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鳥のフンで車の塗装が剥がれ場合の対応ガイド!予防策まで解説

目次
1.鳥のフンで車の塗装が剥がれる原因 2.鳥のフンが付着した時の正しい除去方法 3.鳥のフンで塗装が剥がれた時の対処法 4.鳥のフン被害を防ぐための予防対策 5.まとめ

「鳥のフンでクルマの塗装が剥がれてしまった」「こんなに早くダメージが進むとは思わなかった」と、お困りではありませんか。鳥のフンを放置すると、わずか数時間で塗装が浸食され、最終的には高額な再塗装やパネル交換が必要になる可能性があります。

この記事では、25年以上にわたって旧車・クラシックカーを15,000台以上買い取りしてきた旧車王が、鳥のフンで塗装が剥がれる原因から、正しい除去方法・修復方法・予防対策までを詳しく解説します。

【この記事でわかること】

・鳥のフンで車の塗装が剥がれる原因

・鳥のフンが付着した時の正しい除去方法

・鳥のフン被害を防ぐための予防対策

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鳥のフンで車の塗装が剥がれる原因

鳥のフンによって塗装が剥がれてしまうのは、強力な酸性・アルカリ成分と高温環境が主な原因です。わずか2〜3時間で塗装へのダメージが始まり、放置すると段階的に深刻化してしまいます。鳥のフンで車の塗装が剥がれる原因について解説します。

鳥のフンに含まれる酸やアルカリ成分の影響

鳥のフンには消化液の残留物として、尿酸・タンパク質・油分・ナトリウム・アンモニアなどが含まれており、強力な酸性またはアルカリ性を示します。クルマの塗装は、強力な酸性またはアルカリ性のどちらに傾いても塗装を侵食します。

化学反応によって塗装表面にシミになり、さらに進行すると塗装の剥がれる原因のタンパク質へ変化します。タンパク質は接着剤のような役割でフンを塗装面に密着させるため、簡単には取り除けません。

高温時にフンが焼き付き塗装が変質する

夏の陽射しなどで車体が高温になると、鳥のフンによるダメージの進行速度が格段に速くなります。鳥のフンに含まれる油分は、クルマの塗装になじみやすい成分です。熱で柔らかくなった状態の塗装面にフンが付着すると、油分が塗装に浸透しながら焼き付いてしまいます。

さらに、フンが塗装面に張り付いたまま固まってしまうと、シミへ変化します。黒や濃色のクルマは熱を吸収しやすく、色変わりが目立ちやすいでしょう。わずか2〜3時間で塗装のクリア層への浸食が始まるため、炎天下で駐車する際は事前の対策が必要です。

放置時間が長いほどダメージが深刻化する

鳥のフンによる塗装へのダメージは、時間の経過とともに段階的に深刻化していきます。状態によって対処方法が変わるため、下表を参考にしてください。

ダメージの進行度

状態

対処方法

シミ

タンパク質が塗装面に密着し、表面がシミになる

専用のクリーナーで取り除ける

白色に変色

塗装面にフンの成分が侵食し、白く変色する

・専用クリーナーで取り除く

・コンパウンドで塗装面を磨く

クレーター

フンが乾燥して縮み、塗装面が凹む

板金塗装に依頼して再塗装

塗装の剥がれ・錆び

ボディが腐食し、塗装の剥がれ・錆びが発生する

・再塗装

・状態が悪い場合はパネル交換

対処が早ければ早いほど、クルマのダメージは最小限におさえられます。

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鳥のフンが付着した時の正しい除去方法

鳥のフンを発見したら、できる限り早く取り除けば塗装へのダメージを防げます。除去の際にもっとも重要なのは、絶対に擦り取らないことです。フンには消化しきれなかった固形物が混ざっている可能性があり、擦ると塗装面にキズをつける恐れがあります。正しい除去方法について詳しくみていきましょう。

付着したばかりの柔らかいフンを落とす方法

付着してから間もない柔らかいフンは、水分で比較的簡単に除去できます。具体的な手順は以下のとおりです。

【除去の手順】

1.水を含ませたマイクロファイバークロス、洗車用ワックスシート、またはウェットティッシュを用意する

2.フンの上から優しく押さえて、じっくりと水分を含ませる

3.十分に柔らかくなったら、摘むようにして取り除く

フンは水分を吸収すると柔らかくなる性質があるため、焦らず完全に柔らかくなるまで待ちます。外出先でフンが付着した場合は、コンビニでウェットティッシュや水を購入して応急処置し、クルマに付着する時間を最小限に抑えましょう。

固まったフンをお湯でふやかして除去する方法

時間が経過して固着してしまったフンは、お湯でふやかしてから除去します。無理に剥がそうとすると塗装面も一緒に剥がれてしまう危険性があるため、必ずふやかす工程を踏んでください。

【除去の手順】

1.50〜80℃程度のお湯を含ませたクロスを用意する(ヤケドに十分注意)

2.クロスをフンが付着した部分に当て、5分から30分程度置いて蒸気でふやかす

3.汚れがふやけてきたら、摘むようにして除去する

お湯でも落ちない頑固なフンには、食器用の中性洗剤・弱アルカリ性洗剤・鳥フン専用クリーナーのいずれかを使用しましょう。スプレータイプやシートタイプのクリーナーを車内に常備しておくと、すぐに使えて便利です。

