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ハイエースは、広い室内空間と高いリセールバリューが魅力のクルマですが、故障が多いのではないかと不安に感じる方も多いでしょう。 今回は、ハイエースのよくある故障箇所と修理費用の目安を詳しく解説します。ハイエースの購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。 ハイエースのよくある故障箇所と修理費用の目安 耐久性が高いといわれるハイエースですが、走行距離が20万kmをはるかに超えるような個体では、どうしても故障や不具合が多くなります。 ここでは、ハイエースのよくある故障事例と修理費用の相場を紹介します。 オルタネーターの発電不良 オルタネーターは、10年もしくは10万kmごとに交換が必要な消耗品といわれています。オルタネーターが故障するとバッテリーが電力不足に陥るため、最悪の場合エンジンがかからなくなります。 交換費用の相場は、リビルト品を使用した場合で6万〜7万円程度、新品で11万円程度です。 吸排気系へのカーボンの堆積とDPFの目詰まり ハイエースをはじめとするディーゼルエンジンを搭載する商用車は、発ガン性があるといわれる有害な粒子状物質(PM)、いわゆる煤の大気中への排出量を低減するために、「DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)」が装着されています。なお、トヨタでは、「DPR」と呼んでいます。「DPR」は、「Diesel Particulate Active Reduction System」の略称で、基本的な役割は「DPF」と変わりません。 ディーゼルエンジンから出る煤は、エンジンを動かしていればDPF内に蓄積されますが、一定量溜まると自動でエンジンの回転数が上がり、煤の燃焼と除去が行われます。これをDPFの「自動再生」といいます。 ところが、汚れがある一定のラインを超えると、その「自動再生」ができなくなり、最終的に「DPF」を交換するしかなくなります。交換にかかる費用は、部品代だけで37万2,900円(税込/純正品の場合)と非常に高額です。また、後方に装着されているエキゾーストガスコントロールバルブが同時に不具合を起こすことがあり、部品代だけで8万4,590円(税込/純正品の場合)かかります。「DPF」とエキゾーストガスコントロールバルブを一緒に交換・修理する場合、工賃を含めて50万円近くの修理費用がかかる可能性があります。 さらにハイエースの場合は、スロットルボディ、EGRバルブ、インテークマニホールドなどのカーボンの堆積が原因で、一度消えた警告灯が再び点灯することがあります。カーボンの堆積だけであれば、専門店などが行っているエンジン洗浄システムで対応が可能ですが、それでもプラスの費用として30万円程度を覚悟しなければなりません。 サプライポンプの不具合 現代のディーゼルエンジンはコモンレール式を採用しており、ハイエースにおいても例外ではありません。 従来のディーゼルエンジンでは、インジェクションポンプと呼ばれるいわゆる燃料噴射ポンプで高圧燃料を燃焼室に噴射していました。それに対してコモンレール式は、燃料タンクからきた燃料をサプライポンプと呼ばれるポンプで超高圧に圧縮し、コモンレールと呼ばれる蓄圧室に蓄圧します。さらにその蓄圧された燃料は、緻密な制御が可能な電子制御式のインジェクターで精密にシリンダー内に噴射されます。 サプライポンプは走行距離20万kmを超えるあたりから不具合が起こりやすいといわれています。速度が出なかったり燃料漏れが発生したりするほか、最悪の場合はエンジンが始動できなくなります。 修理する場合には、サプライポンプに加えて、インジェクター、コモンレール、インジェクターパイプ、ヘッドカバーパッキン、燃料フィルターなどの交換が必要で、サプライポンプとインジェクターにリビルト品を使用したとしても35万円程度かかります。 リアリーフスプリングの破損 ハイエースは、商用車(バン)のため、サスペンションにリーフスプリングを採用しています。リーフスプリングは高負荷に耐えられるだけでなく、コイルスプリングに比べて圧倒的に高い耐久性をもっています。 しかし、いくら頑丈なリーフスプリングでも、走行距離や使い方によっては折れることがあります。部品代は、左右あわせて10万円程度です。さらに工賃やUボルト、シャックルなどの小パーツの費用が加わるため、トータルでは14万円程度かかります。 