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国産の旧車は、個性的なデザインや優れた走行性能などにより、国内外問わず人気があります。また、人気の上昇にともない、中古車価格も高騰し、驚くほどの価格になっていることも珍しくありません。今回は、国産旧車の魅力や購入するときに気を付けるべきポイントなどを解説します。旧車が気になっている方は参考にしてみてください。 国産の旧車の魅力 国産の旧車にはどのような魅力があるのでしょうか。ここからは、旧車の主な魅力を3つ紹介します。 個性的なデザイン 国産の旧車は、それぞれの車種ならではの個性的なデザインが魅力です。丸型のヘッドランプやテールランプ、ひと目でそのクルマだとわかるフォルムなど、一言では語りきれないほどの個性が旧車にはあります。だからこそ、生産が終了した後も大切にされ続け、希少価値が付いているのでしょう。 エンジンの音や振動 エンジンの音や振動も旧車ならではの魅力となっています。エンジンを始動させるときの音、アイドリングの振動、回転数を上げたときの高揚感など、旧車でなければ体感できない音や振動がファンを虜にしています。 新しいクルマにはない感覚 旧車は、新しいクルマのように先進的な運転支援システムやコンピュータ制御などがされていません。また、MTであることも多いです。つまり、新しいクルマに当たり前のように装備される機能や性能が備わっていないということが旧車の魅力となります。 旧車は、自分で操作を考えたり、クルマの様子を感じとったりしながら運転しなければなりません。このクルマと対話をしながら操っているという感覚は、新しいクルマでは体感しにくく、旧車では大いに感じられるフィーリングです。 国産の旧車を選ぶときのポイント ここからは、旧車を選ぶときのポイントを解説します。旧車の購入をするときは、次の3つを確認してから購入しましょう。 交換部品の有無 旧車を選ぶときは、交換部品が市場に流通しているか確認しましょう。 旧車だけでなく、クルマには消耗部品がいくつもあります。年式が新しいクルマの場合には、交換部品が数多く流通していますが、旧車の場合にはメーカーでの生産が終了していたり、交換部品も高価になっていたりすることが珍しくありません。そのため、消耗品をはじめとした交換部品が市場に流通しているか確認してから購入しましょう。 旧車を得意とする整備工場の有無 クルマには整備が欠かせません。新しいクルマであればディーラーや近所の整備工場などでも受け付けてくれることが多いですが、旧車の場合は必ずしも受け付けてくれるとは限りません。 また、旧車の取り扱いに慣れている整備士がいなければ、修理や整備ができず、費用が高くなってしまうこともあります。 旧車を所有するときには、その旧車の整備ができる工場が近所にあるか確認しましょう。 旧車の取り扱いに慣れている店舗で購入する 旧車を購入するときの店舗選びも大切なポイントです。 旧車は、故障しやすい箇所や不具合を起こしやすい部位などがあったり、負荷をかけた運転をするとトラブルを起こしたりすることがあります。このような旧車ならではの注意点を把握している専門店で購入しましょう。 クルマごとのクセを理解している専門店であれば、購入後のアフターサービスやケアもしっかりしていることがほとんどです。旧車を買うときは、購入後のケアもしてくれる専門店で購入しましょう。 国産の旧車のおすすめ5選 ここからは、国産旧車のおすすめモデルを5車種紹介します。 トヨタ ランドクルーザー(80系) トヨタ ランドクルーザー 80系は、1989年10月に販売を開始したSUVです。この80系ランクルから乗用車8名乗りのステーションワゴン仕様も設定されました。また、スタイリングや装備が高級化路線となったことも80系の特徴です。中古車の平均価格は、おおよそ320万円となっています。四半世紀以上前のモデルであるにも関わらず、国産コンパクトカーの新車販売価格以上の価格になっていることから、人気が高いといえるでしょう。 日産 シルビア(S13型) 日産 シルビア S13型は、1988年5月に販売を開始した5ナンバーサイズのスペシャリティクーペです。1.8L直列4気筒DOHCとターボエンジンを搭載し、後輪を駆動するコンパクトFRで、デートカーとして一世を風靡しました。中古車を見てみると、200万円台の車両が多く、状態が良いものでは400万円以上になることもあります。シルビアS13は、当時の新車販売価格以上の値段になっているコンパクトFRクーペの旧車です。 トヨタ スープラ(80系) トヨタ スープラ 80系は、1993年5月に販売を開始した2ドア2+2シーターのハッチバッククーペです。搭載されるエンジンは、3.0L直列6気筒の自然吸気とツインターボの2種類で、優れた走行性能を発揮することが特徴となっています。また、映画ワイルドスピードにも登場したことも影響し、国内のみならず海外でも人気です。中古車は、300万円台からとなっており、車両の状態が良いものでは1,000万円以上になることも珍しくありません。 三菱 コルトギャランGTO 三菱 コルトギャランGTOは、1970年11月に販売を開始したスポーツクーペです。車種名のGTOは「Grande Tourismo Omologare(イタリア語)」の略で、グランツーリスモを意味します。コルトギャランGTOは、ベースのギャランハードトップよりボディをワイド&ローにし、アメリカンマッスルカーを意識したスタイリングが特徴です。中古車を見てみると、流通台数が少なく希少なモデルであることがわかります。また、価格は100万円台〜要相談となっていることから、プレミア価格がついているといえるでしょう。 スカイライン GT-R(ハコスカ) 日産 スカイライン GT-R(ハコスカ)は、1969年2月にデビューしたスポーツモデルです。エンジンは、直列6気筒DOHC24バルブを搭載しています。ハコスカGT-Rは、レースでも活躍したことから現在でも人気のあるモデルです。中古車を見てみると、流通台数が非常に少なく、価格が2,000万円以上になることもあります。 国産の旧車を購入する際の注意点 国産の旧車を購入するときは、欲しい車種の取り扱い台数が多い専門店で購入しましょう。 取り揃えている台数が多いということは、その車種に精通していることを意味しています。また、台数が多いと、車両の状態が良いかどうかを比較することも可能です。そのため、旧車は専門店で購入することをおすすめします。
去る11月12日、横浜赤レンガ倉庫にて横浜クラシックカーデイ2022が開催された。 良く晴れた秋空の下かつての横浜保税倉庫、通称赤レンガ倉庫に多数のクラシックカーが集結した姿はまさに圧巻であった。 今回はその模様をお届けしたい。 横浜クラシックカーデイとは? 今年で11回目を数える同イベント、赤レンガ倉庫という歴史ある場所で同じく文化遺産ともいえるクラシックカーの展示を行っている。 多くの方に間近で観ていただき、後世につなげていくことを目的として開催されている。 参加資格は1974年までに製造された車両だ。 それ以外は車種、生産国を問わない。 この日もこの1日限りの青空展示会に多くのクルマ達が遠方からも参加、オーナー同士の交流や訪れた一般の方への解説で華やいでいた。 また毎年恒例になりつつある旧いクルマの絵を描こうという企画では、展示されたクラシックカーを子供たちがこぞって描くイベントだ。 現在は大人も負けじと筆を取る姿もみられ、個性豊かなカーイラストが次々に描かれる様はほほえましいものがあった。 魅惑の参加車両たち 参加車両の一部に少し迫ってみることにしよう。 それがこちらの初代ミニキャブ。2ストのエンジンを搭載している。 現在のオーナーが手に入れてからは1年ほどとのことだが、現在は2週間に1度くらいの割合で近所をドライブしているとのこと。 2ストはどうしてもエンジンに寿命があるのため、大事に乗っていたいと話す。 そのために、エンジンオイルは高くても社外品のいいものを入れないと焼き付く恐れがあるという。 ちなみにこちらのオーナーはジムニーの初期モデル(こちらもエンジンは2スト)所有しており、筋金入りの2ストマニアといってもいいのかもしれない。 新しい試み 赤レンガ倉庫は以前ならショッピングモールとしてその中に店舗が入り、立ち並ぶ飲食店にて参加者も昼食を取っていた。 しかし今年は残念なことに建物の改装工事中ということもあり、仮設トイレが設けられたのみで倉庫の扉は固く閉ざされたまま。 