財布のヒモは緩みっぱなしか!?新製品がヤバすぎるクルマホビー製品

目次
1.■アラフィフ世代を狙い撃ち?タミヤの新製品 2.■新金型でZ32フェアレディZが登場!ハセガワの新製品 3.■RCカーから高級ミニカーまで盛りだくさんの京商 4.■1/24スケールのスナップキットを発表したアオシマ 5.■各社が展示した注目の新製品

去る2023年9月30日〜10月1日に「第61回全日本模型ホビーショー」が開催された。

以前ご紹介した毎年5月に開催される静岡ホビーショーは、その年に発売される主な新製品が発表される傾向が強い。

一方、毎年秋に東京で開催される全日本模型ホビーショーでは、年末から翌年にかけて発売される新製品が多いという特徴がある。

そこで今回は、これから発売される各社のクルマ系新製品をはじめ、会場に展示されていた面白いアイテムをピックアップしてみた。

■アラフィフ世代を狙い撃ち?タミヤの新製品

まずはホビー業界の世界的なリーディングメーカーであるタミヤから。

今回はカーモデルに関する新製品がなく、再販アイテムとしては1/24スポーツカーシリーズの「トヨタ ソアラ 3.0GT リミテッド」「トヨタ セルシオ(UCF11)」、1/20スケールの「ポルシェ 935 ヴァイラント」の3点のみというやや寂しい内容だった。

一方、1/10スケールの電動RCカーでは、今年5月の静岡ホビーショーで参考出品された「フォルクスワーゲン ゴルフII GTI 16V ラリー 」が正式発売となり(税込価格:18,480円)、新たに「フィアット131 アバルト ラリー OLIO FIAT」(税込価格:19,580円)が発表された。

どちらもポリカーボネート製ボディは塗装済み。

しかもフィアット131 アバルト ラリーは、ダークブルー/キャメルイエロー/スモークの3色で塗装済みという内容。

裏側から塗装する必要のあるポリカーボネート製ボディは、塗装が面倒なイメージがあった。

しかし、最初から3色で細かく塗装されているこのボディであれば塗装のマスキングは不要。

手軽に完成させることができるのが最大の売りだ。

特に、フィアット131 アバルト ラリーは、当時1/20プラモデル製品として販売されていたこともあったため、昔のタミヤ製品を知るファンにとっても馴染み深い車種。

アラフィフ以上のファンにとっては嬉しい製品化といえるだろう。

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■新金型でZ32フェアレディZが登場!ハセガワの新製品

ハセガワの新作カーモデルとして大々的に展示されていたのが「ニッサン フェアレディZ(Z32) 300ZX ツインターボ 2by2(1989)」(税込価格:3,630円)。

1/24プラモデルのZ32フェアレディZといえば、1989年当時にタミヤから発売された「1/24 ニッサン・フェアレディZ 300ZX ターボ」が有名で、長らく名キットとして親しまれてきた。

