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昨年の維持費は53万円。所有歴23年のS15シルビアを妻はどう思うのか聞いてみた

目次
1.■妻もまた、助手席でカーライフの苦楽をともにしてきた 2.■日頃から家事とか、自分のやれることをやっておくことが、旧車を維持する秘訣?

昨年末、11度目の車検を終えた愛車のS15。

実はその数日後にエンジンが始動せず、年末の帰省がはたせなかったのですが……それはまた別の話。

今回の車検にかかった費用は、およそ23万円。

大きな修理やパーツの交換は行わず、消耗品の交換が中心です。

昨年を通してS15の維持費(所有していることで、支払の生じた費用)は、およそ53万円。

1ヶ月に、およそ44,000円。

今年は車検がないので、ずいぶんと楽にはなるはずです。

そりゃね、これほどのお金がかかっているとなると、配偶者の理解は必要不可欠。

クルマにかけるお金が、夫婦間の諍いの理由になるって話もよく聞きますし。

聞くのが怖くはありましたが、これも機会です。

今回は妻に「私がS15を維持しているのをどう思っているか」を聞いてみました。

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■妻もまた、助手席でカーライフの苦楽をともにしてきた

交際当初、すでに私はS15を所有していました。

当時の妻の言動から「(私がS15に対して)特別な思い入れは持っておらず、古くなったら乗り換えるだろう」と、思っていたようです。

結婚から3年でS15の所有年数が10年を越え、それでも私が乗り続けているのを見て「日産車が好きで、乗り換えないのは後継となるクルマ(S16以降)が出ないからだろう」と、考えていたそう。

さて、問題はそこから。

一緒に出かける直前になってエンジンが始動しない。

走行中にエンジンが停止し、ヒヤリとさせられる。

出先でクルマが動かなくなり、レッカー到着まで途方に暮れる。

夏場にエアコンが故障し、熱中症を起こす等々……。

この10年間、普通なら「さっさと買い換えろ」と詰められてもおかしくない事態に、幾度も妻を巻き込みました。くわえて少なくない経済的な負担をかけ続けています。

文字にすると、自分の妻ながら本当によく認めてくれているよね。

やっぱり聞かない方がいいかな。藪の中の蛇を突きたくないなぁ……。

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■日頃から家事とか、自分のやれることをやっておくことが、旧車を維持する秘訣?

単刀直入に聞くけど、S15を買い換えて欲しいって思ってる?

「いや、買い換えてもお金がかかるし、そうは思ってないよ。最近のクルマはフワフワしてフラフラするから苦手だし」

妻の母(私からみて義母)はスポーツカーが好きで、かつてはホンダのS600、新しいところだとコペンといった、ハイカラなカーライフを送ってこられた方。

その影響でしょう。妻もがっしりしたサスペンションに低重心のクルマの方が、乗っていて安心するそうです。

でも、クルマが新しい方がトラブル知らずで安心して乗れるよ。

「別に心配しながらクルマ(S15)に乗ってないよ。止まったら、止まっただし、故障があったら都度、直しているし」

理解と懐の深さに涙が出そう。

維持になにかとお金がかかることはどう思う?

「こちらも送り迎えとかしてもらってるからね、そこまで負い目を感じなくていいよ。さっきもいったけど、今のクルマって高いからね。同じくらいかかるんだったら、好きなクルマに乗ってなよ」

正確には「今のクルマが高い」じゃなく「日本の賃金が安い」だと思うのですが、今は口にしないでおきます。

「旦那、お酒も飲まないしタバコも吸わないじゃない。お金を使っているのクルマくらいでしょ。家事もやってくれてるし、そこで趣味を取り上げちゃうほど鬼じゃないよ」

ありがたいお言葉。

やっぱり日頃から家事とか自分のやれることをやっておくことが、こっちの無理を聞いてもらう秘訣な気がします。

「けどギリギリのラインだからね。出費どうこうよりも、旦那は頑張って収入をあげること。安い仕事を引き受けると、高いお仕事が逃げていくよ。なにより、高いお金を払ってくれるところに悪いでしょ! あとねぇ……」

あー、うー。やっぱりお説教の流れですか……。

私の収入はともかく、あらためて妻の理解あってこそ、S15を維持できているのだと知ることができました。

今後も理解を得続けられるように努め、クルマが原因で不仲になることだけは起こさないよう、気をつけたいと思います。

旧車オーナーだけでなく、縁の下の力持ちである配偶者に話を聞くのも、面白そうですよね。

もしお話を聞かせてもらえる方がいらっしゃったら、編集部までご連絡をお願いします。

後々、もめごとにならないよう、ちゃんと夫婦間で同意しておいてくださいね!

[ライター・撮影/糸井賢一]

この記事に誤りや気になる点がありましたら、お手数ですが、こちらのフォームからお知らせください。ご協力ありがとうございます。

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