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松村 透の記事一覧

手作りの6輪F1タイレルP34を追え!Vol.1
旧車の愛好家たち2022.09.18

手作りの6輪F1タイレルP34を追え!Vol.1

■手作りの6輪F1タイレルP34とは? 茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI(以下、CBR WATAHIKI)」代表の綿引雄司氏が、仕事の合間を縫って手作りで製作している、6輪が特徴的なF1マシン「タイレルP34」。 その完成度の高さから、ネット上ではタイレルP34のコンプリートマシンを綿引氏が所有していると誤解されることもしばしばだ。 また「タイレルP34のレプリカ」と評されることもあるが、綿引氏独自の解釈で製作された箇所も少なからずある。 そのため、忠実なレプリカというわけではない。 つまり、この「レプリカ」という表現がこのマシンに当てはまるかどうかは人それぞれの解釈に委ねたい。 むしろ、イベントやCBR WATAHIKI(事前にアポイントを取れば実物を見せてくれる)に赴けばホンモノさながらのタイレルP34が間近で観られるのだ。 この事実に素直に感激し、喜ぶべきなのかもしれない。 製作者である綿引氏によると、このF1マシンが存在することは、タイレルのルーツでもあるケン・ティレル氏のご子息、ボブ・ティレル氏も把握しているという。 しかも、ボブ・ティレル氏は好意的に受け止めてくれているとのことだ。 ■製作者のCBR WATAHIKI代表 綿引雄司氏とは? 綿引氏の父親が代表を務めていた、60年近い歴史を持つ「巴自動車商会」のカスタムビルド・レストア部門として設立されたのが「CBR WATAHIKI」だ。 その代表を兼ねるのが綿引雄司氏というわけだ。 「カスタムビルド&レストアWATAHIKI」では、クラシックポルシェをはじめとする国内外のクルマ(主にクラシックカー)の鈑金修理・カスタマイズ・レストアを行っている。 綿引氏ご自身がスーパーカー世代であり、その時代を象徴するような国内外のスーパーカーが工場内に佇んでいる。 ランボルギーニ ミウラやロータスヨーロッパ、ポルシェ911や914など・・・。 スーパーカー世代にとってはこれだけでヨダレものの光景といえるだろう。 しかも、むき出しのフレームの個体もあり、ここでしか観られない姿という点においてもかなり貴重な光景だ。 これらの名車が工場内にあるということは、綿引氏の実力を象徴する何よりの証であり、タイレルP34の製作で得たノウハウがスーパーカーの復活にも一役買っているに違いない。 実は、GGF-T代表・赤間 保氏が企画した「あひるのジェイ プロジェクト」の一環として、綿引氏に製作が依頼されたのがランボルギーニ イオタのオブジェだったのだ。 2019年、オブジェとして完成させた作品をイタリア本国「ムゼオフェルッチョランボルギーニ」にて展示され、現地でも話題となった。 その後、トリノ国立自動車博物館に収蔵後、現在はフェルッチョ・ランボルギーニ博物館にて保管されているという。 まるで漫画や映画のストーリーがそのまま現実になったかのようなロマンすら感じさせる。 その模様はGGF-Tのブログでも紹介されている。ぜひご覧いただきたい。 ●イタリア トリノ国立自動車博物館を「アヒルのジェイ」がジャックしました! https://www.ggf-t.co.jp/blog/2020/03/16/124819 *YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」氏が、イオタの製作過程を詳細にまとめた素晴らしい動画を9月15日に公開した。こちらも超がつくほど必見だ。 板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg ■手作りの6輪F1タイレルP34の進化 ご縁あって、ここ数年間、綿引氏が手掛けるタイレルP34の製作過程を見る機会に恵まれた。 このマシンが、アルミの板から生み出された何よりの証となる画像をご紹介したい。 本来の業務が終わったあと(つまり夜間だ)や、休日を返上して作業が行われてきた。 綿引氏がハンマーでアルミの板を叩き、鋼材を切り、それらを溶接する・・・。 気の遠くなるような作業のこの繰り返しでタイレルP34の美しいフォルムが「生み出された」のだ。 文字通りゼロから創り上げているのだから、図面も綿引氏自ら引き、現物合わせで修正を行い、トライアンドエラーの結果がこのタイレルP34というわけだ。 綿引氏が手を止めれば、そこで作業も止まってしまう。 