そこで取られた策が会場の両端に配置されたケータリングカー群。 8台/8店舗のケータリングはカフェやランチのサービスはじめ、サンドイッチのように片手で食べられる手軽なものまで。 訪れた方や参加者のおなかを満たすことができたようだ。 横道を行く 恒例のイベントの横道を行く。 これだけのクラシックカーが居並ぶ会場、さぞやいろいろなクルマで来場する方がいるに違いないと思いつつ、やはり相応な車両が多数ひっそりと来場していた。 その中の1台が「ヨタハチ」ことトヨタスポーツ800。 大衆車トヨタパブリカのシャーシとエンジンを使い生産されたスポーツカーであり、レースの世界でもライバルであるホンダS600との激闘を繰り広げたクルマだ。 中でも圧巻だったのは船橋サーキットでの浮谷東次郎による逆転優勝だろう。 また、同車両はガスタービンとモーターによるトヨタ初のハイブリットカーのベース車でもある。 キレイに仕上げられた赤いヨタハチは、きらびやかな表舞台の参加車両を見物に来たであろうオーナーにより、ひっそりと裏手のコインパーキングに止められていた。 多くの訪問者を楽しませるイベント 横浜クラシックカーデイは開催ごとに参加者だけではなく、そこに訪れる観光客や一般の方々にも広く展示している。 それゆえにどこか普通のカーイベントと違い、同好の士の集まりというよりも動く博物館としての要素の方が強いように感じられる。 それはより一般の方との距離感が近い状態で・・・だ。 ここで初めてクラシックカーを見る子供たちも少なくないだろう。 だが、それでいい。 それがいつか見たあのクルマという思いにつながり、この日ここで観たクルマに対する思いにつながっていくことこそが、この赤レンガで開催されるクラシックカーイベントの意義ではないかと思うからだ。 [ライター・撮影/きもだ こよし]
世界最大の改造車ショーで旧車EVが続々登場 ▲シボレーブースに展示された1957年型ベル・エア アメリカでは今、「コンバージョンEV」がアツい。 昨今の環境意識の高まりによるEVブームは新車のみならず、「旧車」を未来へのこしていく手段としても注目されている。 今回は毎年11月上旬に開催される世界最大級のアフターマーケット・カスタムカー見本市「SEMAショー」にて見つけたコンバージョンEVたちを簡単に紹介してみたい。 SEMAショーではアフターマーケットのメーカーやチューニングショップのみならず、自動車メーカーも積極的に出展している。 なかでも目をひいたのが、シボレーブースに展示された1957年型ベル・エアだ。 派手なイエローのボディカラーに、「ジェット時代」の流行を反映させたスタイルは典型的なアメリカ車のイメージをまとう。 だが、V型8気筒のLSエンジンを搭載するために広く設けられたエンジンルームの中にはエンジンが見当たらない。 その代わりに鎮座するのが、シボレーが開発した実験用の電動モーターとバッテリーである。 このユニットはモジュール化も行われており、シボレーは使用者の要望に応えて、より大型のバッテリーを搭載することも可能としている。 とりあえず搭載されているプロトタイプのスペックは400Vのユニットで、容量は30kWhとなる。 元々搭載されていたエンジンほどのパワーは出ないし、シボレー自身も街乗りぐらいにしか使えないと紹介しているが、これも今後の開発でより「パフォーマンス寄り」に進化していくことが期待される。 自動車メーカーが旧車の電動化を提案 ▲初代ランドクルーザーもEV化で半永久的に乗れる? メーカーによる電動化の提案は、シボレーとともに「ビッグ3」を形成するフォードでも見られた。 毎年お馴染みの巨大なフォードブースの目玉の一つが、フォードのパフォーマンス部門「フォード・パフォーマンス」が開発した電動ユニット「イルミネーター(Eluminator)だ。 出力210kW(281hp)、ピークトルクは430 N・mを誇るイルミネーターは重さたったの93kgの電動ユニットで、元々はフォードの純電動SUV「マスタング マッハE」に搭載されていたものをベースに開発されている。 今回の展示にはユニット本体とともに、実際にそれを1978年型F-100に搭載させた「F-100 イルミネーター」をお披露目。 イルミネーターのユニットは3900ドルで実際に販売されたが、販売開始後わずか一週間で完売したとのこと。 SEMAショーでは例年、電動化に特化した「SEMA Electrified」のブースが設けられるが、そのスペースは年々拡大されている。 なかでも印象深かったのがパステルブルーをまとった初代フォード ブロンコだ。 1966年から1977年まで生産された「アーリー・ブロンコ」と呼ばれるこのブロンコも電動モーターとバッテリーを搭載するコンバージョンEVとなる。 製作はフォードより正式にライセンスを取得し、初代ブロンコのフレームを生産している「Kincer Chassis」が担当。 サイドのドアを除去したり、エンジンルームは目隠し用の木目調パネルで綺麗に埋められていたりと、ミニマリスティックなカスタムが非常に特徴的である。 ここまではどれもアメリカ車のコンバージョンEVを紹介してきたが、この流行はなにもアメリカ車に限るものではない。 同じ「SEMA Electrified」のブースにはトヨタの伝説的な四輪駆動車「初代ランドクルーザー(J40型)」や、フォルクスワーゲン タイプ181のコンバージョンEVなども展示されていた。 また、外のブースにはまだ新しめのクルマであるホンダ S2000をEV化した個体も来場者の注目を集めていた。 デロリアンをEV化したオーナーが日本にもいた! ▲デロリアンの美しいシルエットそのままにEV化 ▲2年の歳月をかけて仲間たちとデロリアンのEV化に成功 ところで、日本にも旧車をEVにコンバートして乗り続けているパイオニア的存在のEVオーナーがいるのをご存じだろうか? 日本EVクラブ広島支部の藤井智康さんがDMCデロリアンのEV化をスタートしたのはなんと2007年!2年の歳月をかけて完成したのが2009年だった。 「当時、デロリアンに乗りたいという気持ちが強かったのですが、80年代前半のクルマですし壊れやすく、修理するのも大変という話を耳にしていました。維持していくのが大変だろうなと。そんななか、環境問題を勉強しているときにEVのことを知りました。そこでデロリアンをEVにしてみるのはどうだろうかと考え始めたのです。 旧車はオリジナルの状態で維持することがクルマにとっても最高であることは間違いないのですが、長く乗り続けていくうちに部品が入手できなくて直せない…、また完璧に直せる人もどんどん減っていく…という状況になってきます。 クルマを直さず放置しておくのか?それとも廃車にして捨ててしまうのか?これまではそのような選択肢しかなかったわけですが、“パワーユニットを電気にかえればEVとして長く乗り続けられるのでは?“という考えに到達したのです」 クルマを買い替えることがエコではなく、ずっと乗り続けることが一番のエコであること。EVにコンバートすることでそれが実現できることを藤井さんは自らのデロリアンで証明している。 しかし、藤井さんいわく、なんでもかんでも「EV化」するのが良いわけではないとのことだ。 「クルマにはデザインは素晴らしいけどエンジンがいま一つの『ボディエンゲル係数』が高いクルマと、逆に、デザインは今一つだけどエンジンが素晴らしい『エンジンエンゲル係数』が高いクルマが存在します。そのあたりを見極めていくのがポイントかもしれないですね」 今後「旧車のEV化はあり」なのか? 急進的なEVシフトが進む昨今の情勢を鑑みれば、いつかはガソリン車に乗れなくなる時代が来るのかもしれない。 旧車という技術的にも文化的にも貴重な存在を、未来永劫のこしていく一つの手段として「旧車のEV化」は「あり得る」選択肢の一つかもしれない。 また、ガソリン車として残していくためのパーツの供給も同様に盛んなアメリカのアフターマーケット事情にはどことなく羨ましさも感じる。 旧車の保存に関しては数歩先を進んでいるアメリカでのノウハウを、数多くの名車を生み出している日本でもメジャーになっていくことに期待したい。 [ライター・カメラ/加藤ヒロト]
