初代フォード ブロンコの面影を残した新型が24年ぶりに登場!魅力と歴史を振り返る

目次
1.4WDブームの中投入された初代ブロンコ 2.初代を思わせる新型は4ドアモデルも存在 3.ブロンコを日本で購入するためには 4.まとめ

2020年7月、約24年ぶりとなる新型がアナウンスされたフォード ブロンコ。ドアとルーフの着脱が可能で、最大35インチものタイヤも履けるなど、まさにオフロードで思いっきり遊べる車に仕上がっています。

キャッチーな丸目ライトも、半世紀前に発売した初代ブロンコを感じさせ、ファンのあいだで好評を得ているポイント。今回はそんな新型ブロンコの解説と、今でも根強いファンが多い初代の「アーリーブロンコ」についても紹介していきましょう。

4WDブームの中投入された初代ブロンコ

1966年当時、ジープ チェロキーやインターナショナル スカウトなどのオフロード4WDが盛り上がりを見せていました。

対するフォードもこれらの対抗車種として、オフロードSUVの初代ブロンコを発売。全長4,635×全幅1,695×全高1,640mm小柄なボディに対し、最大出力105psの2.8リッター直列6気筒に加え、オプションで4.7リッターV型8気筒、最高出力205psのパワフルなエンジンが設定されていました。

そして、ルーフが取り外し可能な「パッセンジャーワゴン」や、左右のドアがない「ロードスター」など、アウトドア仕様に特化した多彩なモデルがあるのも、フォード ブロンコ最大の特徴です。

好評を得たものの、人気は長く続かなかった

ショートホイールベースのコンパクトボディはオフロードとの相性が良く、ユーザーからも好評でした。しかし、シボレー ブレイザーの登場により、フォードは苦戦を強いられることになります。

ブレイザーの快適性及び、洗練されたスタイリングは話題を呼び、ブロンコの売れ行きは頭打ち。その後はモデルチェンジを繰り返すも、ピックアップトラック「Fシリーズ」のヒットの陰に隠れ、ブロンコは1996年に生産を終了してしまうのです。

ところが、コンパクトオフローダーとして一時代を築いた初代ブロンコの人気は根強く、ファンの間では「アーリー(初期の)ブロンコ」と呼ばれ、今でも愛され続けています。

ブロンコの買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

初代を思わせる新型は4ドアモデルも存在

生産終了から24年が経ち復活したブロンコは、初代モデルを彷彿とさせる丸目ヘッドライトを持ち、武骨ながらコミカルでファニーな雰囲気。車体サイズが全長4,412×全幅1,928×全高1,826mmの2ドアモデルと、全長4,810×全幅1,928×全高1,854mmでシリーズ初となる4ドアモデルの2種類がラインナップされています。

両モデルともドアとルーフの取り外しができ、本格的なオフロード走行を楽しみ遊び倒したいユーザーにとっては嬉しいギミック。そして、解放感という点ではアーリーブロンコへのオマージュを強く感じられます。

オフロード走行を突き詰めたパッケージ

初代ブロンコを思わせる外観に対して、内装は最新のインフォテインメントシステムを採用したモニターが搭載され、サイズは8インチと12インチから選択可能。搭載されるエンジンは最高出力270psの2.3リッター直列4気筒と、最高出力310ps、2.7リッターV型6気筒の上級グレード用の2種類で、どちらも直噴ターボであるエコブーストを採用しています。

高強度スチールのラダーフレームに装備されるサスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン式、リアが5リンク式リジット。タイヤは7種類の設定があり、30インチからマッドタイプの35インチまで選択でき、新型ブロンコが本気のオフロード仕様だということを伺わせます。

ブロンコの買取専門ページはこちら

ブロンコを日本で購入するためには

魅力的な要素が備わった新型ブロンコですが、販売元のフォードは2016年に日本市場から撤退しているために、国内での正規購入はできません。それでも新型ブロンコを購入したい!という場合は、個人で車を取り寄せる「並行輸入」という手段があります。

しかし、並行輸入は車の輸送や通関、排出ガス検査など、手続きは自分で行う必要があり、よほど知識が無ければ非常に困難です。その場合は、並行輸入を代行してくれる専門ショップに依頼しましょう。当然費用はかさみますが、業者が輸入の手続きを代行してくれるので、個人で動くよりもハードルはだいぶ低くできます。