そして、スズキのGSX1300Rハヤブサの1.3L直列4気筒エンジンがトランクアクスルごとシャーシに載り、ブレーキが組み込まれ、ステアリングとサスペンションアームが接合される・・・。 クラシックミニのフロントハブ(10インチキット)を使えば10インチで収まると想定し、見事に的中。 そしてステアリングのギアボックスはポルシェ911、ナロー時代のものを流用。 リアホイールはスペーサーやアタッチメントを組めば使えるだろうと判断し、センターロックで固定するF3000用のものを装着。 そして、エンジン&ミッションはGSX1300R ハヤブサのものを流用。 デフはスズキ カプチーノ、ドライブシャフトおよびリヤハブはランチア デルタ インテグラーレ用のものを流用。 リアサスは、スズキのGXS-S1000というネイキッドタイプのバイクのモノサスの長さがネット上に記載されていたのを確認したうえで流用しているという。 このスペックに目を通していただければお察しいただけるだろうが、F1タイレルP34は飾るためのクルマではない。 当時のイメージさながらにクローズドコースを掛け抜けるためのマシンなのだ(ただし、綿引氏がタイレルP34を駆って本気でサーキットを攻めるために造られたものではない、ということも追記しておきたい)。 ■1976年仕様のカウルが完成 1977年仕様のタイレルP34が完成したあと、綿引氏は1976年仕様のカウル製作にも本格的に着手した。カラーリングやカウルのシルエットが異なるため、印象が激変する。 これが現時点での仕様だ。 ここからいちどタイレルP34はバラされ、細部の微調整やドライサンプキットの取り付けなど、走るための身支度を行っている真っ最中だ。 取材時にネットオークションで入手したというGSX1300R ハヤブサ用ドライサンプキットを拝見したのだが、現物だけで取扱説明書はなし。 手探りでタイレルP34に組み込むことになる。 文字どおりの現車合わせ・現車セッティングだ。 この様子が綿引氏のYouTubeチャンネルでも公開されているので、ぜひご覧いただきたい。 ●タイレル 隼用ドライサンプキット取り付け前編 https://www.youtube.com/watch?v=GhHrUwFejgI この記事を編集している最中に、綿引氏から株式会社中村機械(富山県)が手掛けたアルマイト仕上げのホイールも到着とのことで画像が送られてきた。 綿引氏より掲載の許可をいただいたので、以下にご紹介したい。 お気づきのように、これで完成・・・ではなく、これから先もまだまだ進化していくのだ! ■これから定期レポートをお届けします! イベントで展示するときなど、専用のステップ(これも綿引氏の手作りだ!)を用意して、運転席に座れるようにしている。 コクピットに座れば、その視界の低さに驚くだろう。 老若男女問わず、F1パイロットの気分が味わえるのだ。 今後も、タイレルP34の製作風景を定期的にお届けする予定だ。 ぜひご期待いただきたい! ■[追記]9月18日夜、綿引氏から送られてきた最新情報 現時点でタイレルP34はバラされ、フレームの塗装が行われたとのこと。最新画像が送られてきたのでご紹介したい。 ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" 「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されていますhttps://www.youtube.com/user/cbrwatahiki/featured ■Special Thanks! オートランドテクノ ●営業時間9:00~18:00(12時〜13時はお昼休み)*ナイター営業は貸切のみとなります。 ●住所:〒315-0028 茨城県石岡市半の木11210-1●TEL/FAX:0299-23-4548●E-Mail:autoland81@techno-as.com●URL:http://www.techno-as.com●Twitter:https://twitter.com/autolandtechno●Facebookページ:https://www.facebook.com/autolandtechno/ *レンタルカートあり!http://www.techno-as.com/charge.html 株式会社中村機械 ●氷見本社:〒935-0037 富山県氷見市上泉145-1 TEL 0766-91-5585●射水 Factory:〒939-0281 富山県射水市北高木465-1 TEL 0766-95-5755 ●URL:https://nakamurakikai.co.jp ●主な事業内容・各種機械装置の開発、設計、製造・各種機械加工部品製造(主な取引先…電子・電気部品関連、食品・医療関連) [ライター・カメラ/松村 透・画像提供 綿引雄司氏]

