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NAエンジンのスポーティモデル10代目スカイラインR34型「25GT-V」を紹介!

目次
1.幅広いラインナップが用意されていたR34型 2.スポーツグレードER34型として販売された25GT-V 3.NAながら充実した装備の25GT-Vが放つ魅力 4.状態によってはターボ仕様並の高値で取引される25GT-V

スカイラインとして10代目のR34型は、第二世代の最終型として登場しました。そして、GT-Rを最上位グレードに設定した最後のスカイラインでもあります。これまでのスカイライン同様、GT-R以外にも個性豊かな多くのグレードがリリースされました。

今回はR34型で販売されたグレードのなかでも、特別限定車として販売された「25GT-V」にスポットを当てます。NAエンジンでありながらターボ車同様の足回りを装備し、高い走行性能を誇ったR34型日産 スカイライン 25GT-Vの魅力を振り返りましょう。

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幅広いラインナップが用意されていたR34型

1998年5月から2002年12月まで販売された10代目スカイラインR34型。ボディのサイズアップと丸みを帯びたデザインが批判を浴びた先代R33型の反省から、R34型ではホイールベースを55mm短縮し、シャープなスタイリングに見直されました。

R34型に限らずスカイラインを象徴するのは、最上位グレードのGT-Rですが、第二世代スカイラインは魅力的な幅広いグレードが用意されていることも特徴の一つです。R34型でもセダンモデルの標準車25GTやターボ付きの25GTターボ、四輪駆動方式の25GT FOURなど個性的なグレードが展開されました。

エンジンは全てのグレードにRB型直列6気筒DOHCを搭載。2.6Lツインターボ仕様、2.5LターボとNA、2.0LのNAと合計4種類のエンジンがグレードによって使い分けられています。さらに、ボディタイプは2ドアクーペと4ドアセダンの2種類が用意され、エンジンと吸気方式、駆動方式との組み合わせによってさまざまなグレードが生み出されました。

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スポーツグレードER34型として販売された25GT-V

不評だった先代のスタイリングを見直し「ドライビングボディ」「ボディは力だ」をキャッチコピーに直線基調のウェッジシェイプに生まれ変わったR34 スカイライン。

R34スカイライン 25GT-Vの位置付けを、第二世代のR32、R33を踏襲して用意された豊富なラインナップと共に紹介します。

R34型スカイラインには4つの型式が存在

R34型スカイラインには「BNR34」「ER34」「ENR34」「HR34」の4つの型式が存在します。なかでも今回紹介する25GT-Vなどが展開されたER34型は多くのグレードが展開されました。

NAエンジンを搭載する25GTと25GT-V、ターボ搭載の25GTターボ、内外装を充実させたGT-XやGT-Xターボと実に幅広い仕様が相次いでリリースされました。

25GT-Vは当初特別限定車だった

直列6気筒RB25DE型のNAエンジンを搭載する25GT-Vは、1999年2月に特別限定車として4ドアセダンのみが発売されます。NAエンジンモデルにもかかわらず、足回りを中心に多くの点でターボ仕様車と同じ装備が施された運動性能に優れたモデルでした。

当初は3月末までの販売予定でしたが、人気の高さから4月以降も生産を継続。翌2000年には2ドアクーペも生産され、セダン、クーペともに後期型は限定車ではなくカタログモデルとなりました。

NAながら充実した装備の25GT-Vが放つ魅力

ターボと比較すると非力なNAエンジンを搭載しながらも、充実した装備を足回りにととのえた25GT-V。優れた走行性能を発揮する25GT-Vは、ターボ車と比べて30万円以上も価格を抑えられた、お財布にもやさしいモデルでした。

GT-Rでもターボ車でもないのに、上質なスポーティ感を味わえるR34型スカイライン「25GT-V」が放つ魅力を紹介します。

似ているようで大きく違う25GTと25GT-V

25GT-Vと混同されがちなのが「25GT」です。どちらも同じNAエンジンを搭載し、ボディタイプやトランスミッションの設定も変わりません。しかし、足回りの仕様によってドライブフィールは大きく異なります。

ER34型のベーシックモデルといった位置付けの25GTのホイールサイズは16インチで、足回りもNAエンジン仕様です。一方、25GT-Vは17インチホイールを始め、足回りや駆動制御システム(リヤビスカスLSD)、ブレーキシステムがターボエンジンを搭載する25GTターボと同じ仕様になっています。

急ハンドル時の収束性に優れている電動スーパーハイキャスと、安定したコーナリング性能を生み出すリアスタビライザーを装備し、ブレーキには4輪とも対向ピストンキャリパーを採用しています。NA仕様とはまったく異なるスポーティな足回りに仕上げられました。

NAエンジンながら、ターボエンジンを搭載する上位グレードの25GTターボと25GT-Vは同等の位置付けだとわかるポイントがエンブレムです。25GTはブルーのエンブレムを付けているのに対し、25GT-Vは25GTターボと同じ赤いサイドエンブレムを装着しています。

街乗りとしても楽しめるナチュラルな吹け上がり

瞬発力のある加速感が特徴のターボ車と比べて、NAらしいナチュラルな吹け上がりのある25GT-Vは、街乗りでもスムーズな走りを楽しめる一台です。

しかも、ターボ車譲りの締め上げられた足回りによって高い安定感を実現しているため、NA独特のフィーリングを味わいながら躊躇いなくアクセルを開けられます。

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状態によってはターボ仕様並の高値で取引される25GT-V

25GT-Vは、NAエンジンにターボ車の足回りという通好みの存在です。GT-Rやターボ仕様の25GTターボに比べるとこれまであまり高い評価はされてきませんでした。

しかし、アメリカの「25年ルール」やハリウッド映画での起用による、R34型GT-Rの人気の高まりにともなって25GT-Vも高値傾向にあります。大手中古車情報サイトでは、走行19万キロ以上の1999年式25GT-Vで400万円以上の価格の個体も存在しました。

旧車王での買取価格も上昇傾向で、希少性から状況次第ではターボ車並みの価格がつけられることもあります。NAなのにターボと同等の運動性能を発揮するR34型スカイライン 25GT-V、今後の価格動向から目が離せません。

※価格は2023年3月執筆当時

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