■旧車マニアというけれど ボクは一見、ディープな旧車ライフを楽しんでいる人、に見えるらしい。 事実、所有するクルマはどれも旧い。 フォーマルな席にも使えるようにと考えて選んだ、メルセデスベンツCLKコンプレッサーがボクにとっての最新モデルだが、それでも2008年式だから、一般的には旧いモデルに属するだろう。 でもね、旧いクルマだから好き、というわけではなく、今、魅力を感じるクルマの年式が「旧い」というだけなのだ。 年式やブランド、生産国へのこだわりより、個々のクルマが持つ固有の個性を楽しむのがボク流の趣味人生活。 常時数台のクルマを所有するスタイルを続けているけど、最近ではなぜか旧いのが集まってきているわけだ。 ただ、若いはずだったボクも古希に近づき、そろそろジャンル別に最後のクルマを決める時期。 そこで、お気に入りの80年式サニークーペGX(HB310)と83年式ブルーバードバン(VJ910)を手放し、憧れの1台を迎えるためのプロジェクトを進行しているのだ。 ■なんとなくやってきた「新しい旧車」 ▲逆マンハッタンカラーでノーマルルーフの2by2はかなり少ないと思う。このカラーリングのシルバーとブラックを入れ替わったのがマンハッタンカラーだ そんなとき、突然舞い込んできたのが、ワンオーナー車のGS130型フェアレディ情報だ。 以前、仕事のアシとしてHGS130(280Z)のオートマ車を愛用していた時期があったが、今回のは2000のターボでマニュアル、しかもノーマルルーフの逆マンハッタンカラーでノンレストア車ということ。 本来の計画においての最終追加車は、実用性の高い小型セダンだったが、セダンではないものの2by2だから荷物の置き場に困ることもない。 さらに、他のダットサン系モデルならともかく、フェアレディ属だからムラムラくる。 資金繰りには大きな問題があったが、進行中のプロジェクト完了時に下取りに出す予定のサニークーペとブルーバードバンを先に渡すことを条件に、支払いは後で良いという…。 なんとも甘い悪魔の囁だ。 ということで、資金問題に猶予が与えられてしまったことで気が大きくなったのか、悪魔の囁きに翻弄されたのか不明だが、気がつくとウチには、構想外の「新しい旧車」、83年式フェアレディ2by2 2000ターボ(Z200-T)が、悠然と鎮座していたのだ。 このグレード、日本初のワイドタイヤ215/60-R15を標準としたことでも知られるが、当時サラリーマンだったボクは、その時点での衝撃は覚えていない。 ▲初年度登録1983年8月のワンオーナー車。超ワイドタイヤの元祖らしい ■初期状態の問題点チェックを改善しながらドロ沼へ 1994~97年頃、AT車の79年型280Z 2by2を仕事のアシとして愛用していたボクだが、久々にS130型フェアレディを入手しての第一印象は、過去の記憶からのイメージ以上に「デカイ!!」だった。 5ナンバーサイズだから車幅は1690ミリだけど、長さは4620ミリもある。 少し大きいと感じていた910バンより、50ミリ広く、180ミリ長いだけに存在感もデカイ。 そこで、新参の愛車を「デカレディ」と名付け、ジワジワと状態をチェックする。 購入時、外装は仕上げたのでキレイではあるが、窓枠やドア周りをはじめ、ほぼすべてのゴムが傷んでいることが目につく。 これが最初に見つけた要改善ポイントだ。 さらに、全般にキレイではあるけど、運転席サイドサポート上部が少し擦り切れ、乗り降りの際、中の金属部に触れることも少々気になる。 また、予想はしていたが、リアゲートのダンパーがアウト!! まぁ、根本的な欠陥ではないので、乗りながら、少しずつ改善していけば良いのだが、これが実はドロ沼への入り口なのだ。 ■まずはリアゲートのダンパーとシートの問題から リアゲートは驚異的に重く、ダンパーがアウトでは実用性ゼロなので、モノタロウの汎用品ダンパーでサイズの近いモノを選び、即交換してもらった。 でもね、長さの関係から純正より開口部が狭いし、パワーが強すぎて、リモートオープナーで開けると勢いよく跳ね上がり、閉じる時には大きな力が要求される。 まぁ、我慢すれば使えるけどどうにかできないものかと考えていたとき、フェイスブックで「Fairlady S130 Owner’s Network」というグループを発見したのですぐに入会を申請し、皆さんの対策を教えてもらったわけだ。 そこで得た情報がスバラシイもの。 「テンポイント」というショップで純正タイプの新品が買えるという第1報があり、続いて、アメリカの「Tuff Support」で直輸入がオトクという情報もいただいたのだ。 ボクは、万が一の返品などの手間を考え、国内で対処できるテンポイントに発注。 たまたま在庫切れで、納期には3週間ほどかかったが、到着した商品を見てビックリ!! アメリカのTuff Support社製のダンパーだったからだ。 つまり、どちらに頼んでも同じモノを手にする結果となるわけ。 価格には多少は差があるのだろうけれど、手間とリスクを思えば、国内調達が正解だったとボクは感じている。 で、この商品、手抜きのない純正タイプであり、なんの加工も調整も必要なく、ボルトオンで交換できるから嬉しくなる。 ■次のステップはシート 純正シートはかなりソフトタッチだ。 S130型フェアレディは、スポーツカーというより、ゆったりタイプのツーリングカーというイメージが強いクルマなので、それにマッチした仕様にしたのだろう。 だから、代えるのではなく、張り替えるか、穴部分の補修がベストかもしれないが、ボクは硬めのタッチが好きなので、スパルコのセミバケットシートを選択した。 これ、左右両サイドのレバーでリクライニングできるので、車中での仮眠にも便利。 ただ、レールのせいか、ヒップポイントが随分と高くなってしまった。 当然アイポイントも高くなるので、走行中や駐車時の周辺確認は楽。 普段使いの実用車なのだから、むしろ美点といえるかもしれない。 唯一の欠点はシートベルトのショルダー部が安定しないこと。 純正のシートにはシートベルトのサポートみたいなのが付いていたようだけど、ボクのは最初からそれが折れていたので工夫&加工しての流用も不可能。 まぁ、そのうち良いアイデアが湧いてくるでしょう。 ■大きな問題のひとつがゴム系パーツ これは、購入時のチェックでわかっていた問題点ではあるけど、現時点で未対策。 強い雨の日に乗ったとき、一時的ではあるものの、結構な水の侵入があったので、早期に対策しないとまずい。 2シーター用のウエザーストリップは、まだ純正が出るようだけど2by2用はなしとのこと。 まぁ何用であれ、加工して置き換えてしまえば機能的解決はできるでしょう。 ■自分のモノにしてみてのファーストインプレッション 新車から39年間ワンオーナーの個体で、走行距離は約13万キロ弱という、ステアリングがモモ製になっていただけの、フルノーマル&ノンレストア車両。 さすがにショックアブソーバは交換歴があるだろうけど、ブッシュやマウントは交換していないらしく、ユッタリとした乗り心地ながら、強めの突き上げを感じることも少なくない。 エンジンはターボチャージャー付きのL20ET型で、Z200-Tというグレードだ。 まだ黎明期だった時代の電子制御インジェクション付きだけど、エンジン始動はイグニッションを捻るだけの「儀式レス」だし、即安定したアイドリング状態を保つから近代的なクルマだ。 そういえば、エアコンもバッチリ効くし、パワーステアリングやパワーウインドウ、リモコンミラーという快適装備も満載。 なんとまぁ楽チンなクルマなんでしょう!! 一歩足を踏み入れたドロ沼は、すぐにズルズルとボクを深みに引き寄せる。 そこで、デカレディを、長距離出張を含めた冬場のメイン車両に任命した。 冬場はもちろんスタッドレスタイヤにするが、サイズは、ボクのデカレディの標準である215/60-R15ではなく、冬用は、他のグレードの標準サイズとなる195/70-14インチを選択した。 以前乗っていた280Zは、3速オートマではあったがトルクフルで、ストップ&ゴーを繰り返す渋滞路でも違和感なく快適だった記憶がある。 今回の2000ターボってやつは、ターボが効きはじめるまでの極低回転域でのトルクが細く、チョロチョロ走るのは苦手なんだなと感じる。 3000回転弱あたりからターボがジンワリと効きはじめるけど、決して速くない。 ヒュイーンという過給機独特の音はするけど、最新ターボ車のようなインパクトはない。 あっ、そういえば、ボクの個体はターボメーターが動かない、交換しなくちゃね。 ■改良はするけれど、機械的にはノーマル状態を保つ予定 まぁ、このGS130型フェアレディは、ボクのファミリーになってまだ2ヶ月。 これから少しずつ改善しながら、ボクにとって、より快適なデカレディに仕上げていく予定だ。 スポーツカーとはいえないけど、乗っているだけでなんとなく頬が緩む可愛いヤツ。 ノーマルルーフのGS130型フェアレディとニヤけた顔のコンビネーションは、これからが本番なのだ。 [画像/ボルボ 撮影&ライター/島田和也]