ワンオーナー車のセリカXXも販売中!ガレーヂカレントジャパン直撃レポート
旧車の売買と鑑定市場2022.08.24

ワンオーナー車のセリカXXも販売中!ガレーヂカレントジャパン直撃レポート

昨今の昭和および平成初期の時代を掛け抜けた「国産スポーツカーの人気再燃の勢い」は留まることを知らない。 その加熱ぶりは、一般誌やニュース番組の特集でも取り上げられるほどだ。 これまで20年以上、輸入名車専門店として数多くの貴重なクルマをユーザーに届けてきたガレージカレントは、そのノウハウを活かし新たに国産名車専門店「ガレーヂカレントジャパン」を立ち上げた。 1970年代〜90年代の国産スポーツカーを中心に極上の国産名車に出会える専門店になったということで、スタッフに直撃取材を敢行した。 ■ひと昔、ふた昔前にあたりまえだった光景はもう戻らない 昭和後半から平成初期にかけてクルマ、なかでもスポーツカーは多くの若者を虜にした存在であり、大人の階段を上るためのマストアイテムだったのかもしれない。 しかし、現実は甘くない。 運転免許取得後、いきなり百万円単位のクルマを購入できた方はごく僅かであった。 必死にアルバイトをしてお金を貯め、先輩から5万円で譲ってもらったボロの国産ハッチバックが最初の愛車だった・・・というエピソードもしばしば耳にする。 その後、社会人となり、若いときに憧れた国産スポーツカーをようやく手に入れることができた方は幸運かもしれない。 むしろ、好きになったクルマが高嶺の花で、憧れのまま時間だけが過ぎていってしまったという方も少なくないだろう。 ■現役時代を知る方も、認識を改める時期かもしれない 多くの中古車には「底値」がある。 スリーオーナー車、フォーオーナー車と持ち主が代わるにつれて、相対的にコンディションも下がっていく。 こうして、生産終了から10年もすれば、中古車として価値が低い状態、いわば「底値」を迎えるのだ。 その結果、乱雑に扱われる。 そして多くの個体が淘汰され、街中や市場から姿を消していくのだ。 しかし、ある時期を迎えると「もう一度乗りたい」「若い頃の憧れを現実にしたい」というユーザーが増えはじめ、日に日に需要が高まっていく。 それに呼応するかのように中古車相場も上昇カーブを描きはじめる。 最近はここに「今のうちに純内燃機関を持つスポーツカーを楽しんでおきたい」という要素が加わり、上昇カーブが二次曲線的になる。 なかなか認めがたいとは思うが、かつてのようにS13型シルビアをタダ同然で手に入れることができたといった時代は終わりを告げたようなのだ。 ■ガレーヂカレントジャパンスタッフに10の質問 生産から四半世紀、あるいはそれ以上の年月が経過したクルマであれば、経年劣化は避けられない。 その劣化スピードも、保管環境や歴代オーナーの接し方によって驚くほど変わる。 今回、どのような経緯でカレント自動車が国産名車スポーツカーを扱うことになったのか? 販売車両への想いやこだわり、ユーザーへのメッセージなどを10の質問にまとめ、スタッフの栗田氏に直撃取材した。 Q1.「ガレーヂカレントジャパン」とは? 日本の名車をガレージカレントクオリティでお届けしたいと、2022年夏に立ち上げた新サービスです。 これを機会に、当時を知らない若い方たちにも古き良き日本車の魅力を知っていただきたいと願っています。 Q2.国産名車専門店をオープンさせたきっかけとは? 当社はこれまで、20年以上にわたってメルセデス・ベンツやポルシェをはじめとするヨーロッパの名車に注力してきました。 その経験を活かし、ここ日本で誕生した名車たちの魅力を発信していきたいという想いを実現させたかったのです! Q3.「ガレーヂカレントジャパン」で取り扱う年代やジャンルは? 1970年代~90年の自動車文化をけん引してくれた日本の名車、スポーツカーを軸に注力してまいります! Q4.仕入れに対するこだわりや商品車の状態に対する自信は? 自分たちが「乗りたい」と思えるようなクオリティを維持するクルマを厳選しています。 