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ドアハンドルのフラップタイプとは?メリットや採用車を紹介

目次
1.フラップタイプのドアハンドルとは 2.フラップタイプのドアハンドルのメリット 3.フラップタイプが採用されている車種の例 4.フラップタイプが壊れる原因 5.まとめ

2000年以前には、現在主流のグリップタイプではなく、フラップタイプのドアハンドルを採用しているクルマが多い傾向にありました。デザイン性を重視するために、2000年以降にもフラップタイプのドアハンドルを採用しているクルマがいくつか発売されています。

この記事では、フラップタイプのドアハンドルの特徴やメリット、減ってきている理由、採用している車種などについて紹介します。

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フラップタイプのドアハンドルとは

フラップタイプのドアハンドルとは、下から手を差し込んで小さな板状の取っ手を持ち上げるようにして開けるドアハンドルのことです。

かつてドアハンドルといえばフラップタイプが主流であり、国産のベーシックカーを中心に採用されていました。モデルによっては、横から手を入れてドアハンドルを引くタイプもありました。

また、ドアハンドルにはフラップタイプのほかに「グリップタイプ」もあります。上下のどちらかからドアノブを握り、手前に引くとドアを開けられます。ドイツ車や高級車などの一部の車種では、昔からグリップタイプを採用していました。

グリップタイプよりも構造が簡単で低コストで製造できることから、国産車ではフラップタイプが主流となっていました。しかし、現在ではグリップタイプもそれほどコストをかけずに製造できるため、現在はほとんどのクルマでグリップタイプが採用されています。

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フラップタイプのドアハンドルのメリット

フラップタイプのドアハンドルは、グリップタイプに比べて軽いうえに小さい形状になっています。

車体サイズが小さい軽自動車やコンパクトカーは、ボディの限られたスペースを有効活用するために、フラップタイプが採用される傾向にありました。ドアハンドルが軽いと弱い力でもドアを開けることができます

また、ボディとドアハンドルがフラットになっており、わずかながら空気抵抗が少なくなります。加速性能が向上し、走行中の安定性も確保されるため、スポーツカーにフラップタイプが採用されやすい傾向にあります。

一方、グリップタイプはユニバーサルデザインになっており、上下どちらからでも手を入れることが可能です。

ユニバーサルデザインとは、年齢や性別、身体の状況、文化などの違いにかかわらず、誰もが利用しやすいようデザインされた商品やサービスのことです。ドアハンドルをしっかり握れるため、力を入れやすくドアを開けられます。

さらに、グリップタイプは手をかけたときに爪がドアハンドルに当たらないため、爪やクルマのボディを傷つける心配がほとんどありません。

フラップタイプが減ってきている理由

フラップタイプが減ってきている理由は、グリップタイプのほうが使い勝手がよいうえに、安全面に配慮されていて現代に合っているためです。

たとえば、万が一の事故の際に手以外の方法でドアを開けることも可能です。ロープやフックをドアハンドルに引っ掛けて乗員を救出できます。なお、ドイツメーカーのフォルクスワーゲンでは、こうした安全面を考慮して、フラップタイプが主流だった時代からグリップタイプを採用し続けています。

また、現代ではリモコン操作やドアの下に足をかざすだけで開けられるスライドドアが普及していることも、フラップタイプの需要が減っている理由の1つです。

ただし、今でもデザインを重視してフラップタイプを採用している車種もあります。たとえば、ホンダのS660(※2022年3月に生産終了)やスズキのジムニーです。

フラップタイプが採用されている車種の例

フラップタイプが採用されている車種の例は、以下のとおりです。

・日産 スカイライン R34(1998年発売)

・トヨタ クラウン S17(1999年発売)

・三菱 ランサーエボリューションⅤ(1998年発売)

・ホンダ NSX(1990年発売)

・マツダ RX-7 FD3S型(1991年発売)

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フラップタイプが壊れる原因

フラップタイプは、経年劣化により突然外れるケースがあります。特に冬にドアハンドルが寒さにより硬直し、急いで強く引っ張った際に外れる事例が多く見られます。

高年式のクルマでも稀に発生します。古いクルマを扱う際には、ドアハンドルを引っ張る際の力加減により注意が必要です。

フラップタイプが壊れた場合は、ほかのドアから車内に入り、内側から解錠すれば開けられます。ただし、チャイルドロックがかかっていると、内側からドアを開けられないため専門業者に修理を依頼しなければなりません。

なお、ドアハンドルが壊れた場合は該当箇所のパーツを交換すれば修理できます。交換費用の目安は以下のとおりです。

・部品:5,000〜1万5,000円程度
・工賃:1万円程度

ただし、パーツの生産自体が終了している場合は、中古パーツで修理しなければなりません。中古パーツを入手できなかった場合は、ドアハンドルの修理ができないことに留意してください。

まとめ

フラップタイプは軽くて小さいため、クルマをコンパクトに設計できるほか、力が弱い人でも開けやすいドアハンドルです。

また、フラットな形状なため空気抵抗が少なくなり、わずかながらも加速性能が向上する点も魅力です。

ただし、経年劣化や開ける際の力加減により突然壊れるケースがあることに注意しましょう。今回、解説した内容を参考に、フラップタイプとグリップタイプのどちらが自分に合っているかぜひ考えてみてください。

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