目次
2025年1月に、日産のビジネスバン、エキスパートが「25年ルール」の解禁を迎えます。エキスパートは、高い実用性と耐久性からビジネスの現場で広く活躍したモデルです。25年ルール解禁に伴い、アメリカ市場での需要が高まることで、中古車価格にどのような影響が出るのか、関心が高まっています。
日産エキスパートは、年式や使用状況によって評価が大きく変わるものの、状態の良い個体は「希少性」や「実用価値」が評価され、想定以上の価格がつくケースもあります。売却を検討する際は、商用車や旧車の査定に慣れた専門業者へ相談し、正確な価値を把握したうえで判断すると安心です。
今回は、25年以上にわたり旧車・クラシックカーを15,000台以上買い取ってきた旧車王が、エキスパートの25年ルール解禁の背景とモデルの魅力について解説します。特に、高い耐久性を持つ日本製の商用バンは、海外で独自の需要があるため、今後の動向を予測する参考情報として役立てていただければ幸いです。
【この記事でわかること】
・25年ルールの詳細
・25年ルール解禁でエキスパートは値上がりするのか
・25年ルールが解禁されるエキスパートの魅力
2025年1月にエキスパートが25年ルール解禁！
2025年1月には、日産 エキスパートの25年ルールが解禁されます。エキスパートは、1999年から2006年にかけて販売されていた、日産のビジネス向けステーションワゴン/バンです。当時のアベニールをベースに開発され、広い荷室と高い積載性、優れた経済性が特徴でした。
特に、1999年1月に登場した初期モデルのガソリン車（GK-VW11/VNW11型など）が、2025年1月をもって製造から25年を迎えることになります。また、同年中に順次、1999年6月や2000年12月製造のモデルも解禁を迎えます。商用車としての耐久性の高さは海外でも評価が高く、25年ルールの解禁は、実用的な日本車を求めるアメリカの市場にとって注目すべき瞬間となるでしょう。
そもそも25年ルールとは？
25年ルールとは、アメリカ合衆国において、製造から25年を経過したクルマに対して、自動車安全基準や排ガス規制が大幅に緩和され、輸入が許可される特別な制度です。アメリカでは、自国の安全基準を満たさない右ハンドル車や一部の日本車などの輸入が厳しく制限されています。
しかし、この25年ルールのおかげで、当時の規制をクリアできなかったエキスパートのような日本国内専売の商用車も、製造から25年が経てば、正式にアメリカへ輸入できるようになります。この制度の目的は、古いクルマを「クラシックカー」または「歴史的価値のある車輌」として扱い、文化財として保護することにあります。この特例が、日本の中古車市場の価格変動に大きな影響を与える主要因です。
25年ルール解禁でエキスパートは値上がりする？
25年ルールの解禁は、日産 エキスパートの中古車価格に影響を及ぼす可能性が高いといえます。その背景には、スポーツカーのような派手さはないものの、日本製の商用バン・ワゴンに対する海外からの需要があるからです。
日本製商用車の人気は、その高い耐久性と信頼性にあります。エキスパートは、日本の厳しいビジネス環境で長期間の使用に耐える設計がされており、そのタフさが海外市場でも評価されるポイントです。特に、アウトドアやカスタムベース車として、乗用車とは異なる独自のニッチな需要が存在します。
しかし、エキスパートは一般的にスポーツカーほどの急激な値上がりはしないと予想されます。中古車価格は、最終的には需要と供給のバランス、そして個々の車輌の状態（走行距離、錆の有無、メンテナンス状況）に大きく左右されます。非常に状態が良く、特に稀少なディーゼルエンジンモデルなどは、海外からの引き合いにより価格が上昇する可能性が高いでしょう。
25年ルールが解禁されるエキスパートの魅力
25年ルールが解禁されるエキスパートの魅力は、何といってもその実用性の高さと耐久性に集約されます。エキスパートは、ビジネスシーンでの利用を前提として開発されており、広々とした荷室空間と使い勝手の良い積載能力が最大の特長です。
フラットで広いラゲッジスペースは、大量の荷物はもちろん、車中泊やアウトドアを楽しむためのカスタムベース車としても非常に優秀です。また、当時の日産の技術を投入したエンジンは、ガソリン車の「QG18DE型」やディーゼル車の「YD22DD型」ともに、燃費性能と低回転域でのトルクを重視しており、タフな走行に耐える設計が施されています。
さらに、乗り心地を犠牲にしないワゴンとしての側面も持っているため、単なる商用車ではなく、多様な用途に使える「マルチパーパスビークル」としての価値があります。特に、シンプルな構造ゆえに修理やメンテナンスが比較的容易である点も、長く乗りたいと考える海外のユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。
まとめ
日産のエキスパートは、高い実用性と耐久性を兼ね備えたビジネスバン/ワゴンとして、2025年1月に25年ルールの解禁を迎えます。
スポーツカーのような爆発的な人気ではないものの、そのタフネスとカスタマイズ性の高さから、アメリカ市場で独自の需要を生み出し、状態の良い個体は中古車価格が上昇する可能性があります。
また、2025年はエキスパート以外にも、アコード ユーロRやインプレッサ WRX STiなど、世界的な人気を誇る高性能モデルが解禁を控えており、日本の旧車が海外市場でさらに大きなブームを巻き起こす一年となることが予想されます。
「旧車王」を運営する弊社カレント自動車株式会社は、創業20年以上の旧車専門の買取のプロフェッショナルです。
専門の中古車鑑定士が、年式や走行距離といった一般的な情報だけでなく、商用車特有の使用状況やメンテナンス履歴、機関系の状態など、多角的な情報から旧車の真の価値を見極める「鑑定」を実施いたします。
中間マージンをカットできる自社工場での修理・修復ノウハウを活かし、おクルマの価値を最大限に高めて高価買取を実現いたします。エキスパートのような実用性の高い旧車の売却をご検討中であれば、ぜひ一度「旧車王」へお問い合わせください。
旧車の買取なら「旧車王」におまかせ！
長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。