複数箇所に付着している場合の対処手順

広範囲や複数箇所に鳥のフンが付着している場合も、基本的には「ふやかして、摘み取る」手順を各箇所で繰り返します。雨の日やホースで散水した後に拭き取ると効率的です。付着してすぐの柔らかいフンであれば、水で流すだけで除去できる場合もあります。

すべてのフンを取り除いた後も、酸性やアルカリ成分が塗装面に残留している可能性があるため、できるだけ早く洗車シャンプーを使用して洗車しましょう。

鳥のフンで塗装が剥がれた時の対処法

鳥のフンで塗装が剥がれてしまった場合、DIYで対応できる場合とプロに依頼すべき場合に対応が分かれます。それぞれの方法と、どちらが適しているかの判断軸について詳しく紹介します。

「コンパウンド」で表面を整える方法

コンパウンドは塗装の表面を磨き削り、に浸食された部分や軽度の凹凸を除去する修復方法です。状態ごとの対処法は以下のとおりです。

ダメージの進行度

コンパウンドでの対処法

変色

細かいコンパウンドで表面を磨き削る

クレーター(凹み)

軽度であれば細かいコンパウンドで除去できる

【コンパウンド使用時の注意点】

作業は塗装の表面を削るため、力加減や研磨の方法を誤ると、かえって塗装面を傷つけてしまう危険性があります。適切な粒度のコンパウンドを選び、慎重に作業を進めましょう。判断に迷う場合は、カー用品店や板金業者などの専門家に相談してください。

「再塗装」で元の状態に戻す方法

コンパウンドでは対処できない重度のダメージには、板金塗装による再塗装が必要です。再塗装が必要なダメージや対応は以下のとおりです。

ダメージの進行度

再塗装での対処法

重度のクレーター(深い凹み)

板金塗装による再塗装

塗装の剥がれと錆び

・再塗装は必須

・状態が悪い場合はパネル交換

【塗装剥がれの修理費用目安】

・ボンネット:15,000円から

・ドア:35,000円から

・バンパー:15,000円から

錆びが発生すると修理費用は高額になり、修理期間も長くなる傾向があります。

DIY修復とプロ依頼の判断ポイント

ダメージを受けた塗装をDIYで修復するか、プロに依頼すべきかのポイントを下記にまとめました。主な相談先とあわせて、参考にしてください。

対応方法

該当するケース

DIYで修復

シミや軽度の変色

小さな剥がれや傷

プロへ依頼

侵食・クレーター

自分で対応できるか判断が難しい場合

【主な相談先】

  • ・カーディーラー

  • ・カーディテーリング店

  • ・板金業者

  • ・カーショップ

  • ・ガソリンスタンド

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鳥のフン被害を防ぐための予防対策

鳥のフンによるクルマへのダメージを未然に防ぐには、駐車環境の工夫や物理的な保護措置が有効です。効果的な予防法には、簡単にできるものから本格的なものまで複数挙げられます。鳥のフン被害を防ぐための予防対策について詳しくみていきましょう。

サイドミラーをたたんで鳥の接近を防ぐ

駐車時にサイドミラーをたたむのは、簡単で効果的です。サイドミラーの反射は鳥の興味を惹くだけでなく、縄張り意識の高い鳥の場合、攻撃するために近づいてくるなどのリスクでもあります。

サイドミラーをたたんでおくだけで、クルマに近づく鳥の絶対数を減らし、フンが落とされるリスクを軽減できます。なお、サイドミラーがたためない車種の場合は、インターネットでも購入できるカバーをつければ同様の効果が期待できるでしょう。

車にカバーをかけて物理的に防ぐ

ボディカバーを装着するとクルマ全体を覆えるため、鳥のフンが直接車体に付着するのを確実に防げます。全体のカバーは鳥のフンだけでなく、黄砂や花粉、雨などの汚れからボディを守るのにも効果的です。

価格も4,000円から5,000円程度で、着脱も慣れればそれほど面倒ではありません。ただし、ボディサイズによって合う合わないがあるため、購入前に適合しているかの確認は必須です。なお、着脱には一定の時間を要します。普段あまりクルマを使用しない方や、駐車中の保護を重視している方に適しています。

カーポートを設置してフン被害を根本的に防ぐ

カーポートを設置すれば、鳥のフンがクルマに降ってくるのを物理的に防げます。また、直射日光を防ぎ、鳥のフンの付着によるダメージを広げる熱から守ることにもつながります。

一般的にカーポートは10万円程度から、簡易的に設置できるガレージテントは5万円程度から入手できます。

その他の効果的な予防対策

DIYの対策としては、カーコーティングやカーワックスの施工が効果的です。クルマの表面に保護膜を作り防汚性や水弾き性が向上するため、もし鳥のフンが付いてしまっても簡単に落とせます。ただし、付着した場合はできるだけ早く取り除いてください。

また、鳥よけグッズ(CD・キラキラ光るテープ・目玉風の風船など)の設置も手軽に取り入れられます。

まとめ

鳥のフンはわずか2〜3時間でクルマの塗装にダメージを与え始めます。放置すると段階的に深刻化し、高額な修理費用が必要な事態に発展してしまいます。

フンを発見したら絶対に擦らず、水分やお湯で柔らかくしてから摘むように除去してください。すでに塗装が剥がれてしまった場合は、軽度であればコンパウンド、重度であれば再塗装が必要です。判断に迷う場合は専門家に相談しましょう。

大切な愛車を守るため、まずは駐車時のサイドミラーや鳥よけグッズなど、手軽に取り入れられる方法から始めてみてはいかがでしょうか。

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