エアコンの効きが悪い ハイエースに限ったことではありませんが、エアコンは経年劣化によるコンプレッサーの不具合が多く発生します。コンプレッサーに加えて、エバポレーター、コンデンサーなどの交換が必要な場合もあり、故障の状態に応じて修理費用は変動します。 コンプレッサーの交換は10万円程度、エバポレーターやコンデンサーからエアコンガスの漏れがあった場合は、さらに5万〜20万円程度の修理費用がかかります。 また、リアクーラーが装着されている場合は、風が出ないなどの症状で、ブロアモーターとレジスターの交換が必要になることがあります。ハイエースのリアクーラーには2個のブロアモーターが使用されており、両方とも交換するケースが一般的です。レジスターとあわせて8万〜10万円程度の交換費用がかかります。 まとめ ハイエースは、頑丈なエンジンと堅牢なシャーシにより、メンテナンスさえ怠らなければ100万km以上走ることも可能だといわれています。 しかし、メンテナンスせずに極端に長い距離を走ったり大きな荷物を載せすぎたりすると、車輌にダメージが蓄積し、ここで紹介したような故障が発生する可能性が高くなります。建築関係や配送業などで、長距離を運転したり多くの荷物を載せたりする場合には、故障に対する備えを計画的に行う必要があるでしょう。 また、ガソリン車を選択すると修理費用を抑えられる可能性があります。ディーゼルエンジンの不具合による故障が多いためです。ただし、耐久性はディーゼルエンジンのほうが高いため、ガソリン車が推奨されるのは走行距離が短い場合です。年間の走行距離が2万km程度であれば、ガソリン車を選択肢にいれてもよいでしょう。 ハイエースを購入する際には、もともとの車輌の状態をチェックしておくと同時に利用シーンにあっているかどうかもふまえて検討することをおすすめします。
ジムニーは、軽自動車の本格派オフローダーとして確固たる地位を築いています。そのため、新車・中古車問わず高い人気を誇りますが、購入してからの故障に不安を感じる人は多いでしょう。 この記事では、中古車で最も流通台数が多いJB23型ジムニーのよくある故障個所と修理費用の目安を解説します。ジムニーの購入を検討中の方は参考にしてみてください。 ジムニーのよくある故障箇所 ジムニーは、 堅牢なラダーフレームを採用するなど耐久性に定評のあるモデルですが、まったく故障しないというわけではありません。 ここからは、JB23型ジムニーのよくある故障箇所について紹介します。 セルモーターからの異音 セルモーターとはエンジンを始動するための部品です。10万km〜15万kmが寿命といわれており、今までしなかった音が聞こえる場合は故障している可能性があります。突然エンジンがかからなくなってしまうこともあるため、違和感を感じたらなるべくはやく点検に出しましょう。 交換費用は、新品の場合だと部品代だけで6万8,655円(税込)です。リビルト品を使用する場合は4万〜5万円程度と費用を抑えられます。年式の古いJB23型ジムニーであれば、リビルド品でも問題はないでしょう。 オイルクーラーからのオイル漏れ オイルクーラーからのオイル漏れもJB23型ジムニーの定番のトラブルです。オイルクーラーは、その名の通りオイルの冷却を行う装置です。JB23型ジムニーのオイルクーラーは水冷式で、オイルエレメントの上部にあります。 オイル漏れは、ガスケットとOリングの交換のみで修理できますが、オイルクーラー自体が作業しにくい場所にあるため、修理にかかる工賃が高額になってしまいます。具体的な修理費用は、部品代が数百円なのに対して、工賃が15,000円程度です。また、作業の際にエンジンオイルやクーラントが抜けてしまうため補充をしなければなりません。その対応費用を含めると、合計では2万〜2万5,000円程度かかります。 走行距離が10万kmを過ぎたらいつ起きてもおかしくないトラブルのため、3回目の車検のあたりで予防整備として交換してもよいかもしれません。 オートマチックの変速ショックが大きくなる 走行距離が10万km近い過走行のJB23型ジムニーでは、オートマチックの変速ショックが大きくなるという不具合が散見されます。特に多いのが1速から2速へのシフトアップの際の変速ショックです。 一般的に、オートマチックの不具合には30万〜50万円程度の高額な修理費用がかかりますが、JB23型ジムニーは4万〜4万5,000円程度(オートマチックオイル含む)で修理できます。