具体的には、オリジナルコンディションを維持した個体、あるいはワンオーナー車など、当時の雰囲気を感じられるものを積極的に仕入れていきます。 また、当時流行したカスタムなども検討中です。 購入してから各部の仕上げやレストアを行った場合、納期や金額など、お客様へのご負担がかなりあることも予想されます。 そのためにも「現車の状態をご確認」いただけるクオリティを意識した商品化をしていく所存です。 Q5.現在の商品車のセールスポイントをひとことで! ●日産 シルビア 2.0 K’s オリジナルコンディション 5速 SR20DET 走り屋文化をけん引したS13型シルビアK’s。 フルオリジナル、無事故という非常に貴重な存在です。 今後、これほど貴重な条件のS13型シルビアK’sが見つかるかどうか。 昔乗っていた方であれば、この個体が現代においていかに希少な個体であるかがご理解いただけるはずです。 オリジナルのS13型シルビアK’sがどのようなフィーリングを持っているのか、再確認したい方はもちろん、実感してみたい方にもオススメです。 ◎詳細はこちらhttps://www.carsensor.net/usedcar/detail/AU0097098795/index.html ●トヨタ セリカXX2.0 GT ワンオーナー デジパネ タイベルWP交換済み (スーパーレッド) 「ワンオーナー、フルオリジナル、レースカバー」。 これ以上ないと断言してもよいレベルであり、オリジナル度の高い一台といえます。 今や、博物館に収蔵できるクラスといってもいいほど、新車当時の雰囲気を存分に感じていただける個体です。 タイミングベルト等も交換済みで、すぐに走り出せるコンディションを維持しています! ◎詳細はこちらhttps://www.carsensor.net/usedcar/detail/AU0051398575/index.html ●日産 スカイラインクーペ2000ターボRS-X ENKEI15inchAW エアコン修理済 オリジナル (グレーブラック) 通称「鉄仮面」と呼ばれた顔をもつ日産スカイラインです。 年代を感じさせないコンディションに仕上がっており、エアコンの効きもOK! いい意味で「普通に乗れる旧車」といえます。 消耗品も交換済みで、残るは名義変更だけです! これ以上ない一台です! ◎詳細はこちらhttps://www.carsensor.net/usedcar/detail/AU0051338301/index.html ※その他、こちらのホンダS2000の販売も予定しております。 Q6.実車を見てみたい場合のお問い合わせ方法は? カーセンサーやグーに記載されている電話番号またはお問い合わせフォームにてご連絡ください(どちらからでも対応可能です)。 また、下記直通の電話番号からのお問い合わせもお待ちしております。●直通番号:03-5905-4448 専門店というと敷居が高そうなイメージがあるけれど、実際は? そんなことはありません。 どうかご安心ください(苦笑)。 この機会に、ぜひ当社が誇るクオリティをご体感いただきたいです。 わざわざショールームまでお越しいただくに値するコンディションへと仕上げたつもりです。 Q8.保証や整備体制などのアフターフォローについては? 保証についてはガレージカレント同様に自社保証をお付けいたします。 詳細は担当者にご確認くださいませ。 また、整備については自社工場を完備しております。 さらに専門の提携工場もございますので、旧車もお任せくださいませ。 Q9.どういった方に乗っていただきたいか? 自動車通を自認する方のご期待に応えられるクルマをご用意いたしました。 また、古いクルマに乗るのが初めてという方も大歓迎です。 当社としてもしっかりとサポートさせていただきます。 クルマ好きの皆さまからのお問い合わせ、ご来店をお待ちしております!! Q10.最後にひとことメッセージを! 