旧車と名車が甦るメディア

廃車手続きで印鑑証明書は必要?取得方法やその他の必要書類を解説

目次
1.そもそも印鑑証明とは 2.普通車の廃車手続きで印鑑証明が必要 3.軽自動車を廃車にする際は印鑑証明は不要 4.印鑑証明の取得方法 5.廃車手続きにおける印鑑証明のよくあるトラブル・対処法 6.廃車手続きの必要書類 7.まとめ

「クルマを廃車にするときに印鑑証明書は必要なのだろうか」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

印鑑証明書が必要になるのは、原則として普通自動車を廃車にするときです。軽自動車を廃車にする場合、印鑑証明書は不要です。

この記事では、印鑑証明書の役割や廃車手続きの際に必要なケース、取得方法などについてわかりやすく解説します。

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

そもそも印鑑証明とは

そもそも印鑑証明とは

印鑑登録証明書(以下、印鑑証明書)は、市区町村の役所に登録された印鑑(実印)が本人のものであることを公的に証明する書類です。

実印を登録した人の氏名、住所、生年月日、印影などが記載されています。

クルマの売買や不動産の取引、住宅ローンの契約など重要な手続きをする際、本人の意思にもとづいて実印が押されたことを証明するために印鑑証明書を提出します。

旧車王バナー旧車王バナー

普通車の廃車手続きで印鑑証明が必要

普通車の廃車手続きで印鑑証明が必要

普通自動車の廃車手続きには、クルマの使用を一時的に中止する「一時抹消登録」と、業者に依頼してクルマを解体する「永久抹消登録」があります。

一時抹消登録や永久抹消登録をする際は、所定の申請書類に発行日から3ヶ月以内の印鑑証明書を添付し、現住所を管轄する運輸支局に提出します。

軽自動車を廃車にする際は印鑑証明は不要

普通車の廃車手続きで印鑑証明が必要

軽自動車に関する手続きは、普通自動車に比べて簡略化されているため、廃車手続きや名義変更手続きの際に印鑑証明書は原則として必要ありません。実印も基本的に不要であり、認め印でよいとされています。

廃車手続きをする場所は、現住所を管轄する軽自動車検査協会です。

軽自動車の使用を一時的に中止する場合は自動車検査証返納届、業者に依頼して解体をしてもらったときは解体返納の手続きをします。

▼関連記事
軽自動車の廃車費用は?廃車手続きの種類や還付金を受けられるケースも解説

旧車王バナー旧車王バナー

印鑑証明の取得方法

印鑑証明の取得方法

印鑑証明書を取得するときは、自治体で印鑑登録をしたあとに発行手続きをします。手続きの方法や必要なものなどについて以下で詳しく解説します。

1.印鑑登録をする

最初に、お住まいの市区町村役場の窓口で実印を登録しましょう。印鑑登録には「実印として使用する印鑑」と「本人であることが確認できる書類」が必要です。また、同じ自治体で住民登録をしている必要があります。

実印として登録できるのは、以下のような要件を満たす印鑑です。

  • ・印影の大きさが8mm四方より大きく、25mm四方の中に収まるもの
  • ・住民票に記載されている氏名(姓、名前のみも可)を刻印しているもの
  • ・ゴム印やスタンプ印(シヤチハタなど)のように変形しやすい材質でないもの
  • ・同一世帯にすでに登録されている印鑑ではないもの など

本人確認書類として認められるのは、運転免許証やマイナンバーカード(個人番号カード)、パスポートなどです。

印鑑登録の手続きが終わると「印鑑登録証」が発行されます。印鑑登録証は、印鑑証明書を発行する際に必要なため、大切に保管しましょう。

2.印鑑証明を取得する

印鑑証明書を取得する方法と必要なものは以下のとおりです。

取得方法

必要なもの

市区町村役場や出張所などの窓口で請求する

印鑑登録証

コンビニのマルチコピー機で取得する

・マイナンバーカード
・利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁の数字)

インターネットで請求する
(一部の自治体のみ)

・マイナンバーカード
・マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォン
・発行手数料を決済するためのクレジットカード
・署名用電子証明書の暗証番号(616桁の英数)