前回、初めて工具を購入する旧車オーナーのために、簡単ではあるがアドバイスとなるであろう記事を担当した。 今回はその続編として、晴れて旧車オーナーとなったら、次にいったい何を揃えれば良いのか、具体的な内容にまとめてみた。 ▲おちゃらけた内容の筆者のYouTube動画も、すべて事前にサービスマニュアルやパーツリストなどで下調べをしたうえで作業をおこなっている(私クマダはYouTubeでポンコツ再生動画を公開しております。ぜひ動画もご覧になってください。チャンネル登録お待ちしております。動画はこちらです→ https://t.co/jshezU8Be0) ■工具以外にもこれだけは揃えておきたい 晴れて旧車オーナーになって、少しでも自分自身でクルマに手を入れてみたいと思ったら、まずは参考となる資料を用意するべきであろう。 DIY派の旧車オーナーに筆者が入手を強くおすすめしたいのが、「自身の愛車のサービスマニュアル」と「パーツリスト」だ。 ▲筆者所有のサービスマニュアルやパーツリスト、社外アフターマーケット品のパーツカタログなど。余談だが、海外のパーツカタログ類は資料性が高く、参考となるものが多い。英語というハードルがあるが、国産旧車でも海外輸出されていた車両であれば、洋書で探すという手段が存在する 旧車は、日常的に行われる基本的なメンテナンスなどにおいても、現代のクルマでは当たり前となっている方法とは異なる場合が多い。 例えば基本中の基本、エンジンオイルを例に挙げてみよう。 たかがエンジンオイルと思われるかもしれないが、今日一般的に入手できるオイルが使用できるのか、もしくは旧車用と呼ばれる特殊な粘度のオイルを用意しなければいけないのか、サービスマニュアルがなければ判断すらできない。 タイヤひとつとっても、ホイールナットの締付トルクはおろか、規定の空気圧すら分からないなど、手探りで作業する場面が容易に想像できる。 DIY初心者にとっては、とても心許ないものであろう。 また、旧車は修理などパーツ交換が必要な際に、あらかじめそのパーツが入手できるか否か作業を行う前に探りを入れておかなければならない。 パーツの供給状況によっては、その作業を断念せざるを得ないことがあるからだ。 パーツリストは部品検索のための必須ツールだ。 部品番号がわからないと発注はおろか、パーツ探しすらままならない。 正直なところ、これらは当時モノとなるため、車種によっては入手困難なケースもある。 しかし、ネットオークションなどを駆使して何としてでも手に入れてほしい。 サービスマニュアルとパーツリストは旧車オーナーにとって、たいへん重要な参考資料であり、いわば旧車維持の道しるべともいえるからだ。 ■現代車では用いられることがない、旧車ならではのツール。タイミングライトとシックネスゲージ ▲シックネスゲージを使用して実際にタペット調整をする。決してむずかしい作業ではない。ある年代より旧いクルマでは必須メンテナンスだ(画像は空冷ワーゲンの水平対向4気筒エンジン リアルタイムで旧車に接してきた世代のオーナーにとっては当たり前のことであっても、若いオーナーにとってみれば「なにそれ?」といったことは多々あるだろう。 旧車といえども、比較的に現代車に近い感覚で乗れる1990年代以降のネオクラッシックカーであっても、平成生まれのオーナーにとっては生まれる以前に造られた、あるいは同世代のクルマだ。 筆者はいわゆるアラフォー世代の「おっさん」である。 その「おっさん」が免許を取ってクルマをいじり始めた20年前であっても、実際に当時で「旧車」と呼ばれたクルマに触れないかぎり、出会うことはないであろう基本的なメンテナンスが存在した。 代表的なものをいくつか挙げてみれば、「タペットクリアランス調整」「ポイントギャップ調整」「点火時期調整」あたりだろうか。 具体的内容については話が長くなるのでここでは割愛するが、これらは、よくいわれるエンジン完調のための基本「良い圧縮・良い火花・良い混合気」すべてに関連する。 旧車を絶好調に走らせるための必須メンテナンスだ。 ここで必要となるのが、タイミングライトやシックネスゲージである。 さすがにこれらはホームセンターの店頭はおろか、工具店でも在庫として店頭に置いてある店舗が非常に少なくなったように感じる。 これらはネット通販であれば安価に入手できるが、筆者の経験ではタイミングライトの安価品は高い確率で早くに故障する。 シックネスゲージについては高額ではないので、精度を信頼できる日本製を選んでほしい。 デジタル化された現代のクルマでは、これらの部分は「メンテナスフリー」というより、「ノンタッチ」となっている。 これらは当時、車検点検の際には必ず行われる身近なメンテナンスであったと聞く。 車種によっては、取扱説明書に作業方法が記載されるほどであったという。 これらはDIY派の旧車オーナーには、オイル交換・スパークプラグ交換の次に、ぜひ実践してほしい基本メンテナンスだ。 この部分を普段から触れているオーナーは、早い段階で一見判りづらい完調であるクルマ、そうで無いクルマの判別が感覚的に身についてくることであろう。 ▲「画像④」:YouTube動画内で登場したタイミングライト。40年以上前のナショナル製。(#11 完成 / スズキ カプチーノのへたったエンジンをリカバリーせよ)より。動画はこちらです→ https://youtu.be/1Fx3xMNmNxM ■DIY派の旧車オーナーは、ぜひグリースにもこだわってほしい 自身でメンテナンスを行うと、グリスアップを行う場面が増えてくるはずだ。 グリスアップはメンテナンスの基本中の基本といっても過言ではないだろう。 オイルと同じくメカニズムを潤滑保護するために必須の油脂、グリース。 各種オイルにこだわりを持つ旧車オーナーは多いが、グリースもオイルと同様、目的に応じてさまざまな種類が存在する。 ここに一般的な自動車整備に使用されるグリースの代表的なものを挙げるとしよう。 ●リチウム石けん系グリース マルチパーパスグリースという名で広く一般的に使用される。 マルチパーパス(万能)というが、これを鵜呑みにしてどこにでも使用してはいけない。 ●カルシウム石けん系グリース 通称シャーシグリースとも呼ばれる。 主にジャバラチューブに入っていて、下回り各所のグリースニップルにガンで充填することが多い。 耐水性もあり安価だが、耐熱性は期待できない。 ●二硫化モリブデングリース マルチパーパスグリースに二硫化モリブデンを配合し、耐摩耗性・耐荷重性を持たせた黒いグリース。 トライブシャフトなど、等速ジョイントのブーツ内部などに使用される。 ここまでは、液状の「ベースオイル」を、半固体の「グリース」にするための「増ちょう剤」にリチウムやカルシウムを使用した「石けん系」のグリースである。 以下は増ちょう剤に石けんを使用しない「非石けん系」グリースの代表的なものを紹介する。 ●ウレアグリース マルチパーパスグリースとほぼ同じ用途で使用されるが、やや耐水性・耐熱性が高い。 密封されたシールドベアリング内部など製品に使われることが多い。 筆者はクルマよりもバイクの整備によく使われるイメージを持っている。 前述の3種類の石けん系グリースは、ほぼ鉱物油ベースといって間違いない。 しかし、この非石けん系のウレアグリースに関しては、製品ごとにベースオイルが異なる場合が多い。 購入する場合には、耐ゴム性能の観点から購入時の確認は必要と思われる。 ●ポリグリコール系グリース 「ラバーグリース」や「ブレーキグリース」の名称で店頭に並ぶ合成油ベースのグリースだ。 ブレーキ内部のピストンシールやカップラバーなど、ゴムを傷めずに潤滑する。 ●シリコーン系グリース 耐熱かつ耐寒、幅広い温度帯で使用可能。 さらに耐水性も抜群な白いグリースだ。 ただし金属同士の摺動面や力のかかる部分には使用できない。 主にプラスチックやゴムに使用される。 高額ではあるが、幅広い用途に使用できる。 その他、特定の使用用途に応じたグリースも多々存在する。 ここで、前述した汎用グリースでは代用できない例を二つ挙げてみよう。 ●ブレーキパッドグリース 主にブレーキパッドとシムなどキャリパー周辺や、ドラムブレーキのライニングとバックプレートの接触部分などに使用する。 他のグリースで代用すると雨などの水分に流されてしまい、ブレーキ鳴きの原因の一つとなる。 耐水性をもつことから、シリコーン系グリースでも代用できるという意見もある。 しかし、筆者はグリースの固さ、すなわち「ちょう度」によると考える。 相手は重要保安部品のブレーキだ。 