電磁弁とも呼ばれる、変速を制御するために油圧経路の切り替えを行う「ソレノイドバルブ」の交換のみで症状が改善するためです。 ただし、あまりにも症状がひどい場合はオートマチックASSYでの交換が必要になります。その場合はリビルト品を使用した場合でも30万〜35万円程度の修理費用がかかります。 ターボの不具合によるパワー不足 軽自動車規格のジムニーのエンジンは、1986年のマイナーチェンジの際に2サイクルエンジンから4サイクルターボエンジンに切り替わりました。それ以来、一貫してターボエンジンを採用し続けています。 軽自動車にターボエンジンを搭載すると乗用車並みの走りの実現が可能ですが、走行距離10万kmを超えたあたりでパワー不足や白煙の発生などのトラブルに見舞われやすいです。ほとんどのケースでASSY交換する必要があり、修理費用の目安はリビルト品を使用した場合で8万円程度です。 エアコンの効きが悪い ジムニーに限らず、初度登録から10年もしくは走行距離が10万km前後で、クルマのエアコンは効きが悪くなります。心臓部であるコンプレッサーの経年劣化や、エバポレーターや配管周りからのガス漏れなど故障の原因はさまざまです。 ジムニーはどんな部品でもリビルト品が出回っているため、エアコンが故障した場合でも、一般的なクルマより費用を2~3割程度安く抑えることができます。リビルド品を使用した場合の目安は、コンプレッサーの交換で6万円程度、エアコンの丸ごと交換で15万円程度です。 ハブベアリングのガタつき ジムニーでハンドルに振動を感じるようになったらハブベアリングのガタつきを疑いましょう。 ハブベアリングの交換時期は走行距離10万km前後といわれていますが、悪路での走行が多かったり、リフトアップなどでタイヤの外径を大きくしていたりする場合は、6万km程度でも交換が必要になることもあります。 修理費用の目安は、ナックルオーバーホールも含めて13万円程度です。ジムニーは、デフやドライブシャフトなどが一体となっているリジッドアクスル式サスペンションを採用しているため、ハブベアリング交換の際にキングピンベアリング交換、オイルシール交換、グリス交換などのいわゆる「ナックルオーバーホール」も同時に行います。そのため、費用がかさんでしまいます。 まとめ 本記事ではJB23型ジムニーのよくある故障箇所とその修理費用について解説しました。 ジムニーはさまざまな部品のリビルド品が出回っているため、他の車種に比べて修理費用がかかりません。そのため、はじめてのマイカーだとしても無理なく維持できるでしょう。また、JB23型は1998年から2018年まで販売されていたロングセラーなモデルのため、なるべく年式の新しい個体を選ぶことで故障のリスクを最小限に抑えられます。 ジムニーは、発売から半世紀以上の歴史のあるモデルですが、基本構造は初代からほとんど変わっていないため、ここで紹介したよくある故障箇所はJB23型以外の世代でもおおむね同じです。購入前にあらかじめウィークポイントを知っておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
事故で車が壊れてしまった際は、車を修理をするのか、それとも廃車にするのかを判断しなければなりません。また、車を修理する際には、費用だけでなく時間もかかることも考慮する必要があります。本記事では、事故で壊れてしまった車を修理するのか、それとも廃車にすべきなのかの判断方法について詳しく解説します。 事故車の修理にかかる費用 事故車の破損には様々なケースがあり必要になる費用もさまざまですが、おおよその相場は存在します。もっとも破損しやすいバンパーを交換する場合の相場は、1万円〜10万円程度です。凹んだり傷付いたドアを補修する場合なら1.5万〜5万円、補修ではなく交換するなら、最低でも10万円はかかるでしょう。 ウインドウガラスを交換するなら、フロントガラスで5万〜10万円、リアガラスで2万〜5万円程度が必要です。もしエンジンも修理するのであれば、20万〜100万円程度が必要です。当然ですが破損箇所が複数あれば、それぞれの修理費が必要になります。 事故車の修理と廃車の判断基準 事故を起こした車を修理せず、今後使わないと決めた場合は廃車の手続きが必要です。廃車は正確には「永久抹消登録」という手続きを行います。永久抹消登録をすると、納付済みの自動車税(種別割)や自動車重量税の一部が還付されるため、早めに手続きした方がよいでしょう。 それでは、修理と廃車の判断のポイントについて、5つ紹介します。 破損の程度 まず最初に、車の破損の程度で判断しましょう。