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エンジンがかからないのに電気はつく!?原因と対処法を解説

目次
1.エンジンがかからないのに電気がつく主な原因 2.症状別の対処法と原因の見極め方 3.自分でできる応急処置と確認方法 4.エンジンがかからないトラブルを未然に防ぐ方法 5.まとめ

クルマの電気はつくのにエンジンがかからない……そんな経験をしたことはありませんか?キーを回してもプッシュスタートボタンを押しても、ライトやカーナビなどの電気系統は動くのに、エンジンだけが始動しない状況は非常に困惑するものです。このような状態に陥るのにはさまざまな原因が考えられますが、適切な対処法を知っておけば、慌てずに対応できます。

この記事では、エンジンがかからないが電気はつく場合の主な原因と、症状別の適切な対処法、そして未然に防ぐための方法までを詳しく解説します。愛車のトラブルに備えて、ぜひ参考にしてください。

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エンジンがかからない場合の原因と対処法|症状別の解決方法を解説

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エンジンがかからないのに電気がつく主な原因

クルマの電気系統は正常に動作しているのに、エンジンだけが始動しない場合、いくつかの原因が考えられます。ここでは、代表的な原因について解説していきます。

バッテリーの状態が関係している場合

電気はつくのにエンジンがかからない状況で最も多いのが、バッテリーの状態に問題がある場合です。

まず、バッテリーの弱りが挙げられます。これはバッテリーが完全に上がっているわけではなく、ライトやカーナビなどの少ない電力で動く装備には電気を供給できても、エンジンを始動させるための大きな電力を供給できない状態です。寒冷地や冬の時期は特にバッテリーの性能が低下しやすいため注意が必要です。

また、バッテリー端子の腐食も原因となることがあります。バッテリーの端子が腐食していると、電気の流れが悪くなり、エンジン始動に必要な電力が十分に供給されません。端子部分に白い粉のような物質が付着している場合は、腐食のサインであるため、早めに清掃しましょう。

さらに、バッテリーの経年劣化も見逃せません。バッテリーの寿命は一般的に2~3年といわれています。使用年数が長いバッテリーは、十分な電力を供給できなくなることがあるため、定期的な点検と交換が必要です。

セルモーターの故障が考えられる場合

セルモーターはエンジンを始動させるための重要な部品です。セルモーターに問題がある場合、次のような症状が現れます。

長年の使用でセルモーターの内部部品が摩耗すると、エンジンを回すための十分な力を発揮できなくなります。特に街乗り使用で走行距離が10万kmを超えるクルマは、セルモーターの故障リスクが高まるため注意が必要です。

また、配線の断線や接触不良もエンジンがかからない原因となります。セルモーターへの配線に問題があると、バッテリーからの電力がセルモーターに正しく伝わらず、エンジンが始動しません。この場合、配線の修理や交換が必要です。

さらに、スターターソレノイドの故障も見逃せません。セルモーターを制御するスターターソレノイドが故障すると、セルモーターが正常に作動しなくなります。キーを回したときに「カチカチ」という音がする場合や、全く音がしない場合は、セルモーターやスターターソレノイドの故障を疑うべきです。

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症状別の対処法と原因の見極め方

エンジンがかからない場合、出る音や症状によって原因を特定しやすくなります。ここでは症状別に原因と対処法をみていきましょう。

カチカチ音がする場合

バッテリー電圧の低下セルモーターの故障スターターソレノイドの不具合などが考えられます。この場合、まずバッテリーの状態を確認してみましょう。

バッテリーの電圧低下が原因なのであれば、他のクルマから電気を借りる「ジャンプスタート」で問題が解決します。それでも改善しない場合は、各種部品の点検や交換が必要です。セルモーターが回転するために必要なバッテリー電圧の正常値は、12.5V~12.8Vのため、12.5V 以下の時は補充電などで電圧を上げる必要があります。

セルモーターは回るがエンジンがかからない場合

セルモーターは正常に回っているにもかかわらず、エンジンが始動しない場合は、燃料系統や点火系統に問題がある可能性が高いです。

燃料系統の問題としては、ガソリン切れや燃料ポンプの故障燃料フィルターの詰まりなどが考えられます。また、長期間クルマを使用していない場合は、タンク内のガソリンが劣化している可能性もあります。燃料計を確認し、十分なガソリンがあるにもかかわらずエンジンがかからない場合は、燃料ポンプやフィルターの点検が必要かもしれません。

点火系統の問題としては、スパークプラグの劣化やイグニッションコイルの故障点火時期の異常などが挙げられます。これらの部品が正常に機能しないと、燃料に火花が飛ばず、エンジンが始動しません。スパークプラグは消耗品であるため、定期的な交換が推奨されています。

