買うなら今がチャンス?多くのホットハッチファンを生み出したフォルクスワーゲン ゴルフ2 GTIの中古車市場

目次
1.2代目GTIになるもパワーは変わらず? 2.パワーアップしたDOHC16Vエンジンで起死回生! 3.比較的リーズナブルだが高騰の可能性も? 4.ゴルフ2GTIの中古車相場について 5.まとめ

フォルクスワーゲンを代表するホットハッチとして、また、ハッチバックコンパクトカーのベンチマークとして現在も販売が続くゴルフGTI。そんななか、クラシックな外観かつスポーティな走りを楽しめる2代目ゴルフGTIは、クラシカルな見た目と比較的購入しやすいこともあり、いま注目の車種となっています。

今回は、今も人気の絶えないゴルフ2 GTIの魅力と、中古車市場についても解説していきます。

2代目GTIになるもパワーは変わらず?

元祖ホットハッチとして名高い先代のゴルフ1 GTIは、その性能の高さで多くのファンを獲得するも、日本仕様は製造されず、国内に輸入されることもありませんでした。

その後の1985年4月、モデルチェンジを果たした2代目のゴルフのGTIグレードが満を持して日本で発売されます。特徴としては、バンパーやボディ部に赤のアクセントを入れ通常モデルと差別化。室内にも専用のステアリングやシフトノブ、高さ調整機構付きのシートなどさまざまな特別装備が採用されています。

しかし、ゴルフ2 GTIのエンジンは先代の1.8L SOHC8バルブから変更はなく、最大出力は先代GTIに搭載されていた1.6L 8バルブエンジンの110psから112psとわずかに上昇。くわえて車両重量が820kgから1020kgと、200kgも重くなったことで先代GTIの軽快さは失われ、結果的にそれがファンの不満を生む事態となってしまいました。

ゴルフ1の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

パワーアップしたDOHC16Vエンジンで起死回生!

そんなファンの声を受け、1987年2月にはDOHC16バルブエンジンに改良された「GTI 16V」が登場。排気量は1.8Lから変わりませんが、最高出力は112psから139psまでアップし、最高時速は208kmを誇ります。

ちなみに139psという数値は、マフラーの触媒が取り除かれた本国仕様のものであり、触媒付きの日本モデルは125psなっていました。エンジン以外では、車高が10mm下げられ、ブレーキ冷却用のリップが追加されるなど、軽微ではありますが、着実に走行面での性能向上が図られています。

マイナーチェンジでスポーティなGTIが帰ってきたことにより、当時のくすぶっていたユーザーの熱も再燃。DOHC16バルブの採用で、ゴルフのGTIブランドはことなきを得たのでした。

1989年には安全基準のためのビッグバンパーが装着

1989年10月からは車体下部まで大きくカバーされた、通称「ビッグバンパー」が装着され、外観も先進的な印象に変わりました。

これは、当時アメリカで定めれた衝突安全基準に適合させるため、衝撃吸収性を考慮したバンパーの装着が義務付けられたゆえのイメージチェンジだったのです。

この変更はゴルフ2全グレード共通ですが、GTIの場合は下部のリップスポイラーが大型化され、バンパー内部にフォグランプが装備されたりなど、スポーツモデルならではの豪華装備となっています。

ゴルフ1の買取専門ページはこちら

比較的リーズナブルだが高騰の可能性も?

そんなゴルフ2 GTIですが、海外での自動車市場では比較的お買い得となっています。オークションでのゴルフ2 GTIは、日本円で170万円から190万円ほどで推移しており、同年代のクラシックカーと比べると、リーズナブルに購入可能です。

しかし、昨今は先代GTIの中古価格が上昇していることもあって、世のドライバーたちは比較的安価なゴルフ2 GTIに注目しだしているとのこと。

その結果、現在の価格が落ち着いていても、時間が経つにつれプレミアがつく可能性が高く、数年後には何倍ものプライスになるかもしれません。

ゴルフ1の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

ゴルフ2GTIの中古車相場について

それでは日本国内でのゴルフ2 GTIの市場価格はどうなっているのでしょうか。原稿執筆時の2021年10月時点で、市場価格を大手中古車サイトで調べてみたところ、国内在庫は4台と僅少ながらも残っていました。