バンパーやドアなどの一部のキズや凹みであれば、比較的安価に修理できるはずです。逆に車の走行機能に関わる部品が壊れていれば、修理費が高額になることが予想されます。前方の衝突によってフロントバンパーだけでなくエンジンルーム内、足回りなども破損していれば、修理費は高額になると判断できます。 走行可能かどうか 破損の程度を判断する上で目安になるのが、車が走行可能かどうかです。問題なく走行できるようであれば、修理したほうがよい場合が多いでしょう。反対に事故によって走行できないほどの損傷を受けているのであれば、廃車にしたほうがよい可能性が高いと考えられます。 走行距離 車の走行距離も、修理か廃車かの判断材料の1つです。走行距離が長く、10万キロを超えている車であれば修理した後も、寿命によって交換が必要になる部品が増えることが予想されます。寿命による出費が発生するのであれば、新しい車に換えたほうがよい考えられるでしょう。 次回車検までの期間 所有している車を車検に通す際は、さまざまな費用が発生します。事故で破損した車の車検日が近いのであれば、修理費用に加えて車検費用も考慮しなければなりません。逆に車検満了までの期間が長いのであれば、修理費を負担してでも乗り続けたほうがよい場合もあります。 費用面 修理しても廃車にしても何らかの費用が発生します。車の修理費は任意保険の車両保険でまかなえる場合もありますが、車両保険を使った場合には、次の契約から保険の等級が下がり、保険料が高くなってしまいます。 修理費が比較的安価であれば、車両保険を使わないほうがよい場合もあるので、必ず確認しましょう。確認する場合には車の修理を依頼するディーラーや整備工場と、加入している保険を扱っている代理店等と相談することになります。 修理にかかる期間 車の修理にかかる期間は、修理内容によって変わってきます。また作業時間だけでなく、交換部品の入手に時間がかかる場合もあります。外車を修理する場合で日本国内に部品がなければ、部品を取り寄せる時間も必要です。 交換部品が不要な、例えばドアの軽微な傷の補修であれば数時間程度で済みますが、バンパーやガラスといった部品交換を伴う作業の場合には、部品が入手できてから数日程度が必要です。特に修理時間が長いケースとしては、エンジンを車から降ろして修理する場合、フレームの交換や修理が必要な場合だと、10日前後から1ヶ月ほどかかるケースもあります。 事故車の修理期間には代車を利用できるのか、それとも車無しでも過ごせるのかという視点も、修理か廃車かの判断のポイントになるでしょう。 事故車の修理の依頼先 事故車を修理する際に、依頼先も選ぶ必要があります。依頼先はディーラーと町中にある整備工場から選ぶことができます。 ディーラー ディーラーで修理をするメリットは、純正パーツで修理できることです。修理に必要な部品も、自動車メーカーのパーツセンターから素早く入手できます。純正パーツは価格が高めになる傾向がありますが、その分安心感が得られるでしょう。将来車を売却する際にも、ディーラー修理の方が査定評価で有利になる場合もあります。 整備工場 事故車の修理をディーラーではなく、町中にある整備工場に依頼することもできます。整備工場の場合は純正パーツ以外に、再生部品や中古部品を使うことで安価に修理できる場合もあります。修理費を安くしたいのであれば、まずは整備工場に相談するとよいでしょう。 事故車の修理の流れ 事故車を修理する場合には、以下のような流れで進みます。自動車保険を使う場合には、保険会社が提携しているディーラーや修理工場に依頼される場合もあります。 1.見積もり 事故車の修理を依頼したら、まずは見積もりを入手しましょう。車両保険で修理費をまかなう場合でも、内容によっては自己負担しなければならないものもあります。さらに前述のとおり、修理に車両保険を適用することによって、次回の保険料が上がることも忘れてはいけません。修理業者から入手した見積もりと、次回の保険料の見込み額も十分に確認しましょう。 2.修理依頼 保険適用も含めて修理にかかる費用が明らかになり、その上で納得できたら修理を依頼しましょう。見積もりをもらった時点で、修理にかかる時間もわかるはずです。部品の入手に長い時間が必要な場合など、修理が完了するまでの生活にも問題がないか、あわせて確認しておきましょう。 3.修理完了後の引き取り 修理が完了して引き取る際には、改めて修理内容の説明を受け、修理の仕上がりを確認しましょう。サスペンションなどの足回りを修理している場合には、真っ直ぐに走るのか、ハンドリングに変なくせがないかも注意が必要です。もし気になることがあれば、修理業者に早めに相談しましょう。
