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クラシックカーは、製造から長い年月が経過したクルマです。一般的な中古車とは異なり、年式が古くても希少性や需要が高い個体は高額で取引されることがあります。
クラシックカーの売却を検討する際は、車輌の特性を理解したうえで、専門的な知識のある買取店に査定を依頼することが大切です。
この記事では、25年以上にわたって旧車・クラシックカーを15,000台以上買い取りしてきた旧車王が、クラシックカーの定義や評価のポイント、高く売る方法などについて詳しく解説します。
【この記事でわかること】
・クラシックカーの定義と旧車・ヒストリックカー・ヴィンテージカーとの違い
・クラシックカーの価値の決まり方と高く売るためのポイント
・相続や保管場所の事情で手放す際の注意点
クラシックカーとは
クラシックカーは、製造から長い年月が経過し、歴史や文化の面で評価されるクルマを指す総称です。
日本では第1次と第2次世界大戦の間(1919〜1939年)に製造されたクルマをクラシックカーと呼ぶ場合もありますが、明確な定義はありません。
日本クラシックカー協会(JCCA)は、クラシックカーレースの参加基準を原則として1975年までに生産された車輌としています。
古いクルマを指す言葉には、クラシックカーのほかにも「旧車」「ヒストリックカー」「ヴィンテージカー」があり、それぞれニュアンスが異なります。
以下では、クラシックカーと各呼称の違いについて解説します。
旧車との違い
旧車とは、年式が古いクルマのことです。
クラシックカーと同様に明確な定義はありません。数十年前に製造されたクルマを全般的に旧車とするケースもあれば、昭和末期〜平成初期に製造された個体は「ネオクラシックカー」として区別されるケースもあります。
日本国内では、旧車に関するさまざまなイベントが開催されていますが、対象となる車輌の年式やモデルはさまざまです。
クラシックカーと旧車は同じ意味合いとして用いられることも多い一方、後者は日本のメーカーが製造した年式の古いクルマを指す場合もあります。
なお、旧車王では新車の初度登録から10年以上経過したクルマを旧車と定義しています。
ヒストリックカーとの違い
ヒストリックカーは、歴史的な価値が認められるクルマを指す呼称です。クラシックカーのうち、製造年数が古く、状態が良い車輌を指します。
たとえば、国際クラシックカー連盟(FIVA)によると、以下に該当するクルマは「Historic Vehicle」と定義されています。
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* 少なくとも30年以上が経過していること
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* 歴史的に正しい状態で保存および維持されていること
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* 日常の交通手段として使用されていないこと
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* これらにより、技術的および文化的遺産の一部となっていること
参考:国際クラシックカー連盟(FIVA)「The FIVA Definition of a Historical Vehicle」
また、ドイツでは製造から30年以上が経過し、オリジナルに近く良好な状態を維持しているなどの条件を満たしたクルマは「Hナンバー」と呼ばれるナンバープレートが与えられます。
この「H」は、ドイツ語で歴史的という意味のHistorisch(ヒストリック)からきています。
ヴィンテージカーとの違い
ヴィンテージカーは、主に1918〜1931年ごろにイギリスで製造されたクラシックカーを指します。クラシックカーの中でも年式が古く、希少価値があるクルマに用いられることの多い呼称です。
世界的に権威のあるイギリスの自動車クラブ「ヴィンテージ・スポーツカー・クラブ(VSCC)」が、1919〜1930年の間に製作された優れたスポーツカーを「ヴィンテージ」と定義したことが発端といわれています。
また、国際クラシックカー連盟(FIVA)は、1919〜1930年に製造されたクルマを「ヴィンテージ」、1931〜1945年に製造された車輌を「ポストヴィンテージ」と定義しています。
クラシックカーは古いだけで価値が下がるのか
一般的な中古車は、年式が経過するにつれて価格が下がる傾向にあります。
一方、クラシックカーの場合、年式が古いからといって必ずしも価値が低いわけではなく、希少性やコレクターの需要などが高い場合は価格が上昇するケースも珍しくありません。
特に、限定生産のモデルや保存状態が良好な個体などは、新車時の販売価格を上回る金額で取引されることもあります。
また、レストア(修復・復元)のベース車輌や部品取り用の車輌としての需要がある個体は、エンジンがかからない、いわゆる不動車であっても値が付くこともあります。
年式が古いクルマの評価ポイント
年式が古いクルマを評価する際は、以下の点を確認します。
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* オリジナル度
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* 希少性
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* 車輌の状態
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* 整備履歴やその記録 など
上記のうち、クラシックカーの評価で特に重要となるのがオリジナル度です。「内装や外装が当時に近い状態で保たれている」「純正パーツが残っている」などに該当するクラシックカーは、高く評価される傾向にあります。
一方、修復や再塗装などをしたことでオリジナルの要素を失うと、評価が下がる場合もあります。
また、一般的な年式が古いクルマと同じく「外装や内装備品、電装部品などのコンディションが良好か」「定期的にメンテナンスされているか」なども評価の対象です。
名車として扱われるクラシックカーの特徴
名車と評価されるクラシックカーには、以下のような特徴があります。
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* 「新しい技術を初めて採用した」「大衆車として時代を象徴した」「モータースポーツで活躍した」など歴史的な背景がある
