旧車と名車が甦るメディア
査定を依頼する(無料)

ガレージカレント取材記:1989年式メルセデス・ベンツ500SE(W126)

目次
1.■クルマの紹介 2.■経験として体で知っておくべき上質さ 3.■ガレージカレント店長に聞くW126の「オススメの使い方」とは?

今回は、20代による20代のための輸入車デビュー応援企画!

目的地であるガレージカレント(神奈川県横浜市)に向かい、取材してきました。

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

■クルマの紹介

今回僕が取材した車輌は、メルセデス・ベンツの1989年式500SEというクルマです。

この500SEは、1979年にデビューしたW126と呼ばれる二代目のSクラスのなかでも上級グレードに位置するクルマです。

当時メルセデスは「最善か無か」というトガったスローガンを掲げた結果、生産終了から30年以上経過した現在においても「オーバークオリティ」と称されるほどの質感を誇ります。

当時の新車価格は1210万円。

まさに「高級車」といえるクルマですが、歴代Sクラスのなかでもっとも多い販売台数を記録。

現在のメルセデスのイメージを確かなものにしたクルマともいわれています。

また、当時の日本では、金丸信、田中角栄などの大物政治家をはじめ、企業経営者、プロ野球選手やプロゴルファー、芸能人などもW126を愛用していました。

また、F1ドライバーの間でも非常に人気があり、ケケ・ロズベルグ、ニキ・ラウダ、ナイジェル・マンセルなど、多くのドライバーたちがプライベートでW126を運転していたのだとか。

このことからも、ただ高級で快適なサルーンカーというだけでなく、ドライバーズカーであったことがうかがい知れるエピソードですね。

しかし、このクルマがスゴイのはわかったけど、価格も高いし若者にはもっと軽快なクルマのほうがよさそうなのに、なぜこれが20代におすすめなのかと疑問に思うことでしょう。

安心してください。ここからしっかり解説してまいります。

W126の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

■経験として体で知っておくべき上質さ

販売車輌ということで助手席での同乗走行となりましたが、その乗り心地に大きな衝撃を受けました。

ただ単に快適さでいったら現行の高級車のほうが上かもしれませんが、今のようにアクティブサスペンションや電子制御スロットルなどの魔法みたいなハイテク装備を持たずして、建築物のようなボディ剛性、バネの柔らかさに頼った乗り心地ではなく、コシをのこしたしなやかな足回りなどが体感できます。

クルマの基本的かつ根本的なメカニカルな部分を徹底的に煮詰めることで、80年代において現代と比べてもまったく謙遜のない素晴らしい乗り心地を保持している点には、本当に感動しました。

若いときに当時のメルセデスが持つプロダクトへのこだわりや、本物の上質さを体で知っておくということは、今後のカーライフに絶対的な影響を与えてくれるはずです。

しかし、この先W126もどんどん年老いて台数は減っていき、コンディションの良い個体を探すのは難しくなっていくことが予想されます。

そのため、このW126が当時のシャンとした面影を残したまま、はっきりと僕たちにその現役時代の実力を伝えてくれる時間はそれほど残されていないはず、といってもいいでしょう。

W126の買取専門ページはこちら

■ガレージカレント店長に聞くW126の「オススメの使い方」とは?

もし、僕たちがこのW126を手に入れたとき、どのような使い方をしたらカーライフを楽しめるのか、このとき、別の個体の取材に来ていたライターの林氏と、ガレージカレント店長を交え、20代のクルマ好き同士で真剣に考えてみました。

筆者:皆さんだったらどうやって使いますか?

店長:僕だったら仕事終わりに、好きな音楽を流しながら好きな道をぐるぐる走り回るのが楽しいと思うなぁ~。

林:ん~、僕だったら週末に友達とどこか遠くの温泉に出かけたりして使うとかですかねぇ。

筆者:あー温泉いいですね、みんなで運転を替わりながらタクシー、ハイヤーごっことかしても楽しそう!