ランドクルーザー70は1984年にデビューした現在でも人気の高いクロスカントリー車です。現在では「ヘビーデューティ系」に分類され、未舗装路でも難なく走行できる高い走破性や優れた耐久性が特徴のモデルです。 しかし、発売開始されたのが約40年前のクルマであるため、購入を検討しているものの、故障を心配している方、壊れた場合に高額な修理費用がかかるのではないかと不安な方は多いのではないでしょうか。 この記事では、ランクル70でよくある故障事例5つと修理費用を解説します。 ランクル70のよくある故障事例と修理費用の相場 耐久性が高いといわれるランクルですが、何十年も前に登場したモデルともなれば、やはり故障や不具合が多くなります。ランクル70が発売されたのは1984年で約40年前です。さまざまな箇所に故障や不具合がみられてもおかしくありません。 ここでは、ランクル70のよくある故障事例と修理費用の相場を紹介します。 オルタネーターの発電不良 オルタネーターはいわゆる発電器のことで、バッテリーの充電及びさまざまな電装部品への電力供給を行います。一般的に10年~15年、もしくは10万km〜15万kmが寿命といわれており、発売から40年近く経過したランクル70でも、故障に気をつけなければならない箇所です。 ランクル70のオルタネーターの修理費用の相場は、リビルト品で6万円程度、新品部品で12万円程度です。しかし、依頼する業者や使用するパーツによって金額は異なります。 なお、リビルト品とは、パーツ交換やクリーニングを実施し、完全に機能する状態に組み立てられたパーツのことを指します。廃車になったクルマなどから取り外したパーツが使われるため、新品部品ではありませんが、手頃な価格で手に入れられる高品質なパーツです。 ラジエーターからの冷却水漏れ ラジエーターの交換時期は10年または10万kmといわれています。中古のランクル70だと、走行距離が30万kmを超える個体も多いため、交換を避けて通ることはできないでしょう。 年式によっては新品、中古品ともにパーツがないため、専門業者に現物を持ち込んで修理を依頼することになります。 修理費用の相場は、新品(社外品)への交換場合で8万~10万円程度、現物修理の場合で10万円程度です。 燃料噴射ポンプからの燃料漏れ ランクル70には、ディーゼルエンジンを搭載したモデルがラインナップされています。 ディーゼルエンジンは、圧縮した空気に燃料を噴射して動作するエンジンです。ディーゼルの燃料噴射ポンプは非常に丈夫に作られていますが、長年の使用によって磨耗したり、内部のパーツが劣化したりしてパーツに隙間ができてしまい、燃料漏れを起こすことがあります。 燃料噴射ポンプの修理費用の相場は、リビルト品を使用した場合で20万円程度です。依頼する業者によって金額は異なりますが、いずれにしても高額な交換費用を覚悟しなければなりません。 エアコンの効きが悪い 一般的にエアコンの寿命は7年〜10年といわれています。使用状況によっては10年以上使える場合もありますが、ランクル70は最も年式が新しい個体でも20年近くが経過しているため、仮に今正常に作動していてもいつエアコンが効かなくなるかわかりません。 修理費用の相場は、コンプレッサーの交換の場合で10万円程度です。しかし、エバポレーターや配管からエアコンガスの漏れがあった場合は、さらに10万〜20万円程度の費用がかかります。理由は、ダッシュボードの裏側などの交換作業が難しい場所に設置されているためです。交換作業は非常に複雑なため、かかる費用の半分以上が工賃になることも珍しくありません。 フロントアクスルからのデフオイル漏れ ランクル70のフロントアクスルには、ナックルという部品が装着されています。ナックルとは、クルマのステアリングシステムを構成する部品の1つで、ランクル70の場合はそのナックルの内部がグリスで満たされています。また、ナックル内部にはグリスとデフオイルが混ざらないようにオイルシールが設けられています。 しかし、長年の走行でそのオイルシールが消耗するとグリスとデフオイルが混ざりはじめます。グリスとデフオイルが混ざるとキングピンベアリングの固着やナックルからのデフオイル漏れが起こり、最悪の場合は走行できなくなります。 修理費用の相場は、オイルシールに加えて、キングピンベアリングの交換も行った場合で、13万円程度です。 まとめ ランクル70は、30万km以上の走行にも耐える耐久性があるといわれているものの、発売からかなりの年数が経過しているために故障や不具合を避けられないクルマです。消耗品という捉え方で対処するオーナーの方もいますが、初めて古いクルマに乗る方や、クルマが故障した経験が少ない方にとっては、不安を感じるでしょう。 今回紹介した故障事例をもとに、あらかじめ壊れた際の依頼先を検討しておいたり、修理費用を見積もっておくと安心したランクル70ライフを送れるかもしれません。