印鑑証明書の発行には手数料がかかります。1通あたりの金額は、自治体や取得方法によって異なりますが、200〜300円程度です。

取得方法や発行に必要なもの、発行手数料は自治体によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

クルマの廃車手続きでは、発行日から3ヶ月以内の印鑑証明書が必要です。3ヶ月よりも前に発行された印鑑証明書がある場合、再度発行手続きをしましょう。

廃車手続きにおける印鑑証明のよくあるトラブル・対処法

廃車手続きにおける印鑑証明のよくあるトラブル・対処法

印鑑証明書を用意できないときやクルマの所有者が亡くなっているときは、どのように対処すればよいのでしょうか。以下では、廃車手続きの際によくあるトラブルと対処方法について解説します。

印鑑証明を用意できない

「実印を紛失した」「結婚をして名字が変わった」などの理由で登録してある印鑑証明書が使用できないときは、以下のように対処しましょう。

 

対処方法

実印を紛失した

・印鑑登録をした自治体に「印鑑登録亡失届」を提出する
・他の印鑑を登録し直し、印鑑証明書を取得する

結婚で名字が変わった

・婚姻後の名字が刻印された印鑑を登録し直して印鑑証明書を取得する
・氏名の変更を証明する戸籍謄本・戸籍抄本・住民票などを用意して廃車手続きをする

別の自治体に引っ越した

・新しい住所の自治体で印鑑登録をして印鑑証明書を取得する
・車検証の住所と新しい印鑑証明書の住所とのつながりを証明する住民票や除票を用意して廃車手続きをする

対処方法や必要書類は状況によって異なるため、印鑑証明書が使用できないときは、廃車手続きをする前に管轄の運輸支局に相談するとよいでしょう。

所有者が亡くなっている

クルマの所有者が亡くなっている場合、そのままでは廃車手続きができません。故人の印鑑証明書も効力を失うため、廃車手続きの前にクルマを相続する人を決める必要があります。

亡くなった人(被相続人)が遺言を残していた場合、基本的にはその記載内容にしたがってクルマが相続されます。遺言書がない場合は、法定相続人の全員で「遺産分割協議」をし、クルマを含めた遺産の分け方を話し合って決めましょう。

クルマを相続する人が決まったら、運輸支局で廃車手続きをします。手続きの際は、クルマの所有者が死亡した事実と相続人全員が確認できる「戸籍謄本」または「戸籍の全部事項証明書」が必要です。

遺産分割協議により決まった代表相続人が、クルマを一時的に使用できなくする一時抹消登録をする場合「相続人全員の実印が押印された遺産分割協議書」を提出します。

▼関連記事
クルマの相続と同時に一時抹消登録はできる?方法や必要書類を紹介
自動車相続の廃車手続きの方法は?必要書類についても解説

旧車王バナー旧車王バナー

廃車手続きの必要書類

廃車手続きの必要書類

廃車手続きの必要書類は、永久抹消登録と一時抹消登録で異なります。以下で詳しく解説します。

▼関連記事
廃車・解体はどうやって手続きする?必要書類についても解説!
クルマの抹消手続きとは?必要書類や手続きの流れについても解説

永久抹消登録

永久抹消登録をする場合、事前に専門業者にクルマを解体してもらい、完了後15日以内に管轄の運輸支局で手続きをします。必要な書類は、以下のとおりです。

  • ・永久抹消登録申請書(第3号様式の3
  • ・手数料納付書
  • ・所有者の印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
  • ・自動車検査証(車検証)
  • ・ナンバープレート(前後2枚)
  • ・委任状(代理人による申請の場合)

永久抹消登録申請書や手数料納付書は、運輸支局で入手できます。上記の他にも住民票や戸籍謄本などが必要になる場合もあるため、永久抹消登録をするときは国土交通省の自動車検査登録ポータルサイトや運輸支局のWebサイトなどで必要書類を確認しましょう。

永久抹消登録申請書には、クルマの解体作業が完了した際に業者から報告される「解体報告記録がなされた日」と「解体に係る移動報告番号」の記載が必要です。

また、永久抹消登録申請書は自動車重量税還付申請書も兼ねています。残りの車検期間が1ヶ月以上あるクルマを廃車にした場合、所定の欄に必要事項を記載すると残存期間に応じた自動車重量税が還付されます。

▼関連記事
廃車時には自動車税の還付を受けられる?還付の条件や廃車のタイミングについても解説

一時抹消登録

一時抹消登録についても現住所を管轄する運輸支局で手続きをします。必要な書類は、以下のとおりです。

  • ・一時抹消登録申請書(第3号様式の2
  • ・手数料納付書
  • ・所有者の印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
  • ・自動車検査証(車検証)
  • ・ナンバープレート(前後2枚)
  • ・委任状(代理人による申請の場合) など