ここは専用品を使用するべきであろう。 ●クラッチスプライングリース クラッチ交換時に使用するグリースである。 乾燥しにくい性質を持たせることで、グリースがクラッチ摩擦材などのダストを含むことで固くペースト状になることを防ぎつつも、周囲に飛び散りにくいという特長を持つ。 このグリースについては、オートマ車全盛の今日において使用頻度が低いためか、修理の際に別のグリースで代用され時間の経過とともにグリースが粘着する。 クラッチペダルが極端に重くなったり、グリースが周辺に飛び散るなどしてジャダー発生の原因となっている例がある。 細かい部分ではあるが、安易なグリース選びができない一例だ。 他にも挙げられるものはあるが、一般的なクルマのメンテナンスに使用されるものは、おおよそこれぐらいであろうか。 お分かりいただけたと思うが、クレ5-56にマルチパーパスグリースだけがあれば良いわけではないのだ。 確かに広範囲に使用できるグリースは存在するが、筆者の知る限り、どこにでも使える万能なグリースは存在しない。 使用する用途を間違って使用した場合、良かれと思って使用した高額なグリースが、外側のラバーブーツをボロボロにしてしまったという例もある。 これでは本末転倒だ。 まさに「間違いだらけのグリース選び」ではなかろうか? 良かれと思って行ったメンテナンスが、トラブルの原因となる。 潤滑系ケミカルは、どうしてもインターネット広告に流され、高額なものを購入しがちだ。 グリースなどのケミカルは、まずは先述のサービスマニュアルをもとに選択してほしい。 購入の際にはパッケージの裏書きと照らし合わせれば、どれが正しい選択であるか判るはずだ。 幸いなことにこれらは決して高額なものではない。 比較的安価である。 荷姿の問題で少し多めに購入することになったら仲間内でシェアすればよい。 まずは目的に必要なものを用意して、ツールボックスにストックするべきである。 くれぐれも「都市伝説」に騙されてはいけない。 ▲筆者使用のエンジンオイル(主に旧車用)。クルマ用のオイルやケミカルは数多く存在するが、これら油脂類も信頼できる資料をもとに正しい選択をしたい ■まずは自分のペースに合わせて、できることからはじめよう 今回は、サービスマニュアルとパーツリストの入手のススメから話を展開した。 相手は古い機械モノである。 一筋縄でいくとは考えないほうが良い。 DIYの前にまずは情報収集だ。 作業の事前準備はたとえ、その道のプロであっても必要不可欠である。 筆者の経験上、腕の良いメカニックであるほど、この点についてはとても真剣かつ用意周到であると感じる。 森羅万象ともいえる筆者の師匠(熟練の整備工)はサービスマニュアルの内容が脳内にインプットされており、最新情報にも常にアンテナを張っている。 旧車のみならず、DIY初心者の方は今回の記事を読んで「いきなりプロ相手の修理書かよ!?」と思われるかもしれないが、これは修理の具体的かつ、王道である内容である。 これから自身で愛車に手を入れようという方には、ぜひ正しい方法を覚えていただきたい。 ここまで聞くと、難しく感じてしまうかもしれないが、現代のクルマとは異なり、旧車にはオーナーが手を入れられる余地が数多くある。 クルマを構成する部品点数も、必要な工具も現代車に比べればはるかに少ない。 肩ひじ張ることはないのだ。 これなら自分でもできるという部分からはじめればよい。 繰り返しとなるが、そのために道しるべとなるのが「サービスマニュアル」と「パーツリスト」である。 自分のクルマだ。 やりたいようにやればいい。 納得できるところまでやればいい。 そして、何度でもやり直せばいいのだ。 自身の手を汚し、絶好調になったクルマに乗る瞬間は、何事にも代えられない素晴らしい体験である。 こればかりがお金で買えるものではない。 一度経験すると病みつきになる。 まさにプライスレスだ。 プロ顔負けのプライベーターが存在する理由はここにある。 「千里の道も一歩から」「先ず隗よりはじめよ」。 いずれの言葉も、まずはできることからはじめようという意味だ。 ・・・閑話休題。 今後も旧車を維持するにあたって、より実践的な工具の選択方法やケミカルについても案内していこうと思う。 ※前回の記事 ■車整備歴20余年の経験者が思う、旧車オーナーが初めて工具を購入する際の注意点とは? https://www.qsha-oh.com/historia/article/maintenance-tools/ [YouTube]BEARMAN's チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCTSqWZgEnLSfT8Lvl923p1g [ライター・撮影/クマダトシロー]
■第5回 ~アルミ弁当箱と旧車の意外な関係~ どうも!「日本アルミ弁当箱協会」会長のマツド・デラックスでございます。 「旧車王」連載5回目となりました今回も「アルミ弁当箱と旧車の意外な関係」を語っていきたいと思います! ■アルミ弁当箱に描かれない車両たち その1 アルミ弁当箱には特撮やアニメ、漫画などたくさんのヒーローが描かれます。 そして、そのヒーローを助ける人たちの武器や戦闘用のメカ等も描かれるわけです。 その中でも比較的多いのは、空を飛ぶ戦闘機が数多く描かれていますが、活躍が地味(?)な車両は描かれていることが少ないようです。 今回からはあえてそんな車両たちに注目して行きたいと思います。 その車両たちは大きく2極化していきました。 ノーマルのまま登場する車両と原形がわからないような特殊な車両(いわゆる改造車)です。 そんな車両ですぐに思いつくのは「ウルトラセブン」に登場する「ポインター号」と「帰ってきたウルトラマン」に登場する「マットビハイクル号」ではないでしょうか?(すぐに知人のS氏を思い出します) しかし残念ながら「帰ってきたウルトラマン」のアルミ弁当箱には描かれているものはなく、「ウルトラセブン」に至ってはアルミ弁当箱自体の存在が確認できていません(あれほど人気があったのに・・・)。 ■さまざま意味でレアなサンダーマスク 「サンダーマスク」は、意外にも「手塚治虫」作品であり、少年サンデーで連載されていました。 特撮としてもウルトラマンシリーズ等のヒーローシリーズが人気でしたが、予算を削られたとの噂もあり、その煽りが車両制作費にも及んでしまったのかもしれません。 その後、特撮では、改造されない車両が増えるのはそんな理由だからなのでしょうか? サンダーマスクの「科学パトロール隊」には「サンダー1号(サンダーワンごう)」が登場します。 こちらは羽が飛び出し、宇宙まで行けるクルマです。 そのベース車両となっているのが、初代「スバル・レオーネGS-R」です。 他の登場車両ではトヨタ車の多い中、中心として富士重工のクルマが選ばれているのは、1972年あたりの円谷作品で使用されることが多かったからでしょうか? これ以外にも「トリプルファイター」の「スバル360」などが有名ですね。 しかし、このレオーネも比較的図柄の多い(6種類)サンダーマスクのアルミ弁当箱には描かれておらず、このシリーズ「アルミ弁当箱に描かれない車両たち」のトップバッターとなってしまいました。 当時の特撮車両の選定方法やアルミ弁当箱の図柄の決定方法などは、時代背景等も影響されていたのかも知れませんね。 次回もアルミ弁当箱を通し斜めから見た旧車をお送りいたします。 まったく脈絡のないコラムではありますが、「旧車王」ともども「マツドデラックスコレクション アルミ弁当箱図鑑」もよろしくお願いいたします。 また、アルミ弁当箱を並べて欲しい等とご要望のある方もぜひお声をかけてください。 次回はイベントでは11月13日(日)の「THE銀座RUN」のスタート地点「東京プリンスホテル」の駐車場で展示予定です。 よろしくお願いいたします! ●東京プリンスホテル 〒105-8560 東京都港区芝公園3-3-1 TEL:03-3432-1111 https://www.princehotels.co.jp/tokyo/facility/ ●日本アルミ弁当箱協会会長「アルミ弁当箱図鑑 厳選50 」出版への道https://www.qsha-oh.com/historia/article/matsudo-bangai-1/ またアルミ弁当箱を並べて欲しい等とご要望のある方も是非お声をかけてください。 ●日本アルミ弁当箱協会ホームページhttps://kyokai.fans.ne.jp/arumibenntou/ ●Twitterhttps://twitter.com/keisuke38922 [撮影/ライター・マツド・デラックス(山本圭亮)]