輸入名車専門店ガレージカレントのクオリティをそのままに、日本の名車をご案内させていただくサービスが誕生しました。 このクルマがレストアベースにということではなく、現車をご検討いただけるクオリティだという自負がございます。 古いクルマですが、私たちが納得できるコンディションの車両のみを展示しております。 どうやって古いクルマと付き合っていけばいいのか・・・という方もご安心ください。。 ご納車後の愛車との向き合い方までしっかりサポートさせていただきます。 お問い合わせならびに現車確認のご連絡を心よりお待ち申し上げております。 ■WBS(ワールド・ビジネス サテライト)が取材 8月某日「WBS」ことワールド・ビジネス サテライト(テレビ東京系列)スタッフの方たちが「ガレーヂカレントジャパン」の模様を取材している様子を逆取材。 その撮影風景を撮影させていただいた(画像はリハーサルの模様)。 取材スタッフはディレクターさん、カメラマンさん、音声さんの3名。 暑いなか、じっくりとていねいに取材する姿勢に頭が下がる思いだ。 ビジネスマン必見の番組作りの一端を垣間見ることができ、深い感銘を受けた(WBSスタッフの皆さま、ありがとうございました)。 (8/27追記)WBS公式HPでも紹介されています。こちらもぜひご覧ください。 ■ケーザイのナゼ「ちょっと古い日本のスポーツカーが人気」https://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/feature/post_258026/ ■まとめ:古いクルマでもできる限り安心して乗りたい方に 少し前までは街中であたりまえのように見掛けた国産スポーツカーが、いつの間にかプレミアがつくほどの値打ちを持つようになってしまった。 この現実に驚き、戸惑っている方がいるかもしれない。 しかし、考えてみれば、30年以上も前に造られたクルマなのだ。 オリジナルコンディションや、ワンオーナー車で残っていること自体が奇跡に近い。 何万点という部品の集合体であるクルマは屋外で使われることが大前提だ。 壊れもするし、経年劣化は避けられない。 厚化粧を施し、表面上だけをきれいにして販売することもできるだろう。 しかし、それでは手に入れたオーナーはもちろんのこと、国産スポーツカーにとっても不幸な結末になりかねない。 ガレーヂカレントジャパンなら内外装はもちろん、機関部についても当時の雰囲気を色濃く残し、まるでタイムスリップしたかのようなコンディションのクルマが手に入る。 「乗り出し」は高くつくかもしれないが、長い目で見れば「コンディション重視で選んで正解だった」という結論にいたるに違いない。 人もクルマも一期一会。 ほんのちょっと勇気を出しはじめの一歩を踏み出すことで、懐かしい青春の1ページとの再会、そして憧れの存在を自分の愛車にするという現実をグッと引き寄せることができるはずだ。 ■ガレーヂカレントジャパン店舗情報 ●屋号:ガレーヂカレントジャパン●店舗所在地:東京都練馬区東大泉2-26-3●電話番号:03-5905-4448●FAX番号:03-5905-4449●営業時間:AM9:30〜PM6:00●定休日:不定休(完全予約制)●メールアドレス:gcj@currentmotor.co.jp●コーポレートサイト:https://www.currentmotor.co.jp●YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCRtFspru_W01-nUATpuHUYQ●古物商許可:神奈川県公安委員会許可 第451930000216号 自動車商 カレント自動車株式会社 ●お車でお越しのお客様・練馬インターチェンジより6分・環状八号線 練馬中央陸橋より9分*展示場につきましたらお電話ください。駐車場をご案内いたします。 ●公共交通機関でお越しのお客様・石神井公園駅よりバスにて三原台中学校にて下車9分 徒歩1分 [ライター・撮影/松村透]

