

外し方

ナンバープレートの取り外し方は、フロントとリア、普通自動車と軽自動車で異なります。普通自動車のフロントおよび軽自動車のナンバープレートは、左右上部2ヶ所のネジをプラスドライバーで反時計回りに回すだけで簡単に外せます。

普通自動車のリアも基本的には同じですが、左側のネジが封印で隠れているため、ドライバーを封印のフチに差し込んで封印をこじ開けます。通常はプラスドライバーで外せますが、うまく外せない場合にはマイナスドライバーを利用しましょう。

なお、長期間乗り続けているクルマのナンバープレートは、ネジが錆びて固着したり、ネジ山がゴミで埋まったりする場合があります。もしドライバーで回すのが難しいようなら、10mmのスパナまたはメガネレンチを使いましょう。

外すときの注意点

ナンバープレートを取り外す際に最も注意すべき点は、絶対に公道を走行する前に外さないことです。ナンバープレートを外した状態で公道を走行すると道路運送車両法第19条違反となり、厳しい罰則の対象となります。

第十九条 自動車は、第十一条第一項(同条第二項及び第十四条第二項において準用する場合を含む。)の規定により国土交通大臣又は第二十五条の自動車登録番号標交付代行者から交付を受けた自動車登録番号標を国土交通省令で定める位置に、かつ、被覆しないことその他当該自動車登録番号標に記載された自動車登録番号の識別に支障が生じないものとして国土交通省令で定める方法により表示しなければ、運行の用に供してはならない。

出典:e-GOV法令検索「道路運送車両法第19条」

ナンバープレートの取り外しは、運輸支局の駐車場に到着した後や、買取業者のスタッフが引き取りに来る直前など、クルマを動かす必要がなくなったタイミングで行いましょう。

まとめ

ナンバープレートは原則として廃車時に返却する必要があります。返却先は車種によって異なり、普通自動車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会が窓口です。

2017年以降は廃車手続きをしたクルマのナンバープレートの所有が認められるようになりましたが、所定の手続きを済ませた後でなければ持ち帰ることはできません。ナンバープレートを外した状態で公道を走行することがないよう、クルマを動かす必要がなくなってから取り外すように注意しましょう。

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