今から25年前の1997年、平成9年に中古車販売店の営業の仕事をスタートした筆者。 雇われ店長として70スープラ専門店、Z32専門店と快進撃を続けるも、まさかの会社消失。 急遽、独立することに。スタートから様々な壁にぶちあたりながらも、Z32一本の専門店をやっていくことを決意。 その後、スポーツカー低迷とZ32が旧車になっていく場面に直面しながら徐々に旧車屋に転換。 今やレストアを行うまでに。 Z32はここからさらに旧車になっていくが、現状の課題や期待から、10年後の当店の未来を予想してみた。 実際は、まったく予想がつかないのというが本音ではあるけれど…。 お客様の高齢化が進み、Z-oneの店舗は憩いの場に!? お客様の平均年齢は年々高齢化し、60代の方が増えるでしょう。 話す内容は、親御さんの介護、自身の老後や健康、お孫さんのことで持ち切り。 皆さんの憩いの場になっていると思われます。 国内Z32の聖地として海外でも話題に! 国内Z32聖地として確固たる地位を確立! Z32を日本一大事にするお店として、海外からも注目されるショップになるでしょう。 海外も視野に入れた業務展開も始めているかもしれません。 中古純正部品や部品取り車のストックは日本一に! 純正部品の製廃が進み、全国的に修理難民の方が増えていくでしょう。 修理をするために、純正部品は必須です。中古純正部品や部品取り車のストック数は日本一となり、どんな修理も対応していると思われます。 自社部品製作も積極的に 修理には中古で対応できるものもありますが、どうしても新品を使いたいこともあります。 そのため、自社での部品製作も積極的に行う必要があります。 多種多様な部品のラインナップが増えていると思われます。 整備同時進行可能な巨大工場に! 今後、さらに旧車化が進み、修理内容は多岐に渡るでしょう。 長期修理も増えます。 そのためには、整備場所の確保が必須です。 巨大工場で効率的に整備を同時進行させていると思われます。 理想はエアコン完備。 自社板金工場完備に! 外装の劣化に伴い、オールペンも増えるでしょう。 綺麗に乗りたいニーズはいつでもあります。 外注を使わず自社板金工場を完備し、一貫した整備・作業を行っていると思われます。 販売車輛のほとんどがレストア車に! 10年後となれば40年落ちの車もあるわけです。 最終型でも30年落ちに。 販売する車輛は、ベースから仕上げて売るしかないでしょう。 ほとんどがレストア車になっていると思われます、一体いくらで売ることになるのだろう? 出張査定・買取り全国に! さまざまな事情により売却される方も増えるでしょう。 大事に乗ってきたからこそ「近くの買取店よりも専門店に売りたい」と、全国から査定・買取の依頼は増えます。 北は北海道から、南は沖縄まで出向いていると思われます。 スタッフは10人に! 業務も多様化し、分担制が必要になるでしょう。 さまざまなご相談やご要望に対応すべく、フロント・整備・板金塗装・部品管理・出張買取り…。 それぞれに精通したスタッフが最低でも10人はいると思われます。 最終目標のショップさんは! 未来を予想すると、既にそれに近いショップさんがあります。 R31 HOUSEさん、カーショップフレンドさん、アイスタイリングさん、エム・テック・サージョンさん、チューブガレージさん、イソマサオートさんなど。 ほぼ一車種の専門店さんです。 その領域に達するにはまだまだですが、必ず頑張ってみせます。 私はいつまでも現役です! 未来の私は容易に想像がつきます。 今と変わらず、整備以外のことをやっているでしょう。 接客応対、電話・メール応対、出張買取り、ご納車前の洗車、店舗の掃除や草取りの雑用など。 もちろん、季節を感じながらの早朝ドライブ&写真撮影は日課です。 Z32に人生を捧げ、年中無休で働いていると思われます(笑)。 これまでのエピソード お調子者営業マンだった私が、Z32専門店を立ち上げるまでhttps://www.qsha-oh.com/historia/article/z32-omura-vol1/ お調子者営業マンだった私が、Z32専門店を立ち上げるまで[エピソード2]https://www.qsha-oh.com/historia/article/z32-omura-vol2/ お調子者営業マンだった私が、Z32専門店を立ち上げるまで[エピソード3]https://www.qsha-oh.com/historia/article/z32-omura-vol3/ [ライター・撮影/小村英樹(Zone代表)]
セダンやクーペなどと相性が良く、どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出すフェンダーミラーは旧車ならではの特徴です。今回は旧車を語る上で欠かせないフェンダーミラーの歴史と、そのメリット・デメリットについて紹介します。 日本におけるフェンダーミラーの歴史 今ではほとんどのクルマがドアミラーを採用しており、もはや当たり前の仕様となりつつあります。しかし、かつて日本にはフェンダーミラー装着車しかなく、法律によってドアミラーは禁止されていました。 ここからは、フェンダーミラーが日本で義務化された歴史や、今再び注目されるようになった背景を紹介します。 フェンダーミラーがいつから登場した? フェンダーミラーが登場したのは、1950年代のイギリスです。それまでフロントガラス(風防)に取り付けられていたクルマはありましたが、屋根やドアが当たり前の装備になったことで車内ではなく車外に取り付けられるようになりました。 ただ、1940年代~50年代の日本では、後写鏡の装着が義務付けられていたものの数や位置についての規定はなく、トヨタ初代クラウン(1955年登場)やスバル360(1958年登場)など、フェンダーミラーもドアミラーも付いていない車種が多く販売されていました。 その後1962年には、すべてのクルマに左右のサイドミラーが義務付けられるようになり、日本では左右のフェンダーにサイドミラーを備えた光景が当たり前になったのです。 日本ではドアミラーが禁止されていた 欧米では1950年代からドアミラーを搭載した車種が登場していましたが、日本では1983年まで認められていませんでした。そのため、海外の自動車メーカーは日本向けにフェンダーミラーを新規に開発しなければならず、非関税障壁だと多くの批判を受けました。 安全性という観点で日本では許可できない状態にあったものの、デザイン性に優れたドアミラーが世界的に主流になっていきます。 結果的に外部からの圧力によってドアミラーは解禁され、1983年に発売された日産パルサーエクサがドアミラーを初採用。古臭いイメージを持たれていたフェンダーミラーは急速に人気を失い、一気にドアミラーが普及しました。 フェンダーミラーは日本の旧車を象徴するアイテム 現在では古臭いイメージで敬遠されがちなフェンダーミラーですが、海外の日本車好きや旧車好きにとって憧れの存在です。 ハコスカの愛称で知られる日産 スカイライン 2ドア ハードトップ 2000 GT-R(KPGC10型)や初代フェアレディZ(S30型)もフェンダーミラーを採用しています。(北米仕様のフェアレディZはドアミラーを採用)当時はフェンダーミラーであることが当たり前だったため、現代のクルマのような“デザイン的に似合わない”ということはありません。 旧車を彷彿とさせるデザインを復刻したような新型車も登場していますが、当然ながらドアミラーが採用されています。フェンダーミラーは、自動車史に残る名車を象徴するアイテムなのです。 フェンダーミラーのメリットとデメリット 法律で厳しく規制してまで、なぜ日本車が長らくフェンダーミラーを採用していたのか?ここではフェンダーミラーのメリット・デメリットをご紹介します。 フェンダーミラーのメリット フェンダーミラーの一番のメリットは、視線の移動が少ないことです。運転席よりも前方にミラーがあるため、少ない視線移動でミラーを見ることができることに加え、ドアミラーよりも広い後方視界を確保することができます。 さらに、雨天時もフェンダーミラーが力を発揮するシチュエーションです。前述したとおり、フェンダーミラーは運転席よりも前方、フロントガラスから見える範囲に設置されています。雨が降った際にワイパーがフロントガラスの雨粒をふき取ってくれるので、しっかりとミラーを視認できますドアミラーだとサイドウィンドウが雨粒で覆われてしまうと見にくくなってしまうため、この点はフェンダーミラーならではの強みです。 