最安値で1990年式176,000km走行の個体が174.8万円。最高額では1991年式91,000km走行で230万円となっています。

一方、旧車王での買取価格は、GTI 16Vで40〜200万円となっており、ゴルフ2 GTIの相場は国内と海外ではさほど変わりません。

購入の際はサビの確認を

1980年代の車ということもあり、経年劣化に起因する故障は避けられません。

代表的なものとして、ゴルフ2 GTIは各部のシール劣化が多く、長期在庫になっている個体は、ボディ内に雨漏れが発生していることも考えられます。外部から車体内部に進入してきた水は各部にサビを発生させ、ボディを一気に劣化させてしまう原因となります。

サビの発生箇所は多岐に渡り、フロントガラス周辺、フロントシャシー周り、そのほかにも湿気で電気系統の部品も故障することもあります。

比較的無理のない価格で手に入れられるゴルフ2 GTIですが、購入の際は綿密な実車確認と、メンテナンスをお任せできる専門ショップを見つけておくことが必須となるでしょう。

ゴルフ1の買取専門ページはこちら

まとめ

コンパクトなボディでありながらゆとりのある室内空間をお持ち、痛快なドライビングも楽しめるゴルフ2 GTI。街中でも扱いやすいボディサイズと、そのキュートな外観から、現在でも根強い人気を誇ります。

現在は在庫台数こそ少ないものの、価格はそれほど高騰していないので、現車確認でサビや水漏れなどをしっかりチェックすれば、状態の良い個体に出会えるかもしれません。

逆をいえば、ゴルフ2 GTIはこれから高騰する可能性が高いので、予算さえ問題なければ購入するタイミングはまさに今なのかもしれません。

[ライター/増田真吾]

旧車の買取なら「旧車王」におまかせ!

長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。

画像1 画像2
画像ギャラリー(全2枚)を見る

旧車王のLINE友だち登録
カンタン査定申し込み!

友だち追加

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車売るなら旧車王

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して23年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

旧車王サイトはこちら

まずは車について気軽に相談したい

どんな相談ができるの?

関連する記事

不動の1位はあのモデル!ドイツ「Hナンバーとヒストリックカー」を深掘り!

不動の1位はあのモデル!ドイツ「Hナンバーとヒストリックカー」を深掘り!

ドイツ現地レポ 2023-11-07
ドイツ最大の自動車オークションサイト「Auto1」の仕組みとは?

ドイツ最大の自動車オークションサイト「Auto1」の仕組みとは?

ドイツ現地レポ 2023-07-20
2023年度最新版!ドイツでもっとも売れている日本車とは!?

2023年度最新版!ドイツでもっとも売れている日本車とは!?

ドイツ現地レポ 2023-04-04
軽自動車からスーパーカーまで何でもあり!なマニアーズ:木谷宗義

軽自動車からスーパーカーまで何でもあり!なマニアーズ:木谷宗義

ライタープロフィール 2022-11-16
車検ですすめられる部品交換はしたほうがいい?断ることはできるのか?

車検ですすめられる部品交換はしたほうがいい?断ることはできるのか?

旧車売買の豆知識 2024-04-19
MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19
MT車(マニュアル車)とは?特徴や注意点などを解説

MT車(マニュアル車)とは?特徴や注意点などを解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19

記事ランキング

1
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
2
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車売買の豆知識 2023-10-27
3
車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

旧車売買の豆知識 2024-02-02
4
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車市場動向 2023-12-28
5
車のキュルキュル音は放置しないで!原因と修理料金を解説

車のキュルキュル音は放置しないで!原因と修理料金を解説

旧車メンテナンス 2023-11-10
6
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車売買の豆知識 2024-03-04
7
車検証の住所変更はオンラインでできる!方法や必要書類などを紹介

車検証の住所変更はオンラインでできる!方法や必要書類などを紹介

旧車売買の豆知識 2024-01-29
8
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車メンテナンス 2023-10-18

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