雨が降るかもしれない日は取材を諦めて・・・の話
旧車の魅力と知識2022.08.21

雨が降るかもしれない日は取材を諦めて・・・の話

雑誌やweb記事などを合わせると、何だかんだで年間100人くらいの方にオーナーインタビューをしている。 案件によって異なるが、人物やクルマの撮影をプロカメラマンさんに任せ、自分はインタビューに専念するケース、撮影からインタビューまですべて自分1人で行うケース、さまざまな「大人の事情」でメールやLINEでのやり取りというケースもある。 いずれの案件も、その取材対象の方にお声掛けし、コーディネートするのも自分の役目だ。 メーカーの広報車であれば、たいていは最新モデルだから雨の日でも撮影ができる。 汚れてしまった場合でも、内外装ともにきちんと洗車して、ガソリンを満タン返しにすれば大丈夫だ。 しかしオーナーが所有するクルマ、ましてや旧車およびネオクラシックカーを取材させていただく場合、そうはいかない。 雨の日はクルマ(趣味車)には乗らない、乗りたいくないというオーナーさんが少なくないからだ。 そういえば、以前こんなことがあった。 とあるネオクラシックカーをフルレストアしたオーナーさんを取材したときのことだ。 カメラマンさんと待ち合わせした場所は曇りだったのだが、撮影場所に近づくにつれて雲行きが怪しくなっていった。 道中、カメラマンさんに「もしかしたら、今日の撮影、延期になるかも・・・」とお詫びをしておいた。 事情が分かっているカメラマンさんは理解してくれたが、無駄足を踏ませることになるかもしれないのだ(事実そうなってしまった)。 そして、現地に到着した頃にはいつ雨が降り出してもおかしくないような天候だった。 待ち合わせ場所に現れたレストア完了後のネオクラシックカーは、見るからにコンクールコンディションといっていいほど、細部にいたるまでピカピカだった。 オーナーさんのこだわりと愛情が痛いほど伝わってきた。 ひととおりの挨拶を済ませ、ふと、オーナーさんに目を向けてみると、いつ雨が降らないかとソワソワしていることが分かった。 とても撮影を含めた取材に集中できるような雰囲気ではなかった。 そこで「今日は撮影を断念して、いったんオーナーさんの車庫に愛車を停めて、インタビューだけやりましょう。撮影は後日。雨が降らない日に!」 と提案すると、オーナーさんもほっとしたようだった。 無駄足を踏ませてしまったカメラマンさんには申し訳ないけれど、雨雲レーダーをにらみつつ、とにかく急いでオーナーさんの自宅に向かった。 その後、どうにか雨を回避でき、愛車を車庫に停めたあとに近くのファミレスでインタビューを行った。 オーナーさんも、愛車を雨に濡らすことなく、無事帰宅できたことに安堵しているようだった。 そして後日、快晴の日に撮影を行い、無事にオーナーインタビュー記事として公開することができた。 実は今日(8月21日)も、本来であれば、あるネオクラシックカーとそのオーナーさんを取材させていただく予定だった。 週間天気予報では晴れマークだったのに、2日前くらいから急に雨の予報へと変わった。 そこからあらゆる天気予報のサイトをチェックして、取材実施か、それとも延期かの判断をすることとなった。 オーナーさんの本音としては、今日の取材を希望されているようだった。 基本的に前日の夜に取材実施か、延期かを決めることが多いが、今回は判断が難しい予報だったため、当日朝に決定とした。 できるならばその希望を叶えたい反面、これまで無理やり雨天時に取材して、結果的に雑な撮影になってしまったことが過去に何度もあったのだ。 アナログ人間といわれてしまいそうだが、最終判断の目安は「NHKの天気予報」と決めている。 お天気キャスターの解説や雨雲レーダーや時系列予報などを見て、取材できそうかどうかの判断をする。 今朝も、目覚ましを午前5時45分にセットして、NHKの天気予報をチェックした。 総合的に判断した結果、今日の取材は雨天延期とした。 撮影中に雨が降る可能性が高いと踏んだのだ。 申し訳ないなあと思いつつ、オーナーさんとカメラマンさんにその旨を伝えた。 しかし、あくまでも天気「予報」なので、この予想が外れることがある。 今日の天気がまさにそれだった。 気象レーダーや時系列予報でも雨だったのに、現時点(13時15分)で、気象レーダーを見る限り、撮影場所は曇りのようだ。 結果論ではあるが、おそらくは雨に降られることなく取材できただろう。 さすがにオーナーさんやカメラマンさんから苦情の連絡が入ることはなかったが「雨が降るかもしれない日は取材を諦めて・・・」と簡単に気持ちが切り替わるものでもない。 まるで今日の天気のように、モヤモヤした日曜日の午後を過ごしてもいいことがないので、締め切りが迫っているいくつかの原稿(*この原稿もそうだが)を一気に書き上げて気を紛らせた。 じっとしているより、動いている方が楽なのだ。 これまで何度も経験しているが、本当に、これだけは慣れることがない。 そして、可能な限りの情報とこれまでの経験則から答えを導きだしても予想が外れる。 悲しいかな、今回もそのなかの1回に過ぎないのかもしれない・・・。 余談だが、NHKの天気予報以外にチェックしている天気予報のサービスをまとめてみた。 独断と偏見で所感も追記しておく。ご参考になれば幸いだ。 ・NHKニュース防災アプリ:手堅い予報なので迷ったときの最終判断はここ・Yahoo!天気アプリ:良くも悪くも予報がコロコロ変わる。直前(向こう数時間)の天気を予想する際には有用・tenki.jpアプリ:大胆な予報が多く、大当たりか大ハズレのどちらか・ウェザーニューズアプリ:個人的は判断材料のひとつにしているサービス(有料会員)・気象庁アプリ:本家の情報なので、1週間先の予報の目安として利用 [画像/Adobe Stock ライター/松村透]