また、フェンダーミラーには車幅も抑えるという役割もあり、日本の狭い道でも容易に取り回しできます。フェンダーミラーは、安全性と日本の道路事情にマッチした合理的な装備と言えるでしょう。 フェンダーミラーのデメリット 一方フェンダーミラーのデメリットとして挙げられるのは、やはり現代のクルマに似合わない点です。 フェンダーミラーはボンネットが長く広い車種に合うものの、現在主流のボンネットが短く狭いミニバンやコンパクトカーには合いません。ボンネットの面積が広ければ大きなフェンダーミラーも映えますが、小さなスペースに大きな突起物が鎮座することとなり、車両前方のデザインを損なってしまいます。 また、ボンネットについた突起物だと考えると、万が一人身事故が発生した場合、フェンダーミラーが原因で歩行者への被害が大きくなってしまう可能性があります。 なぜタクシーはフェンダーミラーを採用しているのか 現在のクルマに似合わないフェンダーミラーですが、新車では唯一トヨタのJPNタクシーだけがフェンダーミラーを採用しています。そこには、タクシーならではの事情と日本人らしい国民性が大きく関係していました。 ここからは、タクシーがフェンダーミラーを採用している理由について紹介します。 日本人らしいおもてなしの心 ドアミラーで後方を確認する際、どうしても助手席側に視線を動かす必要があります。運転手が後席や助手席の乗客をチラチラ確認しているように見えるため、人によっては不快に感じるかもしれません。 フェンダーミラーであれば視線の移動が少ないため、乗客はよりリラックスして乗ることができ、日本人らしい「おもてなしの心」を表現しています。 また、人々の足としてさまざまな道を走行することがあるタクシーは、狭い路地に入っていかなければなりません。フェンダーミラーは車外への飛び出しが小さいことに加え、車幅感覚が掴みやすく、どんな道でも安全に走ることを求められるタクシーに適しているのです。 JPNタクシー専用開発のフェンダーミラー 2022年6月に国際自動車グループ会社のKmGオートアシストが、JPNタクシー用に視認性を高めるフェンダーミラーを開発し、実証実験を開始したと発表しました。 2017年10月の発売から4年以上経過しているにも関わらず、タクシー専用のフェンダーミラーが開発されることは異例です。タクシーにとって、いかにフェンダーミラーが大切な存在なのかがわかります。 まとめ 古臭く野暮ったいイメージを持たれやすいものの、フェンダーミラーは旧車好きにとってノスタルジーな雰囲気を醸し出す、なくてはならないアイテムです。また、運転にやや慣れは必要ですが、前方にあることで視線の移動が少なく、映し出す範囲が広い後方視野で安全を確保できます。 クルマを取り巻く技術が日々進化する中で、今ではミラーが小型カメラに置き換わりつつあります。 クルマにはどんなミラーが装着されているのかを見れば、その時のトレンドと時代背景が見えてくるかもしれません。
78プラドは、トヨタの本格派オフロード車であるランドクルーザーに、初めてプラドというサブネームが与えられたモデルです。この78プラドの中古価格は、現在どのようになっているのでしょうか。今回は、78プラドの特徴や価格状況から、より高く売るためのポイントまで詳しく解説します。 78プラドとは 78プラドは、1990年から1996年までトヨタ自動車が製造したオフロード車です。以前は、ランドクルーザーの名前で世界の多くの国々で販売されていました。ランドクルーザーは補修が必要になる部品をあえて新規設計しないため、世界中どこでも修理しやすいという特徴があります。 プラドが誕生した1990年初頭の日本は、まさにRVブームでした。RVは「Recreational Vehicle」の略で、趣味やレジャーを楽しむために開発されたクルマです。天井にはルーフレール、正面には巨大な通称“カンガルーバンパー”とフォグランプ、背中にスペアタイヤを背負ったスタイルが特徴的でした。当時は三菱のRV車が人気で、ラインナップの頂点に君臨したのがパジェロです。 そんな人気のパジェロに対抗すべく、ランドクルーザーのイメージ一新を担ったのが78プラドでした。ランドクルーザーでも従来の70系バンから、乗用車としても使いやすい4ドア・セミロング車として登場しました。パワートレインは電子制御化した2.4L直列4気筒OHCディーゼルターボに、4速オートマチック・トランスミッションが組み合わされました。 1993年5月にマイナーチェンし、エンジンは3リッター直列4気筒OHCディーゼルターボへと変更されています。エンジンの変更により高出力化と環境性能の向上が図られました。 78プラドの価格は高騰している? 78プラドの価格は、新型コロナウィルスの蔓延により一時期値下がりしたものの、2024年3月頃から上昇傾向にあります(※2024年9月時点)。これは、SUV人気の高まりや中古車市場の需要増加が影響しているものと考えられます。 また、メーカーや車種によっては半導体不足により新車の生産の遅延が続いていることも、買取相場が上昇している理由の1つです。 78プラドの現在の買取相場 78プラドの現在の買取相場は、下記のとおりです。 型式 買取相場 KZJ78G 10万〜300万円 KZJ78W 10万〜300万円 LJ78G 10万〜150万円 LJ78W 10万〜150万円 78プラドは、ランドクルーザープラドの中でも人気があるモデルのため、車輌の状態がよければ高く売却できる可能性があります。なかでも1KZ-TE型エンジンを搭載している後期モデルには高値がつきやすいです。 また、カスタムされた個体が注目されているものの、元の状態を保った車輌も高い評価を受けています。リセールバリューを考慮すると、オリジナルの状態を維持している方が流行に左右されにくく、より高値で売却できる可能性が高いでしょう。 78プラドを高く売るにはどうすればよい? 78プラドの現在の買取相場を紹介しました。ここでは、より高く売るためにおさえておきたいポイントを解説します。 こまめにメンテナンスする 78プラドは、最終モデルであっても発売されたのが1996年で、車齢は25年を超えています。不具合が発生する可能性は低くはありません。 そのため、良好な状態を保つためにはこまめなメンテナンスが必須です。また78プラドのユーザーの声を聞くと「故障しない車」というよりは「故障してもすぐに直せる車」であるようです。モデルチェンジしても部品を新設計にしないなど、トヨタのランドクルーザーに対する設計思想が強く影響しています。少し異変を感じたら、症状が悪化する前に確認しましょう。 無茶な走行を控える いかに走破性の高いプラドとはいえ、何度も繰り返して悪路を走行すると負担がかかります。車重も大きいため、悪路走行時は特に足回り部品を酷使することになります。 とはいえ山道を走るために乗っているユーザーも多いでしょう。悪路走行時にはなるべく優しい運転を心がけることをおすすめします。 長距離運転では定期的に休憩する 78プラドは、エンジンや燃料噴射系の故障が多いといわれています。中にはシリンダーヘッドが割れたという事例もあり、これら部品への負担を抑えるためにも、長距離移動時には十分に休憩を取ることをおすすめします。