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* 製造された時代の文化や価値観などが色濃く反映されたデザイン
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* 現代のクルマでは味わうことのできない操作性、乗り心地、エンジン音
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* 車体や部品が生産終了やメーカーの倒産などで絶版となっており、現存している個体数が限られるために希少価値が高い
こうした歴史的背景と唯一無二の魅力を備えていることから、世界中に愛好家やコミュニティが存在するクラシックカーは、市場でも高く評価されています。
クラシックカーは専門店に売るべきか
クラシックカーを売却する際は、旧車・クラシックカーの専門店に査定してもらうのがよいでしょう。
一般的な中古車買取店は、年式や走行距離、車輌の状態などを中心に価格を算出します。一方、クラシックカーの場合は歴史的価値、希少性、コレクターの需要なども踏まえた評価が必要です。
専門的な知識がない中古車買取店に査定を依頼しても、クラシックカー特有の評価ポイントが反映されず本来よりも低い査定額が提示される可能性があります。
クラシックカーの査定には、年式や走行距離のみでは測れない専門的な知識が求められるため、売却を考えている方は専門店への相談をおすすめします。
クラシックカーを高く売るためのポイント
クラシックカーを高く売るためには、査定前にクルマの状態をよく確認し、複数社の査定結果を比較することが重要です。以下で詳しく解説します。
査定前にクルマの状態を確認する
査定を受ける前にクルマの状態を入念に確認すると、事前にマイナスポイントを把握して対策できるうえ、アピールポイントを査定士へ的確に伝えられるようになります。そのため、高額な査定が期待できます。
具体的な確認項目は以下のとおりです。
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* 外装に錆・へこみ・塗装の剥がれ・ボディのゆがみなどがないか
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* 内装(シート・ダッシュボード・カーペットなど)に劣化や破れなどがないか
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* エンジン・足回り・電装系の動作状況
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* 整備記録簿・修理履歴・点検記録の有無
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* 純正部品の残存状況・改造の有無
クラシックカーを求める買い手は、発売された当時の姿を好む傾向にあります。社外パーツに変更している場合は可能な限り純正パーツに戻すか、保管している純正部品を査定時に一緒に提示するようにしましょう。
また、定期点検整備記録簿があると、点検・整備した時期や実施内容などが明確になり、査定にプラス評価となる場合があります。
複数の買取店を比較する
買取業者ごとに査定基準や得意とする車種は異なります。一社のみに査定を依頼した場合、提示された価格が妥当かどうかを判断する基準がありません。
そのため、クラシックカーを売却する際は少なくとも2〜3社、可能であれば5社以上の買取店から査定を受け、査定額とあわせて算出の根拠を聞き比べることが重要です。
複数社の査定結果と根拠を比較することで、クルマの適切な市場価値を把握しやすくなり、より納得ができる売却先も選びやすくなります。
査定を依頼する買取業者を選ぶ際は、得意とする車種や買取実績、査定を担当するスタッフの経歴などを、公式サイトで確認するとよいでしょう。
相続や保管場所の事情で手放す場合の注意点
「外装の劣化が進んでいる」「エンジンがかからない」など、一般的な中古車の場合は買取が難しい状態であっても、クラシックカーであれば値が付くことがあります。
所有者が亡くなったときや保管場所の確保が難しくなったとき、クラシックカーの状態が良好とはいえなかったとしても、売却を諦める必要はありません。
以下では、状態が良くない車輌でも値が付く理由やエンジンのかからない不動車があるときの注意点について詳しく解説します。
状態が悪くても査定できるケースがある
錆や塗装の剥がれ、内装の破れがある場合でも、以下のようなクラシックカーは買取の対象になる可能性があります。
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* 愛好家やコレクターに人気がある希少車
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* レストアのベースとして需要があるモデル
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* エンジンや内装など入手困難なパーツが残っているモデル
たとえ自走ができない状態でも、その個体が現存していること自体や、搭載されている部品1つひとつに価値が認められるケースは少なくありません。
クラシックカーの価値は見た目のコンディションだけでは判断できないため、手放す際は一度旧車の専門店に査定してもらうことをおすすめします。
動かない車・長期保管車の扱い
エンジンがかからない不動車や長期保管しているクルマを放置すると、塗装の剥がれや錆、部品の劣化などが進み査定額が下がる可能性があります。
使い道がないクラシックカーを保有している場合は、できるだけ早く旧車専門の買取業者に査定してもらうとよいでしょう。
多くの買取業者は、レッカー車による引き取りに対応しているため、不動車や車検切れのクルマでも自宅にいながら手放すことが可能です。
引き取りは基本的に無料ですが、エリアやクルマの状態によっては費用がかかることもあるため、事前に金額を確認しておきましょう。
まとめ
クラシックカーは年式が古くても、オリジナルに近い状態であり希少性も高い場合は、高値で買い取られる可能性があります。売却の際は、状態や整備履歴などを事前に確認し、複数の買取店で査定額を比較することが大切です。
状態が悪い車輌や不動車であっても、希少なモデルや部品に価値が認められるケースは珍しくありません。廃車にする前に旧車専門の買取業者へ相談することをおすすめします。
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