店長:タクシーごっこは楽しいかもね。

筆者:大きなボディの割に意外と小回り効くから、都会でも難なく運転できそう。意外と普通に通勤とかで乗っていたら、偉くなった気分で面白いかもしれないですね(笑)。

一同:いずれにしてもクルマ主体の生活というよりかは、上質な道具としてうまく各々のライフスタイルに取り入れて使えるからいいよね。

もし仮に、新車同様のW126が残されていたとして、それはもはやコレクターズアイテム。そう簡単に手が届くものではないことが予想されます。

しかし、今ならまだコンディションのいい個体が、頑張れば20代でも手の届く価格帯で購入できるチャンスが残されています。

維持費のことが気掛かりなのはいうまでもありません。しかし、素性の良い個体を手に入れ、このクルマに精通した主治医やベテランオーナーたちと巡り会うことでさまざまな困難を乗り越えられる確率が格段にあがります。

仕事終わりの深夜、現代のスポーツカーに乗ってドライブすることで気分がリフレッシュできるように、僕のような20代の人たちが生まれる前に造られたクラシック・サルーンで音楽を聴きながら優雅に高速道路を流す……。

多様性が求められ、なおかつ受け容れられる現代だからこそ、クルマの本質を存分に味わっておきたいものです。

ホンのちょっとの勇気があれば、そこにはクルマに対する価値観を根底から覆すほどの「ホンモノの世界」が待っている。そう感じた取材となりました。

⚫︎今回取材したクルマはこちら
https://www.garagecurrent.com/car/87221

なお、ガレージカレントの運営元であるカレント自動車は「旧車王」という買取サービスも行っています。今回取材したガレージカレントと同様に、20年以上にわたって事業を展開した実績があり、クルマのプロが多く在籍しています。もし将来、クルマの売却を検討することがあればぜひ「旧車王」を検討してみてください。

[ライター・小河昭太]

画像1 画像2 画像3 画像4
画像ギャラリー(全4枚)を見る
この記事に誤りや気になる点がありましたら、お手数ですが、こちらのフォームからお知らせください。ご協力ありがとうございます。

この記事をシェアする

旧車王マガジンは
旧車王
が運営しています

旧車王は、「買取は10年以上の旧車だけ」というコンセプトのもと、旧車・クラシックカーに特化して25年、 累積15,000台以上を買取させていただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

人生の半分の時間をともにした愛車「2000年式トヨタ チェイサー ツアラーV(JZX100型)」との出会い。そして別れを考える

人生の半分の時間をともにした愛車「2000年式トヨタ チェイサー ツアラーV(JZX100型)」との出会い。そして別れを考える

旧車の愛好家たち 2025.12.05
クルマのドアからの雨漏り放置は事故につながる?原因と対処法を解説

クルマのドアからの雨漏り放置は事故につながる?原因と対処法を解説

旧車の魅力と知識 2025.12.04
キューブが25年ルール解禁!今後値上がりする?

キューブが25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車の売買と鑑定市場 2025.12.03
車の事故修理は保険と自費どちらが得?保険料・等級への影響を解説

車の事故修理は保険と自費どちらが得?保険料・等級への影響を解説

旧車の魅力と知識 2025.12.02
2025年1月にサニー(B15型)が25年ルール解禁!今後値上がりする?

2025年1月にサニー(B15型)が25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車の売買と鑑定市場 2025.11.26
その不調、電気系統が原因かも?クルマの故障トラブルと修理費用を解説

その不調、電気系統が原因かも?クルマの故障トラブルと修理費用を解説

旧車の魅力と知識 2025.11.17
旧車は特別な雪道対策が必要? 冬場に注意したいポイントを徹底解説

旧車は特別な雪道対策が必要? 冬場に注意したいポイントを徹底解説

旧車の魅力と知識 2025.11.11
マークIIクオリスが25年ルール解禁!今後値上がりする?

マークIIクオリスが25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車の売買と鑑定市場 2025.11.04

記事ランキング

1
キューブが25年ルール解禁!今後値上がりする?

キューブが25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車の売買と鑑定市場 2025.12.03
2
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車の魅力と知識 2024.04.19
3
マイナ免許証に変わって感じるデメリットとは?従来にはないメリットも

マイナ免許証に変わって感じるデメリットとは?従来にはないメリットも

旧車の魅力と知識 2025.03.25
4
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

旧車の再生と維持 2023.09.12
5
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車の再生と維持 2023.10.18
6
クルマの名義変更の費用はいくら?自分で手続きする場合&代行料も解説

クルマの名義変更の費用はいくら?自分で手続きする場合&代行料も解説

旧車の魅力と知識 2022.09.12
7
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車の売買と鑑定市場 2023.03.31
8
【13年・18年経過】自動車税種別割・重量税の早見表|乗り換えた方がよい理由も紹介

【13年・18年経過】自動車税種別割・重量税の早見表|乗り換えた方がよい理由も紹介

旧車の売買と鑑定市場 2024.07.29

カテゴリ一覧

# 旧車の魅力と知識 # 旧車の売買と鑑定市場 # 旧車の再生と維持 # 旧車のイベント # 旧車の愛好家たち