旧車オーナーにとって、クルマへの愛情が深くなれば深くなるほど、自身の愛車のメンテナンスに興味を持つことはないであろうか? 詳しい知識はなくとも、できる部分は自身の手でやってみたいと考えているオーナーは決して少なくないと思う。 クルマのメンテナンスを行うためには当然工具が必要なる。 クルマのみならず、機械いじりなど一度も行ったことがないオーナーにとっては、数ある工具の中からどれを選べば良いのか、まったくもって見当もつかないだろう。 今回は、ポンコツ愛好家の私・クマダが、かれこれ20余年の経験を持って、メンテナンスデビューしたいビギナー(初心者)に向けて、なるべく簡単にアドバイスをしたいと思う。 ▲ 雑然とした筆者のツールチェストの内部。安価なショボ工(しょぼい工具)から高額なスナップ・オンまで幅広いラインアップ!?※私クマダはYouTubeでポンコツ再生動画を公開しております。ぜひ動画もご覧ください。チャンネル登録お待ちしております! https://t.co/jshezU8Be0) ■ホームセンターで販売されている工具が、必ずしもクルマの整備に向いているとは限らない ▲すでに購入から20数年が経過したPBボーマンのドライバー。 良い工具は長持ちするうえ、使い込めば使い込むほど愛着がわき、やがて一生モノとなる。 ご存じの通り、昨今DIYがブームとなっている。 ホームセンターの工具コーナーの品揃えも本格的なものとなりつつあるようだ もはや、プロ志向の品揃えとなっているといっても過言ではないことだろう。 おそらく多くのビギナーが、自身で最初に手にする工具をこのホームセンターで検討されると思うが、購入については少し踏みとどまっていただきたい。 それはなぜか? 私クマダは経験上、ホームセンターで販売されている工具が、必ずしもクルマの整備に向いているとは限らないと考えているからだ。 そもそもホームセンターで販売されている工具は、自動車整備のみならず、建築や工業機械など、その他の用途も含めた目的で製造されたものが多い。 これらはたいがいにして肉厚で強固、かつ重量があるため、クルマのエンジンルーム内など、細かく入り組んだ部分での作業がしづらかったりする。 また、くれぐれも多数の工具が一つのケースに入った一見お得そうなツールセットなるものにはくれぐれも注意してほしい。 安価品は全体的に繊細さに欠ける印象のものが多いが、印象のみならず、実際に精度も悪かったりする。 そもそもしっかりと対象物にかみ合わないのだ。 例えば、錆びてただでさえ緩みづらくなっている旧車のボルトやナットに大きなトルクをかけて使用した場合、いとも簡単に頭をなめてしまう可能性がある。 これは作業をする者の腕がいいとか悪いとかの問題ではない。 場合によっては、大きなトルクをかけて使用した際に突然破損し、ケガの原因になることすらあるのだ(筆者は経験済み)。 ■クルマの工具はやはり専門店がおススメ!工具を実際に手に取って選ぼう ▲ 新卒でディーラーの整備士になったが、支給工具は最低限のもので、当然満足のいくものではなかった。先輩に借りるわけにもいかないので、毎月毎月少しずつ工具を買い足していった。これらは20年経った今もしっかり使えている。 それでは、いったいどこで工具を購入すればよいのか? それはやはり、自動車整備用の工具を専門に取り扱った店舗一択となるであろう。 ネットではなく店舗で購入するメリットは、実際に工具を手に取り感触を確かめられる点である。 また忘れてはいけないのが、工具店での経験を積んだスタッフからの直接のアドバイスはたいへん貴重だ。 こういったリアルな体験はネットショッピングではまず不可能といっていいだろう。 ぜひ店舗に直接足を運んで工具を自分自身で選んでほしい。 例を挙げると、早回しに必要なラチェットハンドルひとつとっても種類はさまざまだ。 ハンドルの太さや長さ、そして重さ、ラチェットの歯数や空転時の軽さ、ソケットツールのクイックリリースボタンの有無や押しやすさ・・・。 さらにはクロームの仕上げ方法による握ったときの滑り具合などなど、チェックポイントは多数ある。 そして何よりも、高価なブランド工具と、同機能の安価な工具との違いもここで確かめるといいかもしれない。 なお、最初から数多くの工具を購入する必要はない。 まずはじめに揃えておきたい工具の具体的な内容は次の項で述べるが、使用頻度の高い基本的な工具はしっかりとしたブランド・品質のもので購入したい。 あとは、追々、自身の作業内容やレベルに応じて買い足しすることをおススメする。 必要性を感じてから工具を買い足すことで、無駄なく工具を揃えられるのと同時に、いま手元にある工具の使い方に工夫を凝らすことで、メンテナンスの腕の向上にもつながることであろう。 工具があることにありがたみを感じる瞬間でもある。 ■ビギナーが最初に選ぶべき基本的な工具を、具体的に挙げてみる ▲ 文中に挙げた最低限の基本的な工具。これらを車載工具として携行できるとさらに頼もしい。 筆者が、メンテナンスのビギナーがとりあえず最初に揃えると良いと思う工具は以下の通りだ。 ●コンビネーションレンチ(片側がスパナ、もう片側がメガネレンチになった工具)●3/8sqソケットレンチとラチェットハンドル(8/10/12/13/14/17/19mm)●欲をいえば、1/4sqのソケットレンチとラチェットハンドル(8/10/12/13mm)●エクステンションバー(3/8sq・1/4sqともに長さで2~3種類)●プラスドライバー(1/2/3号)●マイナスドライバー(3/4/5号)●長めのヘックス(六角)棒レンチ(片側がボール型になっているものが良い)●ノズルプライヤー(ラジオペンチ)●カッティングプライヤー(ニッパー)●ウォーターポンププライヤー●1/2sq スピンナーハンドル などなど・・・ とはいえ、ビギナーにとってこれらを最初からそれなりのブランドの工具で購入するとなると、予算のことなど、とても勇気が必要になるだろう。 ただ安心してほしい。 ここ十数年で状況はとても良い方向に好転していからだ。 旧来の工具専門店というと、敷居が高く、その道のプロでないと入りづらそうな雰囲気の店が多かった。 しかし昨今では、プロのみならず、個人のユーザー向けに全国展開をしている工具店が複数存在している。 アストロプロダクツや、ストレート、ファクトリーギアなどである。 インターネットで検索すれば、きっとあなたの身近な場所に店舗が見つかるはずだ。 とりあえずこういった工具店では、ショップのオリジナルブランドではあるが、安価でありながらも、品質的にはなんとか及第点となる工具セットが販売されている。 筆者の本音は、それなりに名の通ったメーカーの工具で揃えていただきたいが、セットの内容を吟味したうえで、これらを購入するのも選択肢のひとつだと思う。 これらの工具セットは、コンパクトで仕上げの良いツールボックスに入って販売されていることが多いので、後々ステップアップした後も車載工具として使用することもできる。 ■スナップ・オンだけが工具ではない。さまざまな工具を手に取り吟味して選ぼう ▲「安くて良いもの」は存在しない。しかし、「安い割にはまぁまぁ良いもの」は間違いなく存在する。ただ、それを見極めるのが難しい・・・。 熟練したメカニックの中には、スナップ・オンをはじめとするブランド工具以外は認めないといった風潮があることも事実だ。 彼らはボルト一本を締める行為一つに強い責任感を持ち、情熱を燃やしている。 先述の通り、安価な工具は精度が悪く、ボルトやナットの角に傷を入れることが多い。 当然の意見であろう。 ただ「ブランド工具」といっても、自動車整備の世界には様々な工具メーカーが存在し、各々個性的な特徴を持ち合わせている。 例えば、高額なブランド工具の代表格、米国メーカーのスナップ・オンのレンチはミラーツールとよばれるクロームメッキ仕上げが特徴で、その美しい外観から使用せずに収集するコレクターが存在する。 しかし反対に欧州では手に持っても滑りにくいザラザラとした梨地仕上げのレンチが好まれる。 ハゼットや、スタビレーの柔軟にしなるレンチがこれに該当する。 PBボーマンのドライバーは、オイルまみれの手で握っても不思議とすべらないグリップをもつ。 国産メーカーでは、定番中の定番であるKTC(京都機械工具)、とても精度の高いソケットツールに定評があるコーケン(山下工業研究所)が挙げられる。 また、機械工具の武骨なイメージだったが、ここ数年で自動車整備向けの工具に力を入れてきたTONE(筆者はラチェットギアレンチや、ストレートメガネレンチを愛用)などなど・・・。 いくつか工具メーカーを挙げたが、これらは、どこのOEMで生産されたか分からない各工具専門店のオリジナルブランド品に比べれば、倍くらいの値段がする。 しかし、これらの製品は、スナップ・オンに比べればとてもリーズナブルだ。 仕様の用途や頻度も含め検討するとよい。 なお、ちゃんとした工具は壊れにくい。 それこそ、良い工具を選べば一生モノとなる。 しかし、工具の世界には「安くて良いもの」は存在しない。 やはり「良いものは高い」のだ。 ただ、「安い割にはまぁまぁ良いもの」は間違いなく存在する。 前述したとおり、工具は手に取ってよく吟味したうえで選んでいただきたい。 納得のいく工具選びを繰り返せば、あなたもいつかエキスパートになれることだろう。 今回は、初めての工具選びについてかんたんに執筆させていただいたが、機会があれば、旧車を維持するにあたって、より実践的な工具の選択方法やケミカルについても案内していこうと思う。 次回を期待して待っていてほしい。 [YouTube]BEARMAN's チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCTSqWZgEnLSfT8Lvl923p1g [ライター・撮影/クマダトシロー]