「"買えば何とかなる"という悪魔の囁き」を真に受けてはいけない話
旧車の売買と鑑定市場2022.08.13

「"買えば何とかなる"という悪魔の囁き」を真に受けてはいけない話

クルマ好きのあいだでたびたび交わされる常套句のひとつに「買えばなんとかなる」がある。 購入を迷っている友人・知人に対して、ドスンと背中を押す(殺し文句?)ともなりえる破壊力を秘めている。 「買えば何とかなる」。 いやはや、実に何とも無責任な発言だ(笑)。 この言葉に乗せられて購入を決めてしまった当の本人は「買えば何とかなる」のではなく、「買ったら何とかするしかない」のが現実だ。 迂闊に口走ると、その人の人生を狂わせかねない。 実は「買えば何とかなる」の文字(言葉)の裏には隠れているメッセージがある。 「買えば何とかなる(※ただし、勢いだけで手を出していなければ)」がコトの真相だ。 「買えば何とかなる」で買おうとしているクルマは、たいていの場合、ちょっと、もしくはかなり無理をしないと手が出せない存在だったりする。 虎の子の貯金や埋蔵金(へそくり)、定期預金などを解約して軍資金に充てることも少なくないだろう。 そしてここからが本題であり、運命の別れ道だ。 「買えば何とかなるクルマを買う行為そのもの」が目的なのか、「買えば何とかなるクルマを買ってからの未来予想図が描けるか」。 これをご自身でじっくりと、それも短時間のうちに見極める必要がある。 一見すると相反しており、矛盾していることに気づくだろう。 では、なぜ「じっくりと、それも短時間のうち」なのか? それはモタモタしていると、突如現れたライバルが「横からあっさりとかっさらっていく」可能性があるからだ。 つまり、迷っている時間はないと思った方がいい。 直観的に前者だと感じた場合「勇気ある撤退」を勧める。 買うことが目的だと気づいた場合、納車された瞬間にその想いは冷める。 そしてこう思うのだ。 「オレ、なんでこんなの買っちゃったんだろう」と。 衝動買いしたクルマへの想い入れが希薄なだけに、おのずと扱いも雑になる。 その結果、多少の不具合が気になっても先送りしてしまう。 軽い気持ちで手に入れたのだから仕方がない。 そして、決定的なトラブルや、車検のときに膨大な費用が伴うことが判明して、二束三文でも構わないと手放してしまう。 これではオーナーも、嫁いできたクルマも不幸だ。 それゆえ、もっとも避けておきたい「悲劇」といえるだろう。 逆に後者だった場合、費用面の算段がつくのなら「清水ダイブもあり」だ。 このクルマとこんな場所を走ってみたい、自分ならココに手を入れてみたいといった、「購入したあとのカーライフ」が描けるとしたら・・・それはきっと、幸運の女神が微笑んでくれたと信じていいはずだ。 さらにもうひとつ、何としても避けておきたいケースがある。 授業中なら「ココ、テストに出るぞ!」といいたくなるほど重要なポイントだ。 それは「迷っているうちに他の誰かにかっさわられる」というオチだ。 経験がある方は分かると思うが、これはかなりダメージが大きく、意外なほど尾を引く。 その理由として「あと一息だったのに!それならもっと程度の良い個体を見つけてやる!」と、このときの悔しさを打ち消すこと自体が目的となり、その後の判断や行動を大きく狂わせる可能性を秘めているからだ。 そんなわけで、自分で決断を下すのではなく、外的要因、つまり強制終了となってしまう事態だけは何としても避けたい。 「ぜったいに手に入れてやる!」という、「買うことが目的」のトリガーになりかねないからだ。 数十万、下手をすると一千万円単位の出費が伴うこともあるだろう。 プラモデルやミニカーを買うのとはワケが違うのだ。 多くの場合、失敗すると日常生活に影響をおよぼしかねないからだ。 普段から何となく気になっているクルマが、突如、現実的な選択肢として目の前に現れることがある。 周囲の友人・知人に相談すれば十中八九「買えば何とかなる」といわれるに決まっているし、当の本人もどこかでそれを望んでいるはずだ。 繰り返しになるが、この「悪魔の囁き」を真に受けてはならない。 重大な決断を下すのも、そして引導を渡すのも「周囲惑わされず、自ら決断を下す」ようにしたいものだ。 もちろん、自分自身への戒めも込めて。 [ライター・撮影/松村透]