初代ブロンコの流通状況

一方、初代ブロンコは大手中古車検索サイト(2021年6月時点)で検索した結果、中古車はわずか1台のみ。価格も「ASK(応相談)」表記となっており、容易に購入できるわけではありせん。

しかし、半世紀以上続く人気もあってか、初代ブロンコを専門に扱うショップが存在し、もちろん並行輸入の代行もお任せできます。純正、社外ともに新品パーツが豊富にそろっているので、購入後のアフターケアもそれほど心配いりません。アーリーブロンコが気になっている方は、一度調べてみる価値がありそうです。

ブロンコの買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

まとめ

新型ブロンコ、アーリー(初代)ブロンコともに、力強いエンジンと脱着可能な車体各部など、ユーザーをワクワクさせるような魅力がたくさん詰まっています。さらに、今回の4ドアモデルの登場でファミリーユースでの使用も多くなり、ブロンコの可能性はさらに広がるかもしれません。

しかし、新旧ブロンコともに、購入に至っては多少手間がかかります。日本国内でもアウトドアやSUVの需要が高まっている今、ぜひ日本仕様の新型ブロンコの発売も期待したいところです。

[ライター/増田真吾]

旧車の買取なら「旧車王」におまかせ!

長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。

画像1 画像2
画像ギャラリー(全2枚)を見る

旧車王のLINE友だち登録
カンタン査定申し込み!

友だち追加

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車売るなら旧車王

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して23年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

旧車王サイトはこちら

まずは車について気軽に相談したい

どんな相談ができるの?

関連する記事

まだまだ旧車と一緒に生きたい!クルマを長持ちさせる“自動車再生”への挑戦

まだまだ旧車と一緒に生きたい!クルマを長持ちさせる“自動車再生”への挑戦

旧車の魅力 2024-04-18
マツダ AZ-1は軽自動車版スーパーカー!? 見た目だけではなく性能面も秀逸だった

マツダ AZ-1は軽自動車版スーパーカー!? 見た目だけではなく性能面も秀逸だった

旧車の魅力 2024-04-17
免許証を紛失しても運転できるの?起こりうるトラブルや対処法も紹介

免許証を紛失しても運転できるの?起こりうるトラブルや対処法も紹介

旧車売買の豆知識 2024-04-17
3人の主催者に聞いた!横浜赤レンガ倉庫『YOKOHAMA CAR SESSION ~若者たちのカーライフ~とは?』を初開催してみて

3人の主催者に聞いた!横浜赤レンガ倉庫『YOKOHAMA CAR SESSION ~若者たちのカーライフ~とは?』を初開催してみて

イベントレポート 2024-04-16
2023年10月にアルテッツァが25年ルール解禁!今後値上がりする?

2023年10月にアルテッツァが25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車市場動向 2024-04-16
タイミングベルトの交換費用はどのくらい?交換時期や交換しなかった場合の不具合も紹介

タイミングベルトの交換費用はどのくらい?交換時期や交換しなかった場合の不具合も紹介

旧車メンテナンス 2024-04-16
MT車とは?特徴や注意点などを解説

MT車とは?特徴や注意点などを解説

旧車売買の豆知識 2024-04-16
セリカの維持費を5項目で解説!高いと感じたときの対処法も紹介

セリカの維持費を5項目で解説!高いと感じたときの対処法も紹介

旧車売買の豆知識 2024-04-16

記事ランキング

1
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
2
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車売買の豆知識 2023-10-27
3
車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

旧車売買の豆知識 2024-02-02
4
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車市場動向 2023-12-28
5
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車売買の豆知識 2024-03-04
6
車のキュルキュル音は放置しないで!原因と修理料金を解説

車のキュルキュル音は放置しないで!原因と修理料金を解説

旧車メンテナンス 2023-11-10
7
車検証の住所変更はオンラインでできる!方法や必要書類などを紹介

車検証の住所変更はオンラインでできる!方法や必要書類などを紹介

旧車売買の豆知識 2024-01-29
8
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車メンテナンス 2023-10-18

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