事故にあい、廃車にするか保険で修理するか迷っている人もいるでしょう。どちらがよいかは「車の状態」や「保険の等級」を考慮して、判断する必要があります。この記事では、廃車にするか保険で修理するかの判断ポイントを解説します。廃車になったときの保険の扱いや、切り替え方法についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。 「廃車」と「保険で修理」の判断のポイント 廃車にするか保険で修理するか迷った場合は、破損状況や保険の等級、走行距離と年式を考慮したうえで判断するとよいでしょう。まずは「廃車」と「保険で修理」の判断ポイントを解説します。 破損状況 フレーム部分まで損傷している場合は、修理しても元通りにならないことがあるため、廃車にした方がよいでしょう。フレームとは、車の土台(骨組み)にあたる部分で、損傷すると車の強度が低下するため、走行時の安定性に大きな影響を与えてしまいます。 フレームが損傷しているかどうかは目視で判断するのが難しい場合もあるため、知識があるディーラーに点検を依頼しましょう。なお、フレーム部分に損傷がなく多少の傷や凹みであれば、保険で修理することをおすすめします。 保険の等級 保険の等級を下げたくない場合は、修理せず廃車にした方がよいでしょう。保険を使うと、等級が下がり次年度の保険料が上がってしまうため、修理せず廃車にした方がよいケースもあります。ただし、事故の過失割合によっては自身の保険を使わないといけない場合もあるため、保険会社に相談しながら判断するとよいでしょう。 走行距離や年式 走行距離が多く年式が古い場合は、修理できたとしても廃車にして乗り換えた方がよいケースもあります。特に年式が古い車は、今後故障した際に修理費が高額になる可能性があるため、保険で修理せずに乗り換えた方がよいでしょう。 事故で廃車になったときの保険の扱い 事故で廃車になったときは、加害者側の保険や、自身が契約している車両保険で保険金が補償されます。ただし、以下の2つに該当する場合は、補償されないため注意してください。 ・車両保険に加入していない・相手に過失がない 続いて、事故で廃車になったときの保険の扱いを解説します。 車両保険に加入していれば全額保証 車両保険に加入していれば過失割合に関わらず、契約時に設定した「車両保険金額」の全額が補償されます。車両保険金額は契約時の車の時価相当額で設定されており、例えば120〜150万円のように保険会社に提示された範囲内で選択することが可能です。 時価相当額とは、そのときの車の価値のことで、中古車市場で需要があるほど設定できる車両保険金額が高くなります。補償額は車両保険金額を保険証券で確認しましょう。 全損の場合は全損保険金を受け取れる 全損の場合は、車の時価相当額に基づいて算出された金額を保険会社から受け取れます。しかし年式が古い場合、時価相当額が低く受け取れる金額が少ないため、同等の車を購入できないケースもあるでしょう。「車両全損修理時特約」を付帯していれば、時価相当額を超えた分の修理費を補償してもらえます。 例えば時価相当額が50万円、修理費が80万円のケースで全損になった場合、不足分の30万円の補償を受けることができます。 「補償される全損保険金が少なくて同等の車を購入できない」「愛着があるからできれば廃車にしたくない」といった場合に備えて、付帯を検討しましょう。ただし、車両全損修理時特約には上限金額が設定されており、保険会社によって金額が異なる点に注意が必要です。 特約で保険金が増える場合がある 「新車特約(車両新価特約)」や「買替時諸費用特約」を付帯していれば、補償される金額が増えます。新車特約とは、修理費が新車価格相当額の50%を超えた場合、新車購入費用を補償してくれる特約です。車両保険のみの場合、車両保険金額は1年ごとに約20%ずつ減りますが、新車特約を付帯していることで契約時に設定した金額を全額受け取れます。