普段は「3ペダルMTより楽なクルマがいい」と気づいてしまった話
旧車の魅力と知識2022.07.10

普段は「3ペダルMTより楽なクルマがいい」と気づいてしまった話

先日、これまでの愛車遍歴はすべてMT車という40代のオーナーさんを取材する機会があった。 1台のクルマを長く、大切に乗る方なので、愛車遍歴はどちらかと少ない方(現在の愛車を含めて4台)だと思う。 自分自身、MT車の方が、さらに厳密にいうと「3ペダルMT車」が理想の愛車だと信じて疑わなかった。 その昔、フェラーリ社のトップだったルカ・モンテゼーモロ氏が何らかのインタビューだが、ワールドプレミアの壇上で「これからのフェラーリはF1マチックが主流になる」といった趣旨の発言をしてひどく憤慨した記憶がある。 フェラーリといえばあのシフトゲートを操作するのが至高なのに、何てことをしてくれるんだ!と。その後、フェラーリF355F1からはじまったF1マチックはあっという間に各モデルへと波及し、いつしか3ペダルMT車は絶滅してしまった。 3ペダルMTの絶滅だけが理由ではないが、気がつけば自分も「いつかフェラーリを自分のモノにしよう、したい」という情熱が消えつつある(訳あって、現行モデルで手に入れてみたい1台があるのだが、非現実的なのはいうまでもない)。 先日、自分の愛車(趣味車)で参加したイベントの取材を兼ねて、自宅から100キロほど離れた場所へ向かった。奇しくも当日は猛暑日であり、しかも全国でもトップ3に入るような最高気温を記録する場所へエアコンレス&3ペダルMT車で出掛ける羽目になってしまった。 エアコン(もちろんクーラーも)レスなので、扇風機を車内に据え付けて出掛けたのだが、熱風しか出てこない。途中で止めてしまった。暑いだけではない。古いクルマなので、オーバーヒートのことも気にしなければならない。幸い、高速道路は渋滞もなく、5速で淡々と巡航したので問題なく現地に到着。取材することができた。 問題は帰路だ。炎天下のなか取材を続けているうちにイベントは終了。現地でお開きとなった。Google mapで帰路のルートを調べてみると高速道路はすでに渋滞。夕暮れどきとはいえ、30度を優に超える気温のなかの渋滞に飛び込む勇気はない。というか正直いって嫌だ(笑)。諦めて下道で帰ることにした。途中、渋滞に巻き込まれたときは油温が100度近くまで上昇した。そんなこんだで、油温計をにらめっこしながら自宅に着く頃にはぐったりしてしまった。 そういえば、運転免許を取得した当時、アルバイト先で配達に使っていたハイゼットもエアコンレスだった。もっというとラジオすらついていなかった。パワステやパワーウインドウもない。そこで私は「ハイゼットLM(ル・マンの略)」と命名して、炎天下の配達を楽しんだものだ。当時はまだ10代。エアコンがあろうとなかろうと、3ペダルMT車を運転できることが何より嬉しく、そして楽しかった。ヒール・アンド・トゥーの真似事もこのクルマで覚えた。 そろそろアラフィフに差し掛かる私にとって、いつでもどこでも3ペダルMT車で出掛けるのは苦痛になってしまっていたのだ。いつの間にか「楽なクルマがいい」と考えている自分に気づいてしまった。 セイラさんに「軟弱者!」とひっぱたかれようが、ブライト・ノア館長に「それが甘ったれなんだ!(引用が古い)」とぶん殴られようが、フェラーリを買えるほどの財力があったとしたら迷わずF1マチックを選んでいると思う。でも、マツダロードスターなら迷わず3ペダルMTを選ぶけれど。 子どもが大きくなったら・・・とか、定年退職後の楽しみに・・・なんて思う方がいらっしゃるかもしれない。健康なのうちに、気力があるうちに、可能な限りの3ペダルMTを楽しんでいただきたいと思う。 [ライター・撮影/松村透]

旧車オーナー予備軍の方々の琴線に触れる記事をお届けします:松村透
旧車の愛好家たち2022.05.08

旧車オーナー予備軍の方々の琴線に触れる記事をお届けします:松村透

はじめまして。旧車王ヒストリアの編集長の松村透です。 ■名前:松村 透 ■職業/肩書き ・株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。・旧車王ヒストリア&外車王SOKEN編集長。トヨタgazoo 愛車広場、ベストカー/ベストカーweb、Web Cartop連載他 編集兼ライターとして、クルマ関連を軸に取材およびコンテンツ企画を行っています ■現在の愛車 1970年式ポルシェ911S 2016年式フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン ■ご自身の性格をひと言で表現すると? 聞き上手・・・だとは言われます ■好きなクルマは? ポルシェ911、マツダロードスター、トヨタカローラ、スズキジムニー、フォルクスワーゲンゴルフ、メルセデス・ベンツGクラス、Fiat500・・・などなど。 そのカテゴリーで物差しになるようなクルマ、あるいは丸目のクルマが好みです ■憧れのクルマは? ポルシェ959 Sport ■旧車王ヒストリアではどんな記事を書いてみたいですか? 頭では実際にはないと分かっているはずなのに、取材を通して「クルマが人を選ぶ(選んだ)」としか思えないような方たちとお会いしてきました。 古いクルマを手に入れてみたいけど正直不安・・・。かつて所有していた、あるいは憧れていた古いクルマを手にしたい・・・。 そんな「旧車オーナー予備軍」の方たちの琴線に触れるような、清水の舞台から飛び降りる一助となるような(笑)記事の配信を心掛けたいと思います! ■その他なんでも・・・ 今回、旧車王ヒストリアの編集長を仰せつかりました松村です。 旧車王ヒストリアは「旧車王を母体とするオウンドメディア」です。 既存のカーメディアよりも自由度を持たせ、音楽で例えるならインディーズバンド的な雰囲気を重視しています。 各ライターの方々の知見や持ち味を前面に出し、なおかつ書き手のクルマに対する愛情のようなものを表現できる場でありたいと考えています。 ご贔屓のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 ■HP/SNS/YouTube他 ・HP:https://kizunanote.co.jp/ ・Instagram:https://www.instagram.com/vehiclenavi/ ・Twitter:https://twitter.com/kizunanote0911   [ライター・撮影/松村透]

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