クルマがオーバーヒートした時の修理は高い?オーバーヒートの原因や修理費用の目安を解説

目次
1.クルマのオーバーヒートとは 2.クルマのオーバーヒートの原因 3.オーバーヒートが起きたときの対応方法 4.オーバーヒートの修理費用の目安 5.まとめ

クルマのオーバーヒートは、エンジンが異常に熱くなることで発生する現象です。エンジンが故障し、クルマが動かなくなる可能性もあるため、早めに対処する必要があります。今回は、クルマがオーバーヒートする原因や修理費用の目安などについて解説します。

クルマのオーバーヒートとは

オーバーヒートは、エンジンの冷却や排熱がスムーズにできなくなることで起きる異常発熱です。エンジンがオーバーヒートしないよう、日頃から冷却システムや排熱システムの手入れやメンテナンスをしておく必要があります。

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クルマのオーバーヒートの原因

オーバーヒートは、エンジンの冷却システムに不具合が起きたり、エンジンで発生した熱を排出できなかったりして発生します。ここからは、オーバーヒートの原因を詳しく解説します。

冷却水の漏れ・不足

エンジンの冷却に必要な冷却水が漏れていたり不足していたりするとオーバーヒートしやすくなります。主な原因は、タンクやホースなどの損傷や劣化です。

ウォーターポンプの故障

ウォーターポンプは、冷却するための水を循環させるためのポンプです。このポンプが故障すると冷却システムが作動しなくなるため、オーバーヒートしやすくなります。

ラジエーターの故障

熱を帯びた水を冷やすラジエーターが故障すると、オーバーヒートしやすくなります。ラジエーターはクルマの前方に向けて取り付けられていることが多く、飛散物によって破損したり塞がってしまう場合があるため、定期的に状態をチェックしておくとよいでしょう。

サーモスタットの故障

サーモスタットは、冷却水の流れをコントロールするバルブです。サーモスタットが正しく作動しないと、冷却水の流れを正しく調整できないため、オーバーヒートしやすくなります。

潤滑システムの故障

エンジン内部をはじめとするオイル関係の潤滑がスムーズにされないと、オーバーヒートしやすくなります。オイルは、各部を潤滑するという役割があるだけでなく、各部を冷却するという役割も担っています。そのため、定期的なオイル交換やフィルター交換は実施しておきましょう。

オーバーヒートが起きたときの対応方法

日頃から点検や部品交換などをしていても、悪条件が重なるとオーバーヒートしてしまう場合があります。もし、クルマがオーバーヒートしたら、安全な場所に停車して、クルマを冷却しましょう。

ここからは、オーバーヒートの前兆や対応方法について詳しく紹介します。

オーバーヒートの前兆

クルマがオーバーヒートする可能性については、メーター内の表示が参考になります。メーター内の水温計が70〜90℃であれば正常です。しかし、それ以上の温度になり「H」ゲージに迫っているときは、オーバーヒートするリスクが高まっています。

メーター内に水温計がない場合は、赤の警告灯が点灯するため、すぐに異常であることがわかるでしょう。異常な高温に気がついたら、安全な場所に停車して、クルマを冷却してください。

オーバーヒートしたときの対処法

安全に停止できる場所がすぐに見つけられなかったり、メーター表示に気が付かなかったりして、走行中に異音や異臭がしてきたら、すでにオーバーヒートしている状態です。このような場合は一刻も早くクルマを止めて冷却してください。そのまま走行を続けると、エンジンが故障してしまいます。

安全な場所にクルマを止めて冷却した結果、水温が下がれば再び走行できます。ただし、オーバーヒートを引き起こす原因を突き止め、修理や部品交換をしなければ再発してしまうでしょう。そのため、走行できる状態になったら、いち早くディーラーや整備工場などにクルマを持ち込んで修理してもらいましょう。

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オーバーヒートの修理費用の目安

オーバーヒートした際の修理費用は、原因・修理内容・交換部品などによって異なります。

冷却水の不足が原因だった場合は、補充だけで修理が完了するため、1,000円程度で修理できるでしょう。ただし、冷却システムや排熱システムの複数箇所に不具合がある場合は、数万円の費用がかかります。

また、オーバーヒートによってエンジンそのものが故障してしまった場合は、少なくとも10万円以上、エンジンによっては100万円以上の費用がかかります。

このような予定外の出費を強いられないようにするためにも、日常点検や法定点検などの各種点検は確実に実施しておきましょう。

まとめ

クルマのオーバーヒートは、冷却システムや排熱システムの進歩によって減少傾向にありますが、冷却や排熱がうまくできない条件の下で運転していると起きてしまうことがあります。オーバーヒートを防ぐためにも、日頃から点検やメンテナンスを実施してください。また、冷却や排熱ができない条件下で長時間さらした場合は、休憩する際にクルマを冷却しましょう。

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