例えば、300万円の新車を購入した場合の車両保険金額は、1年ごとに以下の金額に変わります。 ・1年目 300万円・2年目 240万円・3年目 190万円 3年経過しているとはいえ、新車同等の程度でも190万円しか補償されません。しかし新車特約を付帯していれば、車両保険金額に関係なく、契約時に設定した300万円全額を受け取れるため、同等の車を購入できます。 また買替時諸費用特約は、買い替える場合、車両保険金額の10%(上限20万円)が、買替時の諸費用分として補償されます。ただし保険会社によっては、上限金額が異なるケースがあるため、保険証券を確認してみてください。 廃車にするときに保険の切り替えはどうする? 廃車にした場合、今後どうするかによって、保険の手続き方法が異なります。続いて、廃車にするときの保険の対応方法を解説します。 乗り換える場合 廃車にして乗り換える場合は「車両入れ替え」をします。車両入れ替えは、廃車にする車から乗り換える車へ、契約内容や等級を引き継ぐ方法です。これをしない場合は無保険で走行することになるため、必ず手続きを行いましょう。 しばらく乗り換えない場合 廃車にしてしばらく乗り換えない場合は、保険を一旦解約し「中断証明書」を発行してもらいましょう。中断証明書があれば、今後車を購入してもスタートの6等級からではなく、以前の等級を引き継ぐことが可能です。ただし中断証明書の有効期限は「最大10年間」のため、期日に注意して再度保険を契約してください。また、発行するにはいくつか条件があるため、保険会社に確認しましょう。 今後車に乗らない場合 今後車に乗らない場合は、期日を指定して保険を解約しましょう。解約せずに満期を迎えてしまうと、保険会社は無保険状態を防ぐために、契約を自動更新してしまいます。乗っていないのに保険料を払うことになるため、廃車にする日程が決まり次第、解約の手続きをするとよいでしょう。 また配偶者や同居の家族が今後車に乗る機会がある場合、中断証明書があれば等級を引き継げます。発行するのに手数料は発生しないため、取得しておくと今後活用できるでしょう。
ランドクルーザー60は1980年にデビューした現在でも人気の高いクロスカントリー車です。中には本格的なオフロードコースを走行する方もいるのではないでしょうか。しかし発売から40年以上経過しているクルマ。故障を心配する方も多いのではないでしょうか。この記事では気になる60系ランクルでよくある故障箇所と修理費用を解説します。 60系ランクルのよくある故障箇所 30〜40年前の旧車はどうしても故障・不具合が多くなるものです。ここからは60系ランクルのよくある故障箇所を紹介します。 ラジエーターの故障 ラジエーターの一般的な寿命は12年ほどといわれています。ランクル60の場合、車齢が30年以上の個体ばかりのため、3回は交換する必要があるでしょう。しかし中には定期的に交換していない方もいるかと思います。その場合は腐食しており壊れている可能性が高いです。ラジエーターが壊れてしまうとエンジンが壊れてしまいます。エンジン回転数の不調や水温計の異常はラジエーターの破損が原因かもしれません。 エンジンオイル漏れ エンジンオイル漏れの主な原因はパッキンの劣化です。過酷な環境を走行したり年式が古くなるとパーツに不具合が発生しやすくなり、エンジンオイルの漏れに繋がってしまいます。特に60系ランクルの場合は、オイルパンのパッキンがコルクでできています。一般的なコルクの素材はゴムや金属ですが、コイルの場合オイルが染みてにじんでしまい、オイル漏れが発生しやすくなります。 エアコンの不具合 カーエアコンはエアコンガスを使用し冷風を作っています。このガスが漏れてしまうと、さまざまな不具合が起こりやすくなります。また、コンプレッサーの汚れやガスの劣化もエアコンが故障する原因です。汚れは定期的なメンテナンスで防げますが、経年劣化への対策はなかなか難しいでしょう。タフな作りの60系ランクルとはいえ、エアコンの不具合は避けられない課題の1つだといわれています。 パワーウィンドウの故障 旧車でよく見られるのがパワーウィンドウの故障です。最近のクルマはモーターやギアの技術向上により故障率は低下していますが、30〜40年以上前の旧車の場合は経年劣化で故障する確率が高いといわれています。主な症状は、ガラス開閉時の異音や動作のもたつき、動作停止です。ガラスランチャンネル(窓枠ゴム)の劣化であればシリコンスプレーの吹きかけや洗浄で改善する場合もありますが、モーターやギアの経年劣化は整備工場などで見てもらいましょう。 