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100万円以下の車の相続手続きは?必要書類と作成方法も解説

目次
1.相続するクルマが100万円以下の場合の必要書類 2.100万円以下のクルマの相続手続き 3.まとめ

クルマの相続は金額によって手続きや必要書類が変わる可能性があり複雑です。そこで今回は100万円以下の車の相続手続きについて詳しく解説します。

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相続するクルマが100万円以下の場合の必要書類

相続するクルマが100万円以下の場合に必要な書類は次のとおりです。

1.所有者本人の除籍謄本
2.遺産分割協議成立申立書
3.クルマの価格が100万円以下であることを確認できる書類
4.申請相続人の印鑑証明書(3ヶ月以内のもの)
5.申請相続人の実印を押印した委任状/本人申請の場合は実印を持参
6.譲渡証明書
7.車検証
8.車庫証明書
9.ナンバープレートとクルマ

それぞれどのような書類なのか解説します。

「所有者」(本人)の「除籍謄本」

所有者本人の除籍謄本は、所有者本人が亡くなったことを確認するために必要な書類です。また、相続権利者全員を確認する目的もあります。もし、除籍謄本に相続権利者全員が記載されていない場合は、改製原戸籍(原戸籍)が必要です。これらの書類は、亡くなった方本人の本籍地の市役所で取得します。

遺産分割協議成立申立書

遺産分割協議成立申立書は、亡くなった方のクルマを相続する際に使用できる書類です。クルマの名義変更を簡略化するために特化したもので、相続人全員の署名や捺印を必要とせず、クルマを相続する人の署名・捺印だけで手続きを進められます。

ただし、この申立書が使用できるのは、遺産分割協議がすでに成立している場合に限られます

遺産分割協議成立申立書には、車の登録番号や車台番号、被相続人の氏名と死亡年月日を記載します。

クルマの価格が100 万円以下であることを確認できる書類

クルマの価格が100万円以下であることを証明する査定書や査定価格を確認できる資料の写しなどが必要です。そのため、クルマを相続する際には、査定を受ける必要があります。

申請相続人の「印鑑証明書」(3ヶ月以内のもの) 

申請相続人の印鑑証明書が必要です。なお、印鑑証明書は、発行から3ヶ月以内のものでなければなりません。印鑑証明書は、市役所やコンビニなどで取得します。

申請相続人の「実印を押印した委任状」(本人申請は実印持参)

申請する方(相続人)の実印が必要です。代理人に申請手続きを委任する場合は委任状が必要となります。委任状には、申請相続人の実印の押印が必要です。

委任状には以下の項目を記入します。

1.受任者:陸運局で手続きする方の名前と住所を記載する
2.目的欄:「移転登録」と記入する
3.自動車登録番号または車体番号:車検証に記載されている事項の該当部分を記入する
4.委任者:相続人の名前と住所を記入し、実印を押印する

譲渡証明書

譲渡証明書は、第三者にクルマを譲渡する場合に必要な書類です。また、第三者の方の移転登録(いわゆる名義変更)に必要な書類を用意しなければなりません。

譲渡証明書テンプレート

有効期間のある(抹消の場合は期間切れでも可)自動車検査証(車検証)

車検証は、クルマに備え付けられている書類です。原則として有効期限内のものである必要があります。なお、抹消されている場合は期限切れの車検証でも問題ありません。

車庫証明書

車庫証明書は、相続移転登録(抹消せずに新所有者がクルマを乗り続ける場合)に必要な書類で、申請相続人の住所と車検証に記載されている「使用の本拠の位置」が異なる場合に必要です。車庫証明書は、新たな保管場所を管轄の警察署で取得します。

ナンバープレート

ナンバープレートは、抹消または管轄が変わる場合に必要です。

抹消する場合はナンバープレートを返却し、番号の変更が伴う場合はナンバープレートとクルマ(車輌本体)を持ち込まなければなりません。

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100万円以下のクルマの相続手続き

ここからは100万円以下の自動車の相続方法を解説します。

1.自動車の名義を確認する

相続手続きをする際、最初にすることは自動車名義の確認です。相続するためには名義変更をする必要があるので、相続が発生した時点の自動車名義を車検証で確認します。多くの場合は亡くなられた人になっていますが、ローンなどを組んでいて返済が終わってない場合はディーラーや自動車販売店が名義人となってることもあります。

2.新しい所有者の確定する

自動車の名義を確認したら、次は新しい所有者の確定です。遺言書などがある場合は、その遺言書に沿って新しい所有者を決めますが、遺言書がない場合は法定相続人全員で遺産分割協議を行い、新しい所有者を決定します。

3.査定を受ける

新しい所有者が決まったら、査定を受けましょう。査定はディーラーや買取店などで受けることが可能ですが、ディーラーや買取店はクルマの再販売が目的のため、査定書をもらえない場合があります。相続に係る査定を受ける場合には「日本自動車査定協会」に依頼して査定を受けるとよいでしょう。

▼事業所一覧はこちらで確認できます。
一般財団法人日本自動車査定協会「事業所一覧」

4.必要書類を揃えて申請する

新しい所有者を決定したら、必要書類を揃えて運輸支局にて手続きを行います。

まとめ

相続するクルマの価格が100万円以下の場合に必要な書類や手続きの手順について解説してきましたが、相続しようとするクルマの価格が100万円以下かどうかはプロの査定士の目で判断しなければわかりません。

そのため、クルマを相続するときは、100万円以下の可能性が高くても、必ず査定士に依頼をして価格を明確にする必要があります。

クルマの相続をする際は、クルマの価格が100万円以下か100万円超かで必要書類が異なるため、どのようなクルマであっても査定を受けるようにしましょう。

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