一時抹消登録申請書と手数料納付書は、運輸支局で入手が可能です。また一時抹消登録についても、上記の他に追加で書類が必要になる場合もあります。

手続きをする前に、国土交通省の自動車検査登録ポータルサイトや運輸支局のWebサイトなどで事前に必要書類を確認しましょう。

なお、一時抹消登録をしても自動車重量税は還付されません。使用済みのクルマが自動車リサイクル法にもとづいて適正に解体され、その解体を事由に永久抹消登録をすることが還付の条件であるためです。

まとめ

一時抹消登録と永久抹消登録によって普通自動車を廃車にする場合、発行から3ヶ月以内の印鑑証明書と実印が必要です。

一方、軽自動車の廃車手続き(自動車検査証返納届・解体返納)では実印が不要であり、認め印のみで手続きが可能なため、印鑑証明書を準備する必要はありません。

印鑑証明書を取得するには、事前に市区町村役場で印鑑登録をしたあとに窓口やコンビニなどで発行手続きをします。廃車手続きをスムーズに進めるためには、印鑑証明書を含む必要書類を早めに確認し、適切に準備することが大切です。

旧車の買取なら「旧車王」におまかせ!

長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。

画像1 画像2 画像3 画像4 画像5 画像6
画像ギャラリー(全6枚)を見る
この記事に誤りや気になる点がありましたら、お手数ですが、こちらのフォームからお知らせください。ご協力ありがとうございます。

この記事をシェアする

旧車王マガジンは
旧車王
が運営しています

旧車王は、「買取は10年以上の旧車だけ」というコンセプトのもと、旧車・クラシックカーに特化して25年、 累積15,000台以上を買取させていただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

廃車費用の相場と内訳を完全ガイド!無料で処分して損しないための知識

廃車費用の相場と内訳を完全ガイド!無料で処分して損しないための知識

旧車の売買と鑑定市場 2025.10.15
“一生モノ”の旧車「1970年式ポルシェ911S」までの出会いと愛車遍歴。そして別れを考える

“一生モノ”の旧車「1970年式ポルシェ911S」までの出会いと愛車遍歴。そして別れを考える

旧車の愛好家たち 2025.10.10
一軒家の車庫証明の書き方とは?記載のポイントや取得手続きの流れを解説

一軒家の車庫証明の書き方とは?記載のポイントや取得手続きの流れを解説

旧車の魅力と知識 2025.10.09
車庫証明はどこの警察署でも出せる?地域別のルールと注意点

車庫証明はどこの警察署でも出せる?地域別のルールと注意点

旧車の魅力と知識 2025.10.08
エンジンがかからない車でも買取できる?故障車の売却方法とは

エンジンがかからない車でも買取できる?故障車の売却方法とは

旧車の売買と鑑定市場 2025.10.07
ナンバー 無しの車を廃車にする方法は?必要書類や手順を解説

ナンバー 無しの車を廃車にする方法は?必要書類や手順を解説

旧車の魅力と知識 2025.10.06
車の出張買取とは?利用する流れや注意点も解説

車の出張買取とは?利用する流れや注意点も解説

旧車の売買と鑑定市場 2025.10.03
車検切れの車も買取ってもらえる?可能な理由や売る方法を解説

車検切れの車も買取ってもらえる?可能な理由や売る方法を解説

旧車の売買と鑑定市場 2025.09.25

記事ランキング

1
マイナ免許証に変わって感じるデメリットとは?従来にはないメリットも

マイナ免許証に変わって感じるデメリットとは?従来にはないメリットも

旧車の魅力と知識 2025.03.25
2
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車の魅力と知識 2024.04.19
3
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

旧車の再生と維持 2023.09.12
4
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車の再生と維持 2023.10.18
5
クルマの名義変更の費用はいくら?自分で手続きする場合&代行料も解説

クルマの名義変更の費用はいくら?自分で手続きする場合&代行料も解説

旧車の魅力と知識 2022.09.12
6
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車の売買と鑑定市場 2023.03.31
7
【13年・18年経過】自動車税種別割・重量税の早見表|乗り換えた方がよい理由も紹介

【13年・18年経過】自動車税種別割・重量税の早見表|乗り換えた方がよい理由も紹介

旧車の売買と鑑定市場 2024.07.29
8
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車の魅力と知識 2020.04.25

カテゴリ一覧

# 旧車の魅力と知識 # 旧車の売買と鑑定市場 # 旧車の再生と維持 # 旧車のイベント # 旧車の愛好家たち