60系ランクル修理費はいくら? よくある故障が発生したらいくらかかるのでしょうか。ここからは修理費用を見ていきましょう。 修理内容 費用相場 ラジエーター修理 6万円程度 エンジンオイル漏れ 3万円程度 エアコン修理 10万円〜※コンプレッサーが故障していた場合 パワーウィンドウモーター 3万円程度/1箇所 一般的なクルマのメンテナンス費用は1年間に3〜5万円程度といわれています。しかし旧車の場合は経年劣化により高価なパーツ交換が必要になりメンテナンス費が跳ね上がるかもしれません。日頃から丁寧にメンテナンスをしていれば劣化を遅らせることはできますが、将来的には必ず交換する必要があります。 60系ランクルの維持費が高いと思ったときの対処法 パーツの経年劣化による修理・交換は旧車を維持するうえで避けられません。新車や高年式の中古車よりも、メンテナンス費がどうしても高くなってしまいます。あまりにも修理費を負担に感じるようであれば、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。 一般的な買取店では故障車の査定額は低くなってしまいます。しかし旧車王であれば他社よりも高い価格で買取できます。なぜなら自社内でパーツ供給から修理・整備ができるため中間マージンがかからないからです。故障車の売却先に悩んだ場合は、ぜひ旧車王にご相談ください。。※記事の内容は2022年11月27日時点のデータです
車のリコールは、車の設計や製造過程に原因があり、道路運送車両の保安基準に適合しなくなる恐れや適合しない場合に出されます。リコールが出されたらどのような手順で修理を進めるのでしょうか。また、費用を支払って修理した後にリコールとなった場合の費用負担はどのようになるのでしょうか。今回は、車のリコールについて紹介します。 車のリコールとは 車のリコールとは、車の設計または製作の過程に原因があり、道路運送車両の保安基準に適合しない、または適合しない可能性がある場合に、メーカーが国土交通省に届け出て保安基準に適合するよう修理する制度です。 リコールは、メーカーの責任となるため、ユーザーが修理費用を負担することはありません。リコール対象になった場合には、速やかに修理を受けましょう。 リコール対象車になった場合の流れ ここからは、リコールの対象になったときの流れを紹介します。 1.ディーラーから連絡が来る リコールの対象になるとディーラーから手紙やハガキ、電話などで連絡が来ます。連絡がきたら入庫予約をしましょう。 また、リコールの修理は購入したディーラーだけでなく、他の正規ディーラーやメーカーから認証を受けている整備工場などで受けることができます。 2.ディーラーへ入庫する 入庫予定日になったらディーラーへ車を持ち込み修理を受けます。リコール内容によっては、数日間にわたり車を預けなければならないこともあるため、リコールの修理に要する日数や代車の手配なども忘れずに行いましょう。 3.リコール作業が完了する リコールの作業が完了したら車を引き取ります。リコールはメーカーが行う無償修理であるため、修理費の準備をする必要はありません。 車のリコールが出る前に修理した場合は条件付きで返金される 費用を支払って修理した部分が後にリコール対象となった場合、修理代金の返還等が行われることがあります。返還等の際には、領収書や修理明細書などの書類が必要になることもあります。返還等の手続きや必要書類などは、メーカーによって異なるため販売店などで確認してください。 車のリコールを理由に車体の返金はできない リコールは、あくまでも対象となる部品にのみ適応されます。そのため、車両本体の返金や交換はできません。 リコールの対象になると、車を売るときの価値が下がるのではないかと心配する方もいるでしょう。しかし、リコール対象となった車でも買取には影響がありません。 車のリコールに期限はない リコールの修理に期限はありません。そのため、何らかの事情によってすぐに修理を受けられなくても焦る必要はありません。 ただし、リコールは不具合が起きないよう事前に修理する制度であるため、早めに修理を受けることをおすすめします。 リコールを放置して事故が起きた場合はドライバーの責任 リコールの通知を受けていたのにもかかわらず、放置して不具合が起きたり事故を起こしてしまったりすると、ドライバーの責任になる場合があります。メーカーが届け出たリコールは、ユーザーが受けなければならない修理です。そのため、リコールの対象になったら速やかに修理を受けましょう。