パジェロは1982年に登場した三菱自動車を代表するSUVです。2019年8月に生産終了となった4代目まで数多くのバリエーションが発売されました。今回はパジェロがどのような車であったのか、現在の買取相場や今後の高騰する見通しについて車の魅力と共に解説します。パジェロを所有している方や、購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
パジェロとは
アルゼンチンの南部に生息する野生の猫の名前を冠したオールラウンドSUVです。
初代の発売は1982年に乗用車としても使えるオフロード車として発売されました。
ジープの様な荷台はなく、多目的な使用を前提とした車でした。
パジェロはパリダカールラリーに度々出場し、総合優勝を飾るなどスポーツ車としてもその名を轟かせました。
初代と2代目のシャーシはラダーフレームでしたが3代目からはモノコックボディにラダーフレームを溶接したビルトインフレームと呼ばれるフレームを採用しました。乗車したときの居住性を良くすると共に、悪路での走破性を重視したサスペンションや動力伝達装置を取り付けられる構造です。
パジェロは高騰している?
パジェロの中古車価格はゆっくりと高騰しています。昨年の平均価格は約217万円でしたが、2022年4月においては約262万円と高騰しています。一年間で45万円も上昇しています。特に走行距離が少ない車両は共通して高値となっています。
パジェロはいつまで値上がりしそう?
パジェロの値上がりは名言できませんが、今後も高騰し続けると予想されています。
パジェロの流通台数が減りつつあり、そのため希少性が上がったことが値上がりの要因ではないでしょうか。
価格が高くなりやすいパジェロの特徴
次に価格が高くなりやすいパジェロの特徴をご紹介します。
こまめにメンテナンスしている
パジェロを含むSUVはオフローダーとしての使用環境が通常の乗用車より厳しいため、きちんとしたメンテナンスが必要です。オイル関連ではエンジンオイルだけではなくオートマティックオイル、トランスファーオイル、デフオイルなどもメーカーが推奨する定期交換を行う必要があります。
また、パワーステアリングや発電機を回す補器ベルトも、外見では劣化が見えにくいので定期交換するべきでしょう。ショックアブソーバーも悪路では酷使されるため非常に傷みやすい部品です。
また大型タイヤを装着しているのでステアリング・システムにも大きな負荷がかかりやすいため、年に一度は足回りの点検をおすすめします。
流通数が極めて少ない「特別仕様車のファイナルバージョン」
2019年4月に700台限定の「ファイナルエディション」を発表しました。本革シート、電動ロングサンルーフ、カーテンエアバッグ、ルーフレール、リヤデフロック、寒冷地仕様などを標準装備したモデルです。新車本体価格は453万円でしたが、2022年4月現在は本体価格が約570万円で取引されている車両もあります。
パワフルなエンジンと迫力のある外観の「パジェロエボリューション」
1997年9月に登場しました。パリダカール用ベース車として二代目パジェロのショートボディに前後ダブルウィッシュボーンを採用したスポーツモデルです。2500台限定の生産でした。バンパー、大型フェンダー、サイドステップ一体型のボディはタフさとマッシブな印象を与えます。内装はレカロシート、スポークタイプステアリングホイール、カーボン調インパネ、フルオートエアコン、キーレスエントリーシステムを装備しています。
パジェロエボリューションは非常に希少で、中古車市場では1台のみ応談で販売されています(2022年4月時点)。