そんな状況のなか、ハセガワから新たにリリースされたこの製品。

タミヤの2シーターとは異なり、リアシート付きの「2by2」をモデル化しているのが最大の違い。

徹底した実車取材をもとに完全新金型で再現している。

ヘッドライトとサイドミラーの鏡面はツヤ有りメッキで、ホイールがツヤ消しメッキパーツ。

窓の塗り分けシールも付属する。

写真からも分かるように雰囲気は実車そのもの。

名実ともに決定版となりそうなこの製品は、2023年11月18日ごろの発売だ。

■RCカーから高級ミニカーまで盛りだくさんの京商

数多くの新製品を展示していたのが、今年創立60周年となる京商。

今回の目玉は、会場発表となる京商オリジナル1/18ダイキャストモデルのフィアット ヌォーヴァ 500(税込価格:26,400円)。

今回製品化されたのはコンバーチブルボディと後ヒンジドアが特徴的な最初期モデル。

ボディカラーは「グリーンクリア」「コーラルレッド」「セレステブルー」の3種類を用意している。

2023年12月の発売予定だ。

京商オリジナル1/18ダイキャストモデルの新製品には、このほかにもモーリス ミニ マイナーとポルシェ 911も展示されていた。

完全新規金型によるダイキャストモデルの1/18 モーリス ミニ マイナー(税込価格:26,400円)は、左右ドアとボンネット、トランクが開閉。

パイピングまで再現されたエンジンルーム、スペアタイヤが収まるトランク内、さらに後席に乗り込むための前席チルト機構なども再現。

ボディカラーは「オールドイングリッシュホワイト」「チェリーレッド」「 クリッパーブルー」の3色を用意。

モーリス ミニ Mk.1のディテールを徹底的に再現した京商らしいハイクオリティモデルだ。

もうひとつ、モーリス ミニ マイナーとともに展示されていたのが、ポルシェ 911(価格未定)。

こちらも最初期のいわゆる901を製品化したもので、エンジンルーム内の造形も見事だった。

ナローの1/18ダイキャストミニカーといえば、CMC製のミニカーが傑作モデルとして知られている。

しかしそのクオリティの高さから現在非常に高価で取引されており、気軽に入手できないという現状がある。

この京商製ミニカーが発売されれば、CMC製ミニカーに匹敵するクオリティのミニカーがおそらく2万円台で購入できるようになると思うので、ファンにとっては朗報だ。

RCカーでは2023年11月発売予定の「1/10 EP 4WD フェーザーMk2 FZ02L レディセット 1971 メルセデス・ベンツ 300 SEL 6.3 ベージュ グレイ」(税込価格:48,400円)が個人的にとても気になった。

この製品は1/10スケールの完成品RCカーで、“走るディスプレイモデル”とも呼べる細部まで徹底的に作り込んだボディが特徴。

クロームメッキのバンパーやグリル、ワイパーなどが再現され、RCカーの常識を超える再現度を見せている。

しかもメルセデス・ベンツ 300 SEL 6.3というシブい車種がRCカーとして楽しめるというギャップも面白い。

今後のラインアップも楽しみだ。

京商ブースにはこのほかにも、現在開発が進んでいる1/12ダイキャストミニカーのフェラーリ F40コンペティツィオーネ(税込価格:143,000円)。

従来品からディテールをさらに追求した内容にグレードアップ。

2023年11月下旬発売予定だ。

輸入品では、TOP MARQUES製の1/12ミニカーが気になった。

手前のランチア ストラトス ゼロ コンセプト(税込価格:110,000円)と奥に見えるフェラーリ 250 GTO 1962 ル・マン GTクラスウィナー(税込価格:107,800円)は、どちらもレジン製の完成品モデル。

思わずため息が出るようなクオリティが印象的だった。

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■1/24スケールのスナップキットを発表したアオシマ

青島文化教材社では、塗装不要・接着剤不要・お手頃価格をコンセプトにした簡単プラモデルとして、1/32スケールの「ザ☆スナップキット」を販売し、多くのラインアップを用意している。

今回のホビーショーでは、このコンセプトを1/24スケールに展開した新シリーズとして「ザ☆スナップカー」を発表。

2024年発売予定のシリーズ第1作として、1/24 KPGC10 スカイライン 2000GT-R '70(価格未定)を発表した。

パーツ数はわずか60点ながら、あらかじめ色分けしたパーツを使用することで無塗装でも見栄えのするモデルに仕上がる予定。

プラモデルを作る楽しさが手軽に味わえて、なおかつクオリティの高さが期待できる製品内容だった。

アオシマではこのほかにも1/24 ニッサン RPS13 180SX TYPE X '96(価格未定)を発表。

こちらのプラモデルは完全新金型によるもので、リトラクタブルヘッドライトは開/閉の2種類から選択可能。

車高もノーマル/ローダウンの2種類が選択できる内容だった。

■各社が展示した注目の新製品

トミーテックでは1/64ミニカーの「トミカリミテッド ヴィンテージ」の新作が目立った。

2004に発売した「トミカリミテッド ヴィンテージ」は、発売20周年となる2024年に新ロゴマークとなることを発表。

昔のトミカを彷彿とさせるロゴマークとすることで、よりユニークなブランドを目指していく。

そんなトミーテックの注目の新作は、ストラクチャーシリーズの「トミカラマ ヴィンテージ」の大作となる高速道路。

同社が以前から参考出品として展示してきた高速道路がついに製品化された。

これは全長約400mmの大型製品で、直線道路と曲線道路の2種類を展開。

複数購入することで道路の延長と立体的な積層も可能。

リアルな小物も付属しているので、これまでにないミニカーのディスプレイが楽しめる。

高品質なミニカーをリリースするメイクアップの新作のなかで個人的に気になったのは、1/18レジン完成品モデルのNISMO GT-R LM ロードカー 1995とマクラーレン F1 ロードカー 1994。

どちらもサンプルモデルの展示で発売日・価格未定だが、1/18ミニカーとしてはかつてないクオリティの内容になるだろう。

EBBROの新製品で驚いたのがボンネットバスの1/43ダイキャストミニカー。

1/43 ISUZU BX 352 東京都バス(税込価格:26,400円)は、懐かしい都バスのカラーリングを忠実に再現している。

レースカー中心のラインアップが知られるEBBROの新境地となるのか?

今後の展開に注目したい。

このようにクルマ系ホビーの新製品は今後も続々発売される予定。

クオリティの高さに比例して価格もどんどん上昇しているので、価値の高いものを厳選して買いたいものだ。

[ライター・画像 / 北澤 剛司]

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