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残価設定ローンを組んだクルマを売却する方法は?流れや注意点を解説

目次
1.残価設定ローンとは 2.残価設定ローンがあるクルマは他の業者にも売却できる 3.残価設定ローンで購入したクルマの売却の流れ 4.残価設定ローンのクルマ売却の注意点 5.残価設定ローンがあるクルマの売却以外の選択肢 6.まとめ

残価設定ローンで購入したクルマは、支払途中でも売却が可能です。

ローンを完済してクルマの名義を自身に変更することで、購入したディーラー以外の業者にも自由に売却できるようになります。

この記事では、残価設定ローンで購入したクルマを売却する方法や流れ、注意点などについて詳しく解説します。

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残価設定ローンとは

残価設定ローンとは

残価設定ローンは、3年後や5年後の下取り価格(残価)を決めておき、車輌価格からその分を差し引いた残りを分割で支払う方法です。

たとえば、車輌価格が300万円、5年後の残価を100万円とする場合、残りの200万円を分割で返済します。

残価分を最終回の支払いに据え置くことで、通常の自動車ローンよりも毎月の支払額を減らして家計への負担を抑えることができます。

最終回の支払いを迎えたときは、以下の選択肢から1つを選ぶのが一般的です。

  1. 1.残価分を支払ってクルマを買い取る
  2. 2.クルマをディーラーに返却する
  3. 3.同じディーラーが取り扱う新車に乗り換える

「同じディーラーが取り扱う新車に乗り換える」を選択する場合、原則として同じディーラーが取り扱う新車にしか乗り換えできません。ただし、残価設定ローンを支払っている途中のクルマでも、他の業者に売却する方法はあります。

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残価設定ローンがあるクルマは他の業者にも売却できる

残価設定ローンがあるクルマは他の業者にも売却できる

残価設定ローンは、通常のカーローンと同様に完済をして所有権を自身に変更することで自由に売却できるようになります。

残価設定ローンを用いて購入したクルマには「所有権留保」が設定されています。残価分も含む支払いを終えるまで、クルマの所有権はディーラーやローン会社などに留められているため、乗る人が自由に売却できません。

残価分も含めて一括返済をし、所有権留保を解除することで、クルマの名義が実際に所有する人に変更され、他の中古車販売店へ売却できるようになります。

他のメーカーが取り扱う新車や中古車などに乗り換えたいときは、残価設定ローンを完済した後に売却するとよいでしょう。

残価設定ローンで購入したクルマの売却の流れ

残価設定ローンで購入したクルマの売却の流れ

残価設定ローンの支払中であるクルマを他の業者に売却するときの手順は以下のとおりです。

1.ローンを完済する

ローン会社やディーラーなどに連絡し、ローン残債と最終回に支払う残価がいくらあるのかを調べて完済します。

ローンの残債と残価分を支払えるだけの余裕資金がある場合は、利息を少しでも抑えるために一括返済をするとよいでしょう。

2.所有権留保を解除する

残価設定ローンを完済した後、ディーラーやローン会社などが持っているクルマの所有権を自身に移すためには「所有権留保の解除」が必要です。

所有権留保の解除は、普通自動車(登録車)の場合は管轄の陸運局、軽自動車は軽自動車検査協会で手続きをします。その際、車検証の原本や新しい所有者の実印と印鑑証明書(軽自動車の場合は認印)などが必要です。

状況によって必要書類は異なるため、事前に管轄の陸運局や軽自動車検査協会に確認しましょう。

所有権留保が解除されると、所有者が自身に変更された新しい車検証が発行され、クルマを自由に売却できるようになります。

自身で所有権留保を解除した場合は、複数の買取業者から見積もりを取り寄せて比較し、クルマの買取先を選ぶとよいでしょう。

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残価設定ローンのクルマ売却の注意点

残価設定ローンのクルマ売却の注意点

残価設定ローンで購入したクルマを売却する際には、以下の点に注意をしましょう。

買取価格が残債と残価を下回る場合がある

クルマの査定額は、年式や走行距離、状態、修復歴の有無などで変わります。一方、残価は最終回の支払い時に残っていると考えられるクルマの価値です。

クルマの状態が悪い場合や需要が低下している場合は、査定額がローン残債と残価分を下回り、差額を補填しなければ売却できないことがあります。

クルマをディーラーに返却するか、同じディーラーの新車に乗り換える場合、残価分は保証されるケースがほとんどです。ただし、一部の販売店では残価の保証がありません。

また「契約時に定められた走行距離を超過している」「事故の修復歴がある」「違法改造がある」などの場合は、追加料金を請求されることがあります。

途中解約は違約金の有無の確認が必要

残価設定ローンの残債と残債分をすべて支払い中途解約しても、基本的に違約金はかかりません。しかし、ごくまれに請求されるケースがあります。

残価設定ローンが残るクルマを売却するときは、違約金に関する定めが契約書に記載されていないか確認することをおすすめします。契約書が見当たらない場合は、ディーラーまたはローン会社に問い合わせるとよいでしょう。

完済後は所有権留保の解除が必要

残価設定ローンを完済しても、クルマの名義は自動的に変更されないため、所有権留保の解除が必要です。

ローンを完済したあとは、必要書類をそろえて陸運局または軽自動車検査協会で忘れずに所有権留保を解除しましょう。手間を省きたい場合は、解除手続きを代行してくれる中古車買取店にクルマを買い取ってもらうのも1つの方法です。

残価設定ローンがあるクルマの売却以外の選択肢

残価設定ローンがあるクルマの売却以外の選択肢

残価設定ローンを組んだクルマを売却する他にも「ディーラーに返却する」「同じディーラーで新車に乗り換える」「完済して乗り続ける」といった選択肢があります。それぞれの特徴や注意点について解説します。

ディーラーに返却する

最終回の支払いをせず、ディーラーにクルマを返却する方法です。残価分の支払いは不要ですがクルマは手元に残りません

通勤や買い物などで引き続きクルマを使用する場合は、別途用意する必要があります。

同じディーラーで新車に乗り換える

乗っていたクルマを返却して残価を精算し、同じディーラーが取り扱う新車に乗り換える方法です。現金一括で買い取ったあとに売却をして残価を精算するケースもあります。

同じディーラーで新車に乗り換える場合も残価の支払いは不要です。ただし、他の販売店・メーカーが取り扱うクルマや中古車などには乗り換えができません。

また、新しいクルマを購入するための資金やローンの申し込みが必要です。

完済して乗り続ける

残価を支払い、クルマを買い上げて乗り続ける方法です。残価は現金で支払う他にも、再クレジットを利用して分割払いにすることも可能です。

残価を一括で支払うためには、まとまった資金を用意する必要があります。再クレジットを利用する場合は、手数料が生じて総支払額が高くなることに加え、審査を受ける必要がある点にも注意が必要です。

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まとめ

残価設定ローンで購入したクルマを他の業者に売却するためには、ローンを完済して所有権留保を解除する必要があります。

ローン残債と残価分は、手持ち資金の一括払いかマイカーローンなどへの借り換えで精算をします。買取業者によっては、残債と残価分を買取価格で精算し、所有権留保の解除手続きを代行してもらうことも可能です。

ただし、クルマの買取価格がローン残債と残価を下回り、持ち出しが生じる場合があります。また、中途解約による違約金を請求されることもあるため、売却の際は残債や残価の金額、予想買取価格、残価設定ローンの契約内容などをよく調べることが大切です。

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