自分でできる応急処置と確認方法

トラブルが発生した際、まずは自分でできる確認と応急処置を行ってみましょう。適切な対応で、その場でクルマを動かせる場合もあります。

バッテリーの状態を確認する簡単な方法

バッテリーの状態は、次の方法で確認できます。

キーを「ACC」の位置まで回す(またはプッシュスタート車ならブレーキを踏まずにスタートボタンを押す)と、オーディオやナビなどの電装品が使える状態になります。これらの電装品が正常に動作するかどうかでバッテリーの状態を判断できます。電装品の動作が通常より遅い、または全く動作しない場合は、バッテリーの弱りを疑うべきでしょう。

また、室内灯やヘッドライトを点けて、その明るさを確認するのも1つの方法です。バッテリーが弱っていると、ライトが暗く点灯したり、点滅したりする傾向があります。通常の明るさと比較して、明らかに暗い場合はバッテリーの充電不足や劣化が考えられます。

さらに、パワーウインドウの動作確認も有効です。パワーウインドウを操作してみて、窓の動きが通常より遅い場合、バッテリーの弱りが疑われます。

※バッテリーが弱っている時に何度も上げ下げするとパワーウィンドウのモーターに負荷が掛かるので頻繁に動作確認するのは控えましょう。

これらのチェックでバッテリーの弱りが疑われる場合は、ジャンプスタートを試してみましょう。

ジャンプスタートの正しい手順

<準備するもの>
・救援車
・ブースターケーブル
・ジャンプスターター

<ジャンプスタートの手順>
1.救援車のエンジンを停止し、両方の車のイグニッションをオフにする
2.赤いブースターケーブルを、まず故障車のプラス端子(+)に接続
3.同じ赤いケーブルのもう一方を、救援車のプラス端子(+)に接続
4.黒いブースターケーブルを、救援車のマイナス端子(-)に接続
5.同じ黒いケーブルのもう一方を、故障車のエンジンブロックやボディの金属部分(アース)に接続 ※バッテリーのマイナス端子に直接つなぐとスパークする危険性あり
6.救援車のエンジンをかけ、数分間アイドリングさせる
7.故障車のエンジンをかける
8.エンジンがかかったら、接続と逆の順序でケーブルを外す

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エンジンがかからないトラブルを未然に防ぐ方法

エンジンがかからないという事態を避けるためには、定期的なメンテナンスが重要です。ここでは、トラブルを未然に防ぐための方法を紹介します。

バッテリーの定期点検

定期的なバッテリーの点検は非常に重要です。3ヶ月に1回程度、バッテリー液の量や比重をチェックし、不足していれば補充します。また、バッテリー端子の腐食がないか確認し、腐食している場合は清掃してバッテリーの性能を保ちましょう。

使用年数が2~3年を超えたらバッテリーの交換をおすすめします。また、長期間使用していないと、バッテリーの自己放電により弱ってしまう場合があるため、定期的にエンジンをかける、またはバッテリー充電器で補充電することも重要です。

燃料系統のメンテナンス

燃料系統のメンテナンスも欠かせません。定期的な燃料フィルターの交換を行い、ガソリンが思わぬ経路で詰まることがないよう、ガソリンの流れがスムーズである状態を保ちましょう。

また、ガソリンを長期間放置すると劣化するため、目安として6ヶ月程度クルマに乗る予定がない場合は、すぐに親油と入れ替えることができるようガソリンを少なめにしておくことが推奨されます。

冬場の対策

寒い時期には気温の低下によりバッテリーの性能が大幅に落ち、エンジンがかからなくなる場合があります。寒冷地では電気毛布やエンジンヒーターを使用すると、バッテリーやエンジンの負担を軽減できます。

また、寒冷地向けの冬用バッテリーへの交換や、低温に強いエンジンオイルの使用も検討するとよいでしょう。

まとめ

本記事ではエンジンはかからないが電気はつくというトラブルについて解説しました。

日常的なメンテナンスと定期的な点検により、突然のエンジントラブルのリスクを大幅に抑えられます。また、10年以上経過した古いクルマは部品の劣化が進んでいることが多いため、特に注意が必要です。

もし、お手持ちのクルマが頻繁にエンジントラブルを起こすようになった場合は、修理を重ねるよりも、新しいクルマへの買い替えを検討したほうがよいかもしれません。私たち旧車王では、10年以上経過した古いクルマ(旧車)を専門に高価買取を行っています。熟練した専属鑑定士による鑑定で、お客様のクルマの価値を最大限に引き出します。お気